1/18/2009

あなたのDRは大丈夫??


私もダメなやつ持ってます。


今年に入ってすぐ、イギリスの耳鼻科のお医者さん達が、最新ドライバーの数々をテストしまして、甲高い打球音の聴覚への悪影響を調べ、最悪の場合聴覚を失って“deaf(耳が聞こえない;聴覚障害)”になってしまう恐れがある、という結果を公表しました。


その記事↓
“Doctors say golfers using latest generation of titanium drivers should wear earplugs to protect them from noise.”

55歳の、難聴になってしまったゴルファーの事例もあるそうです。
この人の場合は、コブラ社のKing Cobra LDを使っていて、週に3回程度のラウンドで約18ヶ月使っていたところ、右耳の聴覚がかなり下がっていたそうです。

この記事では、この耳鼻科の先生達が「ゴルファーは予防に耳栓をするべきだ。」と推奨している、となっていますが、同時に、耳栓をしてプレーをすると「フォー」の声が聞こえないとか逆に危険なケースも出てくる、とも書かれています。



で、それを米国でも全国放送のABCニュースで取り上げられました。



ABCニュース

ABCニュースのビデオクリップ


このビデオに出てくるドライバーはどれも、被害例のKing Cobra LDよりも音の大きいものばかりです。

画像をクリックで拡大します。


音が大きい順に、

PING G10
Mizuno MX-560
NIKE SQ
Callaway FT-5
Masters MC-Z910
King Cobra Speed LD

が映っています。
キャロウエイのFT-iは、FT-5とほぼ同等でしょう。

これらはどれも、120dB以上を計時しています。
PING G10に至っては、128dBにも達したと言うことです。

耳鼻科の先生達に拠りますと、使っても耳に安全なレベルは、「110dB(デシベル)まで」だとされているのだそうです。


週に3回程度のラウンドで約18ヶ月ってことは、練習場でドライバーをたくさん打つ方なんかは、もっと短期間に耳をやられてしまうかも知れないってことですよね。


私も実はFT-5を持っています。

FT-3がエースドライバーで、ほんの短期間FT-5を使用し、その後リシャフトしたFT-3がエースに復帰しまして、今はFT-3を使っていまして、このドライバーはものすごく打球音が静かなので私自身のエースドライバーは安心ですが、
よく一緒にラウンドする友人が、Mizno MX-560とCallaway FT-iを使って居りますし、まったくの他人事ではありません。

この話は、その友人の一人から教えてもらって知ったものなので、友人達も考慮することでしょう。


私も注意したいと思います。

日本では、米国モデルはそれほど出回って居ないと思いますが、たぶん
NIKE SQなどはほぼ仕様が同じで出ているかと思いますので、たとえ日本モデルでも、あのレベルのでかい打球音が出るドライバーにはご注意下さい。


***

ノリさんがわざわざupして下さった記事にもリンクしておきます。

練習熱心と聴覚障害の危険

併せて、
次の記事、「再告知です。」 とそのコメント欄もご参照下さい。


みなさん、ホントにご注意なさって下さい。
気が付かない周波数の辺りの音がすでに聞こえ難くなっているかもしれませんよ。


1/16/2009

ルースインペディメント (裁定集から-2)


「裁定集から」シリーズの第2弾です。(^^;

第1弾はこちら。→ バンブル・ビー(裁定集から-1)



ルースインペディメントについての解釈は、意外に深くてびっくりします、非常に面白いです。


まずは、ルールブックの定義を確認してみます。

***
32 ルースインペディメント(Loose Impediments)

 「ルースインペディメント」とは自然物であり、次のものを含む。

●石、木の葉、木の枝など
●動物の糞
●ミミズ、虫類、その他類似のものおよびその放出物や堆積物
ただし、前記のものであっても次のものは除く。

●固定されているもの、生長しているもの
●地面に固くくい込んでいるもの
●球に付着しているもの

 砂とバラバラの土は、パッティンググリーン上にある場合はルースインペディメントであるが、それ以外の場所ではルースインペディメントではない。
 雪と自然の氷(霜を除く)は、プレーヤーの選択でカジュアルウォーターかルースインペディメントとして処置することができる。
露と霜はルースインペディメントではない。

***

裁定集のルースインペディメントに関するページと、救済(ルースインペディメント)のページもリンクしておきますね。

***

リンクを詳しく読めば、敢えて私が書くことも基本的には無いんですが、ちょっと「へーっ。」って思わされるところをピックアップしてみますね。



「ルースインペディメントは状況により解釈が変わる。」という点が、私にはとても面白く感じられます。

同じものなのに、場所によって、そうだったり、そうでなかったり。
同じ水の凍ったものでも、雪や雹はそうだけど、霜やつらら(や露)はちがう。

また死んでいるか生きているかでも違ってきますし、べとべとしているかしていないかでも変わってくる可能性があります。(笑)


例えば・・・


>ルースインペディメントは建築過程や製造過程の進行に伴い、その取り扱いが障害物に変わることがある。・・・(中略)・・・1片の木屑 (ルースインペディメント) も木炭に造り上げられたときは障害物となる。

と、あります。


へー、木炭は障害物なのか。人工物なんですね。
バンカーとかのハザード内では、この違いは大きいですよ。



それと、パッティンググリーン上だけでは「砂やバラバラの土」はルースインペディメントですが、スルーザグリーン上にあった場合は「砂やバラバラの土」はルースインペディメントではありません。

木の葉なんかとは違って、退けては“いけない”のです。
(まぁこれはご存知の方が多いと思いますが。)

フェアウエーの目土には、ソールするとき以外触れないようにした方が良いです。


どんぐりや石は、地面に固く食い込んでいなければルースインペディメントですが、もし踏みつけられていたりして地面に食い込んでいたらルースインペディメントでは無くなります。


また、裁定集には、「バンカー内の食べかけの梨」まで丁寧に解説されています。(笑)

食べかけで捨てられている梨は(局外者が持ち込んだ)「障害物」ではなく、ルースインペディメントの扱いになります。
(つまりハザード内では、例えボールの邪魔になっていようとも、決して触ることは出来ません。)
バンカーの近くに梨の木があろうと無かろうと、人間がかじった跡があろうと無かろうと、ゴルフ規則上の梨は果実の梨であって、その取り扱いを変えるものでは無いのだそうです。

他にも、「生きている蛇は局外者であるが、死んでいる蛇はルースインペディメントである。」とか、「(バンカー内で)死んでいるカニも自然物であり、したがってルースインペディメントであり障害物ではない。そのカニを除去した場合は規則13-4の違反となる。」などと、非常に詳しく解説されています。(笑)


例えばカミナリで倒れた倒木の場合も、わずかでも樹皮が繋がっていれば自然物、繋がっていなければどんなに大きくてもルースインペディメントである、と、非常に明確です。

ちなみに、どんな大きな岩でも地面に食い込んでいない限りはルースインペディメントで、動かすためにキャディや同伴競技者、観客などの助けを借りても良い、と書かれています。
ただし不当なプレーの遅延にならない限りです。
(タイガーのボールを救済するために、観客10人ぐらいで大きな岩を動かした場面を思い出しますねー。)


仮に、ミカンや桃、イチゴなどの果実にボールが食い込んでしまっていた場合、ボールに付着した芝や泥と同様、今度はボールへの付着物とジャッジされてしまい、どけることが出来ません。


生きている蛇は局外者でしたが、ボールの上にいる生きている昆虫はルースインペディメントです。
ですから、スルーザグリーンでは払いのけても大丈夫ですが、もしバンカー内やウォーターハザードの境界内の地面の上でしたら、ボールや周りの他のものを動かさないように気を付けて、「ふーふー」するなりして、自主的に退くように“促して”あげてください。
払いのけてはいけません。(吹き飛ばしては駄目です。)

もしボールでつぶされて死んでいて、しかもボールにくっ付いていたら付着物になってしまいます。(可哀相ですけどもう死んでますから、パッティンググリーン以外では、そのまま打ってください。)


コースに落ちている遺棄されたボールは、動かせる障害物です。人工物ですからね。
でも同伴競技者のボールは、暫定球とかでもボールとして扱われます。


「石灰や塗料を使用して地上に引かれたギャラリー整理用の線やヤーデージの目安として地上に付けられたマーク」は人工物ですが、実は障害物としてもルースインペディメントとしても扱われません。
あるがままに、そのまま打ってください。


↑の最初に載せた「定義」に、「ミミズ、虫類、その他類似のものおよびその放出物や堆積物 」はルースインペディメントである、と定められています。
蜘蛛とかゲジゲジは昆虫では無いんですが、その他類似のものに入るんですね。
蜘蛛の出す糸とか蜘蛛の巣とかも、例え木とか地面とかに付着していたとしても、「およびその放出物」とみなされて、ルースインペディメントになるそうです。ただし“ボールに”蜘蛛の巣が付着していたらルースインペディメントではなくなります。


なんかねー、面白いですねー。(笑)
私は個人的にこういうの大好きなんです。♡

どちらかというと堅苦しいルールブックの規則も、裁定集で具体例を解説されていますと、とたんに楽しいものになってきますね。


1/14/2009

ラ・カニャダ・フリントリッジ


友人がメンバーになっているプライベイト・コースに行って来ました。

ここは、LAのダウンタウンの北の山の上に在って(ドジャースタジアムと同じですね。もうちょと北にあります。)
いつも空いていて、朝1番の組でツーサムで出れば、運転カートに乗って
3時間でラウンド出来るよ。ということで、18ホール回っても家族への負担が小さいということで、非常にありがたいお話です。

ビジターフィーは、$70。友人は、$1万4千ドルのメンバー登録費の他に、月に$415のメンバー・フィーを支払っています。
毎月4-5万円はプライベイト・コースのメンバー・フィーとしては一般的です。
高いんですが、家族であれば月に何回プレーしても追加費用はかかりません。
(奥さんも殆どやらないし、子供はまだ2歳半、本人も月に1-2回しか行かない彼の場合は、ちと高く付いていますね。)

このコースでは、メンバーは朝の11時前まで、ビジターを一人しか連れて行けないことになっているそうです。11時以降は3人まで。


La Canada Flintridge Country Club
http://www.lcfcc.net/


プライベイト・コースなので、あまり詳しい情報がありません。

画像をクリックで拡大します。


ものすごく狭くてトリッキーで難しい山岳コースだとは聞いていたのですが、聞きしに勝るコースでした。

この写真は、たぶんクラブハウスの上とかから撮影された写真で、北側の山々と18番グリーンを望んでいます。


距離はバックティーでも全長5,783yしか無いのですが、とにかくタイトです。
私の知る限りでは、日本でプレーしたどのコースよりも狭かったです。
大秦野GCも狭くてトリッキーだと思いましたけど、遙かに狭いです。


いつも夜明けにゴルフコースに行って、っていうパターンなので、たまには景色もいいコースなことだし、ロサンゼルスのダウンタウンを見下ろす方向(?)に写真を撮ってみました。
(ダウンタウンはもっと右かな?)

画像をクリックで拡大します。


もうあと10分もしたらボール打つのに十分な明るさですね。(^^)


実際のところ、ラウンドは朝10時には終了。
うちからは車で45分ぐらいの距離なので、11時前には帰宅しました。


これは、10番のティーイング・グラウンドからの写真です。

画像をクリックで拡大します。


写真中央のやや左下方にチラッと見えているフェアウエーは18番の向こうの17番のグリーン手前のフェアウエーでして、10番のフェアウエーは実はもっと右方向の遙か15mぐらい下に、左から右へ斜めに横たわる形で配置されています。真ん中の木を挟んで右と左に、約5mぐらい高低差の違うフェアウエーです。

打つべき方向は、写真ですとちょうど太陽の方向です。
友人に説明を受けた私のティーショットは、それより少し右の、少し向こうの2本の木の間のU字になっているあたりに真っ直ぐ出て行くあたりでしたが、これがOBでした。(x_x;

17番のフェアウエーが見えている方向は、全然左にOBです。


この写真は、18番のグリーンを、10番のティーイング・グラウンドから見下ろした写真です。

画像をクリックで拡大します。


18番のティーは、写真でちょうど中央ぐらいの、木の向こう側の下の方にあり、ティーショットは写真の左に見えているフェアウエーに打ち上げてくる格好になります。
稜線より上に届くのは相当の、しかも真っ直ぐに打てる、飛ばし屋さんでしょう。

2打めは池とバンカーでガードされていますが、ものすごく左足上がりのライから打ちますので、3クラブぐらい大きめで打つのを忘れさえしなければ、高い弾道になって問題なく越えてくれると思います。