6/21/2008

リンクス・アト・サマーリィ (ゴルフコース)


ロサンゼルス郊外の車で50分ぐらいのところに、水上スキーやパラセーリングのメッカになっているレイク・エルシノアという湖があります。

メジャーリーグのパドレスの傘下のシングルA のチームの球場もほとりにありまして、そのすぐ裏側手に今年出来たばかりの、スコットランド風本格リンクスコースです。(^^)


こんなコースです。



The Links at Summerly
http://www.linksatsummerly.com/

カル・オルソンという人の設計で、(この人は、私のお気に入りコースで
Fullerton市にあるコヨーテ・ヒルズというコースもペイン・スチュワートと
一緒に設計していますが、この二つはもう全然別な趣のデザインです。)、もうホント、カリフォルニアとは思えないゴルフコースです。


コース・レイアウト




各ホールの左右やいたるところに(いくつかのホールのフェアウエイには横切るようにして、)「Burn(バーン)」と呼ばれる細い小川と、湖が張り巡らされています。Burnっていうのはスコットランド式の英語ですね。
米国ではCreekって言いますが、このコースではBurnです。(^^)

ポットバンカーも散見しますね。
セントアンドリュースとかロイヤルリザムとかのポットバンカーよりは浅いので、それほど脅威ではありませんけど、(叩かされそうな)いい雰囲気(笑)を醸し出しています。


2番ホール、パー5の2打目地点での写真を見ていただきたいのですが、
コースじゅうがほとんどフラットに出来ていまして、木も在りません。
私のすぐ先に、かすかに横切る線のように写っているのが、バーンです。


このショットなんかは、何を目標に打ったらいいのか戸惑ってしまう感覚でした。何しろ木も無いですし、後ろの山も遙かかなたですし、目標がありません。(笑)

距離感も掴みにくい。
何ヤード残っているか、写真でも見当つかないでしょう?


あと、風も読みにくいんですよね。
この時期のカリフォルニアの空ですと、風で動くような低い雲もありません。ヤシの木も無いですし。
体に感じる風だけが情報源です。
(逆に、なにもさえぎるものがなくて風が巻くということもありませんので、風の方向自体は読み間違うことがほとんどありません。)


全体にはフラットなのですが、フェアウエイはけっこううねうねしていてボールが止まった場所によってはかなり傾いたライで打たされます。
バーンの向こう側に写っているフェアウエイのモコモコが見えますでしょうかね?


グリーンもアンジュレーションのきついポテトチップ・グリーンで(どちらかと言うとポテトチップを裏向けに被せたような砲台な感じのグリーンが多いです。)、硬く出来ていてあまりディボット跡が付きません。スピードも速いし、なめらかです。

途中で判ったんですが、常に残り距離を短めに打って、グリーンに転がり乗るようなうち方をしないと、なかなかピン手前には止まってくれないんですね。
かといって、グリーン手前がいつもフラットにグリーンに向かってくれているわけではありませんので厄介です。

各ホール、バーンとともに曲げた時のハザードとなっているのが膝丈のブッシュです。
打ってはみるものの、ここに入れちゃうともうアウチです。まともに打てません。


6/20/2008

雨対策


これから日本は梅雨ですね。

でも、ゴルフは雨なんて関係ありません。無いったら、無い。(笑)


この商品、お使いになったことある方、いらっしゃいますか?

Rain-Grip Extreme Golf Gloves-Pair
http://www.golfdiscount.com/products/footjoy-rain-grip-golf-gloves-pair


実のところ、『“濡れている方が”グリップが良い』とうたわれている、珍しい商品です。両手にはめて使います。
(米国の普通のゴルフショップで簡単に手に入るのに珍しいって言うことは無いんですが。)


私は実際に購入しましたのですが、(当方、現在はカリフォルニアに在住しておりまして)雨に遭う機会がまだありませんで、性能の程がまだよく判りません。(^^;

試しに水道で濡らして握っては見たのですが、コースで打ってみないとなんとも。


そもそも私は普段が素手なので、グローブする事自体に慣れておりませんので・・・。

同じコンセプトのグローブが、実は以前日本にも売っておりました。(日本のメーカだったと思います。)


私はその時も買って使っておりました。

雨の日にずぶ濡れたグローブで握って打つ感覚は、なんとも楽しいものでした。
しかしかれこれ10年ほど前の話です。

このグローブは特殊素材だったらしく、数年間バッグに入れっぱなしでいて、珍しい雨に見舞われたときに出して使おうと思ったら、残念ながらすでにぼろぼろに経時劣化していて、破れちゃってはめられませんでした。少ないチャンスを逃しました。



ちょっと検索して調べてみました。RainGrip グローブ。

ちなみにですが、こういう素晴らしい評価のreviewを書いてる人も居ました。“さくら”でなければ我々も使わない手はありませんね。値段も$19.99と高くは無いですし。

http://www.golfreview.com/cat/accessories/footjoy/PRD_366771_2947crx.aspx#reviews

(先週ウイスコンシンのBlackwolf Run(ゴルフコース)で使ったよ。ずっと雨降ってたけど一度も滑らなかったし、実は濡れてる方が良くグリップできるんだ。両手を絞るようにしたらスポンジみたいに絞れるんだよ。グローブから沢山水が出てくるんだけどね、一度もスイングやグリップの仕方を変えて打つ必要なかったね。一緒にラウンドした友人は普通の革グローブを3枚取り替えていたけど、悲惨なラウンドだったよ。)


こっちには、J.B. Holmesが使用して今年の2月にFBR Openで優勝したって書いてありますね。

http://www.prosplay.com/model_results.cfm/ModelID/311/FootJoy-RainGrip-Glove

(雨降ってましたっけね?)


値段もさほど高くありませんので、是非お試しになってみてください。
1打でも減るんなら、儲けものですから。(^^)


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追記:

このグローブ、雨の中のプレーで使う機会がありましたが、これほどの優れものは見たことがありませんですね。

雨中でのプレーが全く気になりません。


あれから何人の方にプレゼントしたことでしょう。


ズブズブっとよく濡れた状態で、軽く握るようにしてグローブをはめたまま水分を軽く絞り、クラブのグリップもずぶ濡れに濡れたままグリップしますと、

何事もなかったようにしっかりとグリップできます。
まるで滑りません。

正直、予想外のすごさでした。(^^)



安い投資です。 ぜひお試しあれ。



6/18/2008

USオープン・チャレンジ 2008



サンディエゴの名門パブリックコース、トーリー・パインズで行われた第108回のUS Openは18ホールのプレイオフでも決着の付かない、通算91ホール目のサドンデス・ホール(7番)で決まる劇的な勝利でタイガー・ウッズが優勝しましたが、その裏で今回はGolf Digest企画の興味深いイベントが実施されました。



ことは去年、タイガーへの質問が飛んだところから始まります。

ハンディ10のアマチュアがUPオープンのセッティングでトーリー・パインズをラウンドしたら100を切れると思いますか?という問いにタイガーは、「多分無理でしょうね。最後までちゃんとパットしてルールどおりにやったら、んー、まず無理でしょう。無理無理。」との見解でした。

ミケルソンやアーニー・エルスなどの他のトッププロもオープン前にGolf Digestに答えて、大半のプロが「全然無理。」って答えています。

アーニー・エルスは、「うちの親父はハンディ10のなかなかのゴルファーだけどね、US Openのセッティングだったら、110は打つだろうね。」と言ってました。


そんな訳で、「US Open Challenge」っていう企画が出来たんです。

参加者は、一般公募から書類選考された1名、それにNFLダラス・カウボーイズのクォーターバックのトニー・ロモ、インシンクのリードボーカルで俳優もこなすジャスティン・ティンバーレイク、NBCキャスターのマット・ロウアーの4名です。

一般公募の1名は、ジョン・アトキンス氏。 タバコを吸わないのに肺がんになり、闘病を経ての挑戦です。


記事はこちら。 ↓

http://www.golfdigest.com/magazine/usopencontest/2008/06/080606uscontest

UP Open直前の木曜日辺りに収録され、日曜日のUS Openの放送前に放送されました。


チャンレンジする4名の、USGAハンディキャップ・インデックスは、

トニー・ロモ: 2.2
マット・ロウアー: 5.6
ジャスティン・ティンバーレイク: 6.0
ジョン・アトキンス: 8.1

この日のトーリー・パインズは、コースレイティングがなんと79.7、スロープが153で、それぞれのプレイヤーのここでのハンディキャップは、

トニー・ロモ: 3
マット・ロウアー: 8
ジャスティン・ティンバーレイク: 8
ジョン・アトキンス: 11

と与えられました。

果たして100は切れるのか?


トニー・ロモは今まで何度かUP Openのクオリフィケイション(いわゆるマンデー・トーナメントの予選ですね)に挑戦したりしているほどのゴルファーで、100切りは間違いのないところですが80切れるかどうか、というところになります。


挑戦者以上にキャディさん達が豪華な顔ぶれで、マット・ロウアーのキャディを買って出たのが友人のグレッグ・ノーマン(そうです、あのホワイトシャークです。)、ジャスティンのキャディは名コーチのブッチ・ハーモン、アトキンスのキャディはスポーツ心理学者のボブ・ロッテラ博士。
(トニー・ロモのキャディは学生時代の友人です。)

記念すべきこのチャレンジにみんな準備万端です。
(トニー・ロモはNFLのトレーニングを抜け出てきた関係で、練習ラウンドなし。プレイベート・ジェットで乗り込みました。)


それぞれ、スタート前の目標は、

トニー・ロモ: 「80切れなかったらがっかりだね。」
マット・ロウアー: 「うーん、97かな。」
ジャスティン・ティンバーレイク: 「92かな。やっぱ94かな。」「どっちにします?」「じゃ、92で。」
ジョン・アトキンス: 「頑張って100切れたら、って思います。」

ということでした。


放送の方は、最初の2ホールは全員のショットを見せてくれましたが、あとは良かったショットを抜粋して1時間番組になっていました。


という訳で結果は

トニー・ロモ: 前半5オーバー、トータルは13オーバーの85でした。 さすがというショットが多々。
マット・ロウアー: トリプルボギー、ダブルボギーの苦しいスタート。
最終18番でやっとこの日初のパーを取って28オーバーの丁度100。
ジャスティン・ティンバーレイク: パーを3つ取るなどセンスの良いところを見せ、98で見事に100切り達成。
ジョン・アトキンス: 序盤4ホールは連続ボギーで上がって見せ、期待されましたが結局大叩きが続発し、42オーバーの114でした。


放送にはありませんでしたが、もう4人一般公募のチャレンジャーもプレーした様子で、それぞれハンディ8以下のプレイヤー(いわゆる日本で言うシングル)でしたが、95, 99, 101, 106だったそうです。


確かにハンディ10のプレイヤーは100切れなさそうですね。

タイガーの見解は正しかったようです。(^_-)