5/09/2009

間違って使われているゴルフ用語トップ10


先月、USGAのHPにこんな記事が掲載されました。

Top 10 Misused Terms in Golf
www.usga.org/news/2009/April/Top-10-Misused-Terms-In-Golf/


せっかくですので、全文訳します。
(翻訳が得意ではありませんので、完璧ではないと思いますので、念のため。 訂正点見つけましたらお教え下さい。)


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間違って使われるゴルフ用語トップ10

正しい用語を知っていると、ゴルフルールのブックレットから正解を見つけやすくなります


April 16, 2009

By Travis Lesser


USGAのゴルフルール協会として、私は毎年、数千もの電話やe-mailでのゴルフルールに関する問い合わせに答えてきました。そしてゴルフのプロとしても、そしてエリート・ジュニアーのためのゴルフツアーのトーナメント・ディレクターとしても働いて来ました。
これは、私が数え切れないぐらいたくさんゴルフルールのいろいろな場面を見聞きし、議論を重ねて来たと言うことを意味します。

ですから私は、ゴルファーが用語を間違って使ったときとか、ゴルフルールに明示されていなかったときとかに何が起こるのかをよく知っています。
したがって、デビッド・レターマンに謝りつつ、みなさんに「間違って使われるゴルフ用語トップ10」をお送りしようと思います。
(訳注: デビッド・レターマンは有名な深夜のショー番組のホストで、いろいろなトップ10をしゃべって笑わせています。)


10位、「スルー・ザ・グリーン」
9位、「ラフ」
8位、「フェアウエイ」


これらのゴルフ用語は、コースの特定のエリアを表現する時に典型的に間違って使われるという意味においてそれぞれに密接な関連性があります。
「ラフ」とか「フェアウエイ」というのは、実はルール上は「スルー・ザ・グリーン」と呼ばれるエリアなのです。

「スルー・ザ・グリーン」については、グリーンの後ろ側、奥のエリアを指すと誤解されている例が多いようです。
(訳注: through(・・・を通り抜けて)のイメージから、米国人はこのようなイメージを持つようです。)

しかしながら、ゴルフルールの定義上では、ゴルフ場内のうちハザード(例えば、バンカーまたは池・川など)ではなく、かつあなたがプレーしているホールのティーイング・グラウンドでもパッティング・グリーンでもないエリアのすべてを「スルー・ザ・グリーン」と言うのです。

「ラフ」という言葉が、ゴルフルールには出てこないのをご存知ですか?
そして「フェアウエイ」に相当する言葉は一回しか出てこないのをご存知ですか?
皮肉にも「フェアウエイ」という単語はゴルフルールには定義されること無く、ルール25-2に、ボールが自分で作ったピッチ・マークにめり込んでいたら救済される「(芝が)短く刈られたエリア」を明確にするために1度だけ使用されているだけなのです。
いろんな技術レベルのゴルファーが皆、「ラフ」とか「フェアウエイ」という用語を使用しているにも拘らず、ゴルフルールのブックレットの索引を見てもこれらの用語は見つからないのです。
極めて単純に「フェアウエイ」も「ラフ」も、ひとつの用語、「スルー・ザ・グリーン」に集約されるのです。



7位、「ウエイスト・エリア / ウエイスト・バンカー」

最近のゴルフコースの多くには、「ウエイスト・エリア」とか「ウエイスト・バンカー」と称されるエリアがあります。こうしたエリアは典型的なウォーター・ハザードとかバンカーとかの定義には当てはまりません。一般的には、こうしたエリアは近代のゴルフ場設計家たちによってゴルファーの技量を試すあたらしいテストとして(もしくはメンテナンス・コストを抑えるため)導入された整備されていない自然のエリアですが、これもまた「スルー・ザ・グリーン」にあたります。
ということはルール上、こうしたエリアではクラブをソールすることも出来ますし、地面を打って素振りすることもできることになります。ゴルファーにとっては助かりますね。



6位、「トラップ」

バンカーが出て来ましたので、もうひとつの間違った名称を指摘しましょう。
バンカーは、「トラップ(罠)」ではありません。
(訳注: 米語ではバンカーを「サンド・トラップ」と呼ぶのがもっとも一般的です。)

定義によれば、バンカーと言うのは、グラウンド上に設けられていて、多くの場合は窪地になっていて、芝または土が取り除かれ、代わりに砂や砂のようなもので置き換えられているエリアのことです。ゴルファーの多くはトラップとかサンド・トラップと呼ぶのを好んでいるようです。
さて、私が確認した限りでは、「トラップ」というのは誰しも嵌りたくないもののようです。(例えば、ベアー・トラップ(熊の罠)、ラット・トラップ(鼠の罠)、スピード・トラップ(速度違反取締り)など。)
もしゴルフルールで「トラップ」という単語を検索して調べようとしても、何も出てきません。存在していないのですから。
一方、バンカーにはそこまで過酷な処罰の意味はありません。ゴルフルール上に定義された適切なゴルフ用語です。



5位、「カップ」
4位、「ピン」


正しい用語であるところの「ホール(穴)」と「フラッグスティック(旗ざお)」が、一体どうやって「カップ」と「ピン」に置き換えられてしまったのかは、いささかのミステリーです。
それぞれ、「ホール(穴)」と「フラッグ(旗)」または「スティック(竿)」と呼ぶのは(「カップ」と「ピン」と同じくらい短くて)難しくないと思うのですが。
だってですよ、(ゴルフと言う)ゲームの目的は、まずルールの1-1に、ホールにボールを入れることである、って書いてあるんですから。カップに、ではありません。



3位、「ティー・ボックス」

「ティー・ボックス」についてお話しましょう。
歴史的には、ティーボックスと言うのは、まだ木のティーが1900年代初頭に広く普及する以前のこと、ティーショットを打つ時にボールの乗せるための砂を小さく盛り上げるための四角くて小さい木の箱のようなものを指しました。
各ホールをスタートするのは、2クラブレングズの奥行きで2つのティー・マーカーの間の幅を持つ四角いエリアで、正しい用語は「ティーイング・グラウンド」と言います。



2位、「ラブ・オブ・ザ・グリーン」

テレビのアナウンサーなどによってよく間違って使われる用語のひとつに、「ラブ・オブ・ザ・グリーン」があります。大抵、不運のことを指して使われるようです。
ゴルフルールに拠れば、動いているボールが局外者によってアクシデント的に方向を変えられたり止められたりした時にラブ・オブ・ザ・グリーンが起きます。
確かに、完璧に良いショットがフラッグ・スティックに向かっていたのにボールが旗ざおに当たり跳ね返ってグリーン・サイドのバンカーに捕まったりしたらがっかりしますよね。これは、不運のラブ・オブ・ザ・グリーンです。
しかし一方、アウト・オブ・バウンズ(OB)や良くない場所に向かうはずだったボールが、木に当たり奇跡的にいい方向に撥ねてもっと望まれるスポットに止まった場合は、幸運なラブ・オブ・ザ・グリーンです。
これは一部では「メンバーの跳ね返り」として知られていますね。ここにペイン・スチュワートに起きたとてもラッキーなラブ・オブ・ザ・グリーンのすばらしいビデオ・クリップへのリンクがあります。
(訳注: リンク先のページで、Rule 19-1 Payne Stewartというのを選んでクリックして下さい。)



1位、「フォーサム」

さて、ゴルフのゲームにおいて一番頻繁に間違って使われる用語は...フォーサムです。

多くの人が自分達の組のゴルフ・バディ(仲間)を指して「フォーサム」と言っています。しかしながら、昨年9月にライダー・カップのマッチをご覧になった方はそこで学んだかも知れませんが、フォーサムと言うのはパートナーがティーイング・グラウンドからそれぞれのホールまでを交互にひとつのボールを打つ形式の競技のことなのです。あなたがゴルフ仲間と4人組みでラウンドする時は、パートナーとひとつのボールを変わりばんこに打ちはしませんよね。
(訳注: 米語では、よく4人のドローを4サム、3人のドローを3サム、とかっていう表現をします。 どこで間違ったのでしょう。(笑))


USGAはこうした多くの単語やフレーズがカジュアルに使われていることは認識しています。

とは言え、ゴルフルールで用いられている用語や定義の正しい理解をすることは重要なことなのです。
正しい用語を理解していれば、ゴルフルールのブックレットで答えを見つけることが易しくなります。しかも、正しい用語を理解することは、ゴルフのゲームをより楽しいものにしてくれるはずです。あなた自身やいつものあなたの日曜日のフォーサム - おっと、いやその、4人のグループにとって。


Travis Lesser is a Rules of Golf Associate at USGA headquarters in Far Hills, N.J. To contact him, e-mail tlesser@usga.org; for general rules inquiries, call 908-234-2300 or submit a question at usga.org/rules


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とまぁ、こういう記事です。

内容的には、いまさら・・・って感じの知られていることばかりですが、USGAとして、面白おかしくルールブックや裁定集を読んでもらおう、という意図が感じられますね。


私は、「ルールで分からないことがあったら、自分に厳しくなるように判断して置けば大丈夫だ」、と言う風なある意味で言えば間違った解釈をなさっているゴルファーが多いように感じています。

基本的には非常に真面目な競技志向ゴルファーの方々の「一部」に見られる傾向です。


例えば、

カジュアルウォーターからの救済を受ける際に、救済されるニアレストポイント(ポイント・オブ・リリ-フ)を決めたところ、本来ラフの水の中にあったボールがフェアウエーになってしまったのでこれでは有利になってしまうと思い、きちんと少し大きめにホールに近付かない方向に下がったところのラフにポイントを決めドロップした。

みたいな例ですが、これはルール違反です。


まぁ、武道の精神が根本に根付いている正直な日本人の気質からすればこの間違いはよく理解できるのですが、ルールはルールですから、勝手な解釈をしないで、よく読むようにしたいものだと思います。


自戒の念も込めまして。(^^)




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追記: 9/15/10

USGAのこの記事のURLが変更されていましたので、それに合わせて修正しました。


12 comments:

Anonymous said...

> バンカーにはそこまで過酷な処罰の意味はありません
半分くらいは入れると罰ゲームみたいな感じになっちゃいますし
トラップってのがしっくり来ると思うんですけど

とりあえず他には1位の4サム(これは知りませんでした)以外
間違って使っているものはなかったですね

Posted by:ひゃっぽ at 2009年05月09日(土) 16:45

yspz said...

ひゃっぽ+さん、今回の豚(㌧)フルは大変でしたね。


私は、ラブ・オブ・ザ・グリーンとウエイスト・エリア以外、全部間違って使ってます。(笑)
っていうか、ルール上では表現が違うのは知っているんですが、米国で通じやすい方を、ってことで。


例えば「このホール」とか、3番ホールとかの意味とカップの意味と兼用なので、カップって言った方がスムーズですもんね。


それより、ひゃっぽ+さんとごじっぽくんはしばらくの間、和製英語の方に慣れて下さいです。(笑)

アゲてますねー/フォロってますねー、とか、けっこう切れるスライスラインですよ、とか。
米国では全然使って無いでしょうから。

Posted by:やきそばパンZ at 2009年05月10日(日) 00:20

Anonymous said...

ゴルフ用語って、知らず知らずの内に正しく使われていないモノが多いですね~
勉強になっちゃいました

Posted by:Shu at 2009年05月10日(日) 10:27

yspz said...

Shuさんこんにちは。

間違っているとは言いませんが、和製英語と米語、英語の違いもけっこうありますよね。

Posted by:やきそばパンZ at 2009年05月10日(日) 12:10

Anonymous said...

おはようございます
はじめにリンク先を見て、おやっ?と思ったのは、
>I answer thousands of telephone calls <
以前JGAにルールのことで、問い合わせようと調べていたら、電話での問い合わせには応じられないと書いてあったように記憶しています。それで、Faxで質問したのですが・・もちろんきちんとした回答を頂きましたが、直接声を聞きながら質問出来た方が、予想していない派生的な問題を改めて知ったり・・・で良いと思うのですが、
まあ、そういった問題にいつでも答えられる方が常駐していないだろうと考えるのが普通でしょうから仕方ないかも知れませんね。
8、9、10位は正しく理解していました。
でも、日本では、ラフ、フェアウェーはトーナメントの中継でも頻繁に使われていますから聞いているゴルファーだって区別されていると思うのは当然でしょうし、先ず、実況しているアナウンサーもそう思っているんではないでしょうか。テロップで正確な表現を流させるなりして啓蒙につとめるべきでしょうね~。
7位のことは、日本トーナメント中継では聞いた記憶がありませんし、自分も聞いたことがあるな~、程度でした。
4位5位が1位2位だと思っていました。
自分もルールにない言葉だとは知りませんでした。でも、アメリカのことは分かりませんが、ピンとカップって言葉はピッタリ感があります。
1位は日本でも間違って使われていますが、1位という感じではしないですね。
いずれにしても、ルールで使われている言葉と使われていない言葉の区別を知っておいた方が良さそうですね。


Posted by:ノリさん at 2009年05月11日(月) 06:09

yspz said...

ノリさん、コメントありがとうございます。

記事を書いたTravis Lesserさんも、主旨としては意外でしょ?ルールブックや裁定集を見るときに知ってるといいよ。ってことで、ちゃんと間違えないで使え、と言うことでは無さそうです。(笑)

7位なんて、だからってウエイスト・エリアをスルー・ザ・グリーンって呼んでたら、放送になんないですもんね。(笑)


最初にデビッド・レターマンが出てきますし、もっと興味を持ってもらって、しっかり親しんでもらおうって言う啓蒙運動のひとつかな、って思っています。


下のひゃっぽ+さんへのコメントにも、
>私は全部間違って使ってます。

って書いたんですが、今後も直さないです。

Posted by:やきそばパンZ at 2009年05月11日(月) 15:36

Anonymous said...

ピンの由来は、有名なのでご存じかもしれませんが、髪留めのピンからきています。

私の昔の記事に取り上げてました
http://blog.golfdigest.co.jp/user/hetaregolf/archive/114

あるがままに打つゴルフでは、フェアウェイもラフも罰打なしで打てるのでゴルフルールには違いを明記する必要がないのだと思いますが、フェアウェイが一度だけしかルールで出てこないのは意外でした。面白いですね。

Posted by:hally at 2009年05月13日(水) 07:01

Anonymous said...

こんにちは、お久しぶりです
日本でも同じように間違って使われている言葉があったり、聞いたことがない言葉があったりで、大変興味深く読ませていただきました
2サムってのは良く使いますが、これもやっぱり正しくないんでしょうかね?

Posted by:OKU at 2009年05月13日(水) 10:42

yspz said...

hallyさん、どうも!

ピンフラッグの由来はそういえば聞いたことあるような気がします。
教えていただいてありがとうございます。


ルールに出て来る/来ないと、間違っているかどうかは別もんだと私は思うんですけど、まぁそう書いてある記事ですので。

Posted by:やきそばパンZ at 2009年05月13日(水) 14:25

yspz said...

OKUさん、おひさしぶりです。


日本では、ルールブックにあるかないか、よりも、和製英語がすごく多いです。
「日本のゴルフ用語」としてはそれで良いと思うのですが、英語としてとららえてしまうと、すごく間違ってますね。


ちょっとラップトップがウイルスにやられてレストア中なので、今日はこれで失礼しますです。

Posted by:やきそばパンZ at 2009年05月13日(水) 14:30

Anonymous said...

おはようございます。

興味深く読ませていただきました。

TV中継などでよく聞かれる言葉で一寸引っかかる言葉があります。

「今日のパターは調子よく2パットは2回しかありませんでした」

「ドライバーの調子がよく・・・」と言う様な表現をしますから パターは調子よく・・・と言っても何等問題はないと思いますが、 私がゴルフを始めた頃に教えてもらった表現法は「パットの調子がよく・・・」でした。

アメリカではどのように言っておりますか 気になるところです。

Posted by:cobra at 2009年05月14日(木) 06:28

yspz said...

cobraさん、お久しぶりです。


英語では、大体puttsです。
「調子がいい」の表現はさまざまありますが。

あと、彼/彼女(またはニックネーム)を主語にして、スピードが合っているとか、ばんばん入れている、って言い方をよくします。

入れるにもいろいろ言い方があるんですが、一番ポピュラーなのは、「make it」ですかね。

で、上の記事に合わせますと、「fall into the hole」ってことになろうかと思います。ルール上の表記はほとんどボールが主語ですね。
状態を表すことがほとんどなので。

そういう意味では、ルールブックの英語で実際のプレー振りを表現することはできません。
(ルール上、「ねじ込んだ」とか言わないですもん。入ったか入んなかったか。)
もともとこの記事には無理があるんです。(笑)

まぁ、ルールに親しんでもらおうっていう啓蒙活動ですね。

Posted by:やきそばパンZ at 2009年05月14日(木) 21:18