Extreme 19thでプロゴルファー初のパーを達成したパドレイグ・ハリントン
以前ご紹介しました、南アフリカにあるExtreme 19th(以前の記事)という超絶なパー3のホールを、アイルランドのパドレイグ・ハリントンとフランスのラファエル・ジャクリンが実際にプレーしたビデオが最近話題になっていて、あちこちのブログで取り上げられています。
(Yahoo Sportsで取り上げられた記事が、今月の4月2日だったからかも知れません。)
そのうちのひとつをリンクしてみます。
The hardest golf shot in the world... (DailyMail.co.uk)
※ 写真は、上のリンク先にあるものです。
↑このリンク先にもYouTubeの動画がリンクされて置いてありますが、まずは百聞は一見にしかず、この驚くべき動画をご覧下さい。
私もこちらに貼り付けておきます。↓
実際にプレーされたのは、どうも今年の1月26日あたりのようですね。
情報がちょっと錯綜していて、ハリントンとジャクリンがプレーオフで19番ホールをプレーした(どの大会とは書かれておらず)とか書いてあったりしますが、これはこの19番ホールはトーナメントではプレーオフにしか使わない、とされている為に勘違いされたのだろうと思います。
他にも、映像から見て、ハリントンもジャクリンも3Wを打ったようだ。とか、いろいろと憶測が書かれている状態です。(笑)
いやー、それにしてもすごいですね。
さすがメジャー・チャンプのパドレイグ・ハリントン。ここ2年で3つもメジャーを勝っているだけのことはあります。
動画中の、打つ前の画像をご覧下さい。
遙か彼方下の方に、あんなにちっちゃく見えるグリーンに打っていくなんて、もう尋常な技ではありません。
動画を見ますと、
ハリントンのボールはグリーンをわずかに左に外して、コート・ジ・ボワールの海岸沖ぐらいのところの砂地に(白丸印)、ジャクリンのボールはカメルーン辺りのところ(ピンク丸印)にワンオンしています。なんという正確なショット!
ピンの位置は、ちょうどボツワナの辺りですね。
カップまでは約35yのアプローチ。
ここからハリントンは見事に寄せて、記念すべきプロゴルファー初のパーを記録したのです。
ジャクリンの方は、せっかくワンオンしていたのに3パットしてしまい、パーを逃しています。惜しいなぁ。
パドレイグ・ハリントンの公式ホームページを見てみました。
どうもですね、使ったのはドライバーだと書いてあります。
練習を4球ほど打ち、風の影響などを考慮した上でのプレーとなったようです。
しかも、練習球のうち1球は、カップからわずか5フィート(1.5m)のところに落ちたんだそうです。スゲー。
ハリントンも、ジャクリンも、このLegend Golf & Safari Resortを設計した18人のプロのうちの一人です。
ハリントンが担当したのは、10番ホールだそうです。
書き忘れていましたが、直線距離にすると約720yも先にグリーンがあるこのホール、打った人にはボールは途中から見えなくなるらしいです。
そこで、4つのボール追跡カメラが監視して、下ではフォアキャディがボールの落下地点を教えてくれるそうです。
てか、それは命がけの仕事なのでは?(笑)
その以前に、グリーンどころかフェアウエーと併せても上から見るとちっちゃ過ぎて、とても一般アマチュアのショットがその範囲に収まるとは思えないんですけども。
さて、以前の記事 Extreme 19th 続き(物理計算)で私は、放物線の方程式を使って近似計算をしましたが、大きく間違っていたようです。
普通のショットではスピンが大きく絡むものの、空気抵抗の影響はディンプルのお陰でゴルフボールの場合はさほど受けません。
以前の記事では空気抵抗を約15%減として近似してみましたが、このレベルの高さになると、さすがに全く違う影響が出てくるようなのです。
Terminal Velocityというのですが、非常に高いところからの落下には限界速度があって、ゴルフボールの場合は、約31.25m/sでスピードが頭打ちになるそうです。
下のExcelのグラフをご参照下さい。
図をクリックで拡大
8秒後以降は、殆どスピードが上がらないのですね。
このスピードは、9番アイアンで打ったショットが落ちてくるスピードの約30%弱増しぐらいのスピードなので、500m以上の上空からボールが落ちてきても、グリーンに大きな穴を開けるとか、グリーンに深く突き刺さるといったようなことは起きないようです。
事実、ジャクリンのボールもグリーン上に普通に落ちていますよね。
そういう訳で、ボールの飛行時間も大幅に長くなり、約29秒掛かる計算になるようです。
ハリントンの公式HPでは、滞空時間は約25秒だったと書いてあります。
なんだかね、どの数字が本当なのかよく判りません。(笑)
風の影響によって変わってくるのかも知れませんしね。
パドレイグ・ハリントンにしてドライバーを打ったと言うことは、私のドライバーの飛距離では到底グリーンまで届かないことになってしまいます。
願わくば、手前に70y作ってあるフェアウエーに何とか届くか、もしくは運良く追い風が吹いてくれることを願うしかなさそうです。
とは言え、動画の上空から見たグリーン(およびフェアウエー)の小ささを見ますに、そもそもすごい精度でドライバーを打たなければならないことの方が問題のような気もしますです。(笑)
***
追記:
これだけ滞空時間があると言うことは、仰角で時間を稼ぐ必要は無いわけで、ひょっとすると非常にロフトが立ったドライバーを用意するとかの方法で、(今の私の飛距離でも)全ての持てるパワーを前方への推進力に集中させればグリーンに届かせることが出来るかも知れませんね。
これは検討してみる価値はありそうです。(笑)
***
プレーフィーがですねー・・・
http://www.legend-resort.com/ を見ても、書いてないんですよー。
どうやらですね、18ホールの方が$380ぐらいで、
extreme 19thの方が$220らしいです。
$220で、ヘリコプターの観光もちょっと付いて、打ったショットの写真をくれて、ちょっとしたお土産も付いてて、万が一ホールインワンしたら100万ドルもらえるかも知れない、ということらしいです。
コメント有難う御座います。アホな事ばかりしてます
返信削除Posted by:能楽師E at 2009年04月29日(水) 20:37
見ているだけで、おまたがキューとしますねー。
返信削除Posted by:能楽師E at 2009年04月29日(水) 20:42
能楽師Eさん、どうも。
返信削除能楽師Eさんは、おまたがキューですか。お尻がムズムズではなく。(笑)
あんな崖っぷちからよくぞあれほど正確に打てるものだと思いました。
でも、動画を見て、より一層実感沸きましたね。
(実際に行くと、またまた受ける感じが違うんでしょうけど。)
Posted by:やきそばパンZ at 2009年04月30日(木) 00:12
凄い所から打ちましたね~
返信削除ちょっと恐かったです
ヒゲ面のハリントンいいじゃないですか
そのまま剃らなかったら、今年の成績も違ったかも?しれませんね
Posted by:Shu at 2009年04月30日(木) 00:22
二人は打つ前にグリーンを覗き込んでますけど、ビビルでしょうねー。
返信削除それと、実際にボールを打つときには、視界には空しか入らないんじゃないかと想像したりします。
ハリントンの髭、なかなかかっこいいですよね。
Posted by:やきそばパンZ at 2009年04月30日(木) 00:40
またまた貴重な映像を見せてもらいました。
返信削除二人が上から見た時の笑い方は「呆れた~!」という感じが伝わってきたような・・・。ヘリで上がって、ヘリで下りてくる・・・
プレーフィー高そう!
Posted by:ノリさん at 2009年04月30日(木) 03:05
プレーフィーがですねー・・・
返信削除http://www.legend-resort.com/ を見ても、書いてないんですよー。
どうやらですね、18ホールの方が$380ぐらいで、
extreme 19thの方が$220らしいです。
$220で、ヘリコプターの観光もちょっと付いて、打ったショットの写真をくれて、ちょっとしたお土産も付いてて、万が一ホールインワンしたら100万ドルもらえるかも知れない、ということらしいです。
Posted by:やきそばパンZ at 2009年04月30日(木) 14:02
チビチビやりながら訪問してます。
返信削除やきそばパンZさんの記事って、飲みながら読むとまた違った味が出てきますね。
nekoの心が広がって行く気がします。。。
マァー ただの酔っぱらいですが・・・
Posted by:nekochan at 2009年05月01日(金) 18:19
nekochanさん、こんにちは。
返信削除ちびちびやりながらのご訪問、ありがとうございます。
ドライバーをリシャフトなさってどうですか?
と、お聞きしたいところが、また別の460ccをご検討なさっていて、今度は3本比べて・・・と、どんどんすごいことになって行っているご様子で。
続編の記事のアップを楽しみに待つことにします。
Posted by:やきそばパンZ at 2009年05月01日(金) 23:50