1/19/2019

レイアップはグリーンまで100y残しますか? 本当に?!


MyGolfSpy.com にこんな記事がありました。


COURSE MANAGEMENT 101: WHAT LAYUP YARDAGE IS YOUR SWEET SPOT?」  by MyGolfSpy.com

(和訳) 「コースマネジメント101:レイアップするときのあなたのスイートスポットは何ヤードですか?」

という内容で、データは記事中にあります下の画像にまとめられています。

60−80yから打ったときのアマチュアのハンディキャップ別にカップまでの残り距離のアベレージをとったものと、100−120yから打ったときの比較のデータです。

クリックで元サイト(MyGolfSpy)の大きい画像にリンクしています。


この記事の結論は、簡単に言いますと「できるだけ近づいたほうがいいんじゃないの?」ってなってます。
HDCPが 0から20以上まで、どのレベルのゴルファーの場合であっても、100-120yからより、60-80yからの方がアベレージの残り距離がカップに近い、っていうデータになってまして。


で、この結果って 今まで信じられていたセオリーとは違うんですよね。

私もこう思っていましたが、

グリーンまで 10−30y辺りまで近づければチップショットで寄せができるのでそれは良いとして、『中途半端な 60−80yを残すくらいなら、PWとかのフルショットで打てる 100y前後を残すようにマネージメントした方がスコアが良い。』っていうセオリーです。


ざっと簡単に検索してみましても、以下のような記事が出てきます。


パー5(ロングホール)で手堅くパーでホールアウトするコツとは!? 」
 by ▼▼
マーク金井の場合、100yと115y、130yが得意な距離です。これらはAW、PW、9Iのフルショットの距離。この距離ならば、池越え、谷越えでもプレッシャーがかかりません。ちなみにパー5で一番リスクが高いのが40y~60yです。この距離はハーフショットで距離感がつかみづらいですし、案外、ザックリやダフりが出やすい。

グリーンから20ヤード以内に寄せられなければ迷わず“レイアップ”!?
 by Gridge
アベレージゴルファーにの場合は、30~60ヤードくらいのアプローチってミスショットしやすく大叩きにつながりやすいんですよね。レイアップするときに気をつけたいのは自分の得意距離を残すことです。
ちなみに私の場合は100~120ヤード、できれば100ヤードか120ヤードのどちらかの距離が残るのがベストです。理由は簡単でして、ピッチングウェッジとアプローチウェッジのフルショットの飛距離がそれぞれ120ヤードと100ヤードだからです。

100ヤード大作戦が大成功 岡山絵里が首位発進 」  by JLPGA News
「ピンを狙わない。グリーンに乗ればオッケー。私は残り100ヤードの距離が、得意で好き。それを残してPWで打つ。きょう1日、それを徹底しました」。

主旨は皆さん同じですね。
私もそう思っていました。

...思ってはいましたが、でも私は実際には障害物がない限りできるだけグリーンに近づけたいクラブ選択をしますね。
レイアップで残す距離は、バンカーまで届かないように、とか、木が邪魔であの辺りまで行くのが一番確実だから、とかの理由でない限り、120y、100yをわざと残すっていうのはやっていません。

これはですね、冒頭のデータが頭にあったからとかではなくて、以前ご紹介しました、「3x4システム by デーブ・ペルツ」っていうのを実践しているからなんですよね。

こちらをクリックすると出てきますが、→ 現在の私の3x4システム
..は、表にあるようなヤーデージです。
実のところぴったり 100y打つクラブは無かったりします。(笑)


でもですよ、冒頭のデータからすれば、HDCPが0−5、6−10、11−15、16−20、20+、のアマチュアゴルファー全員が、100−120yからよりも、60−80yからの方がカップの近くに付けています。

ちょっと意外じゃありませんか?
でも実際はそういうデータになってるようです。


*ちなみにPGAのツアープロの場合、100−125yから打ったときの平均は、19.7フィートだそうです。 さすが。 HDCP 0-5のアマチュアの平均 41.4フィートとはかなりの差がありますね。

ですから、上記3つのリンクの中でも、岡山プロの記事の場合はちょっと事情が違ってきます。 本当に100yをよく練習していて得意なのだろうと思います。



で、私が思いますに、そもそも100yからっていうのは、ぴったり残せるんだろうか?っていう疑問ですね。

レイアップを慎重に打って100y残そうとして、117y残っちゃったり、84y残っちゃったりしますよね? 私は、します。

で例えば、まぁまぁ上手く行って106y残るとしますよね?
ピッタリ100yで打っていきますか?
上手く行ったら6yショートするの分かっていて?

セカンドショットをもうちょっと頑張って、60y−80yまで行ったほうが良いんじゃないでしょうか??


こんな本もあったりします。

レイアップでも距離を稼ぐ」  by ゴルフデータ革命
たとえラフであっても30yまで近づいたほうが、80yのフェアウエーから打つよりも、0.3打、打数が少ないというデータになっている。ほとんどのゴルファーにとってはよりグリーンに近づいた方が得策である。
っていうことが書いてあります。


もうひとつ、私は 3x4システム を実践していまして、実はショートアイアンなどの場合や特にウエッジ類の場合は、ロフトが大きければ大きいほど、フルショットよりも 9時のテークバックで打つスリークォーター・ショットの方が、全然安定した飛距離が打てるんですよね。

ロブウェッジ や サンドウエッジ などのロフトが大きくて短いクラブのフルショットは実はそんなに易しくないと思います。

4 x 3 System by Dave Pelz (yspz用)

Loft
7:30
9:00
10:30
PW
46°
54
81
108
AW
50°
46
69
92
SW
54°
38
57
76
LW
58°
32
48
64
よく使うのは青い数字


20-30年も前のゴルフラウンドでは、距離表示杭が100yのところに目印されてて、そこから歩測して残り距離を予測していましたから、100y近辺にボールがあるとより正確に残り距離が把握できて便利だったのはあるんですよね。
それもあって、是非 100y前後を残したい。(^^)


でも近頃は、レーザー式のレンジファインダーで旗まで距離測ったり、カートやスマホのGPSで残り距離が1y単位で表示されてたりしますよね。かなり正確に。

...近代ゴルフにアジャストしましょう。
グリーンまでの残りは短い方がより良いと思うことにします。
実際にデータ的には結果が良いはずです。

2打目をぴったり100yに残すように打てる技術・技量・腕前があるなら、そもそもこんなこと考えなくってもよいんじゃないでしょうか?? 




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コースマネジメントの話としては、100y前後を残すようにレイアップするという攻め方は、2打目に 3番ウッドなどのクラブを使わず、6番アイアンなどで無理なく良いポジションに運ぶっていう利点はありますね。 

でも米国のコースで青のバックティーからプレーしていますと、ドライバーをまぁまぁの感触で打って、3Wを90点くらいのショットで打てて、なおかつ3打目に 160yも残ってたりする時も多いですからねー。

むしろこれは私にとっては、距離の長いパー4や距離の短いパー5の 2打目を打つ時の攻め方、というお話になってきます。



11 件のコメント:

syoball さんのコメント...

100ってのはキリがよくて覚えやすく、HS39前後のアマチュアが45度くらいの短いアイアンでそのくらい飛んで成功率が高いって意味だと思います。

YSPZさんの、ウエッジシステムは、数字が細かくてリアルですね~~。私は引き算足し算がぱぱぱ!とできないので、10y以下の端数は四捨五入といういい加減さでやってます。

yspw さんのコメント...

syoballさん、こんにちは。

もちろん1y刻みで打てるわけではありません。(笑)

思ったように打てたボールを集計して平均を取り、さらにシステムに合わせて作ってあります。上手く打つと、そして落下地点が平らだと、ランも含めてそのくらいに止まるよ、という目安です。

数字が半端な分は、シャフトにマジック書いておくので、覚えなくて大丈夫です。
消えるころには覚えてしまっているよ、とペルツさんがアドバイスしてます。


ちょうど100y残すのって技術要りますよね。
だいたいで良いなら、グリーン上のカップまでの残り距離もだいたいで残るってことになりますので、我々はそれで良いんでしょうね。

yspw さんのコメント...

誰でも 60-80yから打った方が実はカップには寄るみたいよ、っていうのは頭に入れておいていただくとよいかもです。(^^)

syoball さんのコメント...

そういえば、60~80はちょうどウエッジ類のフルショット的な数字ですね。

yspw さんのコメント...

syoballさん、そうなんですよね。
記事中にも書いたんですけど、SWとかLWのフルショットって意外と距離が安定しないんですよね。打点がスコアラインの2本めとか正確に打てていればまとまるのでしょうけど。
でもそれでもデータ的には60-80yからの方が寄っています。

このMyGolfSpyの記事にはありませんけど、40-60yからだとさらにカップによる数字になると思われます。『ゴルフデータ革命』にそれらしきことが書かれています。


個人的には、大きめのクラブで3/4ぐらいで打って行ったほうが結果が安定すると思っていますので、その点からもわざわざ100yにこだわる必要はないんじゃないかな、って思ったんです。

syoball さんのコメント...

25~35くらい、つまり30前後くらいですかね。それくらいが残りやすいような・・・
GBの手前あたり~PINまでくらいだからでしょうか。

GBの入口~Gセンターまでだいたい30くらい。P4でGBにセカンドで入っても砂が嫌いでなければ、寄せ2はほぼ出来るので、私のような飛ばないアベレージは、160y前後を運べるUTでだいたい、長めミドルでそこらあたりに到達しやすいのかも。

これくらいを、どうやってクリア(Y1~Y2)するか、私は試行錯誤してますが、今年の45Rのレポートを読み返した感じでは、8I、PW、AW、SWどれも上手くいくこともあればダメな時もあるという、頼りにならない結果でした(笑)


YSPZさんのように、3*4なり2*4なり丁寧にやりきれば、何Yが残ろうがあんま関係なく乗り切れるので、残り100とかが不思議に思えるんだと思います。

私の想像では、キリの良い100という数字で、考えるめんどくささを回避しようとする本能が大勢に働くんだと思います。

yspw さんのコメント...

あの頃からさらに反省しまして、トータルよりキャリーを意識するようにしてます。
しょぼさんが記事で書かれていたようにバンカー越えの25〜30yで一番やってはいけないのがバンカーに入れること、ですが、僕はもうずいぶんやっていません。(^^)

僕のシステムは細かい数字書いてあって上手そうに見えますが、そこまで正確なわけではないです。🤣
打ち方を変えずにクラブを変えるのでその点は簡単ですし、落下地点の距離を測って5や0に拘らずに書き込んだだけなので、妙に安心感が湧きます。
とりあえずシャフトに数字は書いといてありますので覚える必要もありません。
たまたま「お、ちょうどいいぞ。」ってなったときの安心感は、まるでパッティング時の7歩や14歩のように効果抜群です。😍 (自己暗示)

ピッタリ100y残すことのハードルの方が格段に高くて難しいかと。でその次に100yを打たなくてはならないので、2回コントロールが上手く行かないと寄らないの、損じゃありませんかね? (^^)

syoball さんのコメント...

>2回コントロール

・・・たしかに損ですね(笑)。まあ考えるの好きな人もいますから・・・

得意距離がいくつもあったほうが、ハマリの安心感を得るチャンスは多そうですね。

とにかく、自分なりの方針を立て、長い時間かけてたしからしさを高めていく手法は、素晴らしいと思います。実際良い成績を収めてらっしゃるのだから、間違いない。


私は、FTの度合いとか、ヒンジやコックによる実効ロフトの変化とか、チョーキングとか、おどろおどろしいものを動員したくなってるところ(笑)天邪鬼で。

テニスボールもってアンダースローするだけでも、弾道イメージとボールが手を離れる時の所作は2通りはあり(高く弱いのと、低く強いの)、こういう、生物的な調整作用を活用できないか模索したいです。

yspw さんのコメント...

>テニスボールもってアンダースローするだけでも、弾道イメージとボールが手を離れる時の所作は2通りはあり

こういう日常的なことを応用する考え、大賛成です。
しょぼさんは親指で測量したり、いろいろアイディア持っていらっしゃいますもんね。


>得意距離がいくつもあったほうが、ハマリの安心感を得るチャンスは多そう

これに関しては、クラブ変えるだけなので一つ基準のストロークがあれば、少なくともウエッジ4本分は得意距離になります。

syoball さんのコメント...

結局、いかにダボを回避するかという観点から、ボギーオンで3Pは許されないわけですから、ボギーオンはLPでなくてMP以内にしたい。これは、SPは短いほど1Pで入りやすいという事実が根本的理由です。(MPのほうがLPよりタップインを残しやすい!)。いかにボギーオンでMP以内(2ピンとか)を残すか?を考えると、ボギーオンショットとして100Y残すより、機械的に楽な50~30Y残すほうがダボを回避しやすい!となるわけです。いかに良い成績を出すか?でなく、いかに叩かないか?しか私は考えてないです。ノーダボで90は上等だと思っています。

yspw さんのコメント...

おっしゃる通りだと思います。
それができていれば、自ずと80切るくらいのスコアにはなってくると思います。