9/13/2008

マイ・ファーザーズ・アイズ by エリック・クラプトン


Tile :Eric Clapton - My Father's Eyes

エリック・クラプトン - マイ・ファーザーズ・アイズ




Sailing down behind the sun,
Waiting for my prince to come.

帆を上げ太陽を背に走り、
我が王子が来るのを待っている。


Praying for the healing rain
To restore my soul again.

魂を取り戻そうと
癒してくれる雨に祈る。


Just a toerag on the run.

馬鹿野郎が走っているだけ。


How did I get here?
What have I done?

俺はどうやってここへ?
何をしたんだろう?


When will all my hopes arise?
How will I know him?

いつになったら俺の希望は沸く?
どうやって彼を知る?


When I look in my father's eyes.
My father's eyes.
When I look in my father's eyes.
My father's eyes.

俺の親父の目を見つめたとき。
親父の目。
俺の親父の目を見つめたとき。
親父の目。



Then the light begins to shine
And I hear those ancient lullabies.

光が輝き始め
俺は古い時代の子守唄を聞く。


And as I watch this seedling grow,
Feel my heart start to overflow.

この苗木が育つのを見るにつれ、
心が溢れ出すのを感じる。


Where do I find the words to say?
How do I teach him?
What do we play?

言う言葉はどこで見つける?
俺は彼にどうやって教える?
なにを一緒に演奏しよう?


Bit by bit, I've realized
That's when I need them,

少しずつ少しずつ、
その時こそ 俺がそれを必要としている時なんだと気付く、


That's when I need my father's eyes.
My father's eyes.
That's when I need my father's eyes.
My father's eyes.

それが、俺が親父の目を必要とする時。
親父の目。
それが、俺が親父の目を必要とする時。
親父の目。



Then the jagged edge appears
Through the distant clouds of tears.

するとぎざぎざの縁が
涙の遠い雲の向こうから現れる。


I'm like a bridge that was washed away;
My foundations were made of clay.
As my soul slides down to die.

俺はまるで流されてしまった橋のようだ..
俺の土台は泥で出来てたんだ。
俺の魂が滑り落ちて死んでしまうように。


How could I lose him?
What did I try?

どうやって彼を失った?
俺は何をやろうとした?


Bit by bit, I've realized
That he was here with me;

少しずつ少しずつ、
彼は俺とここに居たんだと気付く..


I looked into my father's eyes.
My father's eyes.
I looked into my father's eyes.
My father's eyes.

俺は親父の目を見つめた。
親父の目。
俺の親父の目を見つめた。
親父の目。


My father's eyes.
My father's eyes.
I looked into my father's eyes.
My father's eyes.

親父の目。
親父の目。
俺は親父の目を見つめた。
親父の目。

***

歌詞の翻訳とか、私はまるで素人ですので、多少ぎこちない部分はご了承下さい。
(例えばMy father’s eyesを「親父の目」としましたが、「僕の父さんの両目」とか「私の父の眼差し」とか言う風に訳しますと、雰囲気ががらっと変わります。)


それと冒頭に出てくる“my prince”は、「たぶん息子の事かな?」って思ったんですが一応そのまま王子にして置きました。

(この記事は、お友達のノリさんのリクエストにお答えして後からひっそりとupしたものです。(^^;)

4 件のコメント:

  1. 3~4人の和訳を見ましたが、
    Zさんの訳、最高です。
    全体の詩の流れに乗っていないな~、と感じる和訳が、
    Just a toerag on the run.

    Then the jagged edge appears
    Through the distant clouds of tears
    でしたね。
    すっきりしました。
    この中で耳に心地良いのが
    To restore my soul again.

    Bit by bit, I've realized
    That he was here with me
    ですね。
    “my prince”は、「たぶん息子の事かな?」
    う~ん、納得です。気付きませんでした。
    クラプトンは息子さんを亡くして、tears in heaven を作りましたもんね。
    作られた時代の前後は知りませんが・・・・
    これを知って歌詞を読み直すと深みが増しますね。
    英語が分かるってこういうことを言うんですね!
    ゴルフと一緒で勉強不足を痛感しました、です。
    ありがとうございました。



    Posted by:ノリさん at 2008年09月29日(月) 06:26

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  2. すみません、ノリさん。
    私、よく考えたら生まれて初めて歌の歌詞を訳して日本語に書きました。

    いたらない訳ですけど、お役に立てて光栄です。


    “toerag”っていうのは、むかーし靴ん中に中敷じゃないけどボロ布を詰めて履いた、そのズタ布です。

    で、転じて、くそ野郎とかばかったれという意味になったらしいのですが、米国ではあまり聞きません。
    ここでは、“just a”と合わせて、自虐的に「つまらないやつ」ぐらいの意味で使っているのだと感じました。

    “on the run”ってのも実は深くて、「逃亡する」とか、「大敗する」、「走り回る」っていう意味があります。
    もし背後関係が分かっていますと、場合によっては“Just a toerag on the run”で「ただのつまらない負け犬さ」みたいな意訳も出来るんです。(全体見渡しますと、ちょっと違うかな。)


    ノリさんがお好きだと言うフレーズの、“restore”も、詳しく言いますと「もと在ったはずの物を元に戻す」、「修復する」という意味でして、重ねて“again”も使われていて、失ったものを取り戻そうとしている意が汲み取れるんです。

    しかも“again”は、“rain”と韻を踏むために使われているんですけれどね。
    耳に心地よいのはそのせいもあろうかと思います。(^^)



    クラプトンは息子さんを亡くされているんですか。
    知りませんでした。

    それでふと思ったのですが、
    “Through the distant clouds of tears.”のところ、もしかしたらここは不意に逆転して、自分が父親側になって息子を見てるのかもしれませんね。違うかもしれませんけど。
    なみだでかすむ感じ、自分の目ですよね?


    和訳を作るのと、長い説明をするのはまた別ですので、少しだけ分かりやすく出来るかもしれません。
    (でも問題は、私が背景を判っていないところなんですが。)

    Posted by:やきそばパンZ at 2008年09月29日(月) 08:17

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  3. またまた、ビックリです!
    こんなに奥深い意味があるんですね~。
    韻を踏んでいるなんて気付きもしませんでした。

    Through the distant clouds of tears.”のところ、もしかしたらここは不意に逆転して、自分が父親側になって息子を見てるのかもしれませんね。違うかもしれませんけど。
    なみだでかすむ感じ、自分の目ですよね?

    自分もそう解釈したんですけど、詩心の無い自分の解釈だから外れてるだろうな~と思っていました。ますますこの曲が好きになりました。
    ありがとうございます。

    Posted by:ノリさん at 2008年09月30日(火) 07:15

    返信削除
  4. いまさらになって、ちょっと検索入れてみました。

    目指せクラプトン全曲レビューというサイトに、マイ・ファーザーズ・アイズのレビューが書いてありました。

    クラプトンは、「父親を知らなかった」と語っているんですね。
    父親の目なのに息子と自分になっているなぁ?って気がしてましたけど、そういうことだったんですね。

    あんまり外れていなくて良かったです。


    アメリカでも音が綺麗になりますからやるんですが、イギリスの人はもっとちゃんと韻を踏みますよね。


    ノリさんのお陰で、私もいろんなことに触れることが出来て嬉しいです。

    英語のことであればいつでも使ってください。
    本職じゃありませんのでいろいろ不備はあるかと思いますが、まぁ無料ですので我慢してくださいね。(笑)

    Posted by:やきそばパンZ at 2008年09月30日(火) 11:10

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