久しぶりにSan Dimas Canyon GCをプレーしてきました。
グリーン手前のフェアウエー中央にオークの木が立っています。
木の左下にあります赤いピンフラッグが見えますでしょうか?
日本には 2グリーンのコースが多くて、そのためもあってフェアウエー中央付近に木が生えているレイアウトはちょくちょくあるそうですが、米国のコースにはあんまりありません。
ここはちょっと珍しい例ということになります。
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さて、新しく Edel Golf のウエッジを導入した (←一つ前の記事) のは、『究極のゴルフ fromUSA』の Toshiさんから「このウエッジはバミューダのラフからも簡単に出せる。もうほぼチートでしょう、これ。」って聞いたから、...これは大の苦手のKIKUYU芝でも出てくれるかも?って思ったからなんです。
ちなみにラフの芝の違いとしては、Toshiさんが「日本のラフは簡単に打てちゃうから、今回のオリンピック (霞ヶ関カンツリー倶楽部)でも、PGAのプロが初日の最初の方でみんなチップショットの距離感をオーバーして打っていたでしょ?」「みんなすぐにアジャストして、そっからはもうボギー打たないからスコア伸びるよね。」っておっしゃっているくらいで、日本のラフとはちょっと違います。
ジョージアやフロリダのバミューダの粘っこいラフは格段に出にくいそうです。
で、、私の周辺コースに多くあるKIKUYU芝は、ジョージア州とか東海岸各地のバミューダ芝とも趣が違って、とにかくゴワゴワしたものすごく根っこの強い芝で、それこそ普段慣れていないPGAのツアープロがトーナメントでザックリやる場面がちょくちょく見られるくらいには厄介です。
KIKUYU芝
https://en.wikipedia.org/wiki/Pennisetum_clandestinum東アフリカの原産だそうです。
伸びるのが早くてアグレッシブな性質があり、オーストラリアやニュージーランド、南アフリカや南カリフォルニアで多く見られる、って書いてありますね。
南カリフォルニアの有名なコースですと、今年 全米オープンが開催されたトーリーパインズとか、今年Genesis Openが行われた (過去にはメジャーも開催されてます) リビエラ・カントリークラブとかも、このKIKUYU芝のコースです。
南カリフォルニアのコースは、市民コース、パブリックコース、プライベート・コースに至るまで、KIKUYU芝のフェアウエーとラフ、ポアナ芝のグリーン、っていう組み合わせのコースがとても多いです。 古からあるコースは特にこの組み合わせがほとんどです。
いくつか写真を撮ってきました。
ゴワゴワっとした、厄介な感じが上手く伝わると良いのですが。
なんといっても、この海老腹のような硬い硬い根っこが特徴です。
横に伸びていて、とても強いです。
こういう、緑色じゃない部分が露出している場所を探して写真撮りました。
硬そうなイメージが湧きますでしょうか?
ということで、ライの方に。
この写真見ても、ボールもくっきり見えてますし、浮いてる感じに見えますですか?
しかしながらこの写真の状態は、実はボールが下半分埋まってます。
ものすごくしっかり打たないと、「バフッ」ってなって、クラブが食われて飛距離が大幅に落ちます。
半分トップ気味ぐらいにボールに直接コンタクトを心掛けて打ち、ボールがフェースを離れた後クラブが食われてもいい、ぐらいな感じで打っていけば大丈夫な、厄介度40%ぐらいなライです。(個人的な感覚の評価です。)
見た目で侮れません。
(KIKUYU芝でも、フェアウエー上のボールを打つ状態は一応打ちやすいです。厄介度10%ぐらいです。)
このライは、ボールの深さのジャッジさえしっかりできていれば、見た目ほどの恐怖感は必要ありません。バミューダでこの深さですとネックにまとわりついてクラブは回るしどこ飛ぶか分かんないかと思いますが、KIKUYUではこれはショートアイアン以下でしっかり打てば大丈夫です。(ただししっかり振るので10yとかの短い距離は無理ですし、スピンも全然かかりません。)
そしてこちらが、やや深めなラフのライ。
このライは、ボールの深さのジャッジさえしっかりできていれば、見た目ほどの恐怖感は必要ありません。バミューダでこの深さですとネックにまとわりついてクラブは回るしどこ飛ぶか分かんないかと思いますが、KIKUYUではこれはショートアイアン以下でしっかり打てば大丈夫です。(ただししっかり振るので10yとかの短い距離は無理ですし、スピンも全然かかりません。)
ボールの深さのジャッジっていうのは、つまり足が沈んで地面の高さに立てていれさえすればボールにはコンタクトしてくれると思います。厄介度50%。
そして、多くのKIKUYUに不慣れなゴルファーが陥るザックリの罠、簡単そうに見えてものすごく厄介なライがこちらです。
ボールは完全に浮いているように見えます。
これも厄介です。
ボールは完全に浮いているように見えます。
多いのが、グリーン周りの花道などの、ショートカットのタイトなライです。
花道だし、大体転がせばいいぐらいなグリーン周りのライでサンドウエッジを持った日には、必ずソールのバンスが自分の見えないところで思いっきり引っ掛かって、ザクーッ!!ってなって、1yも飛びません。
芝の葉っぱが本当に強いので、この写真のように芝目が逆目になっていますと、ピッチングとか8番アイアンで転がそうとしても引っ掛かります。しかも芝の密度が濃い。
ものすごく厄介です。 厄介度90%。
グリーンに近ければ、逆にパターで転がす分には芝の上を滑るように転がってくれます。葉っぱが硬いので。
4y以内でスプリンクラーヘッドが途中にあったりしなければ、間違いなくパターを推奨いたします。
大概グリーンにほど近くて、10-15yぐらいのライなので、振り幅が小さいということも災いします。クラブが全く抜けてくれません。
これがしかし打つ方向が順目もしくは横目の芝目であれば、ほとんど問題を感じずに普通に厄介度10%ぐらいでチップショットできると思います。
そしてこちらの、やや長めのカットの逆目のライ。
これも厄介です。
ボールは浮いているように見えるのですが、運悪くカップに向かって逆目に置かれてしまった場合には、もうザックリ覚悟で打っていくしかありません。
ただ救いは、ひとつ前のライと違って、20-30yあるケースが多いことです。
振り幅が少し稼げますので、もう少ししっかりと打つことができます。 厄介度80%。
グリーンのすぐ近くでPGAのツアープロが思いっきりフェースを開いて大きなスイングでちょろっとボールを上げて打っている場面も見ました。
強く振ることができれば、クラブヘッドが抜けてくれますからね。
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こちらに参考のために厄介度90%の花道とかの逆目のライで、ウエッジをなるべく打ち込まないように表面を払うように擦ってストロークして芝目がどうなるか試してみた写真を上げておきます。
ボールの右真後ろ、ボールの左上の方、ボールの左下の矢印が差しているあたり、3か所に跡がついています。
クラブが逆目に当たって、芝がモコっと抵抗した跡です。
こんな打ち方でボールを打った日には、1yも行かないか、もしくは弾いてトップしてグリーンの向こうっ側までカッツーンと大オーバーです。
写真みたいに、別の人が打ってモコっと持ち上がった芝がボールの真後ろにあったりしたら、もう冷や汗ものです。
本当に悪夢の様に厄介なライです。
そんな風に見えないと思いますが、トーナメントでPGAのツアープロでさえやらかしている場面をいくつも見ましたので、間違いなく厄介です。
今年の全米オープンは久しぶりにトーリー・パインズで開催されましたのでそういう場面が見られるのが楽しみでした。
トーリー・パインズでは毎年ファーマーズ・インシュランス・オープンが開かれていますが、あれはいつも1月の開催で、芝がまだ時期的に強くないんですよね。
でも、全米オープンが行われた 7月ともなると、KIKUYUの本領が発揮されます。
フィル・ミケルソンや、金メダルを獲ったザンダー・シャフリーなんかは南カリフォルニアのゴルフ場に慣れていますからそういう場面は見られませんでしたが、パトリック・リードがグリーン横わずか 5yからザックーって1yしか行かないのやったり、ディシャンボウもラフからシャキーンってシャンク気味にボールが出ちゃったりしていました。
で、まぁそういうことで、こういうKIKUYU芝でEdel Golfのハイバウンスウエッジでソールに溝まで掘られているウエッジはいったいどういうパフォーマンスをするのか?っていうのが、私の興味です。(^^)
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検証した動画を貼った記事をアップロードしました。
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