6/03/2009

とても珍しいホール・イン・ワン


みなさん、このすごい記事、ご覧になりましたでしょうか?

アラバマのゴルファー二人が難しいやり方で連続ホール・イン・ワンを達成(AP電:2009年5月29日)

追記: ※ リンク切れしていましたので同じ内容の記事を貼り直します。
Alabama golfers hit back-to-back aces after both balls stop behind hole and spin back
(May 29th, 2009)

Alabama golfers get back-to-back aces the hard way

MUSCLE SHOALS, Ala. - Pierre Fournier and Ken Osborne hit back-to-back holes in one - just not necessarily in that order. Playing in the same five-person group, Fournier teed off first, but his ball landed some eight feet past the hole, rolled back to the cup and didn’t go in until after Osborne’s had gone in. The two Muscle Shoals golfers managed that bizarre feat at Cypress Lakes Golf and Country Club recently on the 112-yard par 3 12th hole.

Osborne, Fournier and playing partner Jim Stansell saw Fournier’s ball stop just behind the hole. Osborne’s shot also landed on a slope behind the hole and spun back.
Stansell said he did not think Osborne’s ball knocked in the other ball. In that case,

United States Golf Association rules would have required Fournier to replace his ball as close as possible to its original position.
“It’s the craziest thing I’ve ever seen on the golf course,” Stansell told the TimesDaily in a story Friday. “I couldn’t tell if the wind blew it in or what, but I never saw Ken’s ball touch it.”

After the round, they told their tale to club professional Bill Castle, who made a phone call to get a definitive ruling.
Without witnesses or evidence that Fournier’s ball was nudged into the hole, it officially goes down as an ace.

“Had mine gone in first and then Ken’s, I’d have said, ‘Oh my gosh, are we going to get drunk,’ ” Fournier said.
“I knew that if his ball hit mine, my hole-in-one wouldn’t count,” he said. “I knew that, and I play by the rules.”

Fournier estimates that at least 90 seconds passed between the time Osborne’s shot and his own ball fell into the cup.


全文、和訳してみます。
すごいです。


***

マッスル・ショールズ、アラバマ州(AP)

ピエール・フォーニアー氏とケン・オズボーン氏が連続ホールイン・ワンを達成しました。 ・・・が、かならずしも打った順番に、という訳ではありません。
同じ5人の組でプレーしていて、フォーニアーが最初にティー・オフをしました。打ったボールはホールを約8フィート過ぎた辺りに落下し、カップまで転がり戻ってきましたが、オズボーンのボールが入った後まで、入りませんでした。
マッスル・ショールズのゴルファーふたりは、つい最近サイプレス・レイクス・ゴルフ・アンド・カントリークラブの12番ホール112ヤードのパー3において、とても奇妙な偉業を達成したのです。

オズボーン、フォーニアーと、プレーイング・パートナーのジム・スタンセル氏は、フォーニアーのボールがホールのすぐ後ろに止まっているのを見ました。オズボーンのショットも、ホールの後ろのスロープに落ち、スピンで戻ってきました。

(目撃証言者の)スタンセルは、オズボーンのボールがもうひとつのボールを突き落としたとは思いません、と証言しました。もしボールが小突いたのであれば、USGAのルールに基づいてボールは元あったと思われる場所に最も近いところにリプレースしなければならないのです。

「私が今までゴルフコースで見た中では、一番クレイジーな出来事だよ。」とスタンセルは金曜日のタイムズ・デイリー紙に話しています。「風が吹いたのか何がおきたのか、私には分からないけど、ケン(オズボーン)のボールは絶対(もうひとつのボールに)触って無いよ。」

ラウンドの後、この話をクラブの所属プロのビル・キャッスルに話し、所属プロはルールの裁定を受けるために電話をしました。(訳注:たぶんUSGAに、だと思われます。)フォーニアーのボールが押されたという目撃証言も証拠も無いため、オフィシャルにホール・イン・ワンと認められました。

「俺のボールがケンのより先に入ってたらね、『うひゃー、みんなで酔っ払おうぜ!』って言ってたところなんだけど。」とフォーニアー。

「でも、ボールが当たってたとしたら、俺の方のホール・イン・ワンは無しになるからね。」
「それ知ってたから。俺はルールどおりにプレーするからね。」と言っています。

フォーニアーの見積もりでは、オズボーンのショットと自分のボールがカップインするまでの間に少なくとも90秒の時間が経ったと見ています。



***


メンバー制の、カントリークラブですね。


サイプレス・レイクス・ゴルフ・アンド・カントリークラブ
http://www.cypresslakescountryclub.com/


サイプレス・レイクス・カントリーのコースガイドを見てみましょう。

No.12 A nice scenic par 3 over water to a two tired green usually will leave you a nice birdie putt if you judge the yardage correctly. A breather hole before #1 handicap hole.

12番ホール
景色の素晴らしい、池越えの2段グリーンに向かって打つパー3で、ヤーデージを正しくジャッジすれば普段はナイス・バーディーパットのチャンスを迎えるはずです。
ナンバー1ハンディキャップ・ホールのひとつ前の、息抜きできるホールです。



・・・と書いてありますが、池越えだからといって大きめの距離で打ち、2段グリーンの上の段の奥にオンして下の段のカップに10mのパットなんか残したらボギーは固そうですね。(笑)

距離は、スコアカードを見ますと、Gold 123y, White 132y, blue 154yとなっています。
記事で112yってなってるところから想像するに、ホワイト・ティーからで、ピンはグリーン手前寄りで、下の段のスロープからすぐのところにカップが切ってあったのかな?

コース図を見てみますと、↓このホールです。




いったいどんな人たちなんだろう?
気になりますよね?(^^)





***


私は(最初のリンクに張りましたように)YahooでAP電を見たのですが、AP電の内容をよく見ると、アラバマのTimes Daily紙に先にリポートされているようです。

で、検索してみたら、ありました。(^^)

Golfers defy odds with back-to-back holes-in-one

この記事を読みますと、もっと面白いです。


まずは、ピエール・フォーニアーさん(右)とケン・オズボーンさん(左)の写真。




アラバマのおっっちゃんたち、嬉しそうですねー。
いいなぁ。(^^)


フォーニアーさんとオズボーンさんは、この日同じ組でラウンドするまで、知り合いではなかったそうです。

フォーニアーさんは、スクラッチ・ゴルファーで、ショールズに住んで2年になるそうです。
カントリー・クラブですから、引っ越してきて、メンバーさんになったんですね、きっと。
この日は、クラブ開催の毎週のグループ・イベントだったって書いてありますから、メンバーのウィークリー・トーナメントだったのでしょう。

オズボーンさんは、このコースでパートタイムで働いているそうです。

フォーニアーさんは、この日も調子がよくていいプレーをしていたが、オズボーンさんはこの日はあまりよいスコアではなかった、とフォーニアーさんが言ってます。


49歳のフォーニアーさんにとっては(13歳でゴルフを始めて)36年間プレーして初めてのホール・イン・ワンだったそうですが、さすがスクラッチ・プレイヤー。
「何回も近いのはあったけどね。初めてだよ。とは言っても、ダブル・イーグル(注:アルバトロスのこと)はあるけどね。」って言ってます。


目撃証言者になっているジム・スタンセルさんは、弁護士さんだそうです。
これまた目撃証言にはもってこいな方ですねー。(笑)

そのときの様子の詳細がまたすごいんですが、みんながグリーンに運転していく時、フォーニアーさんのボールはまだ見えていたけど、オズボーンさんのボールは見えなかった、つまり既にカップに入っていたのだそうです。

スタンセルさんは、歩いてグリーンに向かっていたらしいのですが、オズボーンさんのボールがカップの後ろ右側からにまさに入るところを見たそうです。そしてしばらくの後、フォーニアーさんのボールが今度はカップの後ろ左側からカップインした。と。
「ボールは全然ぶつかってないよ。こんなクレイジーなの見たの初めてだよ。」って言ってます。

フォーニアーさんは、クラブの所属プロに確認してもらうまで、スコアカードに「1」って書かないで待っていたそうです。(^^)

記事には、同じ組のプレイヤーが同じホールでホール・イン・ワンする確率は、1700万分の1だって紹介してありますけど、一人目のボールが二人目のボールの後にカップ・インする確率は、もっと天文学的に「0」に近い確率でしょう。


実はこの話には、すごいお話がまだあります。(笑)

オズボーンさんの方は、ホール・イン・ワンは2回目だそうで、さすがにゴルフ場で働いている人ですから、やっぱりすごく上手いんでしょう。
この日は調子悪かったって言っても、スクラッチの人が言ってますから、いいスコアなのかも。 ♡

一回目は6年前、ケンタッキー州オウンズボロのサミット・ゴルフ・アンド・カントリークラブでの達成だったそうなんですね。

で、驚くべきことに、ここは以前フォーニアーさんが5年間メンバーで、クラブ・チャンピオンだったことがあるコースなんだそうです。

なんで今まで知り合いじゃないのよ?(笑)

書いてないですけど、オズボーンさん、そこでも仕事してたんでしょうし。


これ、ちょっとすごいですよ?!

アラバマ州マッスル・ショールズとケンタッキー州オウンズボロ、おんなじような中南部の田舎町に聞こえますけど(実際そうだと思いますけど(笑))、直線距離で250マイル(約400km)ぐらい離れてますからね。

偶然にも程があります。


この二人は、すでに地元の伝説ゴルファーになっているそうです。(^^)


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おはようございます
何時もお世話になり誠にありがとうございます。
本心ですよ~ん。
最初、携帯のちっちゃい画面で読んでたら、
Zさんの誤訳?(失礼)躓いてしまって先に進めない・・・

・・・オズボーンのボールが入った後まで、入りませんでした。

エッ、どういうこと?
やっと理解出来ました。確かに2度と起こりそうもない同時ホールインワンですよね。
ゴルフ史上、未来も含めて唯一の出来事かもしれない。
目撃証言者が弁護士というのもこれまた出来すぎてる。
輪をかけて凄いのが、初対面という二人が5年間ニアミスを繰り返していた?
まるでブライアン・L・ワイス博士の患者の体験のような俄には信じられない出来事?だと連想してしまった。
 何時の日か、こういった写真にZさんが載って、起こりうる初の事例として裁定集にも載る!
最高ですね・・・・。
しかし、ホント2度はない事例でしょうね。


Posted by:ノリさん at 2009年06月04日(木) 06:12

yspw さんのコメント...

ノリさん、どうもですー!

これがですねー、5月の29日の新聞記事で、そのちょっと前あたり、つまり1週間ぐらい前に起きたばっかりなんだから驚き桃の木です。


>Zさんの誤訳?(失礼)躓いてしまって先に進めない・・・
>
>>・・・オズボーンのボールが入った後まで、入りませんでした。


ここね、日本語として変なのは認識していたんです。

原文はこうなってます。
>(前略)..and didn't go in until after Osborne's had gone in.

原文の感じ出すために、ここだけ直訳しました。

オズボーンのボールが入った後にやっと入りました。

ってしようと思いはしたんですけど、オズボーンさんのボールが入ってもまだそれから90秒ぐらい入んなくて、それから入ったんですよね。

まぁ、そんな理由です。

珍しさで、私の日本語も変になっちゃいましたです。(いつもちょびっと変ですが。)


珍しい事例でしょう?
私、こういう話が好きなんです・・・。

Posted by:やきそばパンZ at 2009年06月04日(木) 14:38