今日はうちの息子くんのクラスメートに何人か来てもらいまして、ボーリング場で誕生日のパーティーをして来ました。(^^)
今年はThanksgivingの日が誕生日に被ってしまいまして、本当の誕生日にやったら誰も来てくれなくなってしまいますのでね。(笑)
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以前ご紹介いたしました、コヨーテヒルズ・ゴルフコースの、17番ホールについての考察です。
ここは、ちょっと他に見ないくらいものすごい打ち降ろしのパー3です。
スキー場で言いますと、上級者じゃないと滑り降りられないような“熊落し”か“鹿落し”って具合の急斜面でグリーンまで打ち降ろしています。
ですから、この斜度としては35度から40度はあるんじゃないでしょうか。
冗談抜きに、ティーイング・グラウンドの後方にマーカーがありますと、ピン・フラッグが見えないくらいの斜度です。
ピンフラッグやグリーン前のバンカー、クリークが見えるようにちょっとティーイング・グラウンドの前方に出て写した写真がこちらにあります。
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こうやってみますと、それほどすごい斜度に見えませんですが、カメラを30-40度下へ向けて撮っているからなんですよね。
本当は、後方の山の上に建っている家々とフルバックティーの高さはさほど変わらない訳でして、すんごい落差ですから、ワンオンしますとグリーンにはクレーターみたいなピッチマークが付きますし、上手く打ってグリーンにオンした場合、ボールはホントに転がりません。
バックスピンで戻る人も見ませんですし、グリーン上で奥へ転がる人もまず見ません。
思いますに、グリーンに落ちる頃にはボールのスピンもかなりほどけていて、しかもすごい深いピッチマークでグリーンにランディングしますから、ボールが前や後ろに行かないのでしょう。
レイアウトは、こんな感じです。
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私はいつも黒ティーからです。
距離は、
ゴールドで、161y
黒で、143y
青で、121y
白で、93y
レイアウトを見ていただきますとね、ティーの位置は大概の場合奥に入って、カート道・乗用カートからかなり離れるでしょう?
このコースには、ヤーデージブックとかはありませんで カートにGPSが付いているんですけど、ティーのすぐ横ではないので、GPSでは距離が測りにくいんですね。
しかも、打ち降ろし度合いがあまりにすごいのもありまして、みなさんクラブ選択には悩まれます。
それで不思議なことには、こんなに打ち降ろしていると言うのに、なぜかショートされる方がすごく多いんですよね。
手前にはバンカーがありますし、その手前にはクリークも流れていると言うのに、圧倒的にショートする人が多いんです。
ティー側も、グリーンの後ろも左も壁に囲まれていて、風の影響はいつもあまり受けません。
で、ちょっと考えてみました。
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(すみません。 これ、多分に私のイメージ画像です。35度~40度をイメージしてpaintで書いてみました。)
カートのGPSに出ているピンまでのヤーデージは、図中にピンまで真っ直ぐ斜めの線を入れておきましたが、こんな風に測っているんじゃないかと思うんですね。
そうしますと、水平距離の方が短いことになります。
スコアカードにあるティー毎の距離表示はどうなんでしょうか?
水平距離なんだろか?
真面目に、よく分かりません。
でもそれですと、GPSの距離を信じ込んで打ったらオーバーすることになるはずですわね。
一体どういうことなのでしょうか・・・?
(ちょっとお考えになってみてみてくださいね。(^^))
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私はこのホールには相性が良くって、大概グリーンには乗ってくれます。(^^;
(バック9の練習によく来てますしね。)
青い線が、弾道のイメージです。
私はいつも、黒ティーの約143yからですと、8番アイアンで打ちます。
普段、少しの転がりも入れてトータル距離で約140yを見ているクラブです。
ピンやティーの位置によっては、7番アイアン(同150y)を使います。
えー?
そんなに打ち降ろしているのに?
って思いますよね。
でもね、イメージ図をもう一度ご覧になってみてください。
薄く、水平の細い線も入れておきましたが、水平のキャリーがこの線を横切った辺りで、そこからグリーンに落ちるまでにさらにボールが前方に進むのは、せいぜい普段のロールの距離と変わんないぐらいの距離です。
初めて来たみなさんは、すごい打ち降ろしの分だけ距離が出るはずだと思って、短めのクラブを選んでしまうんじゃないでしょうか?
(特に青ティーや白ティーでプレーなさる方はもっと短くて上がるロフトの大きいクラブを使うことになります。)
で、ショートする。
仮にひとつ大きめのクラブを持ったとしても、subconsciousが「このクラブじゃ長いんじゃないの?」と無意識に働きかけ、しっかり打たずに距離を加減してしまい、結果としてやはりショートする。
一方、ちょっと面白いのが、ゴールド・ティーからのプレーや、黒ティーがその日後方にあった時など、距離が160yぐらいになって来ますと、2クラブぐらい長いのを使うことになりますよね?
たった20yの差ですが、面白い現象が起きます。
今度はみなさん距離をオーバーしてしまい、、グリーンの後ろのカート道やその後のブッシュに打ち込んでしまうんです。
赤い線の弾道です。
(あくまでも私のイメージ画像です。(^^;)
水平に線を引いた位置を横切る時点では、20y程度の飛距離の差であったものが、ロフトとスピン量の違いに拠り、遥か下の方へ落ちて行った時には、かなり違った結果を産んでしまう。
そんな風に考えています。
そうじゃないとみなさんがショートする/オーバーする現象が説明できません。
(でも、本当に本当のところは分かりません。(^^;)
私がいつも一緒にプレーする友人は、ずーっとこのホールを苦手にしていていつもショートしていたんです。
自分のショットの当たりが良くなかったからだと思い込んでいて、選んでいるクラブが短いとは思っていなかったみたいです。
私の選ぶクラブに合わせて選ぶようにして(先々月ぐらいからやりだしました。(笑))、打つ時に力加減をしなくなって以来、いつもグリーンオンするようになりました。
非常に面白い現象だと思います。(^^)
このホール、本当に気持ちのいいダイナミックなホールで、私も、そして(今では)友人も、大好きなホールです。(^^)
早朝のバック9でラウンドしますと、このホールは少し逆光気味になりまして、こんな感じになります。
画像をクリックで拡大します。
グリーン手前のバンカー、小さいんですけれども(上空写真で見ていただくと分かるのですが)グリーンにやや食い込んでいまして、ものすごく効いて来るんですよね。
さすがペイン・スチュワートのデザイン、よく出来ていると思います。(^^)
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追記: (2011年3月)
このホールの謎、ずいぶん後になって「パット・エイミング教本」の細貝さんから、非常に興味深い見解をいただきました。
trimetalさんがコメントを下さっているように、空力・流体力学的に考察したときに、ちょうど7-9番アイアンぐらいのボール速度・回転数の辺りで、レイノルズ数の影響が激変する領域があるのだそうでして。
そこで、ちょっとの差でボールの挙動が大きく違ってきてしまうのではないか? という仮設も立ちそうだ、というお話でした。
ものすごく興味深いお話です。(^^)
2 件のコメント:
ホールの距離の測定の仕方は私も分からないのですが、水平距離って事はありませんか?実際に、Range Finderなどで実測すれば、わかると思いますが、私はそんなものは持ち合わせていません。
実際に打つとショートする理由はZさんの仰る通りだと思います。打ち下ろしているので、思った以上に飛ぶと思うために短いクラブを持つか、あるいは潜在意識が、大きすぎると感じて、緩いヒットをするのかなと思います。
この種のホールは、日本でも経験し、最初の頃はショートしましたが、回数を重ねるうちに、克服できました。結局、経験則でクラブ選択してますからね。本当は、もっと厳密な距離が分かれば、Zさんの書かれたように、弾道曲線をイメージしてクラブ選択できると思います。
因みに、空気抵抗を考慮して弾道を計算する場合、空気抵抗係数(CD値)を使う事になります。このCD値は速度によって変わるので計算が極めて厄介なのですが、ボールの場合、ある一定の速度になると、突然にCD値が小さくなる現象が現れ、またディンプルによって、その速度域が大きく変わるので、単純に数式では計算できず、シミュレーションによる方法が確実なようです。
私は、微分方程式で簡単に解けるのかなと思ってましたが、流体力学は難しいようですね。だから、Super Computerが必要になるのですね。
trimetalさん、こんにちは。
私、飛距離に関してはアバウトですので、よく把握していないんです。(^^;
私がたまに使うブラックベリーのアプリは、Googleマップを使っていますので、水平距離ですね。
ちょっと無いぐらいすんごい打ち降ろしで、みなさんがショートするというのは面白い現象が起きるホールだな、って思ったんです。
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