7/02/2008

いやん、バンカー!


米国でもですね、ゴルフはオヤジのスポーツ的なところがありまして、
   ・・・というかオッサンのゴルフ好きっていうのは(私もその中に入りますが)けっこう多いわけでして、表題のような感じのいわゆるオヤジギャグがコース上で横行するわけです。


例えばバンカーに入りますと、

「Where did you go [またはhit]? (どこ行った?)」と聞かれて、
「I am in the sand.(バンカーだよ。)」と、返事をする代わりに
「I am on the beach!(ビーチに居んのよ!)」とか言う訳ですよ。

続けて、

「Where the bikini girls (are)? (ビキニのおねぇちゃんはどこ?)」とか必ず言うわけです。
あるいは、「Where all the G-string chicks go? (紐パン(G-string)ギャル(chicks, ひよこから来てます)は、みんなどこ行っちゃったの?)」とか言っちゃうわけです。

なんだよ、おっさんギャグのセンスなんて、日本語も英語も変わんないじゃん。(笑)


ちなみに、「Bunker」って単語はほとんど使いません。英国じゃどうか知りませんけど。
「a sand trap」または略して「sand」と表現する場合がほとんどです。
(ちなみにBankerは銀行マン。)



池に打ち込んだ時にはですね、
「I am wet. (濡れてます。)」とか、「It went into the water hazard. (ウォーターハザードに入りました。)」とか言います。

お気付きになったかもしれませんが、バンカーの時同様、ボールが、というより自分が入ったような言い方をする場合がけっこうあります。

なぜか、「pond(池)」とか、「Lake(湖)」っては、あんまり言いません。
「water」が使われます。
「creek(小川)」はそのまま言いますけどね。


そこでもですね、

「You would like skinny-dipping today, huh? (今日は水浴び好きだねぇ。)」とか言ったりします。

ここで使われている「skinny-dipping」っていうのは、素っ裸で泳ぐことなんです。
男女で、夜のプールでとか、野外の人気の無いところで川に飛び込んだりとか、そういう時に水着を着ないでやるやつ。(「skinny-dipping」は必ずしも男女である必要は無いんですけどね。)

温泉(hot springs)に入る時にも水着を着てる人達なんですけども。(笑)

これもオヤジギャグの一例ですね。(笑)


「穴に入れる、入る」に掛けた類のやつもいろいろあるのは、日本と全く同じセンスです。
19番ホールねたも共通です。例文はやめときます。(^^;




オヤジギャグ系では無いやつも少し紹介しておきますと、

「Golf is an easy game... it's just hard to play. (ゴルフは簡単なゲームだよ。 ・・・ただ、プレーするのは難しいんだ。)」

「When your shot has to carry over a water hazard, you can either hit one more club or two more balls.  (池を越そうと思ったらね、ワンクラブ増やすか、もしくはボールをあと2個打つかどっちかだよ。)」
(こっちは、hit one more clubとhit two more ballsの対比で可笑しいんですが、日本語にしづらいですね。)



あと、和製英語で気をつけていただきたいのは、「シングル・ゴルファー」です。

Single Golferで検索しますと、こんなのがぞろぞろ出てきます。

ゴルフ・シングル・オン・ザ・ネット
http://golf.singleonthenet.com/

シングル・ゴルファー・フォー・ユー
http://www.golfer4u.com/

そうです、ゴルフの出会い系ですね。

「シングル・ゴルファー(Single Golfer)」ってのは、「独身ゴルファー」って
意味ですので。(^^)


6/30/2008

飛距離を伸ばすためのドリル


基本的には、その人の体力で打てるはずの飛距離を引き出すドリルということで、なにも魔法のドリルではありません。

私がゴルフを始めたばかりの若かった頃(22年位前)に、スクラッチプレイヤーだった方に教えていただいたドリルを基本に組み立てたもので、かなり古い話なのですが、ご紹介します。

たぶん道具の進化した今でも役に立つだろうと思います。

当時の私には、抜群に有効でしたよ。(^^)
当時7番アイアンで100yだった私が、短い期間(1ヶ月くらい)で140y打つようになりましたので。

(その後、オーバースイングで振り回すようになった若い頃の私は、パーシモンのドライバーをフックでぶっ飛ばすのを楽しみにゴルフしておりました。その頃は7番ももっと160yとか飛びましたが、今はもうちょっと体力も落ちて大人らしく振るようになりました。(笑))


今は(ドライバーのスイング・スピードが94-95mile/hour(約43m/s)ほどで)7番のフルスイングは150yですが、普段は140yぐらいで打ちます。
(ちなみに私の7番アイアンは、ロフト35度ですので、ブリジストンViQフォージドなんかの7番のロフト31度と比べると4度、ちょうど1クラブぐらい寝ています。)

こういったドリルの類は、人によって合う合わないがあるかとは思いますが、どなたかの参考にでもなったりできましたら幸甚です。(^^)



基本的にボールは打ちませんので、練習場でやる必要がありません。
だた、ちょっと道具を用意しないといけませんので、工夫が必要になります。


1. 砂袋(あるいは重めのそば殻枕とか)のようなものを、インパクトの位置で打つ。

6-8番ぐらいの番手が良いと思います。私は昔の1番2番なんかをセットに入れていた時期のお話でしたので、4番アイアンでやりました。

ちょっと重めの、叩いても動かないような砂袋のようなものを用意します。枕ぐらいの大きさの。
これを、クラブでバーンと叩くのです。
インパクトでの腕や足、腰の位置は自分の理想の形を用意しまして、“その形で”ズドーン、と叩くようにするんです。
マットレスとかでも良いです。

どうやるとインパクトで力を入れることが出来るか、大きな音が出せるか、いろいろ工夫してみます。
力の入る形というものが分かってきます。

グリップはゆるく握り、バーンという瞬間だけしっかり握ります。


2. タイヤのようなものを叩いて、スクエアなフェースを認識する。

1.の練習の延長です。
ズトーンと力強く叩けるように練習するのですが、もう一段要素が加わっています。

よく昔の公園などにあった、タイヤが半分地面に埋まっているような感じのものがあると一番良いですが、代替品は工夫なさってください。
(キャディバッグの底にクッション貼るとかね。)

1.の要領でクラブで叩くのですが、このときに、クラブフェースが飛球線にスクエアになるように、クラブのリーディングエッジに当てる真っ直ぐな面が欲しいのです。

1.の練習では、まずは力強さを学ぶ事が最優先で、砂袋のようなものなら打ち込めますから、バーンっという感じさえつかめればよいのですが、この練習では、力強く叩いた時にクラブフェースがスクエアに入るように叩き、インパクトの形でクラブを止めます。というか当たって止まりますので、そこで抑えつけます。


3. 砂袋(あるいは靴袋とかでも良いです)のようなものを、インパクトの位置で押す。

やはり、6-8番アイアンくらいが良いと思います。 袋の方は1.の練習よりは軽いものが良いです。

ご自分の理想の“インパクトの形”を作り、クラブフェースをシューズバッグとかに当て、その位置から左に数cmほど押します。
ひざも使って、右足の親指の蹴りもフル活用して、左のグリップ、右のグリップもしっかり握って、押し込みます。インパクトから数センチ。

実は押し込むのに一番力が要るのは「腹筋」と「背筋」だったりします。
(右足の親指や、脇の締めも重要ですけどね。)

このドリルで、そのことがリアルに体感できます。

バックスイングは一切ありません。
インパクトの形を作り、そこから押すようにします。

ボールを打った先の数センチの動きですから、出来ればインパクト位置から下へ低く押していくイメージが大切です。

このドリルで、ボールの飛距離を伸ばすのに一番重要な、インパクトとインパクト直後の体の使い方、筋肉の使い方が体感して理解できます。
どこに力を入れれば良いのか。

ここまでは全くボールが必要ありません。


4. インパクトの姿勢から、フォロースルーだけでボールを飛ばす。

仕上げのドリルです。実は飛距離を伸ばすには、このドリルが一番有効に効果が出ます。
8番か9番くらいがいいでしょう。

しかしながら、1.~3.のドリルをやらないと、練習場で出来そうだからといっていきなり4.をやろうとしても、ボールが飛んでくれないと思います。
4.が出来る人は、すでにかなり効率よく筋力・体格に比例した飛距離を出せている可能性が高いのです。

ご自分の理想のインパクトの形を、練習場でボールに対してスタンスし、セットします。
セットアップの構えではなくて、インパクトの形です。少しハンドファーストかな。
そこから、一切のバックスイング無しで、フォロースルーをしてクラブを振りぬきます。
最初は、無理せずにボール無しでやってみましょう。

ここで一番重要になってくるのは、左脇の締め、背筋力、それと右の大腿(太もも)の筋肉と、右足親指の蹴りです。
ここに書いた順番に重要です。

バックスイング無しでフォロースルーが取れるようになりますと、これだけのスイングで8番か9番でボールが50yほども飛ばせるようになります。
最初は20yぐらいしか飛ばないかも知れませんけど、慣れてくると飛ばせます。

このドリルは、実は飛距離を出すには最も重要な、インパクト以降、フォロースルーでの体の使い方、それにボールの掴まえ方を体感できます。


ここまでドリルをやりますと、持てる筋力の範囲で非常に効率の良いパワーのボールへの伝え方が出来るようになっているはずです。


補足:

これまでは、どの筋肉を如何に効果的に使うか、という観点のドリルになっています。
加えまして、タイミングを作るドリルを付け加えておきますね。

ドライバーのヘッドの方のシャフトを持ち(逆さまに持つんですね)、軽い棒の状態になったものをほぼ左手だけで振ります。
ビュンッと音が出るように、振るのが目的です。

このドリルは、すごくポピュラーですので、すでにやっておられる方も多いかと存じます。

なるべくインパクトからフォロースルーにかけて、ビュンッという音が出るのが理想的。ダウンスイングで音が出てしまうとボールに効率よく力が伝わってくれません。
このドリルは、確認程度に5-6回振れば十分だと思います。


偉そうに書いているように読めちゃうかもしれませんが、方法を説明するためにそうなっているだけです。 ご容赦を。

私は大した飛ばし屋ではありません。(^^)

(例によって、スイング理論については言及いたしません。(^^))



***

追記です。
米国では、1. & 2.の練習を行えるような、「インパクト・バッグ」という商品が、USGAでも推奨されていて(USGAが新しく出したレッスンビデオにも登場します。)、一般に販売されています。

Impact Bag
http://www.practicerange.com/detail.aspx?ID=620


他にも最近は、キャラウエイなんかでも商品を出しているようですね。

IZZO
http://www.golftrainingaid.biz/2006/04/izzo_power_zone_impact_bag_1.php

Callaway
http://shop.callawaygolf.com/Accessories/Training_Aids/Impact_Bag.html



そういう訳で、日本でも売ってるみたいです。

インパクト・バッグ
http://www.rakuten.co.jp/htcgolf/633719/633720/523748/

砂じゃなくて、ぼろきれとかを詰めるんですね。

思えば、これを教えてくださったスクラッチプレイヤーは22年も前にこのような練習を知っていたと言うことになりますね。ちょっとびっくり。

最初に教わったグリップも、今でこそ主流ですが、当時はあまり居なかったストロング・グリップでした。(そういう名前では教えてもらいませんでしたけれど。)
今でも教わったグリップの手順は細部まで細かく覚えています。

ひょっとするとその方自身かその方のお父さんか誰かがアメリカでスクラッチプレイヤーになった、そんな経歴の方だったんでしょうか・・・? とか思いました。


6/29/2008

ボールマーカー


以前はゴルフ場で配られている丸いプラスチックの地面に刺す足が付いた(画鋲型)ボールマーカーが主流でしたが、最近はコイン型のマーカーを使っていらっしゃる方も多いんじゃ無いでしょうか?

グリーンフォークや帽子のつばにくっ付けるクリップに、磁石でくっ付くタイプもだいぶ普及していますしね。
描かれる柄も千差万別で、とても楽しめます。



こちらでは、帽子にクリップでつけるタイプがずいぶん流行りましたので、こんな商品も出ました。

NYヤンキーズ・タイトリスト・マグネット・キャップ
http://www.discountgolfworld.com/products/titleist/ball-marking-cap.html?mx=15071.X


キャップのつばにマグネットが仕込まれていて、ボール・マーカーをクリップ無しで直接帽子に貼り付けられます。

おまけにこのキャップは、正面にタイトリストのロゴが入っていますが、サイドには例えばヤンキーズとか好きなチームのロゴが入ったものを入手できます。

そのまんま野球とかフットボールのチームロゴのキャップを被っても良いんですが、やはりタイトリストのキャップとかの方がゴルフらしくて良いです。でも、さりげなくサイドに贔屓のチームロゴが入ってサポートしている意思を表明。(笑)

私も大好きなエンジェルズのキャップを入手済みです。(ヤンキーズと違って真っ赤ですので、ゴルフ場ではあんまり被らないと思います。)


私はボールマーカーに、ここ10年ぐらいはもっぱら100円玉か、米国のクォーター(25セント)コインを使っておりました。

この3年ぐらいは、ジャマイカの10ドルコインを使っています。
こんなやつ。↓



形が波波ってなってて、変わってるでしょ?
けっこう気に入ってます。


ここからが本題なのですが、私はいつもコインの片側だけを白色に塗って使用しています。
マニキュアかクリアカラーのようなもので白く塗りつぶすんです。
(私は10年ぐらい前100円玉使ってた頃からそうしてました。)

そうすると、グリーン上で反対側からラインみたりする時に白はとてもよく見えますので。
上の写真の中にも、ボールマーカー部分の地の色が白いものが多いですよね。たぶんグリーン上で見えやすいからだと思います。
(オーガスタのやつは緑ですね。使いにくそう。)


これが意外に優れものなんです。

私は非常にうっかりな性格をしておりまして、特に緊張する競技会などで起こりがちですが、他の人のライン上を避けるためにボールマーカーをパターヘッド1つ分とか2つ分とか動かしていたのに、打つ段階になってすっかり忘れていた、なんて失敗が10年以上前は何回かあったんです。

競技ではとくに、「お先に」パットをあまりやりませんしね。

それに慎重な分、ライン上近くに在っても「いいよ、いいよ」ってそのまま打つ人も普段のラウンドより少ないですから、必然的にボールマーカーを動かす機会も増えてきます。

「ボールマーカー、戻してませんよ。」とか、ティーインググラウンドで「出べそしていますよ。」とか、アドバイスに当たるので厳密にはこれも罰打になるとか思って、なかなか言えない、言ってもらえない、ってことも競技ゴルフではありがちでしょう。


ところが、ボールマーカーの位置を動かした時は、このボールマーカーを裏返しにしておけば、パットする時にボールマーカーが裏返っているのを見て、「あ、いけね、位置を戻さなくちゃ。」ってすぐに気が付く事が出来ます。

ですから、片側だけ塗るんです。

こんなかんじですね。↓




上の最初の写真にありますような市販されているボールマーカーも、裏側はたんなる金属色の無塗装になっているケースが殆どです。磁石に付きやすいように、もあるでしょうけど、私は「ハッキリ裏だって認識できる」ようになってるんだろうと密かに思っています。(笑)

こんな簡単な工夫で、誤所からのプレーの2打罰(またはマッチプレーではそのホールの負け)を防ぐことが出来ます。(^^)


ちなみに「やってしまった」場合、もう一度、元在ったと思われる箇所にボールを置き直して打ち直さないと競技失格、2打罰では済まなくなってしまいますのでご注意を。

もっとも、競技会では誤所からのプレーを自分のマーカーの人に事後に指摘されて、2打罰で打ち直しせざるを得ないとは思いますから、そこまでの心配は必要無さそうですが。(笑)