7/08/2011

CT-30 (シー・ティー 30)


このカテゴリーの記事は実に久しぶりです!(^^;
(それだけ私がショートゲームに造詣が無いってことが如実に出ているような気がしますが・・・(x_x))

まぁ、いいんです。
このカテゴリーの記事が増えるに連れてレベルアップするのだと思って自己納得します。(^^)



さて、今回仕入れたアプローチ・ショットですが、お友達のtrimetalさんに教えを請いまして、ご親切に教えていただきました。

こちらの記事の、9番ホールでtrimetalさんがお使いになったショットです。


こういうショットです。 (ちょっとコメント欄から抜粋しますね。)


9番は、ライが良くて打ち上げですので、打ちやすかったです。カラー迄が14歩、ピンがカラーから8歩ってところです。
これくらいですと、ロブショットは必要ないと思います。56度を少し開いて、ボールの下を潜らせるように、払い打ちます。この打ち方は数年前からやってまして、SWを加速も減速もさせないで一定の速度でインパクトします。軌道の最下点で打つ感じです。PGAツアーのプロが打ってるやり方を真似してみました。SWですし、高く上げないのでスピンも掛かりますので、落ちてからのランは3歩前後でしょうかね。イメージとしては、フェースで運んで上げる感じです。加速も減速もしないでゆっくりと一定の速度で打つのがコツです。失敗は少ないです。
もう少しピンが近ければ、大き目に打つことを覚悟してロブか、バンプ&ランではないでしょうか。
~~~
ラフから15ヤードや20ヤードくらいの寄せでは失敗が少ないので、重宝しています。なぜなら、ラフにクラブを打ち込むわけじゃないので、振り抜く時のラフ抵抗が少ないので、距離感が合いやすいと思います。

実に丁寧に教えてくださって、感謝感激であります。m(__)m

教えていただいた日の帰り、さっそくとあるムニ・コースのチッピング・エリアへ行って、試してみました。


フェースを少し開いて、エクスプロージョンしないでバンスを使わずに打つバンカーショットの要領で、少しシャローな軌道を意識して、払い打ってみました。

確かに、今までのチップショットより滞空距離が長くてピンが近目の砲台気味のグリーンなんかでとても有効なショットが出ました。


ちなみに私のウエッジですが、キャロウエイのジョーズ・ウエッジでして、ソールの前後にバンスを落とす削りが入った形状をしています。

Callawayの公式pre-ownedのショップサイトから。

ですから、開いて構えますと 16度もあるバンスが有効に使えるんです。

(私が愛用しているのは、ロフト角が54度のウエッジでバンスは同じ16度です。)
せっかく、「このウエッジは、フェースを開いて使いなさい。」っていう設計になっているのに、私はほとんど開いて使っていませんでした。(^^;

本当に困ったバンカー越えなどで、うんと開いてフロップショットを試すことは無くはありませんでしたが、危険率の問題でできるだけやりたくないショットでした。



ところがですね、リコメントでさらに分かりやすいアドバイスを頂きまして、もうちょっとイメージが変わりました。
trimetalさんが教えて奨めてくださるからには、もっと安全なショットのはずです。


この打ち方は、ラフだと簡単なんですよ。最下点でボールを打つ感じなので、達磨落としのような失敗もありませんし、距離感も掴みやすいと思います。
しかし、FWからショットするのは、最初は勇気が要ります。トップするのが怖いので、萎縮して余計にトップしたりします。でも、ザックリは少ないのでロブショットに比べて安全ではありますし、距離感が掴みやすいのが一番の利点です。

イメージ的には、バンスを使わずに打つバンカーショットの要領だと思ったのですが、バンスを使う打ち方なのですね。使いこなすには距離感の養成が必要です。

そして最初のアドバイスをよく見直しますと、さほど高く上がらないと書いてあります。スピンがかかるせいでしょう。



何度か開いたフェースで打っていくうちに、特に払い打つ横振りのイメージを強く持たなくても、普通にポンと打てばボールの滞空時間を増やして運べることが体感できて来ました。
つまりバンカーショットの要領で打つ必要ないんですね。

trimetalさんに教えていただいたショットそのものと同じになっているかどうかは分かりませんが、ここでいつものようにZ式アレンジでこのショットをsimplify(簡略化)して、応用したシステムにすることを考えまして、レンジに行って距離感の構築を試みました。 (ここがZさんの良いところ。 ←自分で言うな。(笑))


名付けて、「CT-30 (ショット)」です。(笑)

(CTはもちろんコネチカット州のAbbreviation(略号)です。)
私の中では、(trimetalさんのご本名)-30 スペシャルって名付ける気持ちになってますが、一応記事ではCT-30にしておきます。


こちらがセットアップ。



鉛筆の方向が目標方向です。

最初はもっと左へボールを置く感じで打っていたのですが、いつものフェースを開かずに打つチップショットと同じ位置に戻しました。
いわゆる左足かかと(写ってませんが(^^;)の位置です。


・ フェースを約30度ほど開いています。

・ 一旦、鉛筆の目標方向へ構えておいて、それからフェースだけを開いてグリップを握りなおします。

・ スタンスはオープンスタンスですが、これは普段のフェースを開かないチップショットの時よりもさらにオープン度を少し増しています。 それだけで払い打つイメージを作ろうという意図です。


写真は別ですが、この日はとりあえず練習場のマットの上からこのセットアップで最初に教わった24歩(約20y弱)ぐらいのイメージで、ボールの出て行く感じを反復しました。


その後、いろいろな標的を設定して距離感を掴もうとしてみました。
かなり大きなスイングもトライしてみました。 同じセットアップのままです。

スクエア・フェースで約30yのストロークで打ってみますと、およそ20yぐらい、
スクエア・フェースで約50yのストロークで打ってみますと、大体30yぐらい、
スクエア・フェースで約80yのストロークで打ってみますと、大体50yぐらいのところへ行くような感じがしました。

ボールが落ちてから、バウンスは右へキックする傾向です。

グリーンへ打っていませんし、芝からではなくマットからですから、その辺りも考慮して今後実践で距離感を掴んでいかなければなりませんが、

この換算で考えますと、フェースを30度開けばおおよそ60%ぐらいの距離になる、という感覚を基本にして打っていけば良さそうです。(^^)



結論的には、

きっとどなたもやっていらっしゃるはずの、フェースを開いて打つ普通のアプローチじゃん?!

・・・ってことになっていそうな気もしますが(笑)、私としては未体験ゾーンのショットでした。



日曜日の早朝バック9のラウンドで試すのが楽しみです。

例えカップまでグリーンが十分に使える状況下であっても、今度の日曜日ばかりはことごとく CT-30で打ってみようかと思っています。

(できればビデオも撮ってもらおうかな。)


---


追記: (8/23/11)

こちらの記事のラウンドで、今までではお手上げだった寄せをカップインしました。(^^)

とても有効なショットになりました。





~~~

フェースの開き具合を調節することによって飛距離を調節する方法論も一応考えてみました。

それで、こちらがフェースを45度開いたセットアップです。



シャフトの傾きを見ますと、ハンドファーストの度合いが増していますが、これは無意識のナチュラル・リアクションです。(^^;

人間は機械ではありませんので、ここまでフェースを開くとミスショットに対する防御本能といいますか、シャローにクラブをボールの下に滑りこませる準備といいますか、体が反応してしまうようです。
(写真を撮る時点では、クラブフェースの角度にしか気が回っていませんでした。)


で、打ってみた感じですが、こちらはさらに高く上がりはしますが、方向もかなり右へ行きますし、距離のコントロールが非常に難しくなる感じがしました。


・・・どうやら使えません。


例えばグリーンの起伏や傾斜の関係などで、24歩よりもほんのちょっと距離を出したいとかそういう時に、30度ではなくて20度にする、とかその程度の調整にとどめておいた方が良さそうに思いました。

10 件のコメント:

  1. Zさん、

    私のチョットしたコメントから、こんな立派な記事にしていただいて恐縮の限りです。

    私のコメントの中で、「高く上げない」という記述が少し誤解を与えたかも知れません。ロブショットのように高く上げない、と言う意味で、ロブショットのようにロフトも寝ないし、強くも打たないので、高く上がらないが正しい記述かも知れません。

    元々は、アメリカに来てから、日本の芝と違って粘っこいので、グリーン周りのラフで打ち込む感じだと抵抗が大きくて距離感が出せなくてアプローチセーブの確率が下がったのを補うために実践し始めました。それがFWからのアプローチでも効果的だったという事です。

    もう一度、私の言いたかった重要ポイントを箇条書きにしますと、

    (1)少しフェースを開く(開き過ぎは距離感のミスが増える)
    (2)インパクトの前後でスピードを変えない
    (3)打ち込まないで最下点で打つ
    (4)フェースに乗せて運ぶイメージ

    (2)(3)が重要で、トップやザックリのミスを減らす事が目的です。一般にアプローチは加速している中で打つが原則なんですが、強く打ちすぎない為に一定速度にしています。勿論、実際には加速しているかも知れませんが、少しインパクト前に加速を止めて一定にする意識で振っています。また、最下点で打つ事で、トップする確率や、トップした時のペナルティが減るように思います。(きっと加速していると思いますが、意識は一定速度です)

    全体的に言える事は、強く打ちすぎない事かもしれません。ロブショットって、結構思い切って強く打ちますが、このショットは弱気なショットのイメージかも知れません。その分、スピンは一杯掛かりませんが、FWからボールだけをヒットすれば、そこそこのスピンは掛かりますし、ウレタン系カバーのボールなら止まってくれます。

    Zさんも書かれているように、フェースを開いた普通のアプローチのように見えますが、(4)の運ぶイメージを出すために、加速させないショットと言う点が唯一違う点かも知れません。

    Zさんも言及されていますし、(1)でも書きましたが、開き過ぎは距離感が合わなくなるので、私はほんの少しだけしか開きません。Vokeyの場合開くとバウンスが少し邪魔をする事と、元々56度なので、ZさんのJawsと若干事情が違うのも理由です。

    Zさんの記述と一つだけ微妙に違うかなと思った点は、払い打つと言う点です。私のイメージだと、ボールだけ掬い上げるイメージです。元々グリーン周りのラフからボールを打つ事から始めていますので、打ち込まないで、ボールをラフの中から掬い出すイメージでした。勿論、払い打つ感じで何も問題はございません。(地面に打ち込まないと言う観点からすれば、払い打つという表現の方が正しいのかも)

    今日、友人のアプローチレッスンのために練習場に行きますので、その時にビデオが撮れれば記事にしてみます。

    返信削除
  2. trimetalさん、こんにちは。

    うわー、もう感謝感激です。
    ご自分で開発なさった技を伝授下さって。m(__)m


    ボールだけ掬い打つイメージだったのですね。
    CT-30はCT-30としておいといて、もう一度加速しないで打つという辺りもトライしてみます。


    trimetalさんのことですからきっとリスクを計算した怪我をしにくい使いやすいショットに違いないと思っていました。



    グリーンまで6歩でエッジからカップまで18歩ぐらいの逆のケースでは、D-Chopで転がせますし、
    10歩14歩ぐらいならキャリーと転がりで50-50ぐらいのPWでのチップショットが単純でミスが少ないですが、

    12歩12歩とか14歩10歩ぐらいになりますと、54度で65-35ぐらいの(←もちろんグリーンの硬さとか傾斜で違いますが。)G-Checkを打っています。

    ところが、16歩8歩とか18歩6歩とかですとバンプ&ランで打つか、もしくはむざむざオーバーさせて打たざるを得なかったんですよね。
    バンプ&ランは、リオ・ホンドとかマイルスクエアとかの判っているコースでは安全ですし計算できて寄せたりもできますが、初めてだと見た目でわかんないことも多いんですよね。


    CT-30自体は(まだ実際の芝や傾斜で打ってみないと危険度や方向性、距離感の作りやすさなどが判りませんが)、フェースを30度近く開いていますのでこれはこれで(ロブほどではありませんが)結構上がって、結構短く止まってくれるっぽいです。

    G-Checkと全く同じ打ち方で、緩やかに加速はしていますがディボットは取らなくて、シャローにボールへ向かい、ものすごく緩やかにダウンワードで打っていました。

    これはこれで使いようがありそうです。
    実は(今まで大きく打つ以外お手上げ気味だった)バンカー越えの50yとかが楽しみかもしれません。

    Jawsウエッジはこのくらい開いたときのクラブの座りがすごくいいんですね。
    初めて知りました。(^^;


    「ボールを運ぶイメージで、加速せず、ストロークアークの最下点でボールをラフから掬い出す感じ」、是非ともトライしてみます!

    返信削除
  3. スノーマン2011/07/12 21:29

    Zさん、こんにちわ!

    相変わらず、trimetalさんとのストイックな会話が続いてますね。
    しっかり、読みました!
    私も1ヶ月前ぐらいから、このスイングを試し続けているので、Zさんの記事そして、trimetalさんの『重要ポイントの箇条書き』はとても役に立ちます!
    これからも、お二人の記事楽しみにしてますよぉ~!

    返信削除
  4. スノーマンさん、こんにちは。


    なんですか? “このスイング”って?!


    ロジカルに考えますと、

    グリーンまで16歩ぐらいあってエッジからカップまで8歩ぐらいしかないアプローチってことでしょうかね?

    それとも、フェースを開いて高いボール(でもロブショットまで行かない)を打つ、ってことでしょうかね?


    スノーマンさんが1ヶ月取り組んでいらっしゃるショットには、コーチからのアドバイスとか注意点はありますですか?

    是非とも教えてください。(^^)

    返信削除
  5. スノーマン2011/07/13 0:22

    このスイングというよりは、PWではなくSWを使ってのスイングと書いたほうが正しいですね。
    グリーンまで14~20歩、カップまでが短いショットは、ラフからでも花道からでもSW使います。

    以前は、PWしか手にしてなかったのですが、今は56度のSWをよく使うようにしています。ただ、私の場合フェースはオープンしてませんし、一定の速度ではなくインパクトでちょっと加速してます。

    私が気をつけているのは、左足重心、肩に力を入れない、両手の感触を意識する。ラフからの場合は少ししっかり目のグリップ。
    下半身は静かに、でも手打ちにならないようヒットと同時に上体もフォロー。バックスイングでインサイドに引きすぎない。

    ピンの近いバンカー越えのスイングは、今のところ大好きですね。

    バンカーショットは、練習しないので自信ナシですけど。。。

    返信削除
  6. フェースを開かずに打って、ピンの近いバンカー越えが好きだということは、スノーマンさんも柔らかいリストでボールを高く上げられるということですね。

    これは羨ましいなぁ。(^^)


    私は、普段のゴルフはどのショットも低空飛行でプレーしてます。

    今回のフェースを開いたショットでも、2つあとの記事でご覧頂いた程度の高さですからね。

    でも、今回とても幅を広げられそうな気がしてます。(^^)

    返信削除
  7. CT30の30は、30度開くなんですね・・
    名前が付いてるって、大事かもしれません!
    (笑)

    すっかりD-chopに嵌ってますが(G外も拡張Gと考えてD-chopしてます)・・・

    Eからカップまで近い時、CT30、ためしてみます。ありがとうございましたm(__)m

    返信削除
  8. syoballさん、こんにちは。

    そうですね、グリーンの外でワンクッションするときにもD-Chopで行っても、芝の種類によってはすごく使いやすく応用できますね、あまりバックスピンしていないだけに。


    いろんなやり方があると思うんですが、私の場合はいつも同じだけ(30度)開いて、開かない場合の距離感で打ってどのくらいの距離比になるかで使うようにしてみました。

    20度でもデータ構築すると、さらに広げることができるかも知れませんね。


    私の場合、記事に書いた段階ではまだ私自身がモノに出来ていない状態で記事にしているのが特徴です。(笑)

    ですからまぁ、追記をすることも多かったりします。
    時には1年以上を経たりしまして。(笑)

    返信削除
  9. すばやいレス、さすがです。ありがとうございます。

    CT-30は、私にはまだ高級ですね。

    拡張Gイメージの、

    拡張D-chopの可能性を追及してみます(笑)

    EXD-chopですかね(笑)。

    返信削除
  10. ダブリで入っていたコメントは削除しておきました。(^^)


    EXD-Chopですか。 いいですね。

    またどんな具合か教えて下さい。
    私も参考にさせていただこうかと思いますので。(^^)


    CT-30は、私も2年半後に取り掛かってますけど、色々いっぺんにやらない方が、確かにいいかも知れません。

    返信削除

(コメント欄には、a, b, i など、ごく簡単なタグだけ使えます。)

コメント欄は承認制にしているわけではないのですがBloggerのスパムコメント対策システムが働いているため、すぐに反映されない場合がたまにあります。m(__)m