10/05/2012

セカンド・ショットの考察 その2


現状、私はラウンドで平均して約8回GIR(パーオン)でグリーンオンします。

既にティーショットなりに大きなミスがあって、ボギー・オン狙いですけれどもグリーンまで60y以上も残す場合のショットも含めますと、大体ラウンドに9-10回は打つショットのことを考えておりまして(パー3のティーショットも含めますし) 、かならずしもセカンド・ショットだけではないのですが、便宜上タイトルはセカンド・ショットの考察といたしました。

いわゆるグリーンに向かって打つアプローチ・ショット(英語で言うapproachで、主にパー4の2打目のことを指します。) を打つ際のテクニカルな問題を自分なりに考えてみました。



当ブログでは何度かこのことを書いておりますのですが、

・・・私のセカンドショットは高確率でピンよりも左に行きます。

・ D-Plane流に真っ直ぐなボールを打つ
・ 第4象限(IV)を有効利用
・ 練習場とコースでのショットの違い
・ セカンド・ショットのクラブ選択


正確には、必ずしもピンを狙って打つ訳ではありませんので、目標よりも左へ行くと言うべきかも知れませんが、まぁなにしろ高確率で左サイドに行くわけです。

D-Planeの記事では、修正する糸口が見つかるか?と思ったりもしましたが、まだ見つかっていません。


よく一緒にラウンドする友人はそんな私のショットをいつも見ていますから、「もう少し右を狙ったらいいんじゃね?」って思いますよね。

何度かそう聞かれたこともあるんですが、「少しだけ右狙うじゃん? で、大きくミスしちゃうんだよねー。(笑)」って答えてます。 まぁ実際そうなんですよ。(^^;

少しだけ右にずらして狙うはずが、気持ちクローズ気味になってしまうためかどうか、かえってフックが大きくなってもっと左に行ったり、そのまんま真っ直ぐ右に逸れてみたり、滅多に打たないスライスで出て行ったりとか。 収拾付きません。

まぁそれでいつも、(自分なりに) 真っ直ぐ構えて真っ直ぐ打って、結果的に左サイドに結果が集中するまんまでラウンドしています。



そんな折、いつも楽しく記事を拝見させていただいていますチチ・ロボリゲスさんの「メタボリックがとまらない ver.2」というブログに、

まっすぐ構えるという事」という記事が書かれまして、「はた!」と思ったのです。

引用いたします。
20年以上前に受けた数学の授業を思い出そうと、Googleで三角関数を調べた。サイン・コサイン・タンジェントである。
何を調べたかったのかというと、ずれた構えが方向性に与える影響なんですが、調べていたらホェーッという感想を持った。


目標から左右10ヤードまでOKとすると、100ヤードの距離だと6度ずれまでならOK。
これが200ヤードだと、半分の3度ずれまでならOK。
ちなみに6度とは、時計の針で1分である。


時計の針で1分のずれなんて、ほぼ真っ直ぐに近いと思う。
練習場で、ボールが右に出たからと言って左を向いたら、確実に今度は左に行き過ぎる。


ボールの位置で修正した方が良さそうだ。

確かに、グリーン上にボールが残ってくれる程度のズレですと、左に3y-15y以内ぐらいのズレなんですから、これを右へ向けようと思ったら、右に約10yの目標修正が必要で、これは時計の針で1分の角度右へ向かなくちゃいけない訳ですね。

iPhoneの電卓でタンジェント6度ってタイプしてみますと、0.10510424......って出ますから、確かに100yの距離で10.5yのズレですね。


1分(角度で6度)って、小さいですよね。
ロボリゲスさんに良いことを再認識させていただきました。

しかも私のスイングは、(マシンの分析によりますと)インパクト時にフェースが5度とかあるいはもっとオープンで、インサイドアウトにクラブフェースがボールにアタックしてきてやや右から出て左へ曲がる回転のボールを打っていたりします。

ショートアイアンですと、かなりまっすぐの弾道のボールには見えますが、その実は左回転が入って飛んでいる様子です。

構えたクラブフェースの角度で考えたら、私にとってはちょっと誤差範囲かも知れません。


この時計で、目標が12時方向だとしますと、秒針が指している角度にずらす訳ですよね。


さすれば・・・、意識して右に目標を修正してとろうと試みると、必要以上に右を向いてしまい、ともするとスタンスのラインはともかく肩のラインが6度以上に右を向いてしまって、結果的に方のラインがクローズのままスイングするのでフックが強くなるとか、さらにスタンスも右を向きすぎていればそのまま狙ったより右に向かって真っ直ぐ飛び出すとか、そういう現象が起きている訳なのか!

とか思ったんです。



しかしですね、ことはもう少し複雑でした。


セカンドショットではなくてティーショットの画像で恐縮ですが、8月のムーアパークでのラウンドの写真に、時計の文字盤っぽいイメージを描き込んでみました。
(少し見にくいですが、是非別タブで画像を開いて拡大してご覧になってみて下さい。)

画像をクリックで拡大します。


このホールは186yのパー3でしたから、6度右を狙いますとグリーン上では約19.5yも右を狙うことになります。

19.5y? ほぼ20yですねぇ。

黄色の線は6度のイメージで引いてみましたが、グリーンの大きさが60y位だという事実から逆算してみて、これですと実のところ3度ぐらいでしょうかね?

時計の文字盤が地面に寝ますと、角度のイメージが大きく違ってきます。

時計の文字盤で1時の方向(分で言いますと5分、角度で30度です。) は、上の写真のこちらを向いている時計の文字盤で見るとグリーンの右端ぐらいに外れるくらいな角度に感じますが、一方、下の写真の地面に寝ている1時方向を見ますと、グリーン右のカート道のさらに右の方向へ外れていることが想像できます。

それもそのはず、タンジェント30度で計算してみますとピンの位置から約107yも右へズレることになっています。

1時の方向、たったの5分で、そんなに右に行っちゃうんでしょうか?

行っちゃうんでしょうか?・・・って言ったって、物理法則には逆らえません。



なにやら、実際にやらなければならない修正と、構える際の感覚とのズレとか錯覚みたいなものが存在しているような気がします・・・。


このことを踏まえまして、少し右に狙いを修正する、もしくはグリーンの右サイドを狙う、グリーンの左サイドを狙う、と言った(左にずれちゃう私の問題は抜きにしても) 日常的にラウンド中に発生するエイミングの問題として、もう少し違ったアプローチ(取り組み)の仕方を考えてみたいと思います。


そもそもですね、私の場合はエイミングの時に、まずボールの後方に下がってみて狙いをつけて近くの地面にスパットを見つけ、そこに向かってラインをイメージしてスタンスを決めていますが、

その上で、景色ですとかレイアウト、さらにはウォーターハザードや木や風の存在、そしてさらにはライの傾斜や芝目の方向、ティーマーカーの向きやグラウンドの向いてる方向とか、もうそれはいろんなものに影響されてセット・アップしていますので、

時として、セットアップして構えた後に「なんか体が捻くれているようなしっくりしない状態」みたいな感覚に襲われることがありまして、そういう時には必ずと言っていい程ショットがぶん曲がっちゃったりします。

バック・オフして仕切り直せば、って思いますけど、そのまま打っちゃう時が多いんですよね。
ミスショットして曲がってから思い出すといいますか。(^^;


すなわちですね、もし構えるときに目標とするスパットを変えさえすればその向きにちゃんと向けるぐらいであれば、エイミングに苦労はしていない、ってことになりますよね。

あまりにも感覚の狂う要因が多いわけです。

従いまして、以前記事にしました練習場とコースでのショットの違いみたいなことが、私には重要になって来ます。


しばらくは、自分の中で目標にまっすぐ構えて真っ直ぐ振っているつもりのセットアップで高確率で多少左へズレつつのラウンドを続けざるを得ませんが、この辺りのことを念頭に置きつつ試行錯誤していけば、ひょっとすると微調整が出来る一つ上のテクニックを編み出すことが出来るかも知れません。

(続く・・・かも。)



10 件のコメント:

  1. Zさん、

    こんにちは。

    ショットの狙う方向ですが、あつ著名なトーナメントレッスンプロの話によりますと、ショットしたボールの飛球方向は、スタンスの方向よりも、ショットの時の狙う方向(スイングする時に狙う方向)の方が影響を受けるとの事です。

    即ち、スタンスが少しくらい違っていても、実際に打つ時のスイング方向にしたがって飛ぶということです。

    しかし、スタンスがあまりに違っていると、その影響は無視できないので、やはり出来る限り正しいスタンスをすべきです。

    では、どうやって正しいスタンスを取るかですが、これは練習で経験を積むしかないと思います。

    これが又難しい事でして、スタンスと飛球方向の関係は、スイングによる違い、自分から見た方向(周囲の景色で違ってきます)によって違ってきます。

    スイングを変えれば、自ずと実際に飛ぶ方向は変わってきます。これは練習で経験を積むしかないですよね。

    一方、周囲の景色による影響は練習場は頻繁に起こる事ですので、実際のスタントの方向を客観的に調べた上で、感覚とのギャップを理解する必要があるかと思います。

    結果的に申しますと、練習によって実際のスタンスの方向とボールの飛球方向の傾向を良く理解した上で、できるだけスタンスのズレを無くし、ボールを飛ばしたい方向に間違いなくスイングする事かと思います。

    文章で書くのは難しいですが、とりあえず私の思った所を書いてみました。

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  2. trimetalさん、アドバイスありがとうございます。

    今日も練習ラウンドをいつもの(易しい)コースでしてきたのですが、79でラウンドしましたので、概ねちゃんと構えていると思うのです。・・・が、

    今日もやはり、(とりあえず距離は置いときまして) ピンからは若干左目に0-15yぐらいズレてオンするケースが多かったりしてます。

    これはもちろん、ミスショットで大きく外れるケースは除外しています。 (そこそこ良いショットでグリーンオンする程度のショットの中でのバラツキを考えています。)

    ピンの右サイドに乗ったのは、1ホールでしたでしょうか。
    (もちろんグリーン周りのチップショットも別です。)

    この微妙なズレを微妙に(3度〜6度ぐらい?)修正する方法をけっこう前から考えているのですが、なかなかよい方法が思い浮かばないんですよね。

    スタンスを変えずにスイングパスを修正したりすると、大きく違った球筋で崩れて行きそうな気もします。(^-^;

    下手に目標を右に取りますとミスショットになりやすいことは経験的に把握してましたが、今回の考察で、大きく右に向け過ぎていたっぽい、と考えたのです。

    で、どうするか、なのですが、

    ・・・まだ思いついていません。(^-^;

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  3. Zさん、

    自分の狙っている方向と実際にボールが飛ぶ方向が微妙に、あるいは大きく違うケースはあります。

    そこで、ズレをスタンスの方向で矯正しようとしても、結局スイング軌道は目標に対して殆ど矯正されないので、やはり同じ方向に飛ぶか、もっと酷い誤差が現れる。これって普通に起こってます。

    先のコメントで書きたかったのは、スイングパスを変える方法で、これは私の場合です。ただ、Zさんは、それを行うと大きく曲がることを恐れていますので、フィットしないかも知れませんね。

    であれば、方法は二つ。一つは、練習でスイングのタイミングを調整して、ボールの飛ぶ方向を変える事。もう一つは、クラブのバランス、重さを変えて方向を変えることでしょうね。後者は、結構簡単で、思いクラブにしたり、ヘッドを重くすると、ボールは右に行きやすくなります。逆に軽くすると左に行き易いですから、この当たりを微妙に調整すれば効果有るかも。

    私は、前に使っていたクラブはシャフトが軽すぎて左に行きやすかったので、ヘッドバランスを重くしてましたが、今のアイアンにしてシャフトが重くなったので、問題なくなりました。

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  4. trimetalさん、本当にありがとうございます。

    スイングパスは、普段から変わってしまうんですが、なるべく変わらないように安定したショットが打てるようにしていくように素振りしていますので、自ら変えに行くという発想はありませんでした。

    どのくらい変えるのかで言うと、調整難しいような気もします一方、自分ではかなり変えたつもりでも実際には微妙にしか変わらないとかってこともありそうだな(と言うことは上手くいくのかも)、などと考えました。


    スタンスは、おっしゃるとおり変えるとすれば大きく変わってしまいますし、一方で大して影響が大きくないと私も思っております。

    セットアップの仕方といいますか、エイミングの仕方の範疇で「スタンスを取る」って表現したので、実際には意識的に少しクローズ・スタンスにしたり少しオープンスタンスにしたりはライによって使い分けてます。

    微妙に右に狙いを修正するということ自体が正しいアプローチかどうかもやや疑問ではあります。


    先日の9ホールの練習ラウンドで、わざとグリーンの右サイドに乗せるように狙って打ってみたりしてみました。
    右サイドに乗せることは出来ないことはないんですよね。(8/18でパーオンする程度の精度の中でのお話ですが。(^^;)
    これはあくまでもエイミングで10yぐらい右を狙って打ちました。


    あと、クラブフェースを3-6度(0.5秒から1秒)くらい開いてみたらどうか?ってのも試してみました。

    ロボリゲスさんのおっしゃったボールを少し左右に動かしてセットする、と言う方法も。


    もうちょっといろいろ試してみます。(^^;

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  5. Zさん、

    スイングパスを変えるって言うのは正しい表現では無かったと思います。

    私の場合、スタンスも、スイング軌道も基本は変えずに、テークバックしてトップ時点のクラブの方向や、フォロースルーの方向をちょっと変えて見る程度で、言わば狙う方向を意識レベルで変えるだけです。

    でも、これだけで実際に球の出る方向は変わりますので、人間の潜在意識の為せる業なんでしょうね。

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  6. やっぱりすごいですねー、

    私なんかは、スイングの途中でアジャストとか全然できないです。
    テークバックに入ったら一気にダー!って行っちゃいます。(^-^;

    でもおっしゃっていることはよく分かります。
    私もインテンショナルの大きなドローを打つ時は、体にドローの気持ちを持つように言い聞かせて構えます。(^-^)


    せめてショートアイアンだけでも、フェース返さないようにフォローを出すように打ってみるとかトライしてみます。m(__)m

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  7. モンキーパンチⅢ世2012/10/17 21:25

    なるほど~~私は基本フッカーですので良く分りますが、本文中の、少し右を狙って・・・と言う方法から推察しますと、フッカーの「右を」と言うアドレスの動作は、どうしても下半身はボールを捉える自然な能力を備えている為、肩のラインと下半身のラインが狂いやすい
    事を実感しています。
    フックな下半身ライン+オープンな肩ライン+右に向いたアイアンフェース=強フック
    フッカーが右に打とうと思ったら、腰を早めに開くか、右肩を下げてしまうか、右ひじを下へ下へ意識して、クラブヘッドを遅らせるか、グリップのテーパーを下巻きでストレートにするとか、ニギリをウィークにするとか
    とにかくアドレスが正しく取れているならば、それを変えるよりは、持ち球を磨く法がベターだと・・個人的に思っています
    この繰り返しで年に1度シャンク症候群を発病しちゃいます(苦笑)

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  8. モンキーパンチⅢ世さん、なんか分かって下さって嬉しいです。(^-^)

    あくまでもある程度上手く打てた時のお話ですので、スコア的にはミスショットを減らせってことになっちゃいます。

    それで頑なにセットアップは変えずに高い確率で左サイドに乗せてる訳なんです。

    ほとんどストレートにボールが行った時も落ちてからの回転は左ですのでね。(^-^;


    今回ロボリゲスさんの記事を拝見して「!」っと思ったんですよね。

    そもそも1-5度ぐらいフェースが開いて入って来てスイングパスは0-20度ぐらいインサイドアウトに振っている訳でして (もちろん自分ではストレートに振ってるつもりです)、「3-6度狙いを右へ」ってのは少々難しい注文だなって再認識したのです。

    時計の針で、0.5-1秒ですもんね。


    一方で、時計の1時の方向へ打つと100yも右へ逸れてしまうことにも驚きました。

    ゴルフって難しいわけですよね。
    恐ろしい精度でみんなプレーしているんだなと感じました。


    アドバイスありがとうございます。
    持ち球を磨く方向でやってみます。

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  9. さすらい2023/02/25 6:22

    この記事、素晴らしいですね!というのも今私の問題点である「つま先上がり」についてです。この記事は平らなライについてですよね?つま先上がりはフックしやすいので、私は右狙いしてます。が、6度右なんてものではなく、けっこう右に向いています。もしかすると、そのせいで「つま先上がりからさらに右へ」いくパターンが多いのかも・・・と思いました。

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  10. さすらいさん、こんにちは。
    この頃は私の一番調子が良かった時期で、全部右から左に回して打っていました。全てのクラブで大きなドロー。
    そしておっしゃる通り、平らなライを想定して考察しています。

    つま先上がりで左に向く角度、一回ティーとかを両面テープでクラブフェースに貼ってみてください。
    このくらいのつま先上がりだと、フェース面はあそこに向いてるのかー、って一目でわかります。
    しかも多少ドロー目のボールになりやすいんですよね。
    そこからアジャストする角度を探っていかれると良いかと思います。

    古い記事も結構一所懸命書いてて内容面白いと自分でも思ってしまいます。笑

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