「ダフる」という記事で、「当たりが薄い/厚い」という表現を私はいまいち理解できていない、ということに気が付きましたので、グーグル検索して調べてみました。
golfreak銀さんに教えていただいたとおりで、いろいろな表現がいろいろな人によって微妙に違ったニュアンスで使用されているようでした。
でも、一番一般的だったのは、golfreak銀さんが教えてくださった用法でした。(^^)
まとめますと、「当たりが薄い」の方は、いろいろな使い方をされているんですが、総合的にみまして、
1. そう悪いショットではないが、芯を外れて打っている。(打点が下方にズレているとは限らない場合も含む。)
2. 多くの場合、トップ気味にフェースの下の方で打っている。
3. その結果、DRやFW、2I、3Iなどの長いクラブでは飛距離が落ちやや力の無いボールになる一方、短い方のアイアンやウエッジでは、フェースの下の方で打っているため弾道が低く出てしまい、飛び過ぎるミスになる。
ということのようです。
他方、「当たりが厚い」の方は(golfreak銀さんも使わないとおっしゃっていますが)あまり使われていないようです。
「ゴルフ」と「当たりが厚い」の2つをキーワードとして検索した結果は、非常にわずかな使用数でした。
しかも、(ゴルフがキーワードにもかかわらず)そのほとんどがテニスに関する記述でありました。
(ちなみにテニスでは、重いボールを打ち出すストロークを表現して使われているようです。)
稀に、少しダフリ気味の打球を「当たりが厚い」と表現する人も中には居るようですが、一般的では無さそうでした。
強いて言うとすれば、「よく捉まった球」と同義語、と言うことになりそうです。
英語の、thin / thickという概念とはどうも違っているようです。
ただし遠くはなれて居るわけでも無いようです。(^^)
↑ の「当たりが薄い」方の、3. で書きましたように、打つクラブに拠ってボールを捉える感覚は実は少し異なっているようです。
(私はどのクラブも同じスイングで打っているつもりなのですが、取るスタンスやボールの位置、クラブの機能によって、ボールとクラブフェースの関係は異なってくるのでしょう。)
と、いうことで本題です。
(前置きが長くてすみません。(^^;)
ボールをダウンブローに打つ、という言い方があります。
実は、「ダウンブロー」は厳密に言いますと和製英語(つまり日本語)です。
英語では、“descending blow(ディセンディング・ブロー)”
もしくは “downward blow(ダウンワード・ブロー)”と言います。
“blow”はボクシングのボディー・ブローのブローと同じ、「打撃」と言う意味です。
前についている単語は両方とも、「下方へ向かう」という意味です。
私のイメージしますダウンブローは、ボールを自分の右寄りに置いて、ダウンワードの軌道の中でボールを捉えるもので、特にスイングを変えて打つものではありません。
(あくまでも私の勝手なイメージの中でのお話です。)
とても正確な軌道とはいえませんが、イメージを図にしてみました。
画像をクリックで拡大します。
ここで何が言いたいのかといいますと、
ダウンブローにボールを捉えると、ボールがクラブフェースを転がり上がってスピンをかける結果になりボールが上がってくれるので、結果的にクラブフェースの上下のブレに対して寛容になってくれる、ということなんです。
図中の青い線がダウンブローのクラブフェースのボールに対する軌道のイメージで、赤い線が軌道の最下点でボールを捉えようとしたスイング軌道を表わしています。
青い線の方は、ボールの赤道か下手するとそれよりも上に入っても、ボールが地面と接している「c点」で支えられて、地面とクラブフェースの面でV字に挟まれるためボールはフェース面に駆け上がってくれます。
結果、上下のブレ幅にして、図の「a」の幅であれば、弾道の高さやスピン量の違いこそあれども、そこそこ悪くないショットになってくれます。
一方の赤い線の方の軌道では、そこそこナイスショットになってくれる幅はおおよそ図の「b」の範囲で、これより上は「scull shot」、下は「fat shot」になってしまいます。
・・・と、まぁ手前勝手なイメージで解釈しておりまして(^^;、どちらかといいますと「スピンをかけるため」と言うよりは「ブレの許容範囲を拡げる為」に、ダウンブローを心がけている、というのが私の思っているところです。
「スコアラインの下から2本目で打て」、なんていう高度な教えを唱えているプロもいらっしゃいますが(例えば高松志門プロとか。この方の感性のゴルフ、ゆるゆるグリップ、私はとても好きですが。)、私には到底そこまでの技術力がありません。(^^;
ああ、ごめんなさい。(笑)