9/27/2008

パットのOKを英語で


お友達のノリさんが所属のクラブで初めてのマッチプレーに出場なさると言うことで、「concedeって英語では言うらしいけど、アメリカでのプロの試合では実際何て言ってるんでしょうね。It's a gimmeなんてホントに言ってるんでしょうか?」って素朴な疑問を書いていらっしゃいました。


英語シリーズ、やるの忘れてましたので (^^;、

ノリさんを応援する意味も込めまして、これを機に書いてみようと思います。
(ホントにちゃんとシリーズ化するんだろうか?(笑))


第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!


まず“It’s a gimme.”ですが、本当にこういう風に言います。


ちょっと解説加えますと、“gimme”は“give me”の意味で、まだ“v”とか
“th”とかの発音が出来ないちっちゃい子が使う、いわば赤ちゃん言葉です。

“That one is a gimme”とかも言いますね。

応用編としては、“I will give it to you.”ということも出来ます。


あとは、“Pick it up, Mike. It is good.”とか。

米国の、ファーストネームで呼び合う習慣は、ビジネスシーンであろうがゴルフであろうが登場します。
ラウンド前に同組になった人と握手しながらお互いの名前をファーストネームのニックネームで交換してからゴルフが始まります。

いきなり命令形で“Pick it up.”が使いにくい相手には、“You can pick it up.”とか“Please pick it up.”とか言えますが、一緒にゴルフやってて“Please”はあんまり登場しません。

例えばブッシュ大統領とゴルフしていても、“That is good, George”とか言っちゃうのが米国流です。(笑)

それと、いやん、バンカー!の時にも出てきましたが、ボールじゃなくて人を主語にして言う言い方はカリフォルニアではポピュラーです。
“It is”の代わりに、“You are good. It’s a gimme.”とかって言うんです。

あとは、“give”があるならいつも対になる“take”もあると言うことで、“It’s good. Take it.”なんて言うこともあります。


“It is conceded.”とか、 “I concede it for you.”とか。

コンシード(concede)っていう単語を入れて言う言い方は正式ですね。日本と一緒です。
是認する/与える/認める、という意味ですね。






それでですね、意外に使われないのが、“OK.”とか“It is OK.”です。


普通は、“It is OK to hit now.(もう打ってもいいよ。)”とか、相手のボールマーカーに対して“It is OK to leave it there.(動かさなくていいよ。)”とか、「だいじょぶよ。」ってニュアンスで使われるのが“OK”です。

ですので、“It is OK.”って言われちゃうと、例えば、「ピン持ってくれなくてもいいよ。」とか、「(ボールはそのままで)マークしなくてもいいよ。」とか、いろんな場面で使われちゃうんですよね。

使えないこともありません。

まさに打とうとして動作に入ろうとしている時に、“That one is OK, you
don’t have to putt.”っていう具合に使えます。

例えばボールを指さして“It’s OK, you know, ....(いいよ。(・・・わかるでしょ?))” という感じで意思表示もありかなぁ、とか思いますけど、そもそも分かりにくいですから、実際マッチプレーでは使うの避けた方が良さそうです。少なくとも“That one is OK.”と言った方がいいですね。

あくまでも自然なのは、“That is good.”と、“OK”ではなくて“good”を使う方です。


「オッケー。」では駄目、ということで、
まぁこれまでにもよくありがちだった“和製”英語ということになりましょうか。



最後にコンシードのエピソードをいくつか。

フィル・ミケルソンはUSアマチュア選手権の時に、自分は1.2mに2オン、相手は
約6.5mに3オンしていた場面で、コンシードしたことがあるそうです。
結果的にはこの1.2mを決めて無事にこのホールを取ったそうです。
ゲーム後に質問されて、「少し自分にプレッシャー掛けたかったんだ。」と答えたんだそう。

全く逆の理念を持っていたのはサム・スニードだそうです。
「コンシードなんてのは絶対にやっちゃ駄目だよ。」と常に言っていたそうです。


一方、紳士的なコンシードとして有名なのがジャック・ニクラスがイングランドのトニー・ジャクリンにコンシードした1969年のライダーカップでの最終日最終パットです。
(上の写真の場面。)

先にパーで上がった二クラスは、まだ2フィートほど残していたトニー・ジャクリンにパットを打たせずコンシードして、この年のライダーカップを引き分けで終わらせました。
引き分けでも、カップは前回勝っていた米国が持ち帰ることになっていたんですね。

地元開催の英雄、トニー・ジャクリンに敬意を払い、60cmのパットを決めれば引き分け、外せば負け、というパットを打たせなかったのです。


これに憤慨したのはこの時の米国チームのキャプテン、サム・スニードだったそうです。(笑)

ニクラスは大物ですからね。(^^)

9/25/2008

ミツシバ・ゴルフ / ナカシマ・ゴルフ


ミツシバ・ゴルフっていう名前のメーカー、ご存知でしょうか?

ミツシバ・ゴルフ
http://www.mitsushiba.com/home.asp


子供用のクラブも含めて、けっこういろいろ出していますね。
でも、↑このサイト自体が現地の住所・電話番号ぐらいしか出ていなくて、良く判らないメーカーです。



Googleで検索してみますと、→> (Google検索:ミツシバゴルフ)


なんか、日本のメーカのような、そうでも無いような・・・。
日本の地クラブメーカでは無さそうです。


で、住所見てフッと思い出したんですが、この場所私が以前住んでいた場所から歩いていける距離で、線路沿いなんですよ。
すぐ隣ぐらいのところに以前、「GLOMAR」っていう地バット(野球用)のメーカーがあったんですが、今は無くなってしまいました。
地バットって言っても、メジャーリーグで使っているプレイヤーが結構居ました。

(ほど近い場所に、当時は無かったTrinity Bat Companyっていう野球バットメーカーが出来ていますので、つぶれて残党で作ったのかも知れませんね。)


さらに調べてみました。

’07年の年商は$3.7millionですから、約4億円。
ウッド、アイアン、パターの他にも、グローブやら、手引きカートやら、色々作っているようです。

会社の正式名称は、Mitsushiba International Inc.のようです。
Mitsushiba Golfは商売上の通称。

販売を米国だけで展開している?

社名に、Mitsushiba International Inc.と、「International」を入れている場合は大抵、本社といいいますか親会社といいますか、本体は米国国外にある場合が殆どです。

社長が、Richard Tcheng氏。社員は20名。


なるほど、台湾籍の会社が母体のようです。


台湾の方々は日本びいきの人が多くて、お菓子とかあらゆる商品の商品名に日本語を使うのは茶飯事なんですよね。
イメージアップを狙って日本語に聞こえる名前を付けたんだと思われますね。

果たして米国のあちこちで日本のメーカーのように勘違いされているようです。(笑)


しかし年商4億円ってけっこうな売り上げですよね。


NORTHERN ORDER OF MERITっていう、2日競技のミニツアーも主催しているみたいですね。
がんばってるなぁ。



*** *** ***

追記:


ノリさんからいただきましたコメントに関連しまして、
併せて、ナカシマ・ゴルフの紹介もしときます。


ナカシマ・ゴルフ
http://www.nakashimagolf.com/



2004年からなんですが、北カリフォルニアのストックトンにあって、カリフォルニアを中心にじわじわと人気を広げているメーカです。
いわゆる地クラブをアメリカで展開してます。こちらはジョン・ナカシマさんっておっしゃる日本人(日系人?)の方が始めた会社の様です。

私のところの近くのショップでも中古をすごい少量扱っていて、「They are pretty good, and very precise. I am playing with one of those models.(すごく精度がいいよ。俺も使ってるよ。)」って勧められました。

本来は、ドライバーから何からカスタムフィットしてくれるメーカーなので、私がそこで中古アイアンを買うメリットはあんまり無いから興味持ちませんでしたが、コンベンショナルなスタイルのいかつい感じのクラブです。

アメリカ人は割りと大雑把なので、ロフト角・ライ角の誤差が全クラブで
0.5度も無い、って聞いても「??」ってな感じの人も多いんですが、さすがに上級者でこの辺りの精度にこだわる人もすくなからず居るみたいですね。(^^)

段々に人気が出てきているような感じがします。


昔の鍛造アイアンは、下手すると4度もロフトが狂ってたりしたものでひどいもんでしたが、最近の有名メーカーのアイアンは大体+/-1度前後に収まっているようですよ。ですから地クラブにこだわり過ぎなくてもいいように思ってます。(ひどい時には2度も狂ったりしてる場合もあるみたいですけど。)

まぁ私はアメリカ人並みに鈍感かも知れません。(笑)
マグレガーのミュアフィールドを使っていた時は、クラフトショップで全番手ロフト角/ライ角の調整とヘッド重量の測定/調整をしてもらって、使っていました。確かに買ったままだとずいぶん(3度とか)ズレていた記憶があります。


GDOでも取り上げていらっしゃる方がありました。
一応、無断ですがリンクしときます。
(トラックバックを受け付けていらっしゃらないみたいでしたので。)

とらおDesign


今後、ちょっと注目かもしれませんよ、ナカシマのクラブ。(^^)
ジョン中島さん

9/21/2008

ペリカン・ヒル・カントリークラブ (ノースコース)


ついに行って来ましたよ。ペリカン・ヒル。(^^)

ここはねー、すごく綺麗なコースだって聞いてましたし、夏の暑い最中でも海風が吹いて涼しくプレイできますし、プレーしたいなーって思っていたんですが、ちょっとプレー費が高いんですよねー。
グリーンフィーが$250なんです。
日本の値段と比べるとこれほどのコースなら悪く無いんですが、近隣のコースがほとんど$50-$100ぐらいですから、ちょっと足が遠のいちゃうんですよね。(^^;

今回は、トワイライト価格を利用して$141ってことで、友人と連れ立って行ってきました。


Pelican Hill Resort & Country Club
http://www.pelicanhill.com/


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設計は、Tom Fazio氏です。

ゴルフダイジェスト誌の『Best Modern Day Golf Course Architect』の投票は、この人が3年連続で獲得して以来、この企画を止めてしまった、そのくらいの人気コース設計家だそうです。

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マーク・マグワイアとか、メジャーリーグのプレイヤーなんかもよくラウンドに来るそうです。
長谷川投手もちょいちょい来てるんじゃ無いでしょうかね?

このコースには、オーシャン・ノースとオーシャン・サウスという2つの18ホールコースがあります。(今回ラウンドしたのはオーシャン・ノース。)

このコースがあるニューポートビーチというところは、海際の高級住宅地になっていまして、コースの周りの家々はどれも大きくて立派な、いわゆる英語で言うところの「mansion(大邸宅)」です。


ものすごく気持ちのいいコースでした。
どのホールからも太平洋が見えて景色は抜群ですし、アップダウンがあります。
海風が吹いて夏でも涼しいですし、(ラウンドする人数が少ないのもあってか)グリーンもフェアウエイもすごくいいコンディションです。

これはオーシャン・ノースの17番。↓

写真をクリックで拡大


コースとしては、初めてってこととハンディキャップを鑑みてとりあえず白ティーでラウンドしましたので距離は決して長くありませんでしたし、難しいレイアウトのホールがいくつもありましたが、それほどタイトなフェアウエーではありませんでしたから、そんなに難しくないかなー、って印象だったんですが落とし穴がありました。

ラフがね、すごいきつかったんです。
ファーストカットのなんでもないラフでスポッとボールが入り込んでしまって、見失っちゃうくらいなんですよ。
真上から見ないと見えません。

打つ方も大変です。ミドル以上のアイアンではネックに絡まった芝でクラブフェースが回ってしまいますし、ウエッジでも打ち出すのは容易ではありません。
上手く鋭角に打ててもフライヤーになって速いグリーンでまるっきり止まってくれません。