6/06/2008

サミュエル・L・ジャクソン


Golf Channelでは、いろいろなツアープロに4-5ホールのラウンドレッスンをしてもらう番組があります。

大抵は、プロ一人がカメラに向かってショットに向かう心構えとか注意点とか、いくつかのゴルフtipをしゃべりながらリラックスしたラウンドをするのですが、半ズボンとかでリラックスして、普通のゴルフコースをラウンドする時のトップ・ツアープロのゴルフは、それはもう素晴らしいものでして、ほとんどバーディ連発です。

ついこの間も、J.B.ホームズのレッスンがありましたが、もの凄い飛距離のドライブに、もの凄い切れのいいアイアンショット、スコスコ入るパットに呆気にとられはするものの(笑)、へぼの私には盗めるものがあまり多くないといいますか。(笑)
5連続バーディーとかでしたしね。


しかし先日、デイビッド・トムズが俳優のサミュエル・L・ジャクソンにラウンドレッスンする形式の番組を観まして、・・・これはすごく参考になりました。

ひとつにはサミュエル・L・ジャクソンが私と同じような欠点を持っていたからもあるのかも知れませんけど、「おっ、これは!」と思うことがいくつもありました。(^^)
その中で、特に「これはいいかも知んない!」と思ったアプローチショットをご紹介します。


番組の最初の方、サミュエル・L・ジャクソンは短いアプローチショットで右手を使いすぎてしまい、被せて返しすぎてひどいアプローチショットを披露していました。

レッスンを受けながらラウンドする後半、短い(300yを切る)池越えのパー4にやってきます。

ティーショットを池の手前にレイアップしての2打目。

デイビッド・トムズ「これね、5, 60ヤードぐらいかな。ちょっとクラブ貸してみて。」
と言って、ボールのところに立ちます。


D「あー、これ70ヤードくらいかなぁ。こうやってね、ロングパットを打つような気持ちで振るんですよ。」
と、サミュエル・L・ジャクソンにクラブを手渡します。

サミュエル・L・ジャクソン「ここからパターで?」

D「そう。ここからロングパットするとしたら、どんな感じで振ります?」
(私注:右側は地続きですけどね、基本的に池越えなんですよ。すごいアドバイスです。)

S「こんな感じですかね?」
と素振り。

D「そうそう。いいですね、いい、いい。」
確かにね、ヘッドを返さないですーっと抜く感じのいいスイングになってます。
右腕の利きまくっていたさっきのアプローチショットと全然違う。

D「でね、これパターじゃなくてAWですからね、パッティングよりはもう少ーし体のアクションを使います。こんな感じに。」
と、素振りを見せてくれます。

S「距離感はこんな感じで?」
ともう2, 3回素振り。

D「そうですね、いいですよ。」

そんなこんだで54度のウエッジで打ったボールは、いい感じに中弾道で飛んで、ピンの手前根元にとーんっと落ちて、斜面に沿って左に下り、カップから10フィート(約3m)の位置に。

なんというグッド・ショット。(^^)


スピンも掛かってませんけど、奥に転がるわけでもないし、非常に寄せやすい、距離感の出しやすいアプローチのようでした。


これはもう試してみるしかないですよね?(笑)

で、さっそく練習場で試して来ました。



6/05/2008

デールヘッド


今回2年振りに帰国した際、実家に立ち寄りました。

腰部脊柱管狭窄症をわずらい腰が曲がって歩けなくなりかけていた父が、昨年手術を受けて3週間のリハビリをしてすっかり回復、腰も伸び、ゴルフまで出来るんじゃないかってぐらいに回復していました。
話には聞いていましたけど、もの凄い回復振りです。

いい先生に当たって、いい手術が受けられたようです。(^^)

そんな訳で、お祝いも父の日も兼ねて、長さを父に合わせたパターを持参、プレゼントしました。


オールド・ビンテージのピン・アンサー、67年製のMFG DALEHEAD ANSERと呼ばれるものです。
約7,500本しか製造されていないらしい。

SCOTTSDALE ANSERと呼ばれる、(復刻版も出ている)66年製造のピン・パター最古のモデルよりは2機種ぐらい後の機種で、いわゆるヒールに丸みを持ったDALEHEAD形状を持った数少ない機種のひとつです。
(私が愛用しているピンアンサーは67-68年に製造されたこれより新しい機種で、DALEHEAD形状ではありません。)


ちなみに、おそらく米国ツアー歴代最多勝を挙げていると思われるピン・アンサーですが、
1969年にジョージ・アーチャーがマスターズ・トーナメントにこのパターで勝って以来人気に火がついたそうです。

ジュリアス・ボロスが67年のフェニックスオープンに勝ったのが最初だと言われています。

日本では5万円とか10万円とかすごい値段しますが、米国では運がいいとけっこうリーズナブルな値段で入手することも可能です。まぁ、程度にも拠るのですが。

(骨董価値としては、ツルテカになっていてもオリジナルのグリップが現存しているものが価値が高いのですが、使う目的でWinグリップに付け替えちゃったりする場合はその辺にこだわらなくても良いので、より入手しやすくなります。)



ただし!
腰部脊柱管狭窄症をやった人はゴルフは出来ても、練習はあまりしてはいけません。

ましてパター練習は一番腰に負担が掛かるのでご法度。

ラウンドするだけなら、ショットをする時間自体は4-5時間のうち合計15分程度。あとは考えたり歩いたりしている時間です。

無理をしたスイングをしなければ、腰を大きく痛めることもありませんからね。


父には、ほぼ練習しないでラウンドに使ってください。と進言しました。(笑)

じつは、義父の方も腰部脊柱管狭窄症の診断を受けまして、近々手術を受ける予定です。
私の父よりは軽い症状で、手術も15針も切ることなく内視鏡で済むような感じがします。早い方がいいでしょう。

私ももっと歳をとってきたら通る道のような気がします。
今のうちから準備をしておかないと。

過去に(ゴルフ以外の原因ですが)腰を痛めて、スイング改造してるぐらいですからね、私も。
(最初は時代が時代でしたから、いわゆる「逆C」フィニッシュ全盛でしたので。(笑))


6/03/2008

In between clubs (番手と番手の間の距離を打つ。) -2


前記事の続きです。

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実は私は、根本的に作戦を変えました。の続きです。(^^;


結論から言いますと、In between clubsなどというものは私には存在しない。と割り切ってしまう作戦です。


各番手の距離のギャップが10y刻みであれば、間の距離で悩むとすれば最大離れるのは5y、ということになりますね。距離の見積もりが合っていれば、のお話ですが。

グリーンへのショットがピンから5y以内に付けば、私から見れば大満足な結果です。十分にワンパットが狙える距離です。

そう思えば2本のクラブで悩む必要も無いし、小細工して距離落としたり、力んで飛ばそうとしたりしなくて済みます。


どっちでもいいからクラブを選んで、選んだ後はいろいろ考えずにごく普通の大きさのいつものショットを心がけて打つだけです。

中途半端な距離だなぁと言う気持ちを捨て去ってシンプル化し、メンタルなエラーを最小限にするようにしています。


そもそも、グリーン上のどの位置にカップが切ってあるかは、余程の打ち下ろしで、グリーン全面がはっきり見えない限り、手前(赤旗)・中(白旗)・奥(青旗)の3つの領域ぐらいに大きく分けた情報ぐらいしか入らないのが普通です。
直径が約40yあるグリーンなら、13yぐらいずつに分かれますから、例えばピンは奥目だね、ってことが青旗で判ったとしても奥目の範疇でさえ10y以上違う位置に立ってる可能性があるわけです。常に+/-7yぐらいの誤差があります。

その上で、先の風やら傾斜やら高低やら、っていうファクターが入ってきて、これらを総合して距離の見積もり計算をする事になりますから、距離自体が例えば5y刻みでぴっちり予測できている筈がありません。

かろうじて、もしグリーンを外すなら、手前に外したいのか、奥に外したいのか、はたまた右に外したいのか、ということも頭に入れて、そこに打って行くつもりでクラブの番手を選ぶといいかも知れませんよね。


まぁ実際にはもっといい加減なジャッジしていまして、私は4, 6, 8の偶数番手が好きですので、番手決定に悩んだ時は、これらの偶数番を選びがちです。(笑)

まぁ違ってても、いいショットが打てたとしてピンから15y内外についてればいいか。ってな感じで、番手を選んだ後は距離のことは忘れて出来るだけシンプルに振ることだけ考えます。(^^;
いつも以上のフルショットも、軽く打つ手加減も、両方ともしないで
「nice and smooth」だけ心がけて、打つ。(笑)


今のところこの作戦は私には合っていそうです。(^^)


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ところで、これもデーブ・ペルツの統計なんですが、アマチュアのパー3でのティーショット、なんとミスの90%以上がショートなんだそうです。

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