1/07/2009

米国ゴルフ場事情-1


題名ほど大げさな話ではなくて恐縮です。(^^;
気が付いた事をいくつか、思いついたときにアップしてみようと思います。


前回の記事で、珍しくイン(バック9)からラウンドした、と書いたのですが、これは米国(私が知るのはロサンゼルス界隈ですが。)では本当に珍しいです。

18ホール、スルーでラウンドするのが一般的なんですよね。

全員が1番からスタートして、18番までスルーでプレーします。
昼食は、あくまでもサンドイッチやホットドッグなどの軽食や飲み物をを買い、ティーイング・グランドでの待ち時間などを利用して済ませます。

これは実は、本来、ゴルフ規則第3章の規則6-8に規定されているんですよね。
競技の場合は、特に、この規則に従うべきです。

裁定集にも、9ホールを終えて45分間TVでゴルフ中継を観戦したケースが書かれています。(なんと競技失格ですよ。(x_x))

裁定集(規則第3章6-8a/1)

この裁定集は、英語で書かれて居るものをJGAが出来るだけ原文に忠実に訳したもので、4,000円で売られていますが、なんと4,000円もするものを、JGAではただで全文web公開してくれているんですね。
なんといういいサービス!♡

激しく脱線しますが(^^;、JGAはJGAにおける裁定集も独自で出しておりまして、こちらも800円で売られているものを、全文web公開してくれています。


私は、英語版の裁定集を購入して持っておりまして、時々拾い読みしているのですが、書いてある事項はどれも興味深く面白くて、読みながらニヤニヤしてしまいます。(笑)

これです。 ↓


Decisions on The Rules of Golf(2008-2009)


余談ついでですが、私の経験的な意見を書きますと、裁定集を読んでおくと楽しくルールに精通出来まして、スコア・アップのために非常に役に立つと思います。(^^)


規定集(いわゆるルールブック)は、読んでも意味が分かりにくく、覚えられないのでお奨めではないです。ちっちゃくてキャディバッグに忍ばせるにはいいのですが。

裁定集をお買い求めください。
もしくは、全部プリントアウトして自分で束にしてもいいかも知れませんけど、非常に分厚くなってしまいます。


話を戻しますが(笑)、もちろん、競技委員会が決めれば、アウトとイン(フロント9とバック9)の間に1時間の昼食タイムを取るのもありかも知んないんですが、ゴルフ本来の精神には“のっとっていない”訳です。

日本でも、ゴルフ場によっては競技会の時にはキチンとスループレイをやっているところも少なく無いでしょうね。





で、ようやく本題に戻りますが(^^;、

全員が18ホール・スループレイでは、1日に入れるお客さん数が減ってしまうではないか?という事になるんですが、実はそうでもないんです。

朝早いスタートでは、バック9だけをプレーするお客さんを入れるんです。
バック9のお客さんがプレーし終える頃、フロント9を終えたお客さんがバック9にやってくる、というタイミングにします。

夕方バック9よりも先に空いてしまうフロント9も、実は埋まります。
どこのゴルフ場も、“Twilight tee time”というのを設定しておりまして、グリーンフィーを値引きして提供しているのです。
“Twilight”は、上手く行けば18ホール回れるかもしれない時間から始まって、どう見ても9ホールぐらいしか回れない時間(Super Twilight)までスタートできます。

コースに拠るんですが、夏場は3時・4時以降、冬場は1時・2時以降というのが一般的です。
特に夏場の夕方スタートは、猛暑を避ける意味でも人気です。例え18ホール終えられなかったとしても、グリーンフィーが半額近い値段ですからね。(^^)

家がコースから近いお客さんやホテルに宿泊しているお客さんなら、喜んで9ホールを約半額でプレーするんじゃないでしょうか。日本でも。


9ホールをプレーする人を上手く集められれば、アウトとインの両方からスタートする日本のゴルフ場のやり方と同じ人数は入れられるはずですよね?

もっと言えば、長い昼食時間やお風呂の時間がない分、一人一人のお客さんがゴルフ場に居る時間はぐっと短くなります。
行き帰りの時間も考えますと、残される家族にとってはその方がずっとありがたい、ってこともあるんじゃ無いでしょうか。

日本のゴルフ場の問題は、グリーンフィーそのものよりも昼食や飲み物やその他キャディフィーなどの収入に頼る収益構造にあるのでは?と思いました。

(とはいえ、私はゴルフ場で入るお風呂が好きでして、今はちょっと寂しい思いをしておりますが。(笑))


もうひとつ、
ゴルフ場が主催するコンペ(英語ではtournamentと言います。)は、ショットガン形式によるものが多いです。
各ホールで一斉にスタートし、全員が約4-5時間で終了するので、夏場でしたら約144人のコンペを午前午後の2回行ったり出来ます。合計288人。

こうしたコンペは、大抵月曜日とかに開催されます。


日本と同様、4-6組くらいの、個人的なコンペも盛んです。
これはもう、日本とほぼおんなじで、ニアピン、ドラコン、ベスグロなどを表彰して景品を出しますが、ぺリアやダブルペリア方式での競技はほとんど見受けません。



今書いていて思ったんですが、日本でも例えば千葉県のゴルフ銀座の只中にあるコースとかでこれをやったら上手く行きませんかね?

18番ホールのグリーン周辺だけでも照明設備を付ければ16人はラウンドアウトできる人を増やせます。
近隣のコースで18ホールをプレーし終えたお客さんを拾えたりするかも知れませんし、近隣のコースで18ホールプレーする前の早朝のお客さんだって場合によっては拾えるかも知れませんよね?

毎週月曜日は、72名-144名ぐらいのオープントーナメントにして、景品出して。
全員ほぼ同時にラウンドを終えますから、ラウンド後の表彰式にもすぐ入れます。

軽食だって、(スキー場値段にして)ホットドッグで400円も取ればぼろ儲けでしょう。
外でラウンドしながら食べると、なんでも美味しいんですよ。(笑)

まぁ、妄想はこのくらいにしておきます。(^^;


1/04/2009

ドス・ラゴス (ゴルフコース)


あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。m(__)m


初打ちです。(^^)

昨年末のよい調子を維持してなだれ込みたいなと思いつつ、また新しい未経験のコースをラウンドしようと意気込んで、道路が空いていれば車で40分ぐらいのリバーサイド地区のゴルフ場(インディアン・ヒルズとかグリーン・リバーとか)に行こうと思って家をでたのですが、家をでる時からもう辺りそこら中が濃霧で前が見えません。

そこで、さらにサンディエゴ方面に向かって足を伸ばしまして、コロナのグレン・アイビーというところまで来た辺りで運良く霧が晴れていることを発見。
トリロジー・ゴルフコース・グループの内のトリロジー(グレン・アイビー)っていうコースに行ってみました。
(↑のリンク先のトップには、トリロジー(ラ・キンタ)でエキジビションマッチを行った、フレッド・カプルス、タイガー・ウッズ、アニカ・ソレンスタム、フレッド・ファンクの写真がアップされていますね。)

が!
満員でスタートが取れず。(x_x)



それで、すぐ近くフリーウエイの反対側にあったドス・ラゴス・ゴルフ場に空きがあると言うので、そこでのラウンドになりました。


Dos Lagos Golf Course
http://www.doslagosgolf.com/


超満員のコースのすぐ近くで空きがあるということから、そうグリーンフィーの高いコースでもありませんし全く期待しないで居たのですが、なかなか戦略性の高い、景色の素晴らしいコースでした。

Pete Dyeの甥っ子さんのMatt Dyeの設計のコースです。


コースの奥には、まだ現役で採掘されている石切り場がありました。

米国では非常に珍しい(といいますか私の経験ではここが初めてです。)
10番からのスタートでした。
とは言っても、全員が10番スタートのようです。(^_-;

後で(たぶん)判ったのですが、フロント9の方が、アベレージプレイヤーが手こずるレイアウトのホールが多いんですね。
それで、スムーズに進むように、全員をバック9からスタートさせている様でした。

そんなら1-9と10-18の番号を付け替えればいいじゃない?っては思うんですが、ホールごとの立て札とか、ヤーデージブックとか、スコアカードとか、全部やり直さなくちゃなりませんからね。
それでこんな珍しいことになっちゃったのでしょう。



いくつか写真も撮って来ましたので、ご紹介します。

まずは10番401yパー4のティーイング・グラウンドから16番ホールを横から見た写真です。
10番は、写真の右手側、16番とは逆の方向に打って行きます。

画像をクリックで拡大します。


山が空に映えてとても綺麗でしょう?(^^)

ここはドライバーはフックしましたがフェアウエーに残り、無難に14歩(約10m)の手前登りにつけてパー。



続きまして、15番181yのパー3です。

画像をクリックで拡大します。


この日のティーは10yほど前へ出ていたのですが、ピンが一番奥でした。谷越えの長いパー3です。

4Uで打ちましたが、ちょっとトゥ寄りで打ってしまい、距離が死んでしまってグリーン一番手前に辛うじて乗りました。
なんとも、2段グリーンの登りが35歩(約24m半)も残ったパットになってしまいました。
当然のようにアマチュアサイドに3歩(約2m)残してしまいますが(でもそれでも上出来だったと思います。)、残りのフックラインが入ってくれてラッキー・パー。

年末の好調(っていうか幸運?(笑))は続いているようです。



そしてこの写真が、私お待ちかねの16番376yパー4です。

画像をクリックで拡大します。


写真に見えますとおり、ティーショットは豪快な打ち下ろしで、2打めは怒涛の急坂登りです。

左はアウト、右の岩場は運か良ければ岩に当たってフェアウエーまで出てきますが、運が悪いとそのままガラガラヘビ注意の看板がある自然保護区域にアウトです。
なんでかといいますと、同伴競技者が二人右の岩場に打ち込みまして、一人は出てきて一人はアウチでしたから、間違いないです。(笑)

ちょっとタイトで緊張しますねー。見るからにフック系の球は駄目ですし。

私は、ドライバーで会心の当たりが打てまして、写っています2つのフェアウエーバンカーのちょうど間ぐらいのベストポジションに付けました。
第2打は、3クラブぐらい大き目のクラブで奥7歩(約5m)にオン。
触るだけのパットで、5cm手前にショートでした。



これは、3番ホール豪快な打ち下ろしのパー3、188yです。

画像をクリックで拡大します。


この日のティーは少し前目でピンも手前、168yぐらいだろうとは思うものの、打ち下ろし分をどのくらい見たらよいのか・・・?

6番Iのスリークォーターぐらいかな?ってオナーで打ったら、グリーン中央付近に落ちた後、するするするーっと、ピンから遠いグリーン左奥方向に。
写真でも判りにくいと思うのですが、この2段グリーン、受けていなくって実は奥の方へ下って行っているんですよね。
クラブ選択ミスったなー。

ここで17番に続いて2度目の3パットをしてしまいました。



最後の写真は、6番ホール436yパー4です。

画像をクリックで拡大します。


写真でも白ティーがすぐ近くにありますので判りますが、実際にはこの日は418yぐらいでした。

右ドッグレッグになっていて、写真で右端の裏の辺りにグリーンがあります。
ティーショットは左の二つのフェアウエーバンカーの方へ打っていくのですが、何しろフェアウエーの右の池に向かって傾いている部分は、ラフまで綺麗に刈り込まれていて、途中で止まってくれません。池まで一直線です。

私のティーショットはまずまずだったのですが、遠い方のフェアウエーバンカーに捉まってしまいました。

そこからグリーンへは約155y。あごも低いしクリーンに打てれば乗せて行けると踏んだんですよね。甘かった。(^^;

ダフリ気味に入ってしまってショート、次打で勝負のいい位置に。・・・と思ったのもつかの間、つるつるつるつると右へ転がって行ってしまい、コトンと池に。(T_T)

ドロップして(というか転がってしまいますので結局プレースして)打った4打目はなんとか乗せたのですが、6歩(約4m)のパットがわずかにショートしてダボでした。




12/31/2008

TPC バレンシア


昨年はパームスプリングスのリゾートホテルでXmasの日にラウンドしたのが最後でしたが、今年の最後も、とてもいいコースでプレーする機会に恵まれました。

12/29日月曜日に、TPCバレンシアに行って来ました。


TPC Valencia
http://www.tpcvalencia.com/


画像をクリックで拡大します。


サイトのトップに出るこの写真は、15番パー5の2打め地点からグリーンに向いて撮られた写真ですね。
遠くに山のスカイラインが見えますけど今はちょうど山の上に雪を被っていて、とてもいい感じです。
南西に向かっていますので、夕日がとても綺麗ですね。


コースデザインを監修したのは、マスターズチャンピオンのマーク・オメーラです。
チャレンジングなプレーと、パノラマ・ビュー、そして息を呑むような環境という、完璧なまでのコンビネーションです。と書いてありますが、ものすごくいいコースでした。


ここは、普段はプライベートのコースで、私のような一般人にはラウンドのチャンスが無いのですが、ごくたまに(コースを体験してもらってメンバーになってもらう人を増やす目的で)ショットガン形式のオープン・トーナメントが開催されます。

英語式にトーナメントと書きましたが、日本で言うところのオープン・コンペです。昼食付きで割安の価格、特に商品などはありません。どこのコースでも大抵月曜日に開催されます。

あ、でもそうそう、なかなかかっこいいネームタグをもらえました。
こんなヤツです。 ↓

TPCバレンシアのネームタグ

四角い枠のところには枠は無くって、名前が彫ってもらってありました。(^^)


いつも一緒にプレーする友達の一人がエントリーしておいてくれました。

TPCを冠したコースでプレーするのは初になります。


このコースの特徴としては、TPCらしく、グリーンがものすごく速くてよく曲がります。

ファーストカットのラフは良く刈り込まれていて、写真でも判りますがラフらしいラフは無くって、いきなりブッシュと言いますか、自然保護区域になってしまいます。

アップダウンがかなりきつくて、オークの木を縫うように打っていくレイアウトが多いです。



このヤーデージブックのレイアウト図でご覧いただけますすように、フロントの9ホールは山の周りをぐるっと回るようにラウンドします。

画像をクリックで拡大します。


総勢70名ぐらいのショットガンスタートで、各ホール1組しか配置されていませんから、前後左右に我々以外の人影が見えません。
なんという贅沢。(^^)



我々は8番ホールからのスタートでした。
かなり打ち上げてはいるものの351yと短か目のパー4です。

下り10歩(7m)のパットは正直言うと軽くダフったのですが(←パットでダフるなよ。(x_x;)、大ショートかと思いきや、するするするするボールは下って行き、30cmショートの位置まで寄ってくれました。
練習グリーンはそこまで速くなかったので、思ったとおりに打てていたらきっと3m以上オーバーするところでした。



この写真は9番ホールの183yパー3です。
山の北側ですから影に入っていますね。


画像をクリックで拡大します。


ピン位置は左で一番奥の池越えになる難しい位置でした。
ものすごく大きなグリーンなので、池越えですし205yは見た方が良さそうです。
やや打ち下ろし。

後ろのオークの木とピンフラッグの間ぐらいを狙います。
が、いつものように体が反応してのことかなにか自分でもよく判りませんが、水を避けるようにオークの木の方向に飛んでグリーン・オーバー。
池に向ってのアプローチはビビってしまい、グリーンにやっと乗る位置で
14歩(約10m)の下りのパットが残りました。


一緒に行った友達の一人は、私よりさらに右に外し、同じようにアプローチもショートして私から2mぐらい左のグリーンのカラーに。
そこからパターで打った寄せは、ちょっとだけ強すぎました。
するするするするっと転がって、なんとボールはグリーン外のスロープを下って、池ポチャです。

グリーン、速いよ!(笑)

何年振りでしょうか、パターで池ポチャを見たのは!


いつもで言えば8歩ぐらいの距離感で打った私のパットは運良くカップの右縁10cmに止まってくれました。


14番&15番レイアウト


最初に見ていただいたサイトトップの写真の15番ホール485yパー5のティーインググラウンドは、こんな風になっています。

画像をクリックで拡大します。


もうなんか、目の前の壁に向かって打っていくような感じですね。

ティーボックス・マーカーがなぜかえらい左を向いていますが、実際は右のオークの木をかすめるように右に打って行かなければなりません。
正面真ん中辺りの左側に頭だけ見える木の左側はすぐ自然保護区域になってしまいます。

ここで私は、やってはいけないミスを。

目の前の壁に圧倒され、ティーイング・グラウンド自体もやや左足上がりになっていると言うのに、左の肩を上げて構えてしまったようです。
1発目のドライバーショットはとんでもないスライスになって、あえなくOBに。
もう一度丁寧にスタンスを取ってドライバーで打ち直しました。


しかしこのホール、本当に運良く5打目のアプローチがピン奥4歩(約2.8m)についてくれまして、なんとこれを沈めることに成功、ボギーで済みました。(^^)



この写真は18番422yパー4の、ティーインググラウンドからの眺めです。


画像をクリックで拡大します。


正面真ん中やや左に見える二つのバンカーまでの距離は、(ヤーデージブックに拠ると)青ティーからは手前で190y、奥で240yです。
ここから大きく90度ぐらいドッグレッグしていって、コースは右端に写っているクラブハウスの方に向かっていきます。

2つのバンカーの右はすぐに自然保護区域でOBです。(つまり写真の真正面に打つとOBです。)


私のティーショットは遠い方の左のバンカーに捉まりました。一応バンカーの左のフェアウエーを狙ったのですが、左から転がり込んでしまいました。

そこからグリーンまでは約190y。
ピン・ポジションは奥で15yはプラス、緩やかな登りも考慮すれば、225y見てもいいくらいの距離です。

バンカーのあごは低くライも良かったので、砂に潜らないで打てる3Wで打ちました。
ただし、両足はバンカーの外です。

奇跡的にすごく上手く打てたんですが、足場が悪くて打った後はよろけてバンカーに駆け込んでしまいました。(^^;


グリーン奥にこぼして、返しの寄せは3歩(約2m)に寄せたのですが、これを手前5cmに外してこのホールはボギーでした。