1/31/2013

Titleist Vokey Spin Milled 4 PW 48-10


ちょっと思うところありまして、ピッチング・ウエッジを購入しました。


正確には、PWとして売られているわけではなくって、タイトリストのVokeyウエッジ、スピン・ミルド4のラインナップ のうちの一つです。

ロフト角は46度から、48、50、52、・・・って具合で 2度置きに64度まで全部揃っていますね。

ロフト48度~60度のウエッジには、バンス角のバリエーションも用意されています。
48度ロフトには、バンス角は6度と10度がありました。


色(というか表面処理)は3種類揃っていまして、 Tour Chrome (クロムメッキの白いサテン仕上げ)、Black Nickel (鈍い色で黒光りしてます)、Oil Can (茶色で削れて剥げると目立ちやすいかな、っていう色です) の中から選べます。



私が選択しましたのは、ロフト48度バンス10度のブラック・ニッケル仕上げのものです。

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PとかPWって書いてありませんけど、まぁピッチング・ウエッジですね。

写真にうまく撮れていませんが、渋くて綺麗です。 抱っこして寝ちゃおうかと思うくらい。


フェースには、旧来の(とは言っても新グルーブルールの) 溝の他に、細かーいミーリングの溝が切られています。 コブラとか、スクラッチ・ウエッジとか、最近のウエッジはみんなこんな感じの細かい溝が付いてるの多いですね。

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ティアドロップ型のフェースで、ストレートで真っ直ぐな感じに見える顔をしています。

ほとんど打っていませんのでまだ鉛を張っていませんが、バランスはD3になっているらしいです。


実を言いますと、購入していきなり ロフト角47度、ライ角64度に調整してもらってあります。
ですから、バンス角的にも 9度くらいになってるかも知れませんですね。 よくわかりません。

たぶんこのままで行くと思いますけど、もしフルショットの距離に若干の長い短いがある様子でしたら、また微調整はしてもらうかも知れません。 (大して分かんなくてそのままの可能性大ですが。)



こういうクラブがバッグに入りますと、グリーン周りで54度のウエッジを持ってG-Check (とかCT-30) を打つ割合がすごく多くなっていたのが、もう少し球足を使うチップショットを使う機会を増やすことになっていいんじゃないか、と思ったりしています。


両腕を、いわゆるデッドアームの状態にして 8kgぐらいになる両腕の重さを使って振る、というショットをもうちょっと練習して取り入れて行こうかと思っていまして、打ち方的にはG-Check と
あまり変わんないかと思いますが、

もう少しラグ・パットに近い打ち方を自分ではイメージしています。



1/19/2013

ポーター・バレー (カントリー・クラブ)


いつもの友人が、またまたプレイベートコースのティータイムをセットアップしてくれまして、行って来ました。

冬場のみ、定期的に開催されているそうですが、チャリティー用に缶入りの食料を二つ持って行きまして、安く設定されたグリーンフィーを支払ってショットガンでプレーします。

コースが休みの日に開催されますので、レストランやスナックバーは開いていませんし、ドリンク・カートも回って来ません。


Porter Valley Country Club 
http://www.clubcorp.com/Clubs/Porter-Valley-Country-Club/Amenities/Golf


けっこう古い方に数えられると思いますが1968年の設立で、Ted Robinson氏の設計のコースです。
古いコースですから、KIKUYU芝が使われています。

しかし、私が非常に苦手にしている状態のKIKUYUとは少々違った感じのグリーン周りでした。
確かにごわごわした感じはあるのですが、クラブフェースを回してしまう感じは少なかったです。
別の品種をオーバーシードしてあるような感じでたでしょうか?


この日にご一緒しました、メンバーでここをよくラウンドしているジョーさんに伺ったのですが、
青のバックティーからでも 6,090yしかない短いコースですが、それだけに いつもすごく速いスピードに仕上げてある上にまるで重力に逆らって傾斜を登って行くかのように曲がる読むのが難しいグリーンと、強めに吹くことの多い風がコース側の防御になっているんだ、というお話でした。

これはもうおっしゃるとおりで、特にグリーンは私は混乱しましたですねー。

グリーンの見た目の傾斜に加えて、Valleyの方へ切れるんだ。 と教わりまして、先日の風の記事と同様に最初に教わったValleyの方向をコースの全体図に描き込んでおいたのですが、ホール毎にジョーさんが大まかに教えてくれる切れる方向が、一定していないのです。

ジョーさんは、いつもラウンドして頭に入っている模様ですが、私にはお手上げでした。(^^;



加えまして、この日はものすごく寒くて、しかも強い強い風が吹いていました。

パットの転がりに影響してしまうほどの20マイルはあろうかという強風で、体感温度をさらに下げて居ました。

これはもう、コース云々ではなくて、単純に寒さと強風だけでも難コースです。


これ見て下さい。

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噴水が凍っています。

実はこの氷、ラウンドを終えた午後2時過ぎになってもまだ 1/4ぐらい残っていました。
そのくらい寒かったってことなのです。


白ティーからプレーしましたが、最後まで寒さが大変なラウンドになりました。 我々は、18番ホールからのスタートでした。
(まぁ、スコアは置いておいて普段にない風を楽しみながらプレーするに限りますが。)



それではいくつか写真をご紹介していきますね。


まずはシグニチャーホールの3番、白から135yの短いパー3です。

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池自体はどうってことないのですが、「グリーンが2段グリーンになっていて、乗せる方を間違うと大変だ。 特に奥に外すと、チップショットは止まらないのでグリーンの手前側の外までボールが転がるよ。」というメンバーからのアドバイス。

しかも写真には池の波ぐらいでしか伺えませんが(と言いますか、この池に波が立っている事自体が実はちょっと異常です。(笑))、この日はかなり強い向かい風。若干右から左の逆風でした。

私は5番アイアンで打って行きました。 フルスイングです。

ものすごく上手く打てましてグリーン上の段でピンの左5歩(約3m半)の位置に乗せました。
あと二人がティーショットをして、カートに乗るまではボールはその位置にあったのですが、グリーンへ向かう途中、息を継いだ風が急にビューっと吹いた瞬間に動き始めてしまいました。

結局、グリーン手前の30cmほどグリーンを溢れた所まで転がり落ちてしまいました。

ちょっと洒落にならない風ですね。 スコアはともかくと思っていましたが、体感温度が寒くて参りました。

ショットガンのスタート前にプロショップのプロが、「Welcome, crazy golfers!」ってジョークをマイクで言ってたのを思い出しました。(笑)



次の写真は、我々の飛距離でも下手したら届くよ。と説明された11番ホールの短いパー4、白からは260yです。

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通常であれば180y打って、80y残すっていう選択肢を考えたのですが、フォローの強風が吹いていましたので左にせり出している小さい木の向こう側へ行くという意味も踏まえてドライバーを打ってみました。
下手すると風で乗りますしね。 2打目も、80-100yは強風下では逆に厄介です。 30-40yのチップのほうが望ましいかと。

結果的にはグリーン左サイドのバンカーに捕まったのですが。(^^;

バンカーは上手く出せたのですが、やはり思うようには寄ってくれず、パットも惜しくもカップをかすめて入らず、パーでした。 まぁでもこんな日はパー取れれば御の字です。



さて、最後にご紹介いたしますのは、16番ホール160yのパー3です。

画像をクリックで拡大します。


こちらが件のジョーさんです。
長身から、ものすごく良いボールを打つゴルファーです。  時々大きく右に曲がるのさえ減らせればすごいんじゃないかと思いますです。

このホールは右から左にアゲンストの強風が吹いていました。

登りで、ピン位置は赤色の旗でグリーン手前です。 同伴の人のレンジファインダーでは、145yということでした。

私のクラブ選択はユーティリティーの2番。
グリーンの右に外すぐらいの位置を狙って、ちょうど途中にある小さい木の上を狙う感じで思い切って打ちました所、風で舞い上がり押し戻されて左へ流れ、カップの手前2歩(約1.2mぐらい)に付いてくれました。

みんなには、「入るんじゃないか?!」って言われたのですが、そうは甘くありませんですねー。(笑)

ジョーさんのアプローチして乗ったボールが私のボールのラインのすぐ外に来まして、ラインまで見せてもらえる絶好のバーディーチャンスになりましたが、風で入らず。

30cmぐらい外からのジョーさんのパットはまるで見えている傾斜に逆らうかのように(見せかけの話で、マジで重力に逆らっているように見えました。) 左に1カップぐらい曲がったんですよね。

私はカップの右縁ぐらいにエイミングしてパットを打ちましたが、明らかに転がる途中で風がビューっと来てボールをなんと右に曲げました。


しかしこの日は、午後の1時になっても2時になっても寒かったです。
写真ですと、そういう風に見えないのですけどね。
強風でますます体感温度が冷たいって言いますか。

寒いせいかどうか、iPhoneの電池もあっという間に消耗してしまうと感じたのは気のせいでしょうか?


しかしこうして見ますと、池のさざ波以外に写真には強風の様子が写ってませんね・・・。
帽子も飛んじゃったりしたぐらいだったのですけどねー。(^^;



1/18/2013

タイガー、アブダビで2打罰を受ける


PGAの2013年シーズンも開幕しましたね。

Abu Dhabi HSBC Golf Championshipでは、Nikeと大型契約を結んで今季から移籍したワールドランキングNo.1 プレイヤーのローリ・マキロイと、Nikeと大型契約を結んでいるすでにLegendのタイガー・ウッズの二人が初日・2日目にマーティン・カイマーと同組にペアリングされて話題になりました。

画像をクリックで画像元にリンクしてます。


あいにく二人揃って予選落ち、カットされてしまったのですが、ローリーの方はニック・ファルドが懸念していたように道具総取っ替えによる不調でしょうか?
慣れるまでしばらくかかるかも知れませんですね。

1日目を終了した後、パターをNikeのMethodから昨年まで使っていたスコッティ・キャメロンに戻した辺りに、調整の難しさが現れていると思います。

けっこう時間かかるんじゃないでしょうかね?


タイガーの方は、1日目出遅れた後、2日めには持ち直して予選通過するペースではあったのですが、5番ホールのボールの処置に関するペナルティーで2打罰を加算されまして、1打及ばずに予選落ちしてしまいました。

11番ホールで競技委員によってタイガーに2打罰の連絡が届いたそうです。



さてその問題のペナルティーになった事例の内容ですが、ルールには詳しいタイガーが処置を間違うくらいですから、ちょっと複雑です。


こちらが5番ホールの全景。 (下の動画からのキャプチャー画像です。)


タイガーのボールは、右側のウエイスト・エリアみたいな中のブッシュの浅い部分に飛び込んでいます。
ローリーは左のバンカーの縁、カイマーがフェアウエーの右サイドですね。


こちらに当日の中継の動画がありますので、見てみましょう。




どうやら放送の解説を聞いてみますと、つた植物の中の地面にボールが食い込んでいるため 出来るだけ近い場所に無罰でドロップしている、・・・という状況の模様です。

アンプレアブルであれば、クラブを持ちだして2クラブ・レングズ測って場所を選び、ドロップ位置を決めるはずですからね。


ちょっと分かりにくいのですが、地面に食い込んだボールが救済されるのはフェアウエーだけのはずです。

ルールブック上はスルー・ザ・グリーンは全部ラフもフェアウエーも関係無くスルー・ザ・グリーンとして扱われますので、唯一ルールブック上で芝の短く刈られた区域(すなわちフェアウエーのことです) が特定されて書かれているのが、実はこの地面にめり込んだボールの項目だけなんですよね。


もう一つめり込んだボールが救済されるのは、「異常なグラウンド状態」の場合かと思います。
通常は雨でぬかるんでいるケースが主だと思います。

動画ではどんな状態かまでは伺えませんが、かなりボールがめり込んでいて、マーカーのカイマーから見ても、「ああこれはドロップして良いね。」という状態だったのではないかな、と想像いたします。

本当にどういう状況でどういうジャッジだったのかは、今回の場合は私には判然といたしません。


しかしオフィシャルは、ここをバンカー内とジャッジした模様です。



これ、なんか思い出しますねー。

2010年、ウィッスリング・ストレイツでのPGA チャンピオンシップ(全米プロ)最終日の18番ホールでダスティン・ジョンソンにペナルティー架せられたあの出来事です。

その時の記事。 ↓

これがバンカーってのは、無いよなー。
デイビッド・プライス氏側の説明

あの時は、オフィシャル(デイビッド・プライス氏)が問題の18番の件以外でも、別の16番ホールでバンカー内のルースインペディメントをどけても良いと(ルール上 大間違いの)発言をしたとか、もうグダグダで後味の悪いジャッジでしたが、今回のも微妙ですねー。

面白いのは、あの時ダスティン・ジョンソンに追いつかれることなくプレーオフの末にバッバ・ワトソンを下して優勝したのが、今回のタイガーのマーカーだったマーティン・カイマーだったんですねー。
因果でしょうか。


バンカー作るんなら、もっと伝統的なバンカー作って欲しいですね。
じゃなけりゃ、こんなのは全部ウエイスト・エリアに指定すべきだと思います。

こんな長々した馬鹿でかい、均すためのレーキも置いていない、木やつる草が生えてる区域をバンカーとするなんてのは断じて間違っています。


再来年またバンカーが1,200個あるウィッスリング・ストレイツでメジャー大会が開かれますが、きっとまたなんか起きますね。


ちなみにですが、バンカー内に生えている木や植物はルール上、バンカーではありません。
生えている以上、ルースインペディメントでもありません。



今回の場合、タイガーが取るべきだった措置は、バンカー内なので自分のボールの確認のために少しだけ砂を払い除く、そしてそのまま埋まったボールを無理やり打つか、もしくはアンプレイアブルを宣言して1打罰を払いバンカー内で 2クラブレングズ以内のホールに近づかない位置にドロップする。 ということだったとなりますでしょうか。
(そのドロップした位置が、つる植物の葉っぱの上だったらバンカーじゃないですから再ドロップですね。 ・・・馬鹿げてます。)


タイガーには結局、誤所からのプレーの2打罰と、バンカー内でボールをピックアップした1打罰が違反になりますが、一つの行為で同時に2つの違反が重なったため、高い方を取って 2打罰となります。


さらにちなみにですが、誤所からのプレーは、(すごく近づいて有利になったなどの)重大な違反が無かった場合には最終ホールのパッティンググリーンを離れる前までに罰打を加えてスコアの修正をし、ストロークのやり直しをせずにスコアとします。



デイビッド・デュバルも今年からNikeと契約してツアーカードの再取得を目指しているそうです。

     応援します!


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追記:

パット・エイミング教本細貝さん から、メールをいただきました。

私はローカルルールを把握しないでTVを一部見ましたので今回なにが起きたのか謎だったのですが、サンディエガンさんのコメントと、細貝さん のメールで、ようやく理解出来ました。

(本来の) ルールでは限定的となっている救済を、多くのゴルフ場ではローカルルールで「スルーザグリーン」に広げる緩和策を取っています。日本のゴルフ場のローカルルールは、無条件に全てのスルーザグリーンでの救済を認めるようになっていますが、コース内に砂丘やウエイストエリアなどを抱える欧米(&中近東?)のゴルフ場では、この(球食い込み)ローカルルールに『ただし砂地を除く』という但し書きを付加していることが多いとのことです。 
アブダビのコースのローカルルールも「砂地を除くスルーザグリーンでは食い込み球は無罰でドロップできる」となっていたのです。タイガーの球が食い込んでいた箇所は(つる草状の)草がぼうぼうのところでしたから、タイガーは「スルーザグリーン」だと思い、競技委員を呼ぶことなく、食い込んだ球をピックアップしてドロップしてしまったところ、後から、あの場所は「砂地」だと判定され、2打罰となったのです。 
アブダビのローカルルール(英語)がどう書いてあるのか調べてないのですが、テレビ中継での日本語の説明を聞く限り、あの草ぼうぼうの場所を「砂地」だと言うのはタイガーに酷ではないかと思われます。多分、ローカルルール(又は競技規則)の原文では、救済の対象が「スルーザグリーンただしウエイスエリアは除く」というような表現になっていたのではないかと想像します。

気になったルール解釈は、いつも考えてみるようにしています。

ありがとうございました!