2/02/2012

セカンド・ショットのクラブ選択


今までにも何度かリンクさせていただいているテニス・コーチの方のゴルフ・ブログからです。

物言いが極端な方で、ちょっと大げさな表現がなされている部分も多くあって一見 変なことが書かれているようにも読めてしまうのですが、非常にゴルフの本質をついた見識の高いお話が多くて、いつも参考にさせていただいています。
(以前オーストラリアに住んで随分ラウンドなさっていたようです。)


まぁ、2打目に限らないのですが、グリーンに打つアプローチショットのクラブ選択のお話です。

とても面白いです。
ついに3部作になりました。


「ゴルファーに愛を!」
手前から攻める、アホ
続「手前から攻める、アホ」
手前から攻める、アホ 3

誰が教えたのか、オーヴァーはいけない、手前から攻めろ、と。 たかだが残り60ヤードをサンドウェッジで狙ってグリーンにはオンするが、ピンまで20メートルも残っている。 つまり狙った距離の半分ちょっとまで打って当たり前の顔をしている。冗談ではない。 みんなそうなんだ。気付かないんだ。

この辺りの行(くだり) なんか読んでてすごい可笑しいですけど、実際 よくありますねー。

基本的にはアベレージゴルファー (だいたいハンディキャップで10-18前後のイメージなんでしょうか) 向けという設定が主体で、ゴルファーへの提言が書かれているブログです。


3つともよく読みまして振り返ってみますと、思い当たるフシが多々あります。


私自身、2打目には割に大きめのクラブを選んでグリーンの奥へも打っていくことが少なくない方でして、ここに書かれているよりは随分と手前にも奥にも打っていく方かな?とは思いますが、それでもこのお話には思い当たるフシが多いのです。



私の場合は、似たようなことをデーブ・ペレツが書いていますのもありまして、自分のクラブの飛距離を多少のミスも見込みに入れた上で、


例えば6番アイアンなら、傾斜なしの平地・フェアウエー・風なしと仮定しまして、

155y +/- 10y として考えて打つ。


・・・のではなく、

155y +5y ~ -20y として考えて打つ。  ...ようにしています。


それ故に、上記リンクの3つの記事に書かれているよりは、100-200yのセカンドショットでグリーン上のピンの後方にオンすることも少なくなくあるにはあるのですが、

自分も、そして普段一緒にラウンドする友人も含めまして、手前に10m以上ショートするケースは多数見受けることになります。
その内、割り合いに良い当たりで打ったのに なおかつ ショートする場面、とても多いと思います。


リンクの記事に書かれているとおり、ショートゲームの例えば50y以内 (特に30y以内) から打って (トップ目に打ってしまったりして) ピンの奥に外すケースは結構見ますが、セカンドショットでグリーンを奥に外す場面は本当にあまり多くは見ませんですね。

記事には日本のゴルフの特徴として書かれていますが、私の一緒にラウンドする米国の友人たちを見ます限り、彼らにも同じ傾向が見られると思います。


80yのアプローチショットを、ピンに25yもショートするって言う場面、確かによく見ます。
目標の70%も飛ばしていない計算になりますですね。ちょっとビビりました。


画像をクリックで拡大します。



で、例えば6番アイアンで、傾斜なしの平地・フェアウエー・風なしと仮定しまして、

155y +5y ~ -20y として考えて打つ。  

・・・を私は実行していますが、その際に例えば、

・ 少しでもボールが芝に沈んでいる (FWでも。)
・ 打球地点の傾斜がわずかに登り
・ もしくはライがつま先上がり・下がり
・ バンカー越え または 池越え
・ 打球地点よりもグリーンの方が僅かでも高い
・ 芝の下の地面が湿って濡れている
・ 逆に芝がかなり薄い
・ 風が気持ちアゲンストまたは横・斜め風
・ スタンスが取りにくい (けど取れる) 状況
・ 芝が逆目 (FWでも。)
・ 寒い

なんてことがありますと、それだけで少し大きめに打つ必要が出てきます。
複合要因が出てくるケースもありますね。

大きめに打つには、具体的にはクラブを長いのに持ち替えるのが基本になります。
(ロフトを立てて打って距離を増やす、とかの芸当は私は出来ません。)

もうこの場合、ラフだったり、風が強かったり、傾斜が強かったりしたらもうすでに論外でして、1クラブどころか2クラブ、3クラブも大きいクラブを使う必要が出てきます。

他にもフルスイングできない状況なんて、いくらでもありますね。


更に加えまして私の場合には、

・ 芯を外して打ってしまう。(軽くダフる、薄く当たる、トゥ寄りで打つ、フェースの上部で打つ、ヒール寄りで打つ、・・・全部出ます。)
・ スイング軌道がズレて斜めに打ってしまう。 (インサイドアウト・アウトサイドイン)
・ 無意識 (subconscious) が、持っているクラブの番手と距離を考慮してか、弱く打ってしまう。
・ 疲れてきた。

などの要因で、飛距離が落ちます。



逆に飛びすぎてしまうケースというのは稀少でして、

・ 気持ち短く持って打ったところ、思いの外シャープに振れて真芯で打ったため思ったより距離が出てしまった。
・ (非常に稀ですが) クラブフェースとボールの間に草の葉が少し入りフライヤーになった。

・ 距離の計算違い
・ 9番と間違えて6番を持つ

...ぐらいしかありません。


どうみても、飛びすぎる心配よりも、飛距離が落ちてショートする方をメインに考えた方が賢明ですね。



それから風の影響に関して、もうひとつ。

これは「パット・エイミング教本」の細貝さん (『パットのお悩み解決広場』)に教えていただいたのですが、

「アゲンストの風で落ちる飛距離の方が、フォローの風で伸びる飛距離よりもはるかに大きい」という物理的な事実もあります。

詳しくは、こちらの、 ↓

「ゴルフボール弾道シミュレーター」  from  『パットのお悩み解決広場』

というところに解説されていますので、是非一読なさることをお勧めします。


例えば、
無風では106ヤード飛ぶ女子プロのPWが、風速10mの風の中だと、向い風で27ヤード短くなり、真横には13ヤード流されるのが、追い風の場合には、なんとわずか6ヤードしか長くならない!
という具体例とか、

風による変動距離の「向い風:横風:追い風」の概略の比率は、2:1:1であり、どの番手のクラブのショットでも、男子プロと女子プロでも、どの風速でも、この比率はほぼ同じ。
という全体として頭に入れておくべき概略論とか、ものすごく興味深い (そしてあまり知られていない) 物理的な計算に基づくシミュレーション結果を知ることができます。


ここに於きましてもやはり、飛びすぎる心配よりも、飛距離が落ちてショートする方をメインに考えた方が賢明であることが分かります。


~~~


本当に、冒頭のリンクの3つ目に書かれておりますところの、
ワンラウンドで、ミスショットを除いたすべてのショットがピンオーヴァーする日を経験していただきたい
という経験ラウンドを、今後のコース・マネジメントのためにやってみる価値はありそうだと思いました。


ちょっと、近々、「すべてのショット」は私の場合ミスが多く出ますから無理でしょうけど、上手く打てたらグリーン奥かもしくは奥に溢れるぐらいのクラブ選択でのラウンドを試してみようと思います。

もし首尾よく実行できたら、実験結果はまた記事にしてみますね。(^^;



8 comments:

サンディエガン said...

学生時代にキャディーをやっていて感じたのは一般のプレーヤーは自分の飛距離、特にキャリーを過信しているからショートするのだと思います。

「この番手では絶対に届かないよなー」

なんて思いながら言われた通りの番手を差し出す。

「なんだ、届かないじゃないか!キャディーさん、距離間違えてない?」

「合っているはずなんですが、風ですかね?」


とお茶を濁すというパターンでした。

いまは距離計測器が一般化していますのでそういった例は以前より少なくなっているかもしれません。

yspz said...

サンディエガンさん、こんにちは。

本職のキャディさんたちは、お客さんに合わせてクラブ渡したり、「見た目より距離ありますから、ここ。」って言ったりとか工夫していて、余計に勘違いが進むってのもあるかも知れませんねー。

後ひとつ思ったのが、4人も面倒みるキャディさんからみますと、全員手前から刻んでいってくれた方が効率よく捌きやすいんですよね。(笑)

yamacchi said...

勉強になります。
私の現状で、2ndは一番選択肢の幅が広いところで(1stはドラ、3rdはグリーン狙いにだいたいなるので)刻むか、どこまで打つか考えどころです。
こないだは池越えとかで大きめを持つとちゃんとオーバーかぴったりだったりするのでそんなに飛距離勘違いしてないと思うのですが。しっかりGセンター以上まで打つラウンドもトライしてみたいです。

yspz said...

Yamacchiさん、こんにちは。

一応この記事は、飛距離を勘違いして過信していなくてもショートする前提で書いています。

ボギーオンを狙う場合は、100yとかのフルスイングできる好きな距離を残すか、出来るだけグリーンに近づけようとするか、悩みますねー。

20y以内に行けそうなら行きたいけど、50-60y残すならむしろ80yとか100yとかを残したいような。(^-^);

koba said...

こんにちは。

耳が痛いです(笑)
判ってるんですよね・・・冷静に考えりゃ届かないのは。
アベレージはフルショットしかできないんです。
で、短い番手の方がミスする確率が低いって思っちゃうんですよ。
だから上手くならないんですけどね(爆)

yspz said...

kobaさん、こんにちは。

それは本文ではなくて、yamacchiさんへのリコメントへのコメントをいただいたのですね?


これはもう私の実感でして、90y残し、100y残し、110y残しなんかは、結構プレッシャーなく打てて気持ちが楽だったりするんですが(もちろんミスも出ますが)、60yとかになりますと難しいですねぇー。


58.5度の、フルショットで60yのロブウェッジを用意していた時期もあったんですが、これがまたミスショットが出やすいんです。
あれ、なんでなんでしょうね? (理由めいたものの心当たりはあるにはあるので、今度ためしに書いてみます。)


そういう訳で私の場合は、上手く打って20y以内まで行けそうなら長いクラブを選択して打ち、上手く打っても50yまでしか行けないならむしろ80-120y残そうというクラブで行きます。
その場合にも、上記記事に挙げたようなもろもろで距離が落ちるのを考慮して80y残しを狙って打ち、結果90-100yでいいや的な打ち方をします。

20y以内を狙って失敗して50-60y残るケースは、仕方なくそこから頑張るようにしています。(笑)

trimetal said...

Zさん、

本当にためになる記事をありがとうございます。

セカンドで打つクラブですが、私の場合は年齢と共に、場所によって変わってきています。

若い頃は、目一杯のクラブを持ち、目一杯振っていた気がします。ですので、ショートするケースが多いですが、時にオーバーしてましたが、それが又嬉しかったりしました。

また、日本では芝の茎が固いために、ボールが浮き加減で、アイアンの飛距離が結構延びるんですね。それもあって目一杯のクラブを振ってましたが、USに来てからは飛距離は確実に落ちましたです。ですので、日本の時に比べて1クラブ大きめかも知れません。

年齢的には、この数年は結構大き目のクラブを選んでます。例えば、若い頃は180ydsを6鉄を持ったりしましたが、今では4鉄、時にはUを使いますね。そのためか、ピンをオーバーするケースが昔に比べて増えたように思いますが、目一杯振ってないので、グリーンを超えるケースは少ないですね。

但し、コースの状況によっては、当然変えるわけですよね。グリーンが滅茶苦茶受けグリーンでオーバーしたらパーは無いホールでは短めに打つし、手前が池の場合は確実に大きめを持ちますしね。勿論、ボールのライでも変わりますし、この辺りは年齢と共に、謙虚になり、あるがままを無理せずに距離を出せるクラブを選択するようになったかも知れません。

yspz said...

trimetalさん、こんにちは。

いつもコメントありがとうございます。(^^)

trimetalさんのようにカテゴリー1のレベルですと、クラブ選択もかなり的確かと思います。
ご自身の体調や、その日の天候条件や、地面の状態など、様々なファクターを考慮に入れて調整・選択なさっているのでは、と思います。

飛距離も、キャリーと転がりを入れたトータルと両方で把握なさっていますよね。


私の場合は、実はキャリーの方はアバウトでしか把握しておりません。(^^;

ドライバーでバンカー越えとか谷越えを狙うときは、キャリーで180y以下の場合だけにしております。
越えるのに200y必要な障害を越えられる気が全くしません。(^^;


アイアンのキャリーも甚だアバウトでして、大体の勘でやっていますが、その分、キャリーが必要な状況では大きめに行くので功を奏して居る部分も結構ありそうかな、と思ったりしております。

特にバンカーの向こう側のあごの上を越えるとなると、その部分の高さも影響して来ましすね。


そしてやはり、グリーン周りの状況を見て落としどころを決めていらっしゃるのもさすがだと思いました。

私の場合は、下調べが出来ていない状況でラウンドすることも多いのでちゃんとできないんですが、野生の勘で(笑)、グリーンのあっち側に外すとやばそうだ、とかジャッジして、自分のsubconsciousとも相談して決めるようにしています。(笑)