7/11/2019

ルー・リッキオ (Dr. Lucius Riccio) の法則


この間参加しました、スクランブル・トーナメントのイベントで登場したボール発射マシン。



こういったイベントでエンターテインするのが目的の会社がやっていて、エアーを注入したキャノン砲でボールを打ち上げます。

私たちのグループは、420y先のグリーンに 3発中 2発着弾。 (笑)


しかしこれですね、写真の右手前に私が持っていますように、ゴルフボールに直進性を確保するための羽根が付いてます。
これがないと相当 (左右に40-60yブレる模様です) 曲がるんだそうでして。

ゴルフボールを真っすぐに飛ばすのって、難しい訳なんですね! (笑)


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先日ゴルフ仲間のお友達から、「スコア = 95 - パーオン数 x 2 」 なる公式を教わりました。

存じませんでしたが、これ、リッキオ博士の法則というそうですね。

High HDCP、Low HDCPのアマチュアからスクラッチプレイヤー、プロに至るまで、大体この公式に +/- 2打の範囲に収まるそうです。

なんかすごいな。



この方がルッキオ先生です。

写真はUSGAのサイトから。クリックでリンクしてます。


USGAのサイトに、「Lou Riccio’s Golf Laboratory」っていうコーナーを持っていらっしゃって、スロープレー撲滅のための研究成果などをレクチャーなさっています。


米国式には、

(Score) = 95 - GIR x2 となりましょうか。 GIR (Greens in Regulation)

ラウンドごとにほぼ +/- 2打の範囲に収まるそうですが、ここは統計的に、私自身の過去10年間の年間平均データを確認してみました。

西暦年     Ruccio値     スコア          差         補正値
2008         76.8         81.2         +4.4        +2.4
2009         79.0         81.4         +2.4        +0.4
2010         78.8         81.1         +2.3        +0.3
2011         79.4         80.7         +1.3        - 0.7
2012         79.3         80.5         +1.2        - 0.8
2013         83.0         84.9         +1.9        - 0.1
2014         85.4         83.7         - 1.7        - 3.7
2015         80.9         81.9         +1.0        - 2.0
2016         81.0         82.4         +1.4        - 0.6
2017         83.1         83.6         +0.5        - 1.5
2018         83.5         83.2         - 0.3        - 2.3

2008年はラウンドのデータ数が少ないのでちょっとパーオン数と実スコア平均がかけ離れていますが、概ね法則に当てはまっています。

また、私の個人的なデータ管理の特殊事情として、今まで全部グリーンにほぼ近いパターで寄せる位置のボールは便宜上パーオンとしてカウントして整理していましたことから、ルッキオ先生のデータに使うべきパーオン率よりもパーオン数が若干高めに出てしまう傾向にあります。
大体ラウンドに1回ある程度ですので、パーオン数からは 1を引く (つまり Riccio値からは 2 を引く) くらいの数値に補正できるかと思います。 とてもアバウトですが。


2012年と2013年の間に大きくギャップがありますが、これは 2013年に両肘を謎の故障(四十肩の一種でしょうか?椅子が原因と思っています。)をしまして、無理にゴルフを続けてスイングを壊してしまったことにあります。

2014年はショートゲームが良かったというよりも、あまりにパーオンしなくなったために寄せやすい場面が多かったのかなと思われます。



・・・で、思うことはですね、この公式が非常に良く当てはまっているということは、「ゴルフのスコアはショートゲームだ」あるいは「Putt for dough drive for show」というみんなが思っているセオリーはあまり正しくなく、「パーオンすることこそがゴルフスコアの決め手である」ってことになりますね。

ちょっと身も蓋もない感じがいたしますけど、明らかにデータ的には真実です。
うーん、考え直さないとなー・・・。


(Score) = 95 - GIR x2 の公式が表現していることを手短に解釈しますと、「パーオンすると2打スコアが良くなるよ。」ってことですもんね。


差が +2を上回る場合は、ショートゲームが良くなかったかもしくは大叩きホールがあった場合などで、差がマイナスだった場合は逆にショートゲームが運よくすごい良いのが多くてパットも良く入った、っていうケースが想定できますが、あくまでもラウンド毎のブレの範疇であって、年間平均にすればこういうケースは均されてくるものと思います。


私自身の感覚では、10年前はオーバースイングで振り回して飛んでいたけどスコアはけっこう崩すことも多くゴルフが粗かった。という感じなのですけれど、
・・・実はよく飛んだ分パーオン数も多かった。ってことになります。


意外に喜ばしい点としましては・・・、
数字の推移を見ますと、ショートゲームはおおむね微々たるものではありますが少しずつ上達してきている様子です。(^^)

パーオン数は少しだけ持ち直しつつありますが、ドライバーの飛距離とともに落ちてしまった感があります。
(そろそろ青のバックティーからのラウンドを、白のレギュラーティーにする時期かもしれませんですね。まぁそれはそれとして。)


・・・とうことはですよ、いかに方向性を犠牲にせずにドライバーの飛距離を伸ばすか、ってところが課題になってきますね。

ショートゲームをすごい頑張って引き出し増やしてスクランブルの成功率を向上させたところで、平均スコアであと 1打良くなれば御の字ってことです。

パーオンをラウンドで 1個増やせれば、2打減りますからね。


ゴルフは如何に飛ぶかだろ? (ただしペナルティーは打たないように。)
っていうのは、PGAのプロに限ったお話ではないようです。



4 件のコメント:

  1. UTとかの長いクラブでのパーオンは、カップから遠いところに乗りそうで、3Pも多そうですけど、莫大数平均とるとリッキオ先生の結論になるということですね。

    スコア考えると、ついショートゲームやパットの練習ばかりになりがちですけど、ロングショットの練習も欠かせないってことですね。つまり満遍なく上手くならないとダメですね(笑)

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  2. おっしゃる通りです。

    ドライバーと長いセカンドショットの技術を磨いた方が伸び代は大きい、っていう風に個人的には捉えました。

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  3. さすらい2022/06/04 2:23

    パーオン、大切ですよね。この法則は実にうまくできていますね!

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    1. これね、パーオン数だけでそんなにスコア分かっちゃうの?ってぐらいすごい当てはまってまして。
      結局パターが上手くなる、寄せが上手くなる、DRが安定する、FWが打てる、転がしの感覚が磨かれてくる、こういうの全部同時に上達していくから、パーオン数だけで法則成り立っちゃうんでしょうねー。

      パット数はスコアの40%、っていう記事も別口で書いてるんですが、これも見事に当てはまりますし。

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