11/29/2012

USGA、アンカーリングの禁止を提案


ついに具体的に動きましたね、USGA。

↓  クリックで、USGA.orgの当該記事にリンクしています。



USGAとR&Aが、今年初め頃から懸案に上がっていた中尺・長尺ロングパターの使用に関してどう扱うかという件で、一応の方向性を決めたようです。


内容としましては、中尺・長尺パター自体の使用ではなく、パッティングの際の「アンカーリングの禁止」と言う提案になった模様です。

具体的な文言としては、ゴルフルール14-1の変更という形です。
(正確には、現行の14-1を14-1aとし、14-1bにアンカーリングの禁止を謳う「追加」になるようです。)

上記のUSGAのサイトのリンク先に書かれていますので、コピーしてみます。

Proposed Changes to Rule 14-1
The proposed change would relabel current Rule 14-1 as Rule 14-1a, and establish Rule 14-1b as described below:

14-1b Anchoring the Club
In making a stroke, the player must not anchor the club, either “directly” or by use of an “anchor point.”
Note 1:  The club is anchored “directly” when the player intentionally holds the club or a gripping hand in contact with any part of his body, except that the player may hold the club or a gripping hand against a hand or forearm.
Note 2:  An “anchor point” exists when the player intentionally holds a forearm in contact with any part of his body to establish a gripping hand as a stable point around which the other hand may swing the club. 



14-1b クラブをアンカーリングする
ストロークを行う時、プレイヤーは直接に、もしくはアンカー・ポイントを使うことによって、クラブをアンカーしてはならない。

注記1: プレイヤーがクラブまたはグリップしている手を故意に体の一部と接触させてホールド(掴む)するとき、クラブは“直接に”アンカーされる。  しかしプレイヤーがクラブやグリップしている手を前腕部に対してホールドしたときはこの限りではない。

注記2: プレイヤーが故意に前腕を体の一部に接触させてグリップする手を固定させるポイントを作り、もう一方の手でクラブをスイングするとき、“アンカーリング・ポイント”が生じる。


一応、なるべく忠実に訳しておきました。
(Anchorの単語はそのままアンカーで訳してます。日本語として分かりにくくてすみません。)


こちらは、今の時点では4年に1度行われているルール改正においての「proposal (提案)」がなされた、という状態です。

最近の改正は今年(2012年)の1月に行われたばかりで、スタンス後に風でボールが動いた際のルールが変更されたことは記憶に新しいですから、次回の改正は2016年の1月になりますので、3年と少し後のその時に改正される方向で調整されていくというとこですね。



私個人的には、新溝ルールの時みたいに「まずPGAツアーのみで禁止」とか、シニアツアーではOKとか、(1ボール条項とかのように) プロとアマチュアのレギュレーションを分けるとか、っていう方向性を予想していたのですが、ゴルフルール改正に盛り込むということは一律全員に適応させるということになりますね。

ちょっと驚きました。

ゴルフ業界の経済的な活性化にもロングパターは一役買っていたことは事実ですし、腰痛を抱えたシニアのプレイヤーに広く受け入れられ、プレーできるゴルフ寿命を伸ばすことにも一役買っていたと認識していましたので。


また一部には、中尺・長尺ロングパターという道具自体を禁止にするとかの噂もありましたが、そうはならなかったようです。

で、道具は禁止じゃないとしたらどうやって使うのだろう?っていう疑問も湧きますが、

米国トップアマのランディ・ハーグ氏のように、長尺パターを使いサイドサドル方式でストロークするにもかかわらず、どこにもアンカーリングしていないパッティング・スタイルのプレイヤーも存在しておりますので、それなりに活用法はあるのかな、と思ったりしました。


今後約3年間でどのように調整されていくのか、注目ですね。


※ 追記: どうもこの発表と並行して、PGA及びヨーロピアンツアーのプロ競技に関しては来年度からすでに禁止にしようという意向になっている様子ですね。


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さらに追記。

USGA.orgのサイトに、分かりやすい図解入りの説明も出ました。
クリックして、リンク先をご覧になってみて下さい。

画像をクリックで元画像にリンクしてますので拡大で見られます。

*リンク切れしてしまいましたので、別のところのを貼っておきます。


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ついでに日本語のゴルフ用品界のサイトにもさっき(11/30)記事が出ましたので、リンクを貼っておきます。 ご参照下さい。

アンカーリング禁止って何?Q&A



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Golf Channelのサイトですが、プレイヤー数人やPGAの会長、オデッセイやLPGAなどの反応(コメント)が、こちらに載っています。

What They're Saying: Golf's Heavy Hitters React



同じくGolf Channelのサイトに、なんと1924年に遡るロングパターの歴史もトピックされていましたので、リンクしておきます。

How it all began: A history of the long putter



11/06/2012

ラウンド記録(ランチョ・サンホワキンの2)


ここは、4年以上前の独立記念日の午後に、2連荘の2つ目のコースとしてラウンドして以来でした。


ランチョ・サン・ホアキン (ゴルフコース)



つい最近、お友達になっていただいたサムさんとご一緒してのラウンドです。

画像をクリックで拡大します。


こちらがサムさん。RBZがよく飛びます。(^^)

私のとんでもない早朝にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!


ムニシパルの、比較的ハザード類も少なくて距離も短めな、易しいコースです。
一つだけ厄介なのは、私がここ苦手にしているゴワゴワして硬いKIKUYU芝のラフとグリーン周りがクラブ・フェースを掴んでしまって思うように抜けない、ってところぐらいでしょうか。

典型的なLA周辺の古いコースで、William Bell氏の設計です。


Rancho Sun Juaquin GC
http://rsj.americangolf.com/


コース全体にフラットなコースです。

当時はブログを始めたばっかりで、記録も写真も少ないですしあまり記憶にも残っていませんでしたけど、午前中 90叩きのラウンドの後に連荘で行ったラウンドで、いきなり調子良くなったラウンドだったようです。


今回は、すごく叩いたんですよ。

ボールも1個で済んじゃいましたし、大きなハザード・トラブルもなくって罰打もなく、バンカーからもHRとかなくて、とてもトラブルのないラウンドだったのですがスコアは多かったんですよね。

画像をクリックで拡大します。



ラウンド記録です。


青ティーのコースレート/スロープは69.7/125、パーは36・36=72です。

1 5  0   (12) (30) 
2 3  /  U3A   (Sx)
3 4  0 U3A   (Sx)
4 4  0 2A  (31)
5 5  0 U18S-1A-  (3パット)
6 4  0 U17A-1B-①  (3パット)
7 4  0 3-  (18)
8 3 +3 /  U13S-2A-1-  (Sx, 4パット)
9 4  0 U5AL-2-  (3パット)

10 4  2 4-  (30)
11 4  1 7S   (24)
12 5  0 ©   (22) 
13 3  /  U15S-2A-  (3パット)
14 4  0 5A  (30)
15 3  /  ②  (26) 
16 4  2 D4A  (78y)
17 4  0 U10A 
18 5  0 ③  (20)

47(22)・41(15)= 88(37)


「こういう日もあるさ。」で済ませても良いのですが (←良いのか?)、せっかくですので考察してみます。


画像をクリックで拡大します。


まず、3パットがいつになく多いですね。そして、シヨートパットを沢山外しています。
でもそれは結果です。

どうして3パットが多かったかといいますと、はっきりはよく判りません。
強いて挙げますと、グリーンが思ったほど曲がらなかったこと、雰囲気で感じるスピードよりも重くて遅い場面が多かったことなど、ぐらいなものです。

アンジュレーションもキツくありませんし、速いグリーンでもなかったのですが、リズムが全く噛み合いませんでした。

ショートパットも、どれも入ってもおかしくないパットがカップに嫌われた感じでどうにも改善のしようが思いつかないと言いますか・・・。


次にやはりパーオン数が少ないです。

この距離のこの易しさのレイアウトのコースであれば、平均の8.15/18よりも多めの9-11ホールでパーオンしたいところですが、5ホールしかパーオンしていません。(うち2パットでパー取ったのが1つだけ。)

この日は、パットだけでなくセカンドショットもことごとくショート目でした。
もちろん打ち損じも多々ありますが、そこはまぁいつも普段から打ち損じを重ねつつも帳尻をあわせてプレーしているので、予定の範囲内です。

ではなにが違ったかといいますと、どうも芝に対応しきれておらずにすべてのショットで芝に負けていたのか、もしくは体のキレ的にこの日は腰が回っておらずに飛距離を落としていたか、その両方かな?と思われます。

ドライバーも酷いOBは免れたものの、心なしかよく飛んだ良いショットがほとんどなく無難な当たりが多かったように思いますので、芝だけのせいではなかろうと感じる次第です。



そして、今回のラウンドで一番に感じる不調だった原因はこちらです。

以前の、「ザ・ゴールデン8」という記事に書きましたいわゆるスコアにとってのクリティカル・ゾーンでの敗北、そしてそれはKIKUYU芝の影響が微妙に出ていた、という考察です。


久々ですので、あらためて図をリンクしてみます。



95%以上カップインする2フィート(約60cm)から、平均で25%がカップインする10フィート(約3m)までの、このゾーンが、
アプローチショット、パッティングを含めて一番に重要な「スコアリングの良し悪し」に大きく影響するゴールデン・ゾーンなのです。

カップから6フィートに寄ったボールは、PGAのプロの平均値でも50%しかカップインしません。
赤線のアベレージのアマチュアでは、なんと25%しかカップインしていません。

そしてこの日の私のチップショットは、酷いミスは(1回ありましたが) 殆ど無く、どれもこれも今いっちょ寄らない、6-12フィート(1.8m-3.6m) ぐらい残るチップショットが多発していました。

(逆に、4フィート(1.2m)以内に寄っていれば、アベレージ・プレイヤーでも60%以上の高い確率でカップイン出来ます。 3フィート(90cm)であれば80%ぐらい入ります。)


上手く寄ったのは12番のチップぐらい、上手くカップインしてくれたのは18番のパットぐらい、ということで、スコアに大きく影響するアップ&ダウン(寄せワン)の成功率がズタボロでした。

しかもチップショットはどれも3歩、3歩、2歩、3歩、5歩、4歩、0歩、5歩、4歩、2歩、3歩と、カップイン率の低いゾーンに集中していました。

これを外し続けたためにパーではなくボギー街道が続き、ショートパットのリズムが悪くなりファーストパットが長いケースのホールでも2パット目の2歩とか1歩を外しまくる、という感じになっていました。

リズムだけではなく、2パット目のショートパットこそは確実に決めていきたいパットであるにもかかわらず、ラインの読みやすい返しが残るのではなく、ファーストパットをショートしたためにセカンドパットもラインが未知になる、という悪循環も併発していました。

こういったショートパットに自信が持てない日は、特に意識してファーストパットをストロークして、できるだけ“返し”のパットが残るように、そしてなるべく短い距離が残るように攻めるようにしないと、漫然とスコアを増やしてしまうことになるのだなぁ、と痛感しました。


調子が出なくても崩さないゴルフ、というのを今年は頑張っているつもりですので、今回のラウンドは良いきっかけになったかも知れません。
(そうは上手く狸の皮算用が上手く行きますかどうかは、また別の問題ですが。)