記事の予定を変更しまして、ノリさんへのお返事を先にします。(^^;
前記事: 「ダウンヒル・スライダー その2」
ノリさんから誠に鋭いご質問をいただきました。
一言で「◯◯歩です。」と答えても意味がありませんので、キチンとお答えするため、
・・・というよりもむしろ、私の回答が正しいのか間違っているのかも含めまして、いろいろと追加で考える機会としてもとても有用だと感じました。
・・・ので、記事に書くことにします。
(これだから、ただの自分のゴルフノートじゃなくて「ブログ」を書くって言うのは貴重です。 ノリさんいつもありがとうございます。m(__)m)
まぁ我々デジタルパット派なら当然の質問とも言えるかもしれません。(^^)
いったい何歩で打つべきなのでしょう?
無意識も込み?なるべく排除?
物理的な条件はどうでしょう?
本当にでだしは軽く登っているのか?
左への斜度はどのくらいなんだ?
お前の歩測は上り下りで影響ないのか?
ボールからカップへ真っ直ぐ歩くのか、ライン沿いに歩くのか?
画像をクリックで拡大します。
この写真の傾斜はですね、ボールからカップへ直線で真っ直ぐの方向には、緩やかに下がり途中から左へ斜度を増す感じです。
True Breakの目印のティーの方向へは、最初気持ち登る感じになります。
つまり、取るラインで距離的な感覚も変わって来ちゃうんですよね。
ここでまたまた、理科系おやじの机上の空論的な推察を炸裂させます。
わはは。(笑)
画像をクリックで拡大します。
もしグリーンが、この絵のような板状の「一定の斜面」だったとしたら、どのくらいの強さで打てば良いのでしょう?
ボールからカップまでは、ちょうど7歩、そして完全な横のラインだったとしますね。
白い方の線のようなボールの軌道を想像してしまいますが、それだとAのボール地点での打ち出しの初速と、Cのカップ地点での終速が同じ、つまり速いスピードでカップに到達しますので、カップの上は通るものの、とても入りそうにありません。
(まぁ、この白い方の線は忘れて下さい。(^^;)
青い線のような軌道を取り、段々にボールのスピードが緩くなってカップインするイメージです。
カーブの頂点Bの位置から、下りの触るだけのパットをするようなイメージですよね。
つまり、完全な横のラインって言うのは、言わば、「登って、下る」距離感の難しいラインに他ならない訳です。
打ち出しのX軸方向成分にはカップに届く程度の初速を与えられ、Y軸方向には、初め登っていって位置のエネルギーがあがり、頂点Bを過ぎると今度は高さの位置のエネルギーで加速しておりてくるのと、芝との転がり摩擦の兼ね合いで降りてくる、そんな感じに考えてみます。
それでいてちょっとトリッキーなのは、打ち出しの角度が右へずれればずれるほど登りの斜度はよりきつくなる訳ですよね。
左へずれれば、斜度が緩くなりますから打ち出しが同じ強さを保ったとすると、強すぎてしまいます。
「真っ直ぐ登って、尾根を越えたら真っ直ぐ下るライン」も難しいですが、だいたい尾根をちょうど越え切るまでの強さで打つことができれば、・・・って目安が付くのでデジタルパットで対処出来ないこともありません。
しかしこの完全横の傾斜の場合は、頂点に向かっていく角度によって、尾根の位置が変わってくるって言うことになりますから、距離だけでなく、打ち出しの方向性も精度が無いと対処が難しくなってきます。
ボールが通る軌跡の距離は明らかに直線の7歩より長いですし、それと、ボールの移動中は常に芝からの転がり抵抗摩擦がかかりますから、登って最後下るとは言え、7歩より強いスピードで打たないといけないでしょう。
で、結局、元の写真のラインに戻りますが、何回も打ってみて実感してみるしかありません。
ターゲットのティーに合わせてパターを構え、ボール軌道の頂点位置をイメージしてストロークしてみます。
とりあえずは、7歩の強さで。
これだと強すぎるみたいです。
6歩はどうだろう?
・・・これはちょっと弱いか。
などとトライするうちに、(笑わないで下さいね)一度なんかは、目標のティーに集中するあまり、subconsciousが勝手に補正かけまして、ボールがティーをヒットしてしまったりしました。(笑)
ずいぶん右に出てしまったもんです。
あくまでもこのラインの場合ですが、カップ周辺の斜度がなかなかにきついため、写真の位置にボールを止めるのは至難の業でした。
どうしても、かなり上手く打ったなと思ったボールも、後ろに置いた棒に触ってしまいます。
カップインしちゃったりとかも。
7歩ではどうしても若干強く、6歩では明らかに短くなってしまう感じでした。
どこまでsubconsciousが働いてしまっているかも含めて、かなりの練習と慣れが必要です。
読みは足らなくないはずなので、強く打ってしまう必要はないんですが、
subconsciousがちゃんと認識してくれるかどうか?と言う意味で、ちゃんと7歩の距離を正確に出せていたかどうかもやや自信がありません。
敢えて表現するなら、6.75歩ぐらい(←ホントか?(^^;)のやつが、あそこへ止まったと思いますが、意識してビシッとデジタルに打つには、こういうラインは難しい。 ということが判りました。
まぁ、デジタルであろうが無かろうが、ダウンヒル・スライダーは難しいには違いないのですが。
ちょっと思ったのですが、Bのやや内側にティーを立てて、そのティーを回り込んでカップに向かうように練習する方法も良いかも知れませんね。
Subconsciousにむしろ頼ってしまって、サンディエガンさんにアドバイスをいただいた、上50cmぐらいに止めるイメージで打ってみる。
目標を、True Breakに合わせて構えますと、確かにことごとくA側に外しますねー。
このAiming lineは違ってるんじゃないか? って思ってしまうのも、気持ちが分かります。
もちろんラインにもよる訳ですが、曲がりの頂点Bまでの距離を打つ計算をして、その距離を見極めて打てるようにすることも、ライン取りの修正以上に大切だと、あらためて思いました次第です。
こんにちは。方向と打ち出し速度を精度&再現性よくコントロールできる道具として、スティンプメーターのようなものを使って実験したらどうでしょう。
返信削除本当にこれしかない!という切っ先のような打ち出し条件が得られるかもしれません。
その数値を平地に持っていって転がせば、何歩の強さが必要かわかります。
が、潜在意識のせいでその強さで実地で打っても上手くいかないのでしょうね。
Posted by:yamacchi at 2010年02月01日(月) 17:49
理系じゃない偏差値45程度の大学卒ですけど公式じゃなく図があったので分かりました。
返信削除要はサイドヒルは難しいから落とし所を考えろ、と。←略しすぎ!
Posted by:ひゃっぽ at 2010年02月02日(火) 01:32
すいません
返信削除予定を変更してまで私の質問に答えて頂きまして。
デジタルパット派ならではの情報交換ですよね~
カップへの直線方向へは、やや下りで、傾斜が均一?でなく、カップに近づくに従って傾斜が増す・・・
ファーストパットは、入るのは偶然だから・・・、カップの上を、出来ればカップに触るくらい(欲張りですね)で、止まる!距離で打ちたい、です。
私は、カーブ頂点の延長線がカップの上どの位かを見るタイプです。
これが大きくずれていたのでははじまりませんが、
ショートすれば下へ垂れていく。
右へ読み過ぎれば下りのパットが残ってしまう。
で、慎重に考えるのが打ち出し方向に対しての傾斜ですね。登ってるのか、平なのか、もしかして下りが入ってるのか、この判断ですね。
具体的には、二等辺三角形を考えます。底辺がカップを外すと判断した長さ、ボールからカップまでの距離はキッチリ打ちたい、進もうとする力と左傾斜の落下で先へ進みながら垂れていく・・・、するとカップの向こうを通ろうしながらカップ周辺で止まる・・、だからキッチリ同じ長さを打ちたい、気持ち大きくても良い、短いのはダメ!って。
Zさんの検証だと、7歩のところ6.75歩が良いようでした。とすれば殆ど平状態かも?なんて考えました。
やや登りだったら自分は7.5歩~8歩くらいまで想像してました、実は。
打つ前の状況判断で同じような事を考えるんだなあ~とホッとしました
判断の精度アップは場数を踏んで克明に記憶することだと思いました。
Posted by:ノリさん at 2010年02月02日(火) 05:18
『平らな真っ直ぐ』のラインと0.25歩しか変わらないんですね。ちょっとビックリです。0.25歩と言えば、1歩が70センチだとすると17.5センチですね。私だったらそれは誤差の範囲かな。“勘”だけに頼ってパッティングしてた時にどのくらいの感覚で打っていたのかは数値化することができませんけど、今考えてみれば、『ラインは浅すぎ、タッチは強すぎ』で打っていましたね、これは確実にわかります。一度上りのラインにかかって、それから下るラインは時々ありますが、今後はこの記事を参考にさせていただきます。
返信削除Posted by:コルレオーネX at 2010年02月02日(火) 12:58
ちょっと計算してみたのでトラックバック先をご笑覧ください。
返信削除Posted by:yamacchi at 2010年02月02日(火) 14:11
yamacchiさん、はじめまして。
返信削除スティンプメーターは、けっこう速いグリーンでもせいぜい10フィート(約3m)ぐらいしか転がらないんですよね。
そこでデープ・ペルツはここに載せてあります、トゥルー・ローラーという装置を使っています。
グリーン面にボールが転がりでて行くところにRを付けてあって、スムーズに出て行くんです。
でもですね、そんな装置を用意する必要はありません。
GGさんがその2で雪玉の例をコメントくださったように、真後ろから見ながら手で転がすということをやってみますと、大体どのへんがTrue Breakになる(本当のAiming lineになる)のか、判ります。
私はこの一連の記事を書くだいぶ以前から、自由に動かせる手で転がしてみてグリーンの距離感を掴む、っていう実験は何度もやっていました。
でも、距離感に重点を置いていたので、平らなところを選んでいました。
今後は、ライン取り、目標決めを念頭に、手で転がそうと思ってます。
Posted by:やきそばパンZ at 2010年02月02日(火) 15:10
ひゃっぽさん、こんにちは。
返信削除>要はサイドヒルは難しいから落とし所を考えろ、と。
おっしゃるとおりです。
実は大して理科系らしい分析してないです。(^^;
雰囲気で書いてまして。
yamacchiさんがExcelで計算してくださってますので、曲線を眺めてみて下さい。
けっこうサイド・ブレイク・ラインのイメージが変わると思います。
曲がりの頂点までを打つ感覚でうつと距離が合いますよ、という記事です。(^^)
Posted by:やきそばパンZ at 2010年02月02日(火) 15:10
ノリさん、こんにちは。
返信削除予定を変更とか、たいそうなこと言ってスミマセン。
単にアップする順番変えただけです。
本当、デジタルパット派ならではの情報交換ですね!
ペルツ先生は、カップ周辺の傾斜(&芝目)が一番大事(ボールの速度が一番遅いから、一番曲がりやすいです)だと言ってまして、カップの近くの一番低い位置にも立ってラインを読むように奨めています。
ちょうどノリさんのおっしゃってる3角形を作る感じと似ています。
私は、6.75歩を打つ技術は持っていません。
7歩でも悪くはないんですよ。1-1.5mぐらい越えますが、登りの比較的まっすぐなラインが残りますから。
でも、練習自体はsubconsciousのトレーニングなので、カップ上に残せるように練習します。
私も実は最初の1発目、8歩ぐらいか? いや7歩かって、考えたんですよ。(^^)
ノリさんにご質問いただいて、「ん、これは!」って思って細かく書いてみました。
そして、yamacchiさんにトラックバックしていただいた記事を見て、ますます、
↑の本文中に書きました、頂点Bの位置までを打つ強さを考えれば良い、ということを再認識いたしました。
ノリさん、yamacchiさん、どうもありがとうございます。
Posted by:やきそばパンZ at 2010年02月02日(火) 15:11
Xさん、こんにちは。
返信削除私も、6,75歩なんてのは打てません。
ノリさんへのコメントで書いたとおりです。
「一度上りのラインにかかって、それから下るライン」と同様、サイド・ラインも曲がりの頂点までを打つ感覚でうつと距離が合いますよ、という記事です。(^^)
Posted by:やきそばパンZ at 2010年02月02日(火) 15:11
yamacchiさん、トラックバックをありがとうございます。
返信削除早速訪問させていただきました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
Posted by:やきそばパンZ at 2010年02月02日(火) 15:11
皆さんのコメントを読んでいて傾斜のハッキリしているグリーンでパッティングがしたくなってしまいました。
返信削除今回のモデルの場合、ティーに向かって6.75歩がベストというのは分かりました、納得です。
打ち出しと方向の組み合わせはこれだ~!
ラインを浅く読めば強く打たなければカップの下に垂れてしまう。だけど、入らなければスリーパットは必至。
で、ふと素朴な疑問が・・・
例えば、ティーの右、ボール一個分ずらしたところを狙って、7歩ジャストの距離で打ったら・・・
あるいは、さらにボール一個右にして7.5歩で打ったら・・・
何か楽しそう
チャンスがあったら今度試して見ます。
Zさんこれデジタルパット派ならではのトライだと思いませんか~
傾斜に関わるAiming lineと強さの相関?・・
何か公式めいたもの発見出来そうな気配が
いや~、楽しい記事でした。
Posted by:ノリさん at 2010年02月03日(水) 05:39
ノリさん、こんにちは。
返信削除いつもためになるコメントをありがとうございます。
実は今回の上の写真のケースでは6.75歩がちょうどいいっぽかった、ということで終わっていました。
ノリさんからご質問をいただいて、全くの一定した横のラインだったらどうだろう?
直線で7歩なら、坂上に上がって得る「位置のエネルギー」と、坂下に下って戻って放出する「位置のエネルギー」の往って来いを考えれば、依然として7歩の強さで打てば良いのではないか?
という仮説を考えてみたんです。
曲がりの頂点Bまでの(短い)距離を「登りで」打つ、って言うことを考えますと、仮説通り7歩で打てば良いような気がしてます。
それこれ考えている矢先に、yamacchiさんから興味深いトラックバックをいただきました。
ノリさん、ぜひご覧になってみて下さい。
最後の垂直降下部分とか、けっこう納得です。
(転がり摩擦は、物理的しくみは異なるのですが、通常の滑り摩擦のような係数で代用出来ます。)
Excelを使って計算された曲線、きっと興味を持って見ていただける筈です。
デジタルパット仲間ならではの会話、ありがたいです、本当に。
Posted by:やきそばパンZ at 2010年02月03日(水) 12:52
ノリさんへ
返信削除計算では正しい方向より深めに読んで打つと強く打っても弱く打っても下りパットが残り、浅めに読むと強弱にかかわらず上りのパットが残ることになります。
カップインなら浅め&強め、深め&弱めといろいろな組合せがありえるのですが、カップそばに止めるとなると組合せは1点しかありません。
ホントにそうなるんでしょうか?
Posted by:yamacchi at 2010年02月03日(水) 15:09
パンZさん
返信削除ご丁寧なコメント、有り難うございました。
この様にデジタル的に、考えることを指導せねばならない
事は、重々承知していますが、元来の動物的感を頼りに
ゴルフをして参りましたので、未だに切り替われません。
練習不足の上に、高麗芝出身でベントの曲がりと違って
いつも戸惑っています。
その上、臆病者ですから、設計者の罠にはまり、左右の傾斜
や背景に誤魔化されて、ラインを読み間違えることが多く、
更に、老眼が入ってくると、もう行けません・・・・・
この様な状態で戦うには、信頼できるキャディーが必要ですが
若い時に虐めたキャディーに、今は意地悪されています。
Posted by:ゴルフマスター at 2010年02月03日(水) 17:44
yamacchiさん、ノリさんへのコメントですが、1点だけ。
返信削除以前は、「横のラインの下りを残すぐらいなら、外すのを承知でBSに打って2パットで行った方が良い」 くらいに思っていましたが、それがどうもダウンヒル・スライダーで3パットしてしまう原因のひとつかも?と思い始めました。
最後の辺であれほど真っ直ぐに降りるなら、例えショートして下りが残っても2パットでイケルと思います。
カップ下まで下がってしまうことの方がずっと多いですし。
逆に、浅くラインを取って無意識にオーバーしてしまうと、かえって横成分の多う残った登りの短くないパットが残るように思いました。
yamacchiさんの計算曲線、あれから携帯に保存してよく見直しています。
Posted by:やきそばパンZ at 2010年02月04日(木) 01:34
ゴルフマスターさん、こんにちは。
返信削除私は仏教徒ではありませんので、ご冥福はお祈り出来ませんが、本当にお悔やみ申しあげます。
関東では、昔は高麗芝や2グリーンが主流でしたが、(いつごろからだったか)近ごろはベントのワングリーンが主流ですよね。
九州地方でもそうなのでしょうか?
Posted by:やきそばパンZ at 2010年02月04日(木) 01:34