4/13/2009

グリップの再確認


グリップに関しては、生命線(Life Line)を使おうという記事でパターのグリップに触れたことがありましたが、今回はグリップです。

他の方のご参考になるようなものでは決してありませんが、ゴルフを始めたこれこれ約20数年ほど前に教えてもらったグリップの仕方で、以来ずっと主要な部分は変えたことがありません。

当時私に最初の基本だけを教えてくれた山田さんというスクラッチプレイヤーだった方は、米国式のスイング理論を修得していたみたいですね。(当時の私には知る由もありませんでしたけど。)
ポスチャーの作り方も、あの当時にかなり深い前傾を教えてくれましたし。良いか悪いかは別にしまして。

そんな訳で、日本のスタンダードから見ると、かなりのストロング・グリップです。(私は日本で教えてもらったのに変な話ですが。(笑))
普段は、パッと握ってしまいますが、時々以下の最初に習った手順で握りなおして、ズレを修正しています。


まずは、左手から握ります。
左手の人差し指の第1関節と第2関節の間のところと、手のひらの小指の下の方にある月丘と呼ばれる部分でクラブを支えます。



写真に、白線で目印をしました。
上の写真の時、クラブフェースは目標を向いています。


人差し指で下から支え、上から月丘を被せるようにして、その2箇所だけでクラブをしっかり支えるようにします。(下の、上側の写真。)↓



その状態から、他の指を握るのですが、小指・薬指・中指の3本は上の写真のバランスを取った位置から握りますと、自然にフィンガー・グリップになります。
月丘の小指寄りのところで上から押さえていますから、パームグリップにはなりにくいです。

人差し指の第1関節と第2関節の間のところがクラブの真下に入っています関係で、他の3本の指と人差し指は少し離れます。
よく言われるところの、人差し指は鍵型を作ったような形に自動的になります。

親指も同様に上の写真のバランスを取った位置から握りますと、ロングサム/ショートサムのバリエーションは取りにくくて、ほぼ必ずこの位置に来ます。

これで左手のグリップは終了。
ナックルが、自分からみて3つ見えるくらいのストロング・グリップになっていますでしょうか。



次に右手です。

右手は、4本の指をそろえて、クラブに対して右横からグリップに対して真っ直ぐ横から当てるようにします。
目印に、写真に青い線を引いてみました。



写真を撮る都合で、左手はグリップから離れております。(ホントは左手はグリップしたままで右手を握ります。)
右手の親指が、クラブを挟むようにしているのは片手でクラブが落ちないようにしている為で、特に意味はありません。

その角度で、右手の中指と薬指の第2関節のところをグリップの真下に、フィンガーグリップで握ります。
写真では中指と薬指が写るように手のひらを少し開いて見せています。実際には上の写真の角度のまま、右手をスライドさせて左手にぴったり近づけます。


で、最終的にこうなります。↓



人差し指は左手同様鍵型を作るようにして第1関節と第2関節の間のところがクラブの真下に入るように握り、親指と人指し指でV字を作るようにしています。
(この写真を一人で撮るのはけっこう大変でした。(笑))


かなりオーソドックスなグリップだと自分では思いますけど、1点だけ変わっていますのは、右手の小指がグリップのラバーに乗っかっているところでしょうか。
以前は、インターロックやオーバーラップの時期(それぞれ8年間ぐらいずつ)もあったのですが、ここ8年ぐらいはこうなってます。

小指1本分あるか無いかぐらい右手と左手の間の距離が変わりますが、基本的にはほとんど変わりません。

私は、普通の人よりも指が短いめですし手の大きさ自体も決して大きい方ではありませんので、ジュニアゴルファーっぽいストロング・グリップが合っているのかも知れません。

右手は横から握ることなく上から握っていますので、フック・グリップではないのだろうと思います。

左手を、日本で言うスクエアなグリップにして打ってみますと、リストが利いてしまうせいなのか余計にフックしてしまうんですよね。
まぁグリップだけの問題じゃないと思いますが。

この手順を踏んでグリップしますと、毎回同じ形に戻れますので、とても重宝しています。


***

ところで、4枚目の両手でグリップしている写真もさることながら、その上の6枚を撮るときにも、結構大変でした。

ちっちゃい人が、一所懸命に邪魔してくれまして。(笑)





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追記:

ちなみに、このグリップの手順はベン・ホーガンのモダンゴルフに書いてあるものと実は “ほぼ” 同じです。

違うところは、ベン・ホーガンのモダンゴルフでは、左手の人差し指の第1関節と第2関節の間ではなくて、左手の人差し指の第2関節と第3関節の間と月丘のところで支えますので、もっとパーム寄りのグリップになり、もっとスクエアなグリップになります。

それと、右手も同様に右手の中指と薬指の第2関節のところではなくて、右手の中指と薬指の第2関節と第3関節の間のところをグリップの下にあてますので、私のグリップより深く握ります。

あ、いや、書き方が逆ですね。(^^;
ホーガンのスクエアグリップに対して、私のグリップは、左手がもっとストロング気味になり、左右ともフィンガー気味に握るグリップになっています。
(最初に教えてくれた方が、私の手が小さいのでジュニア用のグリップを教えてくれたのかもしれません。)



4/10/2009

ニック・エイデンハート投手


私、今日は非常に強いショックを受けております。



昨夜の我が愛するエンジェルズのゲームの先発は、チーム期待の星、ナンバー1プロスペクトだった若手投手のニック・エイデンハートが勤めまして、今季チーム3ゲーム目の先発投手として、6回を無失点で切り抜ける素晴らしい好投を見せてくれたのですが・・・

その彼がゲーム後の深夜、家に帰る途中、信号無視の車に突っ込まれるという交通事故でなんと亡くなってしまいました。

つい昨日、約2時間の間、彼の素晴らしい投球を見ていたばかりだと言うのに。

LAタイムズの事故に関する記事

まだ22歳です。






事故現場は、私の友人の一人が居る事務所から1ブロックも離れていないくらいの場所で、ごく普通の住宅地の小さなモールのある角の交差点です。

今日の昼頃までこの事故現場は現場検証のために封鎖されたようです。

記事に拠りますと、目撃者証言があって、写真の銀色の三菱エクリプスにニックを含めて4人乗っていたところへ、赤信号を無視して突っ込んできた赤いミニバンが横から突っ込んだのだそうです。
昨晩も飲酒運転で、しかも以前の飲酒運転で免許停止中だった模様。

4人のうち2人は即死、ニックともう一人はUCアーバイン大学病院のメディカルセンターへ運ばれましたが、ニックは病院で手当て中に息を引き取りました。



私は1986年以来の熱烈なエンジェルズ・ファンでして(野茂がメジャーに挑戦する9年前ですね)、こちらに2001年に赴任してきて以降は、車で40分ぐらいのところに球場を構えている傘下のマイナー、シングルAのチームも含めてよく観に行きます。

ニックは、マイナーではすでに、それはもう飛び抜けていいピッチャーでした。
将来はサイ・ヤング賞を獲得するくらいのエース・ピッチャーに成長するかも知れない、と思うくらいの逸材でした。

高校生の時には、全米のピッチャーの中で最高クラスの評価を受けていましたが、3年生の時に肘を故障。
いわゆるトミー・ジョン手術と言う、肘に腱を移植する手術を受けまして、2004年のドラフトで本来は1巡目の指名を受けるはずの才能でしたが、エンジェルズに14巡目で指名を受け、入団します。
14巡目ですが契約金は、当時高校生ピッチャーとしてはドラフト1巡目扱いの約1億円を受けています。チームからの評価の程が覗えましょう。

エンジェルズに入団して、1年半はリハビリでした。大手術の後ですからね。
非常に練習熱心な真面目な子で、懸命のリハビリを順調に終え、ルーキーリーグを経て、2006年の後半にシングルA+のカリフォルニアリーグに上がって来たところで、私も生で応援する機会を得ました。



惚れ惚れする投球を見せる子でした。
まだ若いこともあって細い体ながら、ストレートはよく切れますし、スライダーも鋭く曲がります。特に大きなカーブは既にメジャー級でした。
昨日のゲームでは、あのジェイソン・ジアンビを相手に最後はチェンジアップの3連投を見せて三振に切って取ってみせました。

昨年、メジャーチームのピッチャーに故障が相次いだ時に、メジャーでの登板を3ゲーム経験しましたが、メジャーの洗礼を受け、ちょっと苦しみました。
それまで負けなしで来ていたAAAに戻された後も、メジャーで打ち込まれた後遺症か、昨年はAAAでも調子が上がりませんでした。

しかし秋季リーグでピッチングコーチと修正に取り組み、今年のスプリング・キャンプでは非常に良い投球を見せて、エンジェルズの先発ローテーション・ピッチャー3人が故障に見舞われたためもあって、開幕ローテーションに食い込むことが出来ました。

そして迎えた開幕第3戦目。

我々ファンがルーキー・オブ・ザ・イヤーの期待をかける中、6イニングズをシャットアウトする好投、能力の高さを証明して見せました。


浮き沈みと成長振りを、6月のドラフトから約5年間見てきた私としては、あまりのショックに言葉もありません。

我がエンジェルズのローテーションをこの先5年は確実に守ってくれる逸材、将来のエース・ピッチャーでした。

今晩のゲームは、飛び切りいい席を手に入れて居ましたが、中止になりました。

私などは5年間見てきただけのファンですが、ご両親のお気持ちとか考えますと、本当にやり切れません。


ニック・エイデンハートの存在は、幻のエースピッチャーとして我々エンジェルズ・ファンの胸にいつまでも刻まれることでしょう。


R.I.P.



***

追記:

ニックは、昨日のゲームに向かうにあたっては自信を持っていて、両親に「このゲームは僕にとっては特別の夜だから観に来てよね。きっと格別の出来事が起きるよ。」と言って、両親を球場まで呼んでいたそうです。

今夜の中止になったゲームの代わりに放送された追悼番組を観ながら私は思わず涙線にこみ上げてしまいました。


4/08/2009

フラートン (ゴルフコース)


ここは、非常に変則的な、パー33・34=67で、パー3が7ホールも在るコースです。
スロープは114となってますが、とても狭いし、アップダウンもかなりきつくて数字ほど癒されるコースではありません。

確かに距離は短目のホールが多いのでこういったコースレート/スロープになっていると思いますが、ドライバー使えるホールは少ないですし、フェアウエーやグリーンはカチカチに硬くて、斜面のショットは数多く打たされますし、ブラインドのホールも多いし、グリーンは傾いててけっこう傾斜があって速いしで、初めて行った人は大抵叩きます。

日本で言うと、小田原城とか大秦野とか、あんな感じ(?)のコースです。

17番なんか、ティーショットはアイアン限定ですしね。
私がドライバー使うのは、4ホールだけかな。

ま、そういう訳で(人気無くって)、どこのコースも混んでる週末にいきなり予約を入れられるお手ごろ値段コース、ってことでは、重宝する時もあります。(笑)


Fullerton Golf Course
http://fullerton.americangolf.com/


ずーっと以前にご紹介しました、ペイン・スチュワート設計のコヨーテ・ヒルズ(ゴルフコース)のすぐ隣にあって、どちらも地形柄アップダウンが大きいです。
まぁコースの格はずいぶんと違いますが。

けっこう難しいとはいえ、ここで80台を叩いてしまうとかなり精神的に落ち込みます。(笑)
あと、散らばせばいいのにフロント9で、4ホール連続パー3ってのがあって、コース側の開き直りも感じます。(笑)


いつものように何ホールか写真をご紹介しますね。


1番のスタートホールはこんな感じです。
(最初の2枚は、まだ夜明け間もないので写真が暗いです。)


画像をクリックで拡大します。


フェアウエーが広くなっている部分までは打ち下ろしの約200-220yぐらいです。
ドライバーを使ってしまうと、ぐぐーっと狭まっているあたりまで飛んでしまうので、ピンポイントのコントロールが必要になってしまいます。
左側は、ずーっとグリーンの向こうまで川になっていますので。
右の木に中にちょっとでも入ったら出てきませんし。


2番ホールは、非常に狭いフェアウエーが続いている細長いドッグレッグのパー5になっていまして、これまた出だしの2ホール目なのにティーショットと2打めをちょっとでも曲げることは許されません。


次の写真は、3番ホールの2打め地点です。

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ここまで来るには、かなりの打ち下ろしのティーショットで、約200yです。川が横切っていますので、‘キャリー’で280y越せる人で無いとドライバーは打てませんので、200y打ってこの辺りにレイアップします。
ここからグリーンまでは約150y。
ライが傾斜していてよくありませんので、なかなか厄介です。


次が9番の写真です。
ここまで来ると、写真も明るくなっていますね。


画像をクリックで拡大します。


写っているのは、この日一緒に回ったレフティーのプレイヤーですが、飛距離も出るし、上手いプレイヤーでした。ちょっとマネージメントが荒っぽい面はありましたけど。

ティーショットは、フェアウエーに打ちますと、傾斜でことごとく大きく左の川の方に流れます。

2打めは正面遠くのバンカー上にあるグリーンに向かって強烈に打ち上げます。
ピンが奥だと旗が見えないくらいの打ち上げです。



バック9に入って、この写真は12番のパー5です。

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大きく左に回りこむドッグレッグで、もしドライバーを打つなら写真中央の位置、木の上を越える高いボールを打たなくてはなりません。
私はボールが低いのでフックで回すのですが、茶色い建物の方に出て行って曲がらないと、突き抜けて川に入ってしまいます。
ここでドライバーを打つなら、本当に大きく左に40-50yぐらい曲がるボールが必要です。もしくは高い弾道で木を越えつつ軽く左へ曲がるドローボール。

私は(12番ですから)その日の調子でユーティリティーで打つかドライバーで打つか判断します。
ユーティリティーの距離でフックし過ぎてしまうと、左の木の中にOBしてしまいますしね。
フック系が持ち球の私でも、非常にストレスのかかるティーショットです。


そしてこれがフィニッシングホールの18番パー3です。

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写真で見るよりもずっと下って登る傾斜が急で、カートが真っ直ぐには登れないくらいの傾斜です。
手引きカートでラウンドしている時は、息が切れるくらい。
このグリーンは、グリーン奥のラフが広いので、長めに狙うのが正解です。
手前に外しますと、下が硬いだけにけっこう悲惨な結果も待っています。