3/08/2011

椰子の木の上のボール


土曜日は、うちのお嬢さんの誕生日でした。
Doll houseにてgirls onlyのtea partyをしたんですよね。

ちっちゃい女の子たちが、みんな好きなドレスを選んで着て、hair-do と make-up と、nail をしてもらって、ファッションショーをして、それからtea partyをするんです。


男の子とは全然違いますね。(^^)


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先週のホンダ・クラシックで、非常に興味深いブログ記事がありました。


The Peculiar Case of Jerry Kelly and the Palm Tree
http://www.weiunderpar.com/post/the-peculiar-case-of-jerry-kelly-and-the-palm-tree


画像をクリックで記事にリンクしてます。


最終的に首位と2打差の-7で3位に入ったジェリー・ケリーに起きた珍しいルールの事例です。

PGAナショナルで行われたホンダクラシックの3日目、6番ホールで事件は起きました。


セカンドショットをミスってフックしてしまったところ、ボールが椰子の木の枯葉の部分に突き刺さってしまったんですね。

「あれ、引っかかんないといいなぁ。」って言っていたら、案の定落ちてこない。

ギャラリーが大勢見ていましたから、9分9厘椰子の木の上にあることは確実ですが、ルール上は“プレイヤー本人が”自分のボールであると確認できなければロストボール扱いになってしまいます。


双眼鏡を使ってみても見えなかったのですが、その場に居合わせたパームビーチ・ポスト紙のカメラマンAllen Eyestoneさんが高性能カメラを使って木の上のボールの写真を撮り、カメラの画面上で大きく拡大してみせたところ、ジェリー・ケリー本人が自分のスリクソンのボールに施した緑色の線の一部を確認できた、というのです。

写真は、カメラの液晶画面を見ているところですね。
(写真に写っている木は椰子の木ではありませんねぇ。)


ルール・オフィシャルのDillard Pruitt氏に、「ボールの確認、これでいいかな?」と、別なボールの緑のマーキングを見せつつカメラの画面を指さして聞いたところ、Pruitt氏は「十分な確認かどうか分からない・・・。」と答えます。

ジェリーがさらに、「これ、緑色に見えるでしょ?」と問うと、Pruitt氏は一旦「ああ、見えるね。」と答えますが、ヘッド・オフィシャルのSlugger White氏に意見を求めます。


この間、見ていたギャラリーからは、「確認してあげなよ、彼のボールなんだから!」とか、「おいおい、マジかよ?!」とか、やいのやいの野次が飛んだようです。
観客からすれば、俺ら見てたんだから。証人居るじゃん?!って気持ちでしょうねー。


White氏は、「よく見えない。」と言いつつ、さらにカード型の虫眼鏡を取り出して、カメラの液晶を拡大してみようとします。

画像をクリックで記事にリンクしてます。


White氏は、騒ぐ観客を黙るように一喝。

ジェリー・ケリーも観客に静かにオフィシャルに仕事をさせるように促しつつ、「見えるでしょ。緑色の線。」と繰り返します。

もう一度、若い方のPruitt氏に確認をすると、非常に弱々しい声で、「はい、見えます。」と答えたところで、ボールの確認が出来たという裁定を下しました。

結局木の下にドロップして、寄せて1パットのボギーでホールアウト。


と、書かれています。

(なんかね、ほとんど観客の勢いに流された感ありありですね。(笑))


これは非常に珍しいケースじゃないでしょうか。 木の上のボールは振り落として落ちてきたボールが確認できた以外で確認されたケースは殆ど無いと思われます。


私が思いますには、この例はルールそのものがちょっと不備だと思いますね。
ウォーターハザードの場合と厳格さに差がありすぎるといいますか。

個人的には、プロのトーナメントで、大勢の人が木の上に止まって落ちてこないのを確認していたら、“みなし”で処理しても問題なさそうに思います。


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木の上のボールで私が思い出すのはニック・ファルドですね。

92年のUSオープン、ペブルビーチの14番パー5での、木登りです。
引っかかったと思われるオークの木の上に登ってボール探した(けど見つからなかった)んですよね。




99年のプレイヤーズ・チャンピオンシップではTPCソーグラスの6番ホールでボールが椰子の木の上に引っかかったのですが、同伴していたコーリー・ペイビンが間違いなく木の上に引っかかったと証言し、木の下にドロップしてプレーを継続してしまいプレーを訂正しなかったために失格になったこともありました。



ハイテクが生んだ、新しいゴルフのルーリングの事例になりましたね。


12 件のコメント:

koba さんのコメント...

ゴルフのルール理念はは公平ですよね。
ってコトは万人に適用されなきゃ意味が無いと思うんです。
このカメラマンがいなければロストですけど、全組に高性能カメラを持ったクルーが付かないといけなくなりませんか?
んんんん~どうにも納得できません。
テレビでライブ中継を見ていた視聴者の指摘で失格になったってコトもありましたが、中継録画の放送だったらどうなってた?
あるいは全組のプレーをカバーできませんから、たまたま映っちゃって運が悪かった?(笑)

とは言うものの、ゴルフは偶然性を楽しむスポーツでもあるので、こんなのもアリなんでしょうね(爆)

スノーマン さんのコメント...

KOBAさんの意見に同感ですね!
高性能のカメラがたまたまあったからよかったものの、
でも、これで彼が優勝してたらきっと、もっと物議をかもし出したのではないでしょうか?

お嬢様、お誕生日おめでとうございます!
きっと、とっても楽しい誕生日会だったでしょうね。
可愛い女の子たちが、メイクしたり着飾ったりしてエンジョイしている姿が目に浮かびます。

golfreak銀 さんのコメント...

たまたま偶然に・・・
 今回のように救われることがありますし、ギャラリーの指摘によってビデオ判定になってホールアウト後(翌朝?)に失格になった例もあります。
 ボビー・ジョーンズ いわく
「長い眼でみれば、結局「運」というものは、平等公平なものだ」ってことですから、たまたま望遠レンズのカメラを持ったギャラリーやプレスに助けられたのも、OB間違いなしの球が木に当たって助かったのも同じと考えるほうが良いかもしれませんね。
 
女の子の誕生日は微笑ましいですね!(^^)!
 

yspw さんのコメント...

kobaさん、こんにちは。


公平じゃなくて、公正の理念じゃないですかね、ゴルフは?

プレーヤーのスタートの時間帯によって風の強さが違ったりとか雨の量が違ったりとか、そもそも公平性はあんまりない競技かと。(^^;


ところでそのルールブックに出てくる(ということは正しい和訳?かも知れない)「公正の理念」ですが、R&AならびにUSGAでは「equity」です。

そうしますと、公平って意味もあったりしますので、kobaさんの書かれた解釈でも正しいかもしれません。

equityって概念は「純資産」を表現するときにも使われますが、ニュアンスとしては説明難しいんですが「各自ゴルフと掛け値なしに正面から組み合いなさい」的なニュアンスの英語表現、と私的には感じています。


今回のケースは、問題の写真がどこにも出ていませんのでジャッジしにくいんですが、観客の勢いに押されて裁定してしまった感ありありですね。


元々のね、ルールが木の上のボールに厳しすぎると思うんですよ。

私の友人も、椰子の木に打ち込んでボールが落ちてこなかったことあります。
私、目撃したんですけど、明らかに木の上に嵌って落ちてきませんでしたもん。 椰子の木はよく見えなかったりしませんから。


このところ好調のジェリー・ケリー、なんでも$68で買ったパターをもう1年以上使ってるらしいですよ。(^^)

yspw さんのコメント...

スノーマンさん、こんにちは。

kobaさんのどっちのご意見に同感なんでしょうか?(笑)
「納得行かない」の方でしょうかね。


私は、kobaさんの、「こんなのもアリ」というご意見に賛成です。(^^)



ルール上、池に入ったボールは目撃証言だけでいいんですよ。
(池の中のあのボールが私のです。という確認は必要ありません。)
横切った地点もはっきり言ってアバウトですし。

でも、木の上は目撃証言だけでいいよ、ってしちゃうと、今度はラフで無くなったときはどうなのよ?って話になるので、ルール上面倒くさくなっちゃうんです。(笑)
木の周りに赤杭打つとかが必要になって来て。


だから、運がよかったね、とか、運が悪かったね、で良いのです。(^^)


私のこの間のラウンドでも、フェアウエーど真ん中で不可解に90°左にボールがキックしたり、
友人のボールはどう見てもヤバい地域に打ったのにtribeの小屋に飛び込んで無罰でドロップできたり、ラッキー・アンラッキーが楽しいんですよね。


それで大金が動くトッププロは大変ですが。
(でも、どっちにしても大金もらってる訳だしね。(^^))

yspw さんのコメント...

golfreak銀さん、こんにちは。

1点を除き、ほぼ同感です。(^^)

1点と申しますのは、私は例え長い目で見ても物事は平等ではないと思うのです。(笑)



私は男3兄弟で育ちましたので、女の子のやることなすこと戸惑います。(^^;

gear66 さんのコメント...

我ホームコースは、椰子の木と松でセパレートされているゴルフ場なんで木の側に打つとロストボールが非常に多いんです。椰子の葉っぱは、当たるといい音がするんですよ。同伴者が良く見てないとロストになるケースが多いのです。


椰子の木に刺さること何度もあります。
フェアーウエーのド真中にハザードとして植えてあるんで、ロストになり戻って打つこともしょっちゅうです。。(涙)

あるとき、2番のFWやや左サイドに打ったら椰子の側で跳ねたのは見えたのでいってみたら、ラフにボールが見当たらず、よくよくその椰子を見たら、なんと僕背丈くらいの小型の椰子の天辺にボールが乗ってました。勿論1ペナです。。信じられませんでした。。。

松は上向きに葉が生えてるので、成るケースも多く、他のゴルフ場より、林の中に打ち込んだときのペナルティが大きいので、必ず暫定球を打ってから探しに行くようにしています。

大風の後の朝にラウンドすると、沢山ボールが松の周りに落ちてるときがあります。3大競技の前はスタッフがボール拾いにいくそうです。それでも誤球のケースがままあります。

yspw さんのコメント...

道具屋さん、こんにちは。

さすが経験豊富ですね。
私の周りにも椰子の木があるコース沢山ありますが、私自身は木の上に止まったことないです。

いい音させて椰子の葉にボールを当てるってのは先週のバック9でもありましたけど。(^^)

(跳ねてグリーン外しましたけど、上手く池は越えてくれてまぁグリーン手前でした。)


確かに木の周りってボール無くなりやすいですよね。跳ねた方向が判らないからでしょうね。

スノーマン さんのコメント...

『納得いかない』に同感という意味でした。

ひょっとしたら、今回の件でこれからはカメラを通してではなく肉眼での確認が必要って、ルールが変わったりして。。。

チームが始まりますので、ルールブック再勉強中です! でも、中には、変えるべきだなぁ~なんて思うルールもありますねぇ~。

yspw さんのコメント...

ありますねー、変だなーってルール。(笑)


キャプテン、いろいろ大変ですねー!(^^)

trimetal さんのコメント...

ゴルフって、基本的に運に左右される競技とtrimetalは思っています。だって自然相手ですからね。

それと、トータルで公平かどうかについては、これも不公平だと言うZさんと同じです。だって、ホールインワンを何度も体験する人もいれば、凄い上手でも体験できない人も居ますからね。明らかに運は不平等です。とは言え、ホールインワンのような特殊な運は不平等でも、小さな運なども加味すれば、きっと公平なんだろうなとも思います。まあ、どっちでも良いのですが。

yspw さんのコメント...

trimetalさん、こんにちは。


天候の差とか風の強弱とか、その辺がある意味いいですよね。(^^)