ドバイのトーナメントでプレーオフ中に起きた事件、ご覧になりましたでしょうか?
イアン・ポールターが、プレーオフの2ホール目にうっかりボールを自分のボールマーカーの上に落としてしまい、コインが裏返って動いてしまったために 1打罰を受け、約 £352,000ポンド(約US$417,000)を不意にしてしまった、と言う面白い事例です。
画像はYahooから直フィードしてます。
記事:
Coin error costs Poulter $A570,000
http://www.heraldsun.com.au/sport/golf/coin-error-costs-poulter-570000/story-e6frfgax-1225963035765?utm_source=bleacherreport.com
ボールをマークする、またはマークした位置にボールを戻す行為の最中に誤って動かした場合は無罰でリプレースが許されますが、今回はうっかりボールを落としたということで起きており、1打罰になってしまいます。
まぁこれはみなさんご承知だと思いますけれど、落としたボールがひっくり返して動かしたコインが、プレーオフの相手のRobert Karlssonのボールマーカーだった場合がどうなるのか? ということが私にはちょっとだけ気になりました。
と、言いますのも、
裁定集の18/7.5には、こう書かれているからです。↓
18/7.5 相手(または同伴競技者)が偶然に落とした球が、プレーヤーの球を動かす
質問: プレーヤーAがパッティンググリーン上の球を拾い上げたあと、偶々その球を落としたところ、Aの球は止まっているプレーヤーBの球に当たってその球を動かしてしまった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答: 拾い上げたあとまだインプレーに戻していない球は携帯品である……定義16「携帯品」の注1参照。
マッチプレーでは、プレーヤーAは1打の罰を受け、プレーヤーBは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-3b。
ストロークプレーでは、誰にも罰はなく、競技者Bは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-4。
マッチプレーでは、プレーヤーAは1打の罰を受け、プレーヤーBは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-3b。
ストロークプレーでは、誰にも罰はなく、競技者Bは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-4。
(1993年改訂、2008年マイナー改訂)
つまりストロークプレーでは誰にも罰はないが、マッチプレーではボールを落としたプレイヤーに 1打の罰が付く訳です。
プレーオフってのは、3人ですることもある訳ですからあくまでもストロークプレーの延長ですよね?
・・・って結論的には思うんですけど、マッチプレーさながらなプレーオフですから、ちょっと違和感出ませんでしょうかね? 私だけですか。(笑)
いずれにせよ、残っていたパットはカールッソンの方が短かったわけで、これだけで$417,000ドル損した、ってのは言い過ぎじゃなかろうか? と思いました。(^^)
***
元記事で、「coin blunder(ヘマ)」ってなっている部分を「ボーンヘッド」と和製英語に訳してみました。
ボーンヘッド(Bonehead)
これ、日本では野球用語なんですよね。「(考えられ無いような)へまをする」って意味の。
この言葉は英語(米語)の「bonehead」から来ていて、そのまま通用します。
(脳じゃなくて)骨で出来た頭って訳ですね。
米語では、実は「なんとかヘッド」って言い方は”たーくさん”ありまして、ポピュラーなものには、
kucklehead
pinhead
di○khead (ちょっと品が無いので一部伏字にしました。)
meathead
などがあります。
これらは米国ではどちらかと言うと、boneheadより使用される頻度は多いんじゃないでしょうか?
特にメジャーの野球の放送で「bonehead」が頻繁に使われている訳ではありませんので、例によって日本には昔の野球関係者がドジャーズかどっかから仕入れて来たのだろうと思いますが(ただしドジャーズ名アナウンサーのヴィン・スカリーさんのよく使う類のフレーズ(単語)ではありません。)、
・・・なんでボーンヘッドだけ日本で定着したんでしょうかね?
ちなみに関係ないんですが、88年のWSでのカーク・ギブソンの劇的な代打逆転さよならHRの時のかの有名な実況フレーズ、"I don't believe what I just saw!" (ちゃんとした日本語にならないんですが直訳しまして「たった今この目で見たことを私は信じません!」となります。「信じられない!(unbelievable)」では弱すぎます。)が、ヴィン・スカリーさんじゃなかったのを知ったときはショックでした。なんでショックなのかよく分かりませんが。(笑)
ジャック・バックって言う有名なアナウンサーの方だそうです。 http://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Buck)
で他にもナントカ・ヘッドは実はいっぱいありまして、辞書に載っているものだけでも列挙してみます。
(点線より上が、私のMS-Word 2003のスペルチェック辞書にも”1単語”として入っているものです。)
cokehead
woodenhead
chucklehead
bullhead
blockhead
bubblehead
softhead
muttonhead
loggerhead
--------
rattlehead
clunkhead
cabbagehead
bananahead
applehead
fu○khead
dumnhead
doodlehead
jughead
conehead
chowderhead
bullethead
baloonhead
lardhead
lunkhead
muddlehead
もうね、なんでもありですね。(笑)
日本式発想(中身が無いという意図)で、「ピーマン・ヘッド(bellpepper-head)」、「バンブー・ヘッド(bamboo-head)」とか勝手に作って言ってみたとしても、言い方次第で雰囲気的に通じること請け合いですね。(笑)
(ちなみにピーマンは、bell pepperとかsweet pepperとか言います。ピーマンは決して”甘く”は無いんですが、ほかのpepper類(唐辛子類)が青いのも赤いのもみんなすごい辛い上に沢山種類が並んで売っているから、意味合いとしてはよく分かります。ベルは形から来ていますですね。)
自分用のメモの意味も込めまして、無理やりゴルフ英語シリーズにしてみました。(^^;
追記:
もんのすごいポピュラーなのを忘れていました。(^^;
barnacle-head
これは、無理やり訳すとフジツボ・ヘッドですね。
子供番組の「スポンジボブ」で出てくる造語のフレーズですが、ナントカ・ヘッドの中では、今や一番ポピュラーかも知れません。(笑)
(意味は、どれも全部ほとんどおんなじです。)
(英語シリーズの過去ログ・リンク)
第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
第7回: 大叩き
(番外2): ホーガンとジンジャーエール
第8回: クロハンディド・グリップ
(番外3): タイガー、ナイキの新CMが物議
第9回: スコアメイクの鍵
第10回: ダウンブロー
※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。
イーアンのあのペナルティー、コインじゃなくて足つきのマーカー使っていたら良かったのに。。。って思いましたが、
返信削除あの瞬間、彼もそう思ったかも知れませんね。
カールソンがパットアウトする時には、『1パットで、入れてあげて!』って、祈ってました。
落としたボールが他のプレーヤーのボールに当たった場合ですが、
マッチプレーでは、1ストロークペナルティーになるんですね、知りませんでした。
ストロークプレーと同じでノーペナルティだと思ってました。
チーム対抗試合はマッチプレーですから、このことメンバーに早速、確認してみようっと!
きっと、私同様ノーペナルティーだと思ってると思います。
良い、情報ありがとうございました!
heakの付く単語こんなにあるんですね。
殆ど知らない。。。。勉強不足。。。
残念な結果ですね。ここ最近ポールたーは好調でしたし、ショットは最高に良かったのに。アイアンなんてかつてのタイガーを彷彿させるほどの物凄いショット力だったのに残念です。こういうつまらない負けをすると運気が飛んでしまうのが怖いです。
返信削除スノーマンさん、こんにちは。
返信削除これね、以前 「マッチプレーではルールが違う?」 って記事に書いていたりします。
まだ、スノーマンさんがいらっしゃる前でしたね、きっと。
http://yspz.blogspot.com/2009/10/5.html
その時書きましたけど、ボール落とすとヤバイんですよね。
自分の靴に当たって跳ね返って、ぴゅーって転がっていっちゃうことありますからねー。
「なんとかヘッド」はですね、最初の4つと、追記したbarnacleheadだけ把握しておけば十二分だったりします。(^^;
辞書には入ってますけど、聞いたことないですもん。(笑)
(bubbleheadに至っては、すでに違うものになっていますし。)
Hiroさん、こんにちは。
返信削除イアン・ポールター、いろんな意味でキャラクターが立っていて良いですね。
Twitterは向いてないような気がします。(笑)
2週連続優勝(自身初?)がかかってたのにねぇ。
返信削除でもヨーロピアンツアーの開幕戦でやらかしたんじゃないから
ある意味気持ちが切り替えられて良かったかも?(汗)
blockhead、はPeanutsのコミックにちょこちょこ出てきますね♪
でもやっぱりbarnacle-headでしょう(^^)b
日本語吹替版だとどうやって言ってるんでしょ?
ひゃっぽさん、こんにちは。
返信削除うちの息子が見てましたねー日本語版、そういえば。
なんだったかなー?
「ぼんくらー」だったかな? 「まぬけー」だったかな?
こんど気を付けてみますね。
crabby patty が、カーニー・バーガーだったのは覚えてるんですけどねー。(^^;
今日は。昨年でしたか、日本の試合で、グリーン上でマークせずにボールを拾った女子選手がいましたよね。韓国の選手だったと記憶していますが、ゴルフというのは色々なことが起きるものですね。
返信削除Ryuichiさん、こんにちは。
返信削除その事件は存じませんでした。
ボールのマークと拾い上げだけはキャディーにやってもらうわけには行かないはずなんですけど、そんなこと起きるんですね?!
でもアクシデントですよね。。
返信削除だれも知らないもんね。。。
何とかヘッドは状況次第ですけどうまい使い方だなと思うことはあり、結構状況に応じた微妙なニュアンスですかね?明らかなd~は悪意がありますが。。
でも普通に使用してましたよ。仲間同士で軽口叩く時なんか。。大学生で運動部でしたしね。。下手糞とかなんで同じ失敗するのとかの時に、頭悪いんじゃない?という感じの使い方でしたけど。なんとなく意味は理解できました。
道具屋さん、こんにちは。
返信削除ボールが落ちるアクシデント、私もやってます。
動かしたのが人のボールで助かったんですが。
でも、プロのプレーオフで、ってのは珍しいんじゃないですかねー。
ツイッターで、こんなやり取りがあったらしいです。↓
@WestwoodLee Tiger called across the putting green today & said don't you know know how to mark ur ball, I said settle down No 2 to funny
01:36 PM Nov 30, 2010
@IanJamesPoulter @patperezgolf hey sparrow legs. Just tweeted tiger and he's blanked me! Have a word! West ham 4 utd 0 tell mcdowell ha ha!
01:28 PM Nov 30, 2010
タイガーがこの後なんて言ったか気になりますね。(笑)
di○kheadも、仲間同士で好意的に使うこともあるんじゃないですかね?
(ってか、むしろこれ使うときが一番多いんじゃないかと。(^^;
・・・私は使いませんが。むしろbarnacle-headの方を。(笑))