6/29/2022

30-100yに関して (今回は60y)

こちらは先日の Santa Barbara GCをプレーした時の、5番ホールパー4、340yです。

写っているのは一緒にラウンドした地元のMichealです。

ティーからはズドーンと40フィートぐらい下がっていってグワーッと登ってくる斜面が見えています。向こう側の平らなところまで打てれば、そこから左ドッグレッグしていって100yぐらいのセカンドショットが残るのでしょうけれども、DRの"キャリー"が250yくらい必要です。
私にはそこまでの飛距離がありませんので、見えている壁のできるだけ上の方へ行くようにお願いしながら打って、着弾したボールが後ろへゴロゴロゴロゴロ戻ってこないように祈るしかありませんでした。
なるべくグリーンに近いFWの左寄りにドローを打っていきまして、残りは多分120-125yぐらいだったのですが、ピンが見えないどころか、その後ろの木さえも目の前の斜面で見えず、しかも強烈に左足上がりのライ。写真ですとそこまでには見えませんが、傾斜きつかったです。
斜面を上の方まで登って行ってピンの方向を確認、傾斜の地面に目印を見ながら後ろ向きにボールまで下がってきて、そして3クラブくらい足して150yくらい打つ換算で打っていきました。上手く打ったと思ったのですが、登り傾斜が急であまりボールが上がったように見えません。方向は良かったのですが、行ってみるとグリーンのちょい左手前にボールが止まっていました。足らないのかー。ワンバウンド目から登り斜面のKIKUYU芝にボールの勢いが止められてしまったに違いありません。
チップショットが1歩に寄ってくれまして、パーセーブできました。


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というわけで題記の件、こちらが「例えば」、ということで考えてみたい状況の一つです。


グリーンまでほぼ平らの軽い上りでグリーンは若干受けています。ピン(白旗)の立っているカップ位置はグリーンの左寄りで、グリーンの手前エッジからは 20yくらいのグリーン真ん中やや後方くらい、カップの手前に緩い段差があって、是非ともピンハイに打っていきたいという状況。

ボールの位置は短く刈られたフェアウエー上で残り60y程度、カップ位置より1.5フィートくらい低い感じです。

グリーンの左側にはバンカーが二つあって要注意です。右側にもバンカーがありますがピンが左寄りのため、そこまでは行かないかなー(場合によってはミスして行くかもしれませんので気を付けないと)、それからグリーンの後ろは傾斜で向こう側に落ちているので、そこまではいかないように注意したい、っていう感じでしょうか。

ライの芝は特に逆目になってはいないけど芝はピチっと短か目。

…このような状況で、どのクラブを持って、どんなショットを打ちますか?


この状況からは、「確実にここから 2打で上がれる」というほどにはやさしくはありませんが、逆に難しい状況でもありませんので、できれば 2打で上がりたいし、悪くてもここから 3打でホールアウトできれば、という場面と捉えることができるかと思います。

意外にも、この状況から4打も5打もかかってしまったり、なんとなく苦手意識を持ってしまっていたり、っていうアベレージ・ゴルファーが少なくない模様です。
これが問題提起です。


特に難しくはないのですけれど、一緒にラウンドしている私の友人界隈で言いますと、このくらいの距離が嫌だっていう人が実に多いです。
まず、本当に 60yなのかどうかが定かでない人が多いです。グリーンが近いとほぼほぼフィーリングで打つため、距離そのものを測らない人がけっこう多いのです。 
で、もしも測って60yピッタリだって分かっても、この 60yを「中途半端な距離」と感じる人が少なくない模様です。

多くのアベレージゴルファーは、例えば 40-70yぐらいを中途半端な距離と捉えているようなのです。

千葉市民ゴルフ場で普通にパープレーでラウンドするマーク金井さんですら、こんなことおっしゃっています。

ちなみにパー5で一番リスクが高いのが40y~60yです。この距離はハーフショットで距離感がつかみづらいですし、案外、ザックリやダフりが出やすい。そしてザックリやダフりが出ると精神的なダメージも大きいです。加えて、ボールがディボット跡やラフに入ると距離感が出しづらく、グリーンオンの確率も下がるのです。グリーンに近づけるとホッとできますが、実は中途半端な距離というのはミスが出やすく、落とし穴も多いのです。これはプロも同じだそうで、2オン狙って失敗して40y~60yを残すと、ボギーを叩くことが多々あるそうです
(アベレージゴルファーにはそういう傾向もあるかなと思いますけど、『プロも同じ』ではないでしょうさすがに。)


それは置いときまして、私の観察では、こういうときに多いのが 何気に56°を持って(人によってはなんと60°を持ちます。)、かなり振ってズバーンって打って、グリーンにはかろうじて乗るけど、ピンには15yぐらいショートします。もしくはグリーン手前の芝に喰われてグリーンの手前でストップしてしまいます。20yぐらいショート。
このパターンをすごく多く見かけます。

グリーンオーバーも絶対したくないし、下りのパットも残したくないし、って思うと、まぁグリーンには乗ったんだから。って自分に言い聞かせて納得してしまうんですよね。
トップしてグリーンをオーバーするようなケースもなかには見かけますが、それ以外はだいたいショート、それも大ショートしています。
しっかり狙い通りに打ってカップをかなりオーバーする、っていうショットはまず見かけません。

上記状況のライからは、56度や60°では実はものすごくショートしやすいんですよね。
あるいは左に引っ掛けやすいです。
ロフトの大きなウエッジは距離を出すときにはあまり扱いやすいクラブではありませんので。

フェースを開いて上手に使うアベレージプレイヤーもいますが、一般的にはスイングが大きくなるとロフトの大きなウエッジはブレやすくなります。
地面の硬さとか芝目の向きとか、その場の傾斜とかいろんな原因でバラつきやすくて。実はダフリやすくもあります。ライによってはトップも出やすい。

ピンの手前に 15yとか20yショートっていう結果って、グリーンには乗っていますが、よく考えたら、打とうとした距離の、下手したら「2/3」しか打っていないのに、満足しちゃっているのです。2パットでボギーは取れますし。少なくともトップして往復ビンタとか、ザックリで2yとかの事態は避けてグリーンに乗ってはいますしね。
(この、『「2/3」しか打っていないのに、満足しちゃう』、っていう表現は以前、『ゴルファーに愛を』というテニスコーチのブログの中のどれかの記事で読んで、「目から鱗、その通りだな。」と思ったことです。 どの記事も面白いブログですので、よろしかったら探してみてください。)


でも難しくはない60yの状況なのに...、このままで満足してると、スコア減りませんよね? 


本で読んだちょっと古い10年くらい前のデータですが、60y前後からのアプローチで、PGAツアー・プロはアベレージで大体カップから平均16フィート(約4.8m)内外に付ける、というデータがあります。 (このカテゴリーの数字が特に良いのはジム・フューリックで、平均でなんと8フィート(2.4m)を切っています。) 

上の写真のような「簡単な状況」に限れば、ツアープロなら16フィートじゃなくてワンクラブ以内に付けてくることでしょう。トーナメントの、ピン位置がギリギリのアンジュレーションのきついグリーンの状況の 60yではありませんから。


グリーンの前もバンカーとかでガードされていなくて、グリーン上もカップまで20yもあって球足が使えるという状況なのに(a lot of green to work withって英語では言います)、SWやLWで行くのはなぜなのでしょう? 
短い距離だからですね。フルショットに近いショットで打っていきたい、っていう一点かと思います。実は利点があまりありません。

例えばですが、LWのフルショットがたまたま65yで、受けグリーンならその場で止まるから、とかの理由だとすれば、アリではあるかな?とは思います。でもロブウェッジってボール側から見るとフェース面がすごく薄く見えて、いかにもトップしそうな気配がします。
使うのが得意な方もいらっしゃいますが、相当な練習量が必要だと思います。(得意って言っても、平均で 16フィート以内につけていますでしょうか?)

私自身は、LWのフルショットとかはミスが出やすいし左にも引っ掛けがちですし、下を抜けて右へショートなんてのもありがちですから、まず使わないことにしています。

さらにこの写真の状況とかですとカップの手前に傾斜があって、カップをショートしたボールは傾斜で戻ってきてしまいかねません。

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私が思うには、60yのショットを身につければ良いと思うわけなんです。

ミスの少ない、大きくないスイングで方向性を重視してラインを出すなら、PWかAWで。
事前に練習をしておいて、50yキャリーとか 55yキャリーの 60yを打てるショット、とか、トータル 60yぐらいのショットがあれば、それで打てばいいだけなので。
転がり分を増やすなら、9番アイアンを使っても良いと思います。

ちょっとだけ高低差があってカップの方が少し高い位置にいるのを計算に入れれば、63-65yぐらいの計算で距離が合いそうなストロークを使って、キャリーで50-55yくらいでしょうか?
そういうショットを、あまり高く上げずにポーンと、ゴミ箱にゴミを放るかのように、シンプルに打てば良いケースです。

この写真のピンまで 60yの状況は、難しくはない状況であるべきだと思います。


100yがちょうど良い距離で打ちやすいと思ってるゴルファーが多いと思うんですけど、...本当に? (←過去の記事)
16フィート(約4.9m)以内に付いてますか? 
あるいは、ちょいズレて 93yとか 107yからだったらどうなんでしょう? 

6/28/2022

Suger G1 Golf ball リビュー

6/20/2022 

こちらのボール、デビューは 2020年の末だったんでしょうか、DTC (Direct to Consumers) スタイルの商品です。

高品質のボールを比較的安価に消費者に直接売り込んでいく、というタイプのボールで、私が好んでいるタイプの商品です。


今までにご紹介しています、

何年も愛用した「MG Golf の Tour C4
鉄のボールコアが入った「On-Core Caliber 
コストコの「Kirkland Signature
今現在 愛用中の 「Cur Gray 
有名どころだと、Snell とか Vice もありますね。けっこう高いですけど。

とかと、同じカテゴリーのボールですね。
それぞれ性能とか構造とかは違いますが。


こちらについ最近ポストされたMyGolf Spy.comのリビューがあります。 ↓ 



高級ボールに使われているウレタンカバーでディンプル数は350。
コンプレッションが 79で、Titleistの Pro V1よりもソフトで TitleistのAVXと同じくらい、と紹介されています。

写真にありますように、立方体型のキューブの箱に3個ずつのスリーブなしで入っていまして、いかにもコストを抑えました、という感じ。
27個入りで、$59.99が小売り希望価格です。

デザインもシンプルで悪くないですね。
ちょっと買って使ってみたいのですが、おそらくお試し用?に用意されて売られている 3個入りの商品は、売り切れです。

友達に興味がある人がいれば分け合って買うんですが、27個はちょっと多すぎるなぁ。


このボールを作っている工場は台湾にあって、MGとか On-Core も作っているところらしいです。
品質的には、Pro V1ほど丁寧ではなくて、検品も緩い設定なのだろうと思われますが、1個1個個別の基本的な性能は Pro V1 や AVX に匹敵するのだろうと思われます。
プロがシビアに使うには耐えないと思われますが、私の普段のプレーには十分な性能だと思います。ヘッドスピード的にコンプレッションも合うと思いますし。



ちょっと割高で売ってる 3個入りを買ってみて、使ってみようと思います。


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...ということで売り切れじゃないのを発見したので早速購入。



3個入り。
簡易包装でスリーブなし。

27個買いじゃなくて 3個買いだと、値段 2倍ぐらいしちゃいますね。


これ、打った感じがものすごく Titleistの Pro V1っぽいです。
グリーン周りでウエッジで打つ分には、私には全く区別がつかないと思います。

ドライバーを打った感じは、コンプレッションが Pro V1より少し柔らかい AVXぐらいの硬さ、って知ってるから、っていうのはありますが、私にはむしろ感触が良く感じるくらいです。
愛用している Cut Grey より少し柔らかい ...かどうかは、私の感性では感じ取れませんでした。気持ちよく打てます。

白の色合いとか、傷の付きやすさ・にくさ、の辺りも、Pro V1 にとても近いです。
(違いはおそらくボール1個1個毎の精度の差とかその辺なんじゃないかな?と想像します。)


このボールは良いと思いますねー。
ロゴの感じもシンプルで単色でけっこう好みです。

思い切って箱ごと買うかなー。父の日ギフトで。(笑)


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Suger Golf の、パフォーマンス・データのページ ↓ 
 




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追記: 6/28/2022

...届きました。
2ダース半 (27個) 入っているのに箱が結構小さく感じます。

スリーブとか無しで、ボールだけ入っていますからねー。





6/24/2022

TaylorMade SIM2 Max の Rescue Hybrid 4 と Driver

先週末、父の日ということでプチ遠征しまして、Santa Barbara Golf Club をプレーしてきました。車で2-3時間の距離。


近頃は、初めてラウンドするコースでプレーするっていう機会が減ってしまったのですが、やっぱりワクワクしますね。どんなコースなんだろう?って。

距離的には短めで、コースレートとかスロープは高い数字ではないのですが、けっこうな高低差があってなかなかにダイナミックで数字ほどやさしくはないかな、って感じる楽しいコースでした。

ラウンドはセカンドの距離が高低差で合わないケース続出でしたが、拾いまくるゴルフになってスクランブルのパーセーブが8回。38 35 = 73 (26) (パー 36 34 = 70) でした。
26パットはここ数年記憶にないかも?


The Habit Burger Grill 発祥のお店にも立ち寄って、大満足。(^^)



コースからは、10分ぐらいのところです。

1969年創業からですから、マクドナルドより20年近く後ですかね。
とても美味しいと思います。


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記:  6/24/2022

やってしまいましたー。
こういうの揃えぐせ?っていうのでしょうか。 

TaylorMade SIM2 Maxの 3番ウッドと5番ウッド」でいきなりラウンド投入して以来、ずっとFWの調子が良いというか、スペックが打ちやすかったのだと思いますが、あまりに好調なため、Hybridの 4番もSIM2 Maxに揃えることにしました。シャフトは同じVentus Blue 6Rです。



正直このクラブは、TaylorMade SIM Max 4番ハイブリッドと大きさもデザインも機構もそしてシャフトも、なにもかもほとんど変わっていないと思います。
SIM Max Hybrid 4番を返却して、SIM2 Max Hybrid 4番に交換してもらいまして、ほとんどコストがかかっていません。差額$10ぐらい?
(せっかく交換していた +4 グリップ が次のオーナー行きになってしまいましたが。)

打ちやすさとしては、たぶん同じくらいだろうと予想しています。とても打ちやすいはず。

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さらにもう一本。

TaylorMade SIM2 Maxのドライバー(ロフト 9°)です。




打ちやすそうな気配がします。(まだコースで使っていませんが。)

Black & SilverバージョンのMySIM2 Driverをあれほど気に入っているというのに...っては自分でも思います。
でもなんとなく、SIM2 Maxで揃えたいような、そしてさらに若干でも安定してくれるかも?的な邪念もありますことに加え、Grafalloy ProLaunch Blue 45 のシャフトがもう一本ありますので、47インチ合わせにしていたものを45.75インチに短く切って使えますのでね。(これも$5程度でやってもらえました。)

このあいだ、練習場で黒銀 MySIM2のヘッドがぶっ飛んだ経験もありまして、バックアップのドライバーあった方が良いんじゃないか?っていうのは思っていまして。

2本並べて、



SIM2 Maxの方がヘッドが若干大きく見えます。(実際、構えた角度から見た投影面積的には若干広いと思います。)
やっぱり黒い方がヘッドが締まって見えますね。


写真のヘッドにはすでに鉛テープを貼っていますが、重さも大体揃えた方が打ちやすいと思うので、もう打つ前から貼っちゃう。

まずは、黒銀 MySIM2の方を測って(こちらには、打ちながら調整して貼った鉛テープが貼ってあって使ってます)


SIM2 Maxを測ると、5gぐらい軽い模様です。


調整のためにソールに鉛テープを貼りまして、


重さがぴったり合いました。(このキッチン秤では、ですが。)

どうも私は、オリジナルの 194g前後ですとスイングがブレやすいというか振るときのタイミングが取りにくい傾向にあります。
軽い方がスピードが出てくれるのかもしれませんが、打ちやすいヘッド重量っていうのが個人個人にあるような話を聞いたこともありまして、私の場合の現在は、だいたい 200g前後が良さそうだ、というデータです。


コースで打ってみるのが楽しみです。(^^)


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追記:6/26/2022 

コースのラウンドに使用しました。
ドライバー、実に打ちやすいです。飛ぶというわけではありませんが、ブレが小さい。
インテンショナルフックが必要な稀なホールにて、大きいフックも打ちましたが思うように行ってくれました。
上がりやすいので、9°ロフトを 2ポイントLowerの設定です。
MySIM2の方も気に入っていまして、どうするか悩みますが最低でも4~5ラウンドは SIM2 Maxを使っていこうと思います。