The worst combination is downhill and left-to-right; human beings don't make those.
を意訳したのが、表題です。
前記事「パッティングの距離感(続き2)」の記事にリンクしました、Tiger's 5 Secret Keys to Score Low(「良いスコアを出すためのタイガー5つの秘密」)という記事には、我々アマチュアゴルファーが大いに参考に出来るエッセンスが書かれています。
今日は、このうちのひとつ、ショートパットの部分を取り上げてみたいと思います。
前記事にも書きましたが、タイガーは、3フィート(約91.5cm)のパットを2002年から2008年の間の7年間で、2,700回打ち、その内の実に2,691回を沈めています。
この恐るべき記録は、この91.5cmのパットをいかに練習して上手くなるかという以前に、その前のアプローチに拠るところが大きいのだと言う点を見逃してはなりません。
同じ3フィートでも、入れやすいパットと入れにくいパットがあります。
3フィートが残るのは、a) グリーンサイドの程近いところ(20y以内ぐらい)にグリーンを外しカップに向かってアプローチを打ったとき、b) ファーストパットを外して残ったとき、c) セカンドショットや長く残ったサードショットがベタピンに打てたとき、の3種類があります。
c) のケースはコントロールするのは難しいですから除外します。
a)、b) のケースにおいて(特にa)のケースにおいて)、どこへ残せば易しいのかを考えて打つことは、我々アマチュアにも出来ます。
もっと言えば、そのグリーン周りに外したショットの段階で、どこへミスをすればカップに寄せ易いかを考慮に入れて、まるでチェスのように次の次の手を考えて(もちろん自分のミスの傾向も考慮に入れて)打っておくことが重要でしょう。
いまさら和訳するまでも無いかとは思いますが、解説されているコンビネーションを説明しておきます。
・登りのパットは下りよりも易しい。(いつもカップの下に残るように打とう。)
・右から左へのパット(いわゆる日本語で言うフックラインですね)は、ストレートのラインよりも易しい。(と、いうことは、受けグリーンではカップの右へ、奥へ下るグリーンではカップの左へ狙っておくのはいい考えだ。)
・ストレートのパットは完璧に真っ直ぐ打たないといけない。例えば右から左のライン(フックライン)では、膨らましすぎても、弱く打ったりして入ることもある。強く真っ直ぐ目に打って入れることも可能だ。
・ The worst combination is downhill and left-to-right; human beings don't make those.
さて、これが表題に持ってきた文章ですが、直訳しますと、
「最悪のコンビネーションはダウンヒルの左から右へ曲がるラインだ。
・・人類には、これをカップインすることは出来ない。」となります。
いくらなんでも大げさですよね。1mのパットの話してるんですから。
でも言い換えれば、そのくらい「右打ちにとっては外しやすいラインだよ。」と言うことでしょう。
私はアメリカ人のこういう表現が、けっこう好きです。
「人類には無理。」とか言われちゃうと、諦めつきますわね。(笑)
そこに残した自分が悪い。って。
以前、golfreak銀さんのブログのコメント欄で、「私、2mぐらいの下りのスライスラインがどうも苦手なんですよね。」って相談したことがあるんです。
軽いフックラインが、真っ直ぐより入りやすいっていうのも一理あると思います。
気持ちトゥ寄りでヒットしちゃったときって、ラインも膨らみがちですし、逆にヒール寄りでヒットしたときって、ラインが薄くなって強めにカップに向かってくれるんですよね。
下りのスライスはそれが逆側になってしかも強調されちゃうから、まるで入らない。
タイガーの話ですから、3フィート(約91.5cm)ってな数字になってますが、私はこれを自分用に2-3歩(約1m半-2m)、としたいと思います。
チップショットを打つときに、グリーンへのアプローチショットを打つときに、いつもこのことを頭に入れて、2歩に付いたのにパーを逃す、っていう悔しい思いを、出来うる限り減らしていこうと目論んでます。(^^;
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追記:
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「ゴルファーの悪夢」を回避するマネージメント