更新が途絶えていましたが、2020年は大変な年になりました。
武漢から漏れ出したCOVID-19のウイルスが世界中に蔓延し、ゴルフ場も1か月以上クローズになり、マスクなどのフェースカバーをしてのラウンドがスタンダードになり、バンカーレーキも無くなり、カップは浅くなり、ゴルフもプレースタイルが随分と変わりました。
こうなりますと、コースに出られるだけで本当に幸福です。
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Facebookの広告だったかと思いますが、FGX Putterというユニークなコンセプトのパターの存在を知りました。
ウエブサイトはこちらです。 → FGX Sports
Rick Shieldsの YouTubeでの紹介のビデオが判りやすいので、こちらをご覧ください。
笑っちゃってますね。すごい楽しそう。(笑)
これまでのパッティングで常識とされてきた、「目に下にボールをセットする」ということは全く無理になります。
(私の場合は変則デジタルパット方式を実践していて、まるで目の下にボールをセットしていませんのでこの点は違和感ありません。)
このパターのスペックとしては、長さが39インチ、ライ角はものすごくフラットになっていて59度です。
ライ角も長さも 5番アイアンくらいの数値になっていますので、感覚的には 5番アイアンを構えるようにセットしてカップを狙う目標に合わせ、アイアンをストロークする延長のような感覚でパッティングをする、ということなのだろうと思います。
たしかに考えてみれば、パッティング・ストロークというのはゴルファーにとって、他のクラブとは全くの別物のストロークになっていて、両肘を張っていたり、なかなかに不自然なケースも散見します。
もし 5番アイアンのロフト角が4度になっていたら、グリーン上で自然なストロークで転がすことができるのでは...というような感覚ですね。おそらくですが。
我々ゴルファーの自然な感性を使って、案外フィーリングのよい、距離感のよいパッティングを、良い感じのライン出しで打てるんじゃないかな?って気がしてきます。
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で、このパターを検索して調べていくうちに、hammY Putterという商品も存在していたことに気が付きました。
Reviewをしているウエブサイトはこちらです。 → hammY Putter
こちらも YouTubeでの紹介のビデオ をご覧ください。
こちらのパターも、38インチの中尺パターの長さになっていまして、ダブル・ベンド・シャフトという2回曲がったシャフトが付いていて、ライ角はすごくフラットな59度になっています。
こちらはコンセプトがFGXパターとは異なっていまして、グリップには長尺パターで使われる左右の離れたスプリット・グリップが装着されています。
スタンスをカップに対して45度開いたオープンスタンスで構え、スプリットのグリップでセットアップして、右手を主体に、アイスホッケーのスティックの様にパターを使ってストロークします。
これも従来の、目の真下にボールをセットするパッティングとは大違いです。
偶然にもこの二つのパター、打ち方のコンセプトは大きく違いますが、ほぼ同じフラットなライ角、通常より長めのシャフトになっていました。
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この 2点の興味深いパターのスペックを踏まえまして、こんなパターを作ってみました。
写真をクリックで拡大します。
ベースにしたのは、クリーブランドのクラシック・シリーズの、ベリー・パターです。
なんといっても私はピンのスコッツデール形状のヘッドが好きで構えやすいです。
FGX や hammY のようなセンターシャフトにはなりませんが、パターヘッドを目標に合わせるのに慣れている形状の方が良いでしょう。
むしろ、5番アイアンも、ホッケースティックも、センターシャフトではありませんからね。この方が良いくらいではないかと勝手に思ったりします。
それと、このパターは中尺のべリー・パターなので重くなるグリップと長いシャフトとバランスをとるために、パターヘッドが400gと通常のパターよりも約50g程度重くなっています。これも普段から 50g程度重く錘で調整したヘッドのパターを使っている私には好都合。
シャフト長はいろいろ選べるのですが、今回 FGX や hammY に大体合わせる目的で、40インチにしました。(必要であれば、39、38インチと切ることもできます。)
そしてここからが重要ですが、ライ角を元々の72度 (極めてスタンダードなパターのライ角です) から大きく曲げて、59度の超フラットなライ角に調整する必要があります。
写真をクリックで拡大します。
写真を見ていただくと、ネック部分がぐいーっと曲げられているのが見えるかと思います。(13度もぐいーっとフラットに。)
このクリーブランドのクラシック・シリーズのパターは、マルテンサイト硬化の 17-4ステンレスが使われていまして、しかもヘッドは贅沢な削り出しで、ネック部分は溶接されていませんので、根元が強いです。
これをバーナーで熱してネック部分を柔らかくしておいてぐいぐいーっと曲げてしまおうという算段でこのパターを選びました。通常の鋳造ステンレスは折れてしまいますが、この磁石にもくっつく削り出しの 17-4 鋼であれば行けるんじゃないか?と踏んでいました。
こうして出来上がったのが、YSPZ特製の 超フラット中尺パター (ライ角59度、長さ40インチ) です。
アンカーリングはこのパターが売られていた2011年頃はOKでしたが、2016年以降は禁止されていますし、もちろんベリーには付けません。
超フラットなライ角ですので、構え方は大きく異なってきます。
写真をクリックで拡大します。
グリップは、ベリー・パター用の長いWinnグリップが装着してありますので、FGX式に5番アイアンかの様にグリップすることもできますし、hammY式にスプリット・ハンドで握ることもできるようにしてあります。
ボールに構えた時に、上から見た感じは、こんな感じになります。
写真をクリックで拡大します。
ネックの曲げた部分は気になりませんね。
ものすごく出来栄えよくできたと思います。(自画自賛)
このパターを使って、異次元のパッティング感覚の体験をしてみたいと思います。
FGXも、hammYも、どちらもパッティングがあまり得意ではなく、距離感を出すのに苦労していたりとか、ライン出しが上手くいかなくて苦労している、例えばラウンドで40回以上もパットしてしまうゴルファーが、全く違ったコンセプトのパターを使うことでラウンドのパット数を 32回程度に改善する、っていう目的のパターのようですので、現在気に入っているエースパターにとって代わるようなことはなかろうとは思いますが、
・・・ゴルフ物理学・心理学的な知的興味を満たすべく、なんどかこのパターでラウンドをし、体験レポートをしようと思っています。
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YSPZ特製の 超フラット中尺パター (ライ角59度、長さ40インチ)
返信削除その後もこのパターを実戦でお使いになっていますか?
調子はいかがでしょうか。
Green Keeperさん、コメントありがとうございます。
返信削除このパター、本当に興味深いです。
実践で使ったのは、まだ2ラウンドだけですけれど。
方向性でいえば、5番アイアンをセットするようにセットして、意外にピシッと合わせることができます。
中長距離のパットの距離感に関して、フィーリングが出やすいように感じました。
ショートパットはどうかなー?っていうのはありましたが、これも意外にラインを外れるようなこともない模様です。
(左目の真下よりも、ボールの位置が自分から遠い位置にセットするプロもいるようですね。)
総合的にみまして、中長距離のパッティングの距離感が出せなくてグリーンでの練習量があまり多く取れないようなプレイヤーが使うには、ものすごくお助けになるパターだと思いました。
FGXのように使うにはFGXがそうであるように、もうちょっと軽く作った方が良さそうです。
(hammY式はスプリットハンドなので多少重くても大丈夫です。)
そうすれば、ショートパット+α の距離の、曲がりがある厳しいパットにも操作性で対応できそう。
ライ角が59度の超フラットな、そして中尺の5-6番アイアンくらいの長さのパター、コンセプト的にはとてもよいフィーリングになると思っています。
(いきなりコースで使って、いつものデジタルパットが使えない中、フィーリングのみで打って行って、大体いつもと同じくらいのパット数でした。
https://yspz.blogspot.com/2020/06/at-dos-lagos.html)