私は誤球をプレーして2打罰を受けた経験が(今のところ)1度だけあります。
かれこれもう10何年か前、ホームコースでの月例のひとつ、1/2の新年杯での出来事だったと思います。
まだハンディキャップは確か17で、月例に出始めた頃でした。
この頃は、スタートホールのティーショットは非常に緊張していましたし、競技にも不慣れで、周りは自分よりも上手くて年齢も目上の方ばかり。
ホームコースではちょいちょいあったコンディションなのですが、朝のスタートホールは霧に包まれていました。
2ホール目以降はいくぶん標高が下がるので、霧の影響はあまり無い、といった日が多かったのを思い出します。
右の(というか正面の)高麗グリーンであれば、上手な人は直接グリーン・オンを狙えますが、凍ったグリーンの後ろはすぐOB。
ここのグリーンはずっと日陰になりますのでカチカチに凍っていますから、冬場にグリーンオンを狙って打てる人はそう居なかったと思います。
(ベントグリーンは左にぐーっとドッグレッグしたところにあって、直接グリーン・オンを狙える飛ばし屋の人はそう居ません。)
無理をせずに刻んでいくのが10番からスタートする際のセオリーですが、
2打めは押しなべて強烈な左足下がりのライになってしまうので、斜面でのショットが打てないと攻略できません。
打ち下ろしで230yぐらいの距離までいくと平らなライになりますが、フェアウエーの真ん中に横長のバンカーがあって、そこからグリーンは打ち下ろしのバンカーショットになってしまいます。
しかもこのホールに限っては、左足下がりのライにボールが止まるようになっていて、実質フェアウエーと呼べる短く刈り込んだ部分というのはほとんど無いのです。
右は大きく曲げるとOBですし、左に曲げても木の中に入ってしまって大きなトラブルになります。
なかなか厳しいスタートホールです。
さて霧の中のティーショット。
この日は右の高麗グリーンです。
私のホームコースには練習用のレンジが当時ありませんでしたこともあり、我々4人の組は、右へ左へとティーショットに苦戦。
私は無難に6番アイアンを打ち、ティーショットをフェアウエー真ん中に打てました。
他の3人は暫定球を1つ打った人が2人、1人は暫定球を2つ打ちました。
合計8球のティーショットが霧の中に放たれた訳です。
私がマーカーを務めることになった方は、1球目を右のOB方向に、2球目も右寄りに打っていました。
私はまず真っ直ぐに降りて自分のボールの位置を確認。
距離は満足に6番I の距離が出ていませんでしたが、フェアウエー真ん中の位置をキープしていました。予定通りですが、半分くらい芝に沈んでいます。
自分のボールを確認した後、他のみなさんのボール探しに参加します。
優先順位として、マーカーを務めているプレイヤーのボール探しを手伝うべく、右の斜面へと登って行きました。
1球目は結局おそらくOBで、2球目が見つかりまして、その頃には全員ほぼボールの捜索を終えていました。
やや気持ちが落ち付いて、自分のボールのところへ戻り、ボールが動かないようにアドレスして、肩のラインを極端な左足下がりの地面に平行にするように構え、グリーンに直接落とさないようにグリーン手前のところを狙って8番Iでスリークォーターショットをしました。
この頃の実力では、スタートからパーオン出来るなんていうのは上出来で、「やったぜ!」という気持ちでグリーンに向かったのでした。
グリーンでボールをマークして拾い上げてみて、びっくりです。
ボールが違うんですもん。(T_T)
私が右の斜面へ他の方のボールを捜索に行っている間に、左へ捜索に行っていた方が木の中に1打めを発見し、ご自分の暫定球を拾っていく際に誤って近くにあった私のボールを拾って行ってしまったようです。
その方はポケットを探った後、「あ!」っと声を上げ、申し訳なさそうに私のボールを差し出しました。
私は右の斜面へ捜索に行った後自分のボールのところへ戻り、急いで打ってしまったんですよね。
この時にちゃんともう一度確認するべきでした。
ボールは1個しか残っていませんでしたから、自分のボールだと思い込んでしまいました。
私のボールを間違って拾い上げてしまった人は無打罰、
一方私の方は、2打罰の上、
ただでさえ8球もティーショットを打って我がドローはすでに遅れている中、その方からボールを受け取り、斜面を駆け上がって2打め地点へ戻り、リプレースして打ち直さなければなりません。
後ろの組は霧でよく見えない中、イライラして待っているのは明白です。
若かったとはいえ、肩で息をしながら打った打ち直しの4打めがミスショットだったのは言うまでもありません。(笑)
1人だけティーショットを真ん中へ1球だけ打ち、2打めもグリーンオンに成功し、他の人のボール探しにまで貢献した私が、後ろの組の非難の視線を一身に浴びるなんて・・・、
しかも拾った人は無罰、私は2打罰、なんて不条理な世の中なんだ?!
・・・と思わずには居られないけど、どれもこれも打つ直前にもう一度ボールを確認しなかった私の責任です。
この経験がありまして以降、二度と誤球の間違いはしなくなりましたので、よい経験だったなぁ、と思うようにしています。(笑)