3/12/2009

The Hayney Project


ゴルフチャンネルで、すごく面白い番組が始まりました。
(まだ始まったばかりなので、日本のゴルフチャンネルには紹介されていないみたいですが、そのうちに放送されると思います。)


あまりにも酷いスイング・イップスにかかってしまい、とんでもないスイングしか出来なくなってしまったことで有名な元NBAのスーパースター、チャールズ・バークリーのとてつもなく重症なスイングを、今をときめくタイガーのコーチングで有名なハンク・ヘイニーが、よし、俺が治そう!と立ち上がるという番組です。

The Hayney Project (Golf Channelのサイトの紹介ページ)



トレイラーを見て頂くだけでもすごい面白いです。


チャールズ・バークリー、私はとても好きなプレイヤーだったんですが、93年にはMVPにもなっていますし、オールスターには11回も選出されていますし、NBAの殿堂入りもしていますし、オリンピックのドリームチームにも2度も参加しているスーパースターです。
日本でも、ご存知の方も多いかと思います。

マイケル・ジョーダンとも親友で、二人とも一時期は毎日ゴルフをしていたくらいのゴルフ好きです。
十数年前までは、日本で言うシングル・プレイヤーだったみたいですね。

でも、バークリーが酷いイップスにかかって以来、MJは一緒にプレーしようとしないとか言ってました。(笑)


ご覧になったことが無い方には、かなり衝撃的なチャールズ・バークリーのイップス・スイングをYouTubeでご覧下さい。↓



日本では、確か江川卓氏が似たようなイップスにかかってましたよね。
あれよりも数段酷いですし、バークリーは、もうかれこれ十数年間もこんな状態なんです。

タイガーも、バークリーのスイングを熟知してます。↓



ハンク・ヘイニーのプロジェクトということですし、タイガーもバークリーをよく知ってますから、番組中でも、タイガーが逐一進捗状況を心配して電話で様子を聞いてくる、って紹介されていました。

ハンク・ヘイニーのサイトの方の番組紹介ページ


今週月曜日に第2回の放送があったんですが、すでにかなりの成果が出ています。
バークリーは元々運動神経がずば抜けていますし、今でもかなりの体力でしかも練習熱心と来ていますので、当然といえば当然なのですが、何しろ10年以上も直らなかったイップスだけに、非常に注目に値します。

これから毎週、楽しみです!(^^)


3/11/2009

デイライト・セービング


昨日の日曜日、デイライト・セービング(俗にいうサマー・タイムです)に切り替わりました。
1時間だけですが、子供のお昼寝時間とか少し時差ぼけしますね。(笑)

ブッシュ大統領が、昨年(だったかな)から切り替え時期を前後に延長しまして、例年(一昨年以前)より早い切り替えです。

経済効果を期待しての時期拡大なのですが、効果のほどは甚だ疑問です。(少なくとも私には。)


日照時間が大きく影響する娯楽や経済活動といえば、真っ先にゴルフが思い浮かびますが、ゴルフは元々、日の出から営業が始まって日の入りまでで終了するのがスタンダードですので、1時間早かろうが遅かろうが、さほど影響ないんですよね。

確かに、公務員だったりしてアフター5に遊びに出かけた場合、夕方6時には暗くなっちゃうのが7時まで明るいとなれば経済効果はありそうに聞こえますが、今時ディズニーランドだって日が暮れてからもやってますし、大人が会社引けてから遊びに行くのにゴルフやサーフィン以外で太陽光が関係あるとも思えません。

まだ明るいから、・・・飲みに行こう!とか無いですよね。(呑みに行く人は何でも理由になるみたいですし。(笑))

一方、朝6時には明るいから日の出とともにバック9をプレーして8時過ぎには終了、9時前に出社するなんて芸当が先週は出来たけど、今週は朝7時ごろにならないと明るくならないので、9時前に出社は無理になります。
ことほどさようにゴルフに良いとも思えません。


いやいや、経済効果じゃなくって、エネルギー(電気代)の節約なんだよ、って言われれば、まぁ多少は効果あるかもね、と思いますが、逆に朝6時に起きて電気を使う人も少なくない人数で出てくる訳でして。


そんなこんだで半年に一回、家中の時計を合わせ直したりするのですが、近頃はそれも進化して来ました。
車のナビは勝手にGPSで情報拾って直しますし、ケーブルTVもデータとって自動修正。
携帯電話は勝手に時間変更して合わせてくれますし、私の腕時計も勝手に時間変更してくれます。
壁掛け時計でさえ、自動修正です。

手動で直すのは、安い目覚まし時計と、車のインパネの時計ぐらい。


性質が悪いのが私のラップトップでして、time.windows.com(マイクロソフト筋?ここがデフォルト設定です)とか、time.nist.gov(政府筋?)とかのサイトの時間データを拾って自動修正するように設定してあるのですが、困ったことにどちらもブッシュ元大統領の変更を反映していないため、約2週間毎日1時間ずれ続けます。

手動で時間直して、自動修正OFFに設定すれば済むのですが、ONに戻すのを忘れるので半年前はそのままにして約2週間毎日1時間ずれるのに甘んじておりました。
そのうちにサイトの方が対応するだろう、と思っていたのです。

しかーし!
今回も全然対応されていません。(x_x)



ところで私の腕時計がなんで自動で(ブッシュさんの実施時期の制度改正も含めて)時間を自動修正してくれるのかと言いますと、電波時計だからなんですね。(^^)

毎日夜中の1時、2時、3時、4時と、コロラドから来る原子時計の電波を拾って秒針まで正確にアジャストしてくれます。
(もちろん、自分で昼間の時間帯に時間を合わせなおしてもらおうと思えば、その時にボタンひとつ押せば電波を拾って(拾える場所に居れば、ですが)時間をびっちり合わせてくれます。)


私は、値段の高ーい機械式の時計なんかも(エンジニアリング的に)好きなんですが総じて値段が高いので持っていません。(奥さんは持ってますけど。)

しかし、高機能時計はけっこう好きでして、月差+/-15秒のクォーツを二つ使って補正し合い、なんと年差+/-10秒で動く「ダブルクォーツ」なるCITIZENの時計なんかも持っているんですが、

正確さでは今愛用している電波時計には適いません。
(但し今の時計はハワイとか電波が来ないところに行っちゃうますと、ただのクォーツの精度になってしまいます。)


これは、オシアナスというブランドの腕時計です。

Oceanus
http://www.oceanus-us.com/

日本でもオシアナス・ブランドは出ています。というか、カシオから出ている腕時計ですので、米国でも、という方が正確です。
微妙にデザインが違うんですよね。

日本では、Oceanus Casioとロゴが打ってありますが、米国版では文字盤側にはロゴマークと一緒にOceanusとだけ入っていて、どこのブランドか判らないくらいです。

私の買ったモデルは、米国仕様だけにしかない、ステンレス製のモデルです。
どうも、靴や腕時計はずっしりと重い方が好みでして、わざわざステンレス製を選びました。

日本向けは、全モデルがケースもチタン、ベルトもチタンで作られています。

日本の方のオシアナスのサイト
http://oceanus.casio.jp/


日本では、福島と佐賀にある電波送信所から出ている信号のどちらかをキャッチします。

私がこの腕時計を買った2年程前には、日本と米国でしか電波を拾ってくれなかったのですが、新しいモデルは、ヨーロッパでも電波を拾ってくれるようになっています。

東海岸に出張に行ったときなどの時差の調整も、ボタン操作で時間帯設定を入れると、針がぐるぐるぐるーっと回ってアジャストしてくれます。
デジタルの小窓の方には、元居た時間帯の時間をキープしておけますし、デュアルタイム機能で、もうひとつの時間もキープして置けますので、私は常に日本時間も入れて置くようにして、非常に重宝しています。(^^)

文字盤が太陽電池にもなっていて、電池交換も全く要らない優れものです。
太陽光が来ないと、まずは秒針を2秒おきにスローダウンして省エネ。その後には自分で針を止めてデジタル画面も止めて、冬眠します。見たこと無いですけど。(笑)
この機能は、最後まで見ることなく終わりそう。(笑)


電波腕時計自体は90年代前半からあったんですが、アンテナ性能が確保し辛かったらしくて、デザインの奇抜なのが多かった割りに、日本でしか受信しない(あるいは米国でしか受信しない)ってモデルばかりで、あまり魅力的ではありませんでした。
なんども買おうかと思っていたんですが。

シチズンの電波時計の歴史のページ

懐かしいですねー。


セイコーやシチズンにも電波ソーラーの機種にいいのがたくさんあるんですが、デュアルタイム表示が無かったりしてちょっと躊躇。
10万円超の機種が多いですね。(シチズンのは日本でしか電波拾わないみたいです。)


セイコー・ブライツ
http://www.seiko-watch.co.jp/bz/lineup/>

シチズン・プロマスター他
http://citizen.jp/denpa_watch/lineup/index.html


カシオには、オシアナス・ブランドの他に、カシオ・ウエーブセプターってシリーズがありまして、機能で言えば私の要望を満たすのに十分なんです。そして、価格はオシアナスシリーズよりもぐっと安価で手に入りますね。
ガラスがサファイアガラスじゃなくてミネラルガラスだったりするんですが、機能の方は遜色ないです。

Wave Ceptor series


私は、ゴルフの時には腕時計をしたままでスイングします。
時々動画などで写っていますが、右腕に腕時計をして右打ちをしていますので、左腕に腕時計をしたまま左打ちをするフィル・ミケルソンとちょうど対称の同じ状態になりますね。

なんか、ちょっと重さが加わって、いい感じなんです。(笑)

3/07/2009

池の方にボールを打ったとき(裁定集から-3の2)


お友達(というより色々教えてくださる良い先輩です)のノリさんから、ルールに関する記事に大変興味深いコメントをいただきました。

勉強のため、この件についてもっと詳しく掘り下げてみたいと思います。

すでに裁定集に挙げられている事例の、さらに細かく掘り下げたお話ですので、私が書くことが完全に正しいかどうかは判りません。
みなさんであらためて考えてみたり、論議したりできるような内容になれば、と思います。


まずはコメント欄でのやり取りを再掲します。

***

(ノリさんコメントから池の部分の抜粋)

暫定球を打っては行けない場合も知っておくべきですが、ハッキリしているのは一つあります。
池の方向に行った場合の暫定球は、認められなくて、暫定球を打った瞬間に正球と見なされ、しかも練習???おっ、何打罰だったっけ・・調べておかなければ・・・・
兎も角、池方向の場合は行ってみて、池に入った確証がなく、ボールが無い場合は戻って打ち直しをするものだと先日教わりました。
池に入ったかどうか分からなくてロストの危険がありそうな場合、暫定は打てないと言うことなんです。
おっと、池方向??池が見えなくて初めてのコースの場合はどうなんだろう?・・
二つ調べておかなければ・・・
ルールて面倒だけど面白い。
何故そういうルールが出来たかを知るともっと面白いですね。




(私のリコメからの抜粋)

池に入ったのが確実に思われる場合は、おっしゃるとおり暫定球は打てません。
さすが、ノリさん。(^^)



>暫定球を打った瞬間に正球と見なされ

おっしゃるとおりですので、3打目をすでにプレーしたことになります。
そんなに厳しいペナルティーではないですね。(言わば前3に近い有利かも知れないウォーターハザードの措置を取り損なった、というだけで、普段のプレーでは、アリだと思います。)


>兎も角、池方向の場合は行ってみて、池に入った確証がなく、ボールが無い場合は戻って打ち直しをするものだ

これは明らかにスロープレイに繋がる、私に言わせればルール的には間違ってはいないけどマナー的には好ましくない、その方の思い込みだと思いますよ。(^^;

池の“方”へ行っただけなら、池の外でロストをする可能性があるということで暫定球を打つことは実は出来るんです。
ちょっとファジーな感じの裁定ですね。 27-2a/2.2
でも合理的だと思います。

果たして池の中で見つかった場合と、結局見つからなかった場合で、次打の処置が変わってきます。


初めてのコースなどで、池の周りの状況が判らなくてロストの可能性を考えて暫定球を打ったが、池に向かうにつれ、「ありゃー、このでかい池じゃどう見ても池だわ。」ってなった場合は、面白いのですが、暫定球は暫定球として扱われます。3打目をプレーしたことにはなりません。

しかしながら、池に入ったことが確実になったので、この時点で暫定球は破棄し(破棄しって言ってももし水の中に見つけて拾ったらポケットに戻していいんですが(笑))、ウォーターハザードの処置を取ります。


まぁ、競技会で無い限り、戻って打つのは「やり過ぎ」と私は考えます。
その程度のルール違反は、40km制限の道路を42kmで走った程度の違反で遵守してらんない、という見解です。

我々素人はフォアキャディーも居なくてラウンドしてるんですから。


***


こういうやり取りでした。

>兎も角、池方向の場合は行ってみて、池に入った確証がなく、ボールが無い場合は戻って打ち直しをするものだ

という状況をよく考えてみます。




行ってみないと判らないのは、何でしょうか?
池に入ったか入らなかったか自体が判らない、という風に私は読み取りました。

行ってみると、池に落ちて沈んでいるボールが見える、というケースは非常に稀だと思います。


ウォーターハザードの処置を取るには、基準になるポイントが分からないと出来ません。

「ボールがハザードとの境界線を最後に横切った地点」を特定できるか、もしくはボールの沈んでいる位置を視認してボールが自分のものである合理的な理由が存在し(または拾い上げて確認し)、最後に横切った地点が合理的に推測できる、などの条件が必要です。

プロのツアーや、アマチュアでも正式の公式戦の場合、こういったホール(池がティーイング・グラウンドから部分的にブラインドになっているとかのホール)にはフォアキャディーが待機していたり、ギャラリーや競技委員が居て、「ボールがハザードとの境界線を最後に横切った地点」を大概は特定できる、ということがあります。


裁定集の事例には、主にこうした競技で実際に起きた具体例を元に、裁定されたものを記述していますから、『行ってみないと判らない』ということの意味が、我々のラウンドでは違ってきます。

これが、仮に研修会や練習ラウンドなどの場合、「ティーイング・グラウンドから見ていて判らない」ものが、「行ってみると判る」というのは、ボールが無事に見つかった場合という、非常に限られた状況になってこようかと思います。


つまり私は、例えこれが競技会の場面であっても27-2a/2.2に従って、暫定球を打つことが合理的だ、と考えます。

27-2a/2.2の他に、27-2a/2.5 (初めの球はウォーターハザードの外で紛失したかも知れないと思い暫定球をプレーしたあとで、ウォーターハザードの外で紛失という可能性は全くないということが分かる) という事例も参照してみていただきたいと思います。


一方、ピート・ダイ設計のコースの池によく在るような造りで池には木枠が付けてあり、池に入っていない限り周りはほぼフェアウエイか、非常に短く刈られたファーストカットのラフで、池の外では到底ロストはしないのだ、というような状況だったとしますと、『暫定球を打つべきでは無い』という裁定になってこようかと思います。
この場合は、「兎も角、池の方向へ行ってみて、ボールが無い場合は戻って打ち直しをする」ことになろうかと。

ただしこういう設計の池で、池をティーイング・グラウンドからの死角に入れるというホールは、まず無いんじゃないかな? と私は思いますけれどね。


私が思いますに、こうしたブラインドの池があるコースは、適当なドロップエリアを設けておくか、または競技会を行う場合にはこのホールに必ずフォアキャディをつけるべきであろう、と思う次第です。



我々アマチュアのラウンドには、裁定集でも想定されていないことがいろいろと起こり得ます。

例えば、フェアウエイ脇のボールを見つけるにはさほど深刻でないファーストカットのラフにボールが行ったはずなのに、行ってみたところ、無い。
どうやら隣のホールをプレーしていた組の誰かが拾って行ってしまったらしい、などということも起きたりするでしょう。
たまたま引っ込みきらなかったスプリンクラーヘッドにたまたま当たってしまい、想像も出来ない方向にキックして見つからなくなってしまったのかも知れません。

プロの競技と違い、判らないものは判らないのです。


こういう時に、厳然とティーイング・グラウンドまで戻って打ち直すべきなのでしょうか?

合理的な推測が元であれば、(多少緩いと思われる方もいらっしゃいますでしょうが)私ならば 18-1/5を参照し、『その球が止まっていた可能性のあるいくつかの区域のうち、プレーヤーにとって最も有利な区域と最も不利になる区域を避けたそれ以外の区域に、球をドロップ』します。

厳密には、獲られてしまったボールを取り返し、自分のボールだと確認できない限りはロストボールなのですが、勝手な疑いをかけて隣のホールのグループに問いただすほどの勇気と言うか傲慢さと言いますか、そういったものは私は持ち合わせておりません。


正式の競技会で無い限り、そこまでの厳密な処置は、スロープレイを引き起こすだけで後ろの組に対しても迷惑です。(もちろん正式な競技会では戻って打ち直すべきです。)
そもそも1グリップ以下のパットを(余程のサイド・ラインでない限り)OKにして時間短縮を図ってプレーしているようなラウンドですから、ルールを遵守して居りませんのですね。



なんか、ちょっとぐだぐだ気味になって来てしまいました。(^^;
今日はこの辺でやめときます。(笑)


私は、基本的には気分よく楽しくプレーするのがモットーです。

例えば全部6インチプレースしながらプレーしている人が居ても、他の人のことは全然気になりません。(^^;


***

シリーズの過去ログ

バンブル・ビー(裁定集から-1)
ルース・インペディメント(裁定集から-2)
ボールはあるがままにプレーすればいいってもんじゃないんだよ?!(裁定集から-3)