ちょっとくどくいかも知れませんけれど、整理のため書き留めておこうと思います。
「
16フィート以下のパット」という記事を発端に
ノリさんとデジタルパット談義をさせていただいた折に、「そう言えば、パットの距離とテークバックの大きさとの相関関係を一度数字にして整理してみた方がいいかもしれないな。」とか思うに至りました。
中・長距離のパットになるとパターヘッドの切り返しを視認すらしていないのにcm刻みでテークバックを表現するのも実際にはちょっとおこがましいのですが(^^;、理屈としてこうあるべきだ、という数字は認識しておいても補助にこそなれ弊害は無いだろうということで、納得のいく数字が出てくるだろうか?という自分自身での興味がありました。
ポイントとしては、デジタル処理してはいるけれども各距離での数字は、アナログ的なLinearityもしくはcontinuity(連続性)がなからんとおかしいだろう、というのは物理法則的に自明であるということです。
私自身がズバっと分かっているのは、7歩、14歩、それに21歩です。
ただし21歩になりますと、パターフェースもテークバックのトップでかなり開いていますし、軌道もインサイドに入って来ますので、パターフェースの打点位置で測るのか重心位置で測るのか?とか、軌道に沿って測るのか?とか、多少の疑問も出てきますが、そこは私性来のアバウトさで適当にいきます。
で、グラフにしたのが、これです。 ↓
パットの距離とテークバックの相関図
画像をクリックで拡大します。
青丸を黒い線でつないであるのが、歩数とテークバックの関係で、下側の濃いグレーの小さい丸に直線が引いてあるのが、歩数とm数の関連です(っていうか距離を表していて同じものですね)。
全体的に線を眺めてみますと、私が一番自信を持っている7歩の距離の青丸のところで線が折れ曲がって尖っている感じがします。
この実線は滑らかに変化しているべきなので、こういった突出点を修正するべきなのですが、実はこの7歩の距離のテークバックを27.5cmではなく
27.3cmにするとかなり滑らかになります。(笑)
2mmの修正は実際のところ無意味でして、テークバックの数字はcm刻み、ところによって0.5cm刻みを混ぜている、という並びですので、ここは
27.5cmとしておいて必要にして充分でしょう。
歩数 | 距離 | テークバック |
1歩 | 0.7m | 6.5cm |
2歩 | 1.4m | 10cm |
3歩 | 2.1m | 13.5cm |
4歩 | 2.8m | 17cm |
5歩 | 3.5m | 20.5cm |
6歩 | 4.2m | 24cm |
7歩 | 4.9m | 27.5cm |
8歩 | 5.6m | 30cm |
9歩 | 6.3m | 32cm |
10歩 | 7.0m | 34cm |
11歩 | 7.7m | 36cm |
12歩 | 8.4m | 38cm |
13歩 | 9.1m | 39.5cm |
14歩 | 9.8m | 41cm |
15歩 | 10.5m | 42.5cm |
16歩 | 11.2m | 44cm |
17歩 | 11.9m | 45cm |
18歩 | 12.6m | 46cm |
19歩 | 13.3m | 47cm |
20歩 | 14.0m | 48cm |
21歩 | 14.7m | 49cm |
感覚的にですが、自分では単振り子の運動でパターを動かしていると言うよりは、トップからインパクトにかけて少し力を加えて加速しているように感じています。
左肩を中心にパターを本当に重力だけでブラブラさせてみますと、テークバックはともかく、トップからインパクトにかけては明らかにパットをしているときの方がパターヘッドが速く動いているようです。
試しに近似計算をしてみますと、振り子の周期というのは重さや振り幅に関わることなく(ちなみにこれを振り子の等時性といいますですね)、
T = 2π√l/g
ということで、この式に重力加速度g=9.8m/s2と、左肩(左脇)からパターヘッドまでのおよその距離51インチ(約1.29m)と円周率3.14(私はゆとり教育受けていませんので3は使いません。(笑))を入れてみますと、2.27秒、テークバック開始からインパクトまでだとこの半分ですから1.135秒になります。
しかし、過去のパッティング動画などでテークバック開始からインパクトまでを計測してみますと、0.94-1.05秒ぐらいしかかかっておりませんので、
短くなった分が自分で力をかけて加速度が大きくなった結果であると考えることができます。
・・・と、屁理屈をこねてみましたが(笑)、7倍も遅くなっている(1秒が7秒で再生されます。)スーパースロー再生の動画を見てみますと、テークバックは重力加速度による振り子運動よりも遅いぐらいで動いていますが、トップからインパクトまではテークバックの3倍以上速いスピードで動いていることが分かりました。
自分では振り子運動を意識して、優しくボールをヒットしているような気持ちで居ましたが、かなりの加速度を付けてまさにストロークしていることが
分かりました。(^^)
パッティングも、アプローチやもっと言うとドライバー・ショットとも「同じような感覚・リズム」で打ちたい、という表現は、この辺りの事実からも、けっこう的を得ている表現だと言えるんじゃないかなー、と思ったりしました。
(これは、GGさんに教わりました。☆)
***
(ノリさんへのコメントの続きです。)
ノリさん、
あらためまして、わざわざスケールを出して測っていただきましてありがとうございました。m(__)m
12m/46cm、符合していて嬉しいです。(^^)
(ただしこの距離はまだ私あまり上手くないのですが。)
ノリさんのブログの過去ログを一番よく読んでいるんじゃないかと自認している私
Zが(笑)、ちょいとグラフ化をやってみました。
で、私思うにノリさんのシステムですが、実は右肩上がりのなだらかな曲線には、なっていないようです。
むしろ、私のようなアナログのデジタル補助方式ではなく、もっとシステマチックなまさにデジタル式処理のシステムのようだ、と分析しました。
こちらです。 ↓
パットの距離とテークバックの相関図 (ノリさん編・改定前)
画像をクリックで拡大します。
今回ノリさんにいただいた数字の27.5cm、35.5cm、46cm、65cmと、靴の左右5.5cmを頼りに、靴幅3つ33cmの時は実は30cmぐらいに狭めるという情報を基本の数字に。
ノリさんが過去に記事や私へのコメントでお書きになっている数字は、
青字で記入してあります。
そうして出した数字に加え、スタンス幅が22cm幅で打った場合の数字と11cm幅で打った場合の数字とか、11歩13歩の時の数字とかを私の予想で補足しました。
私のあてずっぽうの予測数字は
ヒ゜ンク色にしてあります。(線の方も。)
そしてヒントになるのは、「(スタンスが)33cmの靴の左と22cmの靴の右は違う。」とおっしゃっている点。
テークバックのトップ位置からボールまでの距離としては同じですが、スタンス幅の違いによる加速度に違いが出るという事実。
このヒントをいただかなくても、点の分布を見ましたら、線を引ける方法はこれしかありません。
ですから、ヒントによって裏付けをとった感じです。
あと、「
16m(20歩)以上は少しずつパンチを入れる。」とおっしゃっていますので、右の太ももにグリップが重なった位置からパンチを入れていらっしゃるのじゃないかな?と予想した数字もプロットしました。
歩数に対するパット距離の直線の下側に来ている点2つです。(
ヒ゜ンク線でつないであります。)
まぁ、こちらのパンチ入りパッティングの2点については詳しいお話も伺っていない部分なので、ものすごく外れてるかもしれません。(^^;
スタンス幅の違い、パンチの入る入らないの違い、によって、部分的には連続性は失われているようです。
もっとも、パットの残り距離がカバーされていれば、連続性は必須ではない訳です。(^^)
私が、スタンス幅を変えたセットアップをやってみて、上手く打ち分けられなかった理由が分かって来たような気がしました。
♡
とは言え、もしノリさんから数字の修正をいただきましたら、すぐにまたグラフを出しなおします。数字打ち直して、どう線を引くか検討するだけですので、簡単です。(^^)
今の状態は、私の想像による仮想の点がだいぶ入っておりますので(^^;。
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そう言えばちょうど今頃は、彦十さんのコンペでノリさんとコルレオーネXさん、同組でラウンドされている頃ですね。
みなさん、いいなぁ。(^^)
***
(さらにノリさんへの続きです。)
ノリさん、
ホントにありがとうございます。 また測っていただいて。m(__)m
今回は、8フィートぐらいのグリーンの、ほんの軽ーい下りでのデータですね。
前回のグラフ↑に重ねる形で、さらにプロットしてみました。
前回のグラフを
ピンクの
▲と線に置き換えまして、その上に今回いただきましたデータを
青の
●と線で書き加えました。
ちょっと重なっている部分が見えにくいかも知れませんがご了承ください。
こちらです。 ↓
パットの距離とテークバックの相関図 (ノリさん編・改訂版)
画像をクリックで拡大します。
拡大してご覧下さい。
やはりノリさんのシステムですが、非常にシステマチックなまさにデジタル式処理のシステムで、スタンス幅によるA・B・C・Dの基準ごとにシステマイズされた断続的ラインになるようです。
グリーンの違いが少し出ている感じですが、これ以外に線を引く方法がないくらい、ビシッと並んでいます。
16~17歩先から勾配が増すような感じがしたとおっしゃっていましたが、そのとおりにグラフに現れています。
正確さに脱帽いたしますです。(^^)