8/27/2008

ボールのセットアップ


デジタルパットの伝承師で私の先生の golfreak銀さんが、(数年ぶりに)ボールに書いてある方向用の線を打ち出し方向に慎重にセットして、それから構えるようになさったところ、

>アドレスすると球(線)が↑↑ように左向きすぎ!のように見えるんです
>自分が如何に右を向いているのかがよーくわかりました。

と書いていらっしゃいました。
写真つきの詳しい記事はこちら。-> 夏休み練習ラウンド


私の場合、ボールは意識的に無造作に置いています。ホントはピシッと合わせて置いてみたいんですが。
といいますのも、ボールの線を打ち出し方向に合わせて置こうとすると、これが難しくて時間かかっちゃうんですね。

まずボールの後方から目標に向かってセットする時点でピタッと行かなくてクラクラして来ます。
でもって、なんとかかんとか置いて、こんどはクラブを構えスタンスをセットしてみると、
・・・ん、んん、曲がって見えるんですよ。

私の場合は大抵の場合右向いているように見えます。(さらに、傾斜とか景色とか余分なマウンドとかで見え方が変わる可能性もアリ!)



それで、検証に行って来ました。(そんな大げさなものではありませんが。ただ練習グリーンに行ってみただけです。)
お師匠のgolfreak銀さんがパットのアドレスで無意識に右向いてるなんて!


結論から申し上げますと、私の場合はもっとそれ以前の段階で駄目駄目でした。(--;


まずはこの写真をご覧下さい。
練習グリーンに、正確にボールをセットするための糸を持参しました。
(糸は写真には写りにくいので、写真用に白い紐も持って行きまして撮りました。)




ちょっと写真の紐は太いのでよれよれ気味に見えますが、糸ですとビシッとぴったりにボールをセットできます。
(だから写真はちょっと意味なし。イメージ画像ということで。(^^;)


で、セットした写真がこれです。(写真1) ↓



練習グリーンの端っこの方で平らそうなところをチョイス。
距離は、入れ頃の5歩(約3.5m)。
(真っ直ぐなセットが重要なのは2歩とか3歩かなー、とも思ったんですが、誤差が見えやすいように5歩にしました。)
軽ーい登りでほぼ真っ直ぐ、カップの手前半歩ぐらいのところで軽いフックラインになってます。が、この際曲がるラインは関係なくカップにストレートに合わせてます。(このままビシッと打つとカップ左に外れます。)

利き目が、カップとボールの延長線上の真後ろに来るようにして写真撮りました。(後述しますが、これがすでにミクロにズレてました。)
ちなみに私の利き目は左目です。私のボールは、タイトリストのツアー・プレステージです。ボールの線は太陽光で写真ではちょっとだけ霞んじゃいますので、画像処理してコントラストを付けました。

さてさて、線がカップに向いているように見えますでしょうか?
ボールの上にパター持って構える以前のお話です。


私には、カップの左に向いているように見えて仕方ありません・・・。
こういう風に見えちゃうんです。(写真2) ↓



一方こちらが、画面上で真っ直ぐ垂直の線を引いたもの。(写真3) ↓



ボールの線と、微妙に角度か付いてる感じしませんか?
画面上で真っ直ぐ垂直の線を引いたら、カップの中央を指しませんでした。カップの左から1/3ぐらいのところ?
つまりその分のズレは、カメラがカップとボールを結んだ線の延長上から微妙にズレていたと考えられます。まぁ3.5mも離れてますから。


そういう訳で、もう一度線が入っていない写真(写真1)を見ていただけますでしょうか?

ここで確かな事は、「糸をピンと張ってセットしたボール上のマーク(線)は、間違いなくカップの中央を向いている」、ということです。

写真ではさらにボールがちびっと右に傾いている(回転しているんで無いの?)という風に見えなくも無いですが、多分ボール付近の傾斜が微妙に左に傾いていることと、私のカメラ位置がほんのちょっと微妙に右にズレていたから、というのが理由で、写真で分析してみるとほとんど傾いていないことが判ります。

なんか写真1を見つめていると、ボールの線をどうやってカップのあたりまで辿っていくのか良く判んなくなって来たりして、クラクラしてきます。これはまさに実践で感じる感覚・・・。(笑)
見つめていると右向いてるようにさえ見えてきます。(--;
(今一度、写真1に戻る。(笑))


気を取り直してパターを目印に向けて合わせて置いてアドレスしてみます。
アドレスして上からボールを見ると・・・、
「むむむっ!」今度はボールの線がカップの右を向いているように見えるぞな!?

今度は右にズレて見える・・・。(--;

その状態でパターを構えて撮った写真がこちら。↓(写真上)



写真撮る時に手を離してますんで、その時にズレたかも知れないんですけど、パターヘッドは気持ち左に向いてますね。
これは、カメラがボールの真上に来るようにして撮った写真です。
私はパッティングの時、利き目の左目がボールの真上よりボール1個か2個分右に来てます。ホントはボールの真上がいいのは理解しているんですが。

なるべくカップを含めたライン全部を見ながら打つために、ボールを左寄りに置くからです。
もちろんボールを左目の真下に置いてもパット出来ます。ただカップを見ていると目の端(右方)に見えているボールが見難くなるんですよね。


試しに、ボールの左から見た絵と、右から見た絵、手前側から見た絵と、向こう側から見た絵も撮ってみました。(写真下)

ボールもパターも動かして無いんですよー。
色々に見えますねー。
パターの開いてる閉じてるは、カメラの構えた角度にも拠るかな?
なにしろ片手で持ってまして。


なんだかんだ悩みつつも、このボール、あらためてパター持って構えなおして打ってみましたら、スーッとカップに向かって真っ直ぐ転がって行きました。
(カップのすぐ手前でススッと左に曲がってカップの脇に止まりました。まぁそういうラインでしたので。)
打つときは例によりまして、ほとんどカップの方を見ていたのでボールの線はすでに気になっていませんでしたけど、パターをボールの後ろに置く時は線(と、グリーン上の目印)を意識してみました。


このお話には、結論がありません。
大変すみません。(^^;

(ボールを1周する線を描いて検証した方が正確に出るでしょうかね?)


ラインをビシッと出す(しかも糸の助け無しに)セットアップをするのは、ことほどさように難しい、と実感いたしました。


***


私的な結論は、ボールと、ボールの50cmほど先の目印と、場合によってはボールの20cmぐらい後ろの目印の3点を結ぶ70cmぐらいの直線に対してパターヘッドを合わせる方がずっと構えやすい、というものです。
パターヘッドを動かす目安にもなります。


散々こねくり回しておいて、身も蓋も無い結論書いてすみません。(^^;

私には手におえないので、ボールはテキトーに置いてアバウトで打とうって作戦、ってだけでして、パットのもっと上手な方には、ボールのラインも必要と考えます。
タイガーがライン引いてるぐらいですから。


アドレスすると球(線)が打ち出しのラインに対して左向きすぎ!のように見える、のは果たして右を向いてセット/アドレスしてしまっているからなのだろうか?

師匠に限って今更そんなことは無いのではないか?というのが、探究心の源でした。


完璧に真っ直ぐなラインでの検証が必要だと思いました。
本当に右に向いて構えてしまい、実際にその結果で右に外しているのかどうか?

結論は師匠に委ねます。

(私は当面の間はボールは無造作置きで行きます。(笑))


12 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私はデジタルパットとLook up patting という相矛盾するパッティングを共に実践している迷える子羊オヤジです。

ショットのほうは、日本ツアー数勝のKプロ(ある時の2位はアオキさんだったそうな)に習ったので少々マシになりましたが、パッティングが下手なのでデジタルパットとかに頼っているのが実情なんです。

なんだかんだと試行錯誤しながらシングルハンディにまで辿り着きましたが、勘が鈍るというか狂ってきているんだと思います。

得意先の板金屋さんの社長さんが「ベテランは目分量で板を切っていくが、それは定規を当てたような正確さだったりする。ところが、そんなベテランのでも10本20本と同じ長さを切れるわけではなく、逐一定規を当てて切っていく新入社員に劣る。勘は磨かれ名人芸と言われるまでにもなるが、その勘もやがて鈍ったり狂ったりしてくる」という旨のことを仰ってました。

以前の私と今の私の感覚のズレがどれほどかは分かりませんが、知らず知らずのうちに狂ってきた、もしくは、狂いがより大きくなったように思います。

写真2を見ると、カップ方向に向いているように見えます。確かに、眺め続けると迷いや疑いも生じてきて・・・インナーゲームでいう別の自分が出てきて囁くようにも感じます。

ボールを適当に置いて、シュパーンって思い通りの所に打てているなら全然OKで、ボールのセットアップなんて気にすることもないでしょう。

ただ、右に打ち出すことが多かったりする場合はスイングの前にアドレスの間違いを疑ってみるのも一つだと思います。

私の場合、アドレスのアライメントとスイングの両方が良くないとは思いますが、アライメントの修正はボールのセットアップによって事前に修正できます。
今以上に勘が狂うと、近い将来、アドレス時に自分の左肩越しにボールを見るように構えるようになりそうです(^^;

(下のコメントへ続く)

Posted by:golfreak銀 at 2008年08月27日(水) 17:16

匿名 さんのコメント...

(上からの続き)

枯葉などでの方向性を確認しながら、ボールも使えるようなら使って行きたいと思います。
そして、ちゃんと構えられるようになれば、また適当に置いて、スイングに集中できるようになりたいです。

パターの構え方もやボールの見え方にしても、アドレスの前傾姿勢や目線の傾きなどで随分変わってくると思います。理想は、ほぼ平坦なライなら常に同じアドレスの姿勢を取れることだと思います。その理想に近づくための定規的役割として当分の間、ボールのセットアップにも気をつかっていこうと思っています。

ペルツ博士の統計はスクエアに立てた場合、ボールを直進させる影響度は フェイス軌道>フェイス面 とのことだったと思います。従って、もし、右を向いて立っているとすれば、ボールは右方向へ行くでしょう。
真偽は一球一球同じように立てていないので、証明することは私レベルでは難しいように思います。

冗長になりました。結論はありませんが、やきそばパンZ師匠よりのアドバイスで前回のラウンドはカップを覗くボールが多くありました。一つスコアが縮まる日も近いように感じています

Posted by:golfreak銀 at 2008年08月27日(水) 17:16

yspw さんのコメント...

golfreak銀さん、大変ご丁寧なコメントをありがとうございます。

ボールを丁寧にセットすることにデメリットは無いと思います。(^^)
無造作で行こうというのはあくまで私のみについての現時点でのジャッジです。

なにしろ、ちゃんと置く事すらおぼつかないので。(笑)

私の場合、ボールを置いてみて、それがちゃんと向いているかどうかの検査を糸でやる、という練習でもやらないと、ちゃんと置けるようになれそうもありません。


で、開き直りまして。(笑)
4.3cmの線にパターヘッドを合わせるよりも、70cmの線にパターヘッドを合わせる方が物理的に正確だろう、と。(^^)

もちろん、4.3cmの線が70cmの中に正確に置かれていれば、助けにこそなれ邪魔になることはありません。
(逆に曲がって置いてあると邪魔だな、と。(笑))


意外な事実と言いますのは、私の場合、(正確に置いてあるボールなのに)後ろからだと左に向いているように見え、構えた後は逆に右に向いているように見えたという、私自身の錯覚のことです。


golfreak銀さんのおっしゃるとおり、パターヘッドのセットのほかに、アドレスの向きもまたあわせなくてはならないんですよね。


右への打ち出し傾向が、ボールのセットで修正されるなら、もちろん使わない手はないです。(^^)


なんでも実験してみたい性質でして。(笑)

Posted by:やきそばパンZ at 2008年08月28日(木) 00:51

yspw さんのコメント...

あ、そうそう、

フェイス軌道>フェイス面

は、ショートパットの場合、逆になります。



フェース面とボールの接触時間が短すぎるので、軌道に関係なくフェース面の方向に出て行きます。
インパクトの瞬間にフェース面の角度を変えないことが前提ですが。

実際に70cmぐらいのパットで、インサイドアウト/アウトサイドインで打って試してみてください。

Posted by:やきそばパンZ at 2008年08月28日(木) 00:56

匿名 さんのコメント...

おはようございます。
自分もこれをやってみました。
でも、やきそばパンZ さんと全く同様な感想を抱き採用しませんでした。
先ずボールを置くときに時間がかかり、かかった割にはラインがしっくりこないのです。
距離感は私にはありません、デジタルパットと全く同様に決め打ち?です。自分としては完成状態としています、距離の打ち分けは。
残るは決めたラインへの打ち出しです。
今採用してGoodなのは、ビリヤード?方式の練習です。
グリーンの速さのチェックが終わると、ボールを3つグリーン上に・・・
必ず一回ごとにアドレスしてボールに当てます。1m前後以内はボールの芯と芯が当たる様にします。2m~3mはかすっただけでもOKとします。平らな場所を選んでやります。
平であれば4mでもボールに当たります。
ロングパットでは真っ直ぐなラインというのは殆どありませんから、カップを狙って打つのではなく、1~2m先の目印に向かって打つことになります。
この練習をしだしてから、長めの3~4mのパーパットが入ってしまう?という現象が出ていると感じています。
2m先のボールの芯に当てられる時はラウンドでもパッティングの具合が良いようです。

Posted by:ノリさん at 2008年08月28日(木) 07:23

匿名 さんのコメント...

僕は皆さんのようなパット名人ではないですが、ラウンド前のパット練習の時間節約のために、こんなことをやっています。

ボールを3つくらいホールの周りに放射状に置き、カップの右淵目掛けて打った距離と同じ距離オーバーするように通過させる。

これを左回りでやりますと、次々にパットができ、1分くらいでお腹一杯になります。

カップが無くても、ティーペグを立てても代用できますし。

Posted by:Uすけ at 2008年08月28日(木) 08:53

匿名 さんのコメント...

おはようございます。
相変わらずの熱心な検証、 恐れ入ります。

私なんぞは生き方とと同じでこの位という構え方です。  正にアバウトそのものです。 方向の狂いは芝生の微妙な状態での狂いと割り切っております。 

かの「銀次郎氏」が言ってりますように「乗ったら2パットでいい」を実行してからは大きなミスも無くきております。  また1パットで入ったら「オオー、ラッキー」と思うようにしております。

Posted by:cobra at 2008年08月28日(木) 09:03

yspw さんのコメント...

ノリさん、コメントありがとうございます。

4.25インチ(10.8センチ)もあるカップを目標にするより、ボールを目標にした方が集中力ならびにより正確なアラインメントが必要なのがいい練習になるのでしょうね。
これは元々3箇所ばらばらに離して置いておくのでしょうか?

私はデジタルパットでグリーンの速さを確認する時にボール2個を続けて打つんですが、当たり前のように同じラインを辿って当たることが多いですよね。

ラインを読んだ上で2mをボールに当てないといけないんですよね、きっと。
私は当たんないと思います。

今度ちょっと試してみます。

Posted by:やきそばパンZ at 2008年08月28日(木) 10:29

yspw さんのコメント...

Uすけさん、その練習は初めて聞きました。
面白いですね。

左回りっていうことは、後ろに下がって回って行くわけですね。
あ、違うか、前に進んでいくのか。(笑)

距離感の練習のためにはカップインせず、手前で止めるとか、カップの後ろのティーペグに向かって打つとか、転がった距離がわかるようにするのがいいとは聞きますよね。

同じ距離通り過ぎるのか。新しいですね。
ただ、達成感とか到達感とかが無いのが、ちょっと不満かなぁ。



Cobraさん、読んでいただいたとおり、私は糸や紐やカメラ持って行っての熱心な検証の挙句に結論が「無造作置きで行きます」になっちゃうような性格です。(笑)

物理化学的なアプローチが好きな性分なんですよね。
その意味においても、デジタルパットは私の琴線に触れました。
正確無比なセットアップが正確なボールの転がりにつながるという気持ちは強く持っているんです。

ただ、ドライバーのバルジのように、曲面がミスによる誤差を相殺し(目的地に到達する)好結果につながるようなケースもありまして、必ずしもアバウトが悪いわけではないことも承知しています。

そうだ、話し違いますけど、ティドロップ・パターってご存知ですかね?
ピン型で、フェース面が縦に曲面になっているモデルがあったんですよ。
12年ほど前に、カプルスが使っていて、真似して日本で買いました。
あれは転がりがいいんですよ。すぐに順回転でロールし始めるんですよね。ちょうどビリヤードの押し球みたいな感じで、直進性がいいんです。

Posted by:やきそばパンZ at 2008年08月28日(木) 10:29

匿名 さんのコメント...

コンニチハ。何時もながら興味深いテーマです。
私も部屋パット練習で、ゴム紐&手製カップマーク&ハイルカップ
(入りませんが)使い、真上からセットしても、構えると???
ボールに線引きしていますが、何だか違って見えます???
2mでも左外しが集中して、意識して対角に打ったりメチャクチャです。
近くに目標設定、次回ラウンド参考にさせて頂きます。

Posted by:亀人(亜羅意好打偉!) at 2008年08月28日(木) 16:31

yspw さんのコメント...

亀人さん、コメントありがとうございます。

ボールに線引きしていらっしゃるんですね。
タイガーは、ボールにぐるっと一周線を引いていますよね。

ゴムひも使ってちゃんと置いている筈なんだからそれで違和感無く見えるように練習するのもアリだと思いますけど、悩んで深みに嵌るようでしたら、私のように方法を変えるのも手だと思います。

ショートパットは特に、要するにパターヘッドをカップに向けるのが一番重要です。
ボールの4.3cmの線に変えて、部屋練習にはボールの50cm先と20cm後ろに黒胡麻粒でも忍ばせて目印にして、ボールと黒胡麻2粒の3点を結ぶ線にパタヘッドを合わせて見てください。

最初は、ボール大の白い紙を貼ると3点の直線がイメージしやすいと思います。


それはそうと、

>左外しが集中して、意識して対角に打ったり
(左外しが集中する。逆に押し出して右に外す。)

というケースには特効薬があります。
マジですごく良くなります。
長くなりますのでこんど写真付きでブログにupしますね。


Posted by:やきそばパンZ at 2008年08月29日(金) 00:38

yspw さんのコメント...

ちなみに私がパター上手いかのようにコメントしてますが、実情は「ゴルフコース」「ラウンド記録」カテゴリーの記事に記録されている通り程度の実力です。

特効薬はデーブペルツの受け売りです。(笑)

Posted by:やきそばパンZ at 2008年08月29日(金) 00:42