2/29/2024

大藏ゴルフセンターで練習、「本気のリハーサル・ストローク」

先週末は雨続きの天候で、しかも当日もみぞれ模様の冷たい雨と余計に寒く感じる風で体感が氷点下、特に数日間降り続いた雨で地面はべちゃべちゃになっているうえに凍っていると思われますので、入っていたラウンド予定をキャンセルしました。


32°Fが 0°Cですので、Feels like 31°はすごく冷たいです。

そういう訳で雨続きの週末の合間にちょっと晴れた土曜日の午前中に練習場へ。


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お友だちのさすらいさんブログ記事に練習メニューのことを載せていらっしゃいましたので、自分の練習も振り返ってみました。

場所は、娘の学校へ送り迎えに行ったついでの大蔵ゴルフセンターです。


朝の8時半過ぎ、まだ気温が低い中で練習開始、これはラウンドの1番ティーでのティーショットよろしく、シミュレーションに好都合です。

ある程度体をほぐすように動かした後(柔軟体操ほど丁寧に何かやることはしていません)、とにかく一発ドライバーを打ちます。

そのショットがこちらです。


1.目標方向を見ながらティーアップする位置の手前に立って、3-4回ブンブンと凝り固まった体をほぐす感じで魚突きイメージの「運動」素振りを繰り返し、
(この時は全然ボールのティアップ高さには合わせていませんで、ぶん、ぶんと。。)

2.ボールをティーアップする予定位置の少し手前で、素振りというよりは「ボールなしで本気のリハーサルストローク」を、ワッグルも本番さながらにルーティン通りに行って「打ち」ます。打ってないけど。

3.ティーアップして後方からみてもう一度目標方向とスパットを再確認し、2.で行ったストロークとなるべく同じになるように心がけ、ルーティンとリチュアル(過去記事)を守るようにして、あとはフェースにちゃんと当たることだけ願ってリピート!

という手順でまずは最初の一発を。

この日のショットはたまたまベストに近い出来でした。景色の向きも良かったかと思います。ほぼストレートの強いて言えば若干フェード気味でしたでしょうか? (しかし本人としては軽いドローを打ったつもりでした。)
実際のコースでティーインググラウンドが右を向いていたりしてズレていると上手くいかない要因になりがちです。

それがゆえなのですが、朝イチのドライバーの時はスパットを見て構えたら、スタンスした状態では目標方向は一切見ないまま打つことがほとんどです。
今回もそうしているようです。


ルーティンリチュアルはショットの安定性に置いて非常に重要なのですが、日本ではあまり区別して認識をされていません。


ルーティンというのはショットを行う準備の手順のことでして、これを一定にするとショットの安定に良い影響をしてくれます。

しかしながらルーティンの方は、時としてより入念に行ったり、フィーリングをつかむために回数を増やしたり、減らしたり、草擦りの状態でちょっと位置の修正を入れたり、ある程度の自由度をもって調整しても大丈夫です。

これに対してリチュアルの方は、全く変えない方がベターです。
同じようにストローク前に行う小さい動作ですが、これを一定させることでいつも同じ動きを行うことにつながり、起きてしまうミスを減らすことができます。


私の場合のルーティンは、風向きやティーとフェアウエーの高低差を考慮して、ボールの後ろから狙うべきターゲットを確認し、スパットを見つけ、ターゲット方向を見ながら左から回り込むようにボールに近づき、スパットに対して両足を揃えた状態でスタンス位置のボールからの距離を決め、足位置をやや開いてスタンスを決め、・・・ぐらいのところまでがルーティンになります。主に意識的に行う動作です。

そしてリチュアルは、足位置をやや開いてスタンスを決めつつ、セットアップ位置からクラブを縦ワッグルしてその間に左手のグリップを2度3度と握りなおし、クラブヘッドを右に少し振りつつボールの少し右の位置にヘッド一つ分離してセット、最後に左腰を少しクローズ側に締めて、飛球線方向に真っ直ぐなワッグルを2回、・・・というところまでがストロークに入る前のリチュアルになります。主に無意識に行っている動作がリチュアルに含まれます。


私の場合は(おそらくほかの方もそうですが)ルーティンとリチュアルの間にどちらともいえるような動作が混ざり合っている部分があるようです。

スタンスを決める動作は意識的ですが、その間に2度3度握りなおしている左グリップは無意識です。
ほぼリチュアルに入ったストローク直前の無意識の動作中に、意識的に真っ直ぐ引くワッグルを2度入れています。
以前はオーバーラップした部分がごくわずかで、ルーティンとリチュアルが順番になっているイメージでした。

しばらくは今のコンディションで続けていこうと思っています。


ドライバー1発を打った後、私はたいがい1/2ショットから打ち始めます。


最初にレーザー距離計を取り出して目標までの距離を測ります。
目標方向を意識しながら、ボールの手前で草擦りの素振りをします。練習場でも必ずやるようにしています。回数は2回が多いですが、1回の時も3回以上の時もあります。フィーリングが良い状態でリハーサルを終えます。

実際にボールを打つ段階では、後ろから見てターゲット方向を確認し、スパットを見つけてそこに合わせて構えるようにしています。
スタンスした状態で縦ワッグルをしながらもう一度目標を確認し、草擦りの素振りで得たソールのリアクションの感覚が消えないうちに1/2ショットの決まったテークバックの大きさで打ちます。そのため真っ直ぐ引くためのワッグルは入れません。

実測した距離は30yと書かれた目標のサインまで36yでした。しかし2階席からですのでその分差し引きます。
58°のウエッジで、キャリー27yを打てばちょうどいいかな?と予想しました。

実際に打ってみまして、若干左にズレましたが36yの距離にあるサインの左ピンハイぐらいに着弾しました。思っていたよりキャリーが出たな、という印象の距離感でした。


1球1球、狙って打つ目標を変えて、必要に応じてクラブを変えながらしばらく1/2ショットと3/4ショットを確認練習しました。もちろん草擦りは毎回やります。
リズムとテンポさえ整えば、この二つの種類のショットは練習場のようなライの良いコンディションから大きなミスをすることはそうそうありません。

ごく稀にコースでシャンクが出たりすることはあります。そもそもは傾斜に対処しきれていないケースだと思っていますがもしかすると距離感に気を取られてしまい手が動いてしまうときもあるかも知れません。できるだけ手は使わず、膝で調子を取って打つように心がけています。


そしてフルショットに切り替えます。
私はたいてい9番アイアンか8番アイアンぐらいから始めます。
(このショットが個人的には鬼門で、ショートアイアンで110y-125yくらいの距離を打つだけなのにプレー間隔が空いているとダフったり、引っかけたり、ミスが良く出ます。
テンポが悪くなるのかなと思います。)
ここが個人的には一番の課題です。前傾の姿勢、ボールとの距離をインパクトまでは一定に保つ意識が必要な気がしています。

ラウンド前の練習でしたら、9番を2-3球打つだけですが、練習場では1球ずつ順番にクラブを変えて打っていきます。8,7,6番と上げていくよりはむしろ、3Wや4Uなど織り交ぜながら、全部のクラブを打っていきます。
どのクラブも同じ感覚で打っていますのでスイング的には変わらないのですが、セットアップが少しずつ違いますのでそこの確認になります。あとは練習していない間のゴルフの体の動かし方の感覚を取り戻す感じで打ちます。

個人的に、平らでライの良い状況からは、5Wや3Wは打ちやすいです。


こちらは、6番アイアンのフルショットを打っている動画です。


後ろから見て目標を確認し、ボールの手前に構えて本気のリハーサルストロークで草擦りの素振りをします。
なるべくボールに構えた時と同じストロークができるように心がけます。

この動画では草擦りの素振りの1回目にバランスを崩してフォロースルーで右足が前に出ています。
自分的には悪いことではないような気がしています。本気のリハーサルストロークをしていますので。

ルーティンとリチュアルは、ドライバーを打つ時とほとんど同じに行っています。
実際にボールを打つ前に後ろから目標を確認し、スパットを決めて見失わないようにしてスタンスを取っています。
スタンスをとりつつ縦ワッグルをして左のグリップを2-3回握り直す、この辺りは無意識の動きでして変更が利きません。

DRの時と一点だけ違うのは、ピンに近い目標に向かって打つショットの時はスタンスしてから首を傾けて一応目標方向の確認をしている点があります。


こうしてみますと、私の場合はテークバックの始動以降、つまりスイング中ならびにストロークに関しては、何も注意事項がないことに気がつきました。

最重要は、「本気のリハーサル・ストローク」を欠かさないこと、草擦りでソールからレスポンスをもらうこと、いざボールに向かって要らんことをしないこと、リズムとテンポを保つこと、かなと思っています。



21 件のコメント:

syoball さんのコメント...

勉強になりました。

素振りを拝見し、明らかに魚突きを活かしておられるのが分かりますね~。

Wさんの動画見てから、ミキプロPの動画見ると、なるほど~とガテンが行きました。

yspw さんのコメント...

syoballさん、ありがとうございます。
恐縮です、褒められたスイングではないですし飛ぶわけでもありませんのですが、魚突きに(特に内観的には)大きく変えて定着しています。
迷いがなくなりまして、方向性も安定しました、不思議なことに。
この記事は魚付きドリルじゃなくて、ルーティンとリチュアルを意識した練習場での練習法の記事だったのですが、いかなる部分であってもご参考になりましたら幸いです。

yspw さんのコメント...

ミキP動画のまっちゃんの場合はフェード系のスイングなのにインパクト時にヒンジ方向のリストターンで帳尻合わせて無理やりドローを打っているので、タイミングがちょっと遅れると右に、ちょっと早いと左に大サソリが出ちゃう訳ですね。リストはコック方向のみの動きにしないとですね。
(私の方はコック方向も使えてなさすぎのような気がしますですが。)

syoball さんのコメント...

いえ、準備動作の中に、魚突きの要素がちゃんと組み込まれているのが素晴らしいと感じました。外見的に変わるってのはスイングの工夫全てに言えますが、大変なことです。

yspw さんのコメント...


syoballさん、普通は見えにくい外観から(自分でも見えにくいです)、スイングでやろうとしていることを動画から見て取ってくださったのですね。
6個前の町田モダンゴルフの記事の時に、ドライバーがぎりぎりのスペースで打っているのですが、打つ前に確認している(内観がベースのイメージ的な)軌道と、実際の軌道がまぁまぁ違うところが面白いです。
https://yspz.blogspot.com/2024/01/blog-post_25.html

このため私はGC Quadのような高価で大きなセンサーを前方に置かれる弾道測定器だと上手く打てないという現象が起こります。笑

syoball さんのコメント...

拝見しました。魚突きは、フォローに向かってイメージするものなのですね。
私の【右キャスト→引っ張り合い】は切り返しのイメージなので、魚突きのイメージ部分はブラックボックスに含まれてしまいます(良くも悪くも)。

たしかに、実スイングと準備動作とは違いますが、体が連動すると当然このようになるだろうな~と思えます。

yspw さんのコメント...

ちゃんと分かっているかどうか疑問ではありますが、ちょうどミキPがやっていた動きです。
右の懐刀のような位置から自分の前方に「突く」には左膝が前に出てそこから突いて行くのに左腰はむしろ右へ戻す動きになりまして、勢い右足がシェフラーのように後ろへ動くような感じになります。
何を言っているのか非常に伝わりにくいですが…、前方のタマカイのような大きな魚を突くには左肩を開いては力がこもりません。
実のところ私は突いた後のフォローのことはあまり頭にありません。魚突きドリルまでしか練習に取り入れていませんでして。
本来であれば、山本道場ではそこから下の階の左の方に居る村長さんに猫を投げる動きになるんだったと思います。
とても分かりにくくてすみません。

syoball さんのコメント...

何言ってるかわからないのが山本道場の魅力でしょうね。すんとか。

yspw さんのコメント...

「すん」はですね、どうやら...振り子の支点を上下させると振り子に勢いがつく、あの原理のことで、ダウンストロークの始まる一瞬前にふっと力を抜いて気持ち沈み込むと(すん)、インパクト直前でグッと戻ってクラブと引っ張り合うとヘッドが走るっていう現象のようです。
僕は意識するとタイミングがズレちゃうし、変に上下動すると合わなくなるのでマスターできてません。

さすらい さんのコメント...

お友達と言って頂き嬉しいです。ありがとうございます!

ルーティンとリチュアルという区別があるのですね。リチュアルという言葉を初めて聞きました。

勉強になります。

自分に置き換えて考えてみました。ラウンドではドライバーのOBはほんと滅多に出なくなりました。

が、セカンドOBが止まりません・・・

ふと、ドライバーの時はしっかりとルーティン・リチュアルをしていますがセカンドの時は軽めに形だけの素振りで草摺も抜けている事に気づきました。

確かにハザードの未確認などもあると思いますが、打つ前がいい加減だと体がスムースに動かない気がします。

yspw さんのコメント...

さすらいさん、こんにちは。
リチュアルって日本では知られてませんよね。
無意識の動作もありますので動画に撮って自分の手順を確認してみると良いです。
で、あらためて意識して落ち着いて一定にするようにやってみてくださいね。

セカンドは無理なライから無理なことをしないようにすれば結構減ると思いますよ。
あと、広くなっているところへ打つ距離でコースを広く使うとかも。

syoball さんのコメント...

では”すん”の意識、は要りませんね。有害ですね。グルグル右回す意識があれば、自動的に振り子の支点の上下になりますし。

yspw さんのコメント...

自然にタイミングよく入れられる人は飛距離の助けになるんだと思います。
山本道場では、「すん」の以前に「大蛇」っていう動きの表現もあったんですが、それがもう少し大袈裟版の上下動です。
っつーか、僕はその辺は全然取り組んでいません。魚突きドリルだけです。

ところで私はいま一度、西山式イス軸法a.k.a.ゾンビ立ちを取り入れようと計画中です。笑

syoball さんのコメント...

ゾンビ立ち!・・すっかりわすれてましたが、なんか有効ですよね、あれ。
私は、丹田呼吸というのを不安に襲われた時とか眠れない時にやってますが、ゾンビ立ちとは違う系統なのかな・・・根っこのところでは繋がってる気はします。

yspw さんのコメント...

ゾンビ立ちはルーティンに組み込みにくいんですけど、間違いなく効果ありますのでなんとか取り入れたいんですよ。OBとか打った時に「あー、ゾンビ立ちしとけばなぁ」って思ったりしていまして。
打ち下ろしのヤバそうなホールのティーショットとか、セカンドで厳しそうなときとか限定でも良いので取り入れたいんです。

syoball さんのコメント...

正中軸がびしっと入るんでしょうね

yspw さんのコメント...

本当、仕組みは分かりませんけど、不思議とうまく行きますね!

さすらい さんのコメント...

ゾンビ立ち、私も試してみたくなってきました!!

yspw さんのコメント...

さすらいさん、こんにちは。
ご記憶かも知れませんけど、貼っておきますね。

西山式イス軸法
https://yspz.blogspot.com/2022/04/blog-post_13.html

騙されたと思って本気でやってみてください。

syoball さんのコメント...

ルチンにゾンビ立ちを組み込むのはたしかに難しいですね。グリーンだとデボ直しの動作に組み込めそう・・・TUの時もかがむので組み込めそう・・・

yspw さんのコメント...

毎回はやらないと思うんですよね。
この間のラウンドでは池越えのパー3で使いました。
有効活用したいです。
「あー、あのミスに前にやっとけばなー」っていうのがいつくかありました。