7/08/2009

ジェームズ・カムテとチェイニー・ウッズ


先月、米国ゴルフ界にとって大きな波になるかも知れない最初のさざ波が二つ、静かに立ち上がりました。

決してセンセーショナルではありませんでしたが、これから確実に来るであろう、来て欲しい、必然的な歴史の流れだと思っております。


1人は、南アから来た全身黒尽くめのジェームズ・カムテくん26歳です。



↑これは、先日のU.S. Openをマンデーから勝ち上がり、約束どおりタイガーと9ホールの練習ラウンドを果たしたという記事です。

プロ転向は2003年らしいですが、いまだ根強い人種差別にさらされる南アフリカにあって、命の危険を感じながら親に止められたゴルフの世界に入る決心をし、まずはキャディを務め高校卒業後にアーニー・エルスの基金によるゴルフアカデミーに飛び込み、才能を開花させました。

2006年にジャック・二クラスが新しいゴルフ場を作るビジネスで南アを訪問した際に、二クラスに会うことが出来ました。
カムテくんを覚えていた二クラスは、自らがホストを務めているオハイオ州ダブリンでのメモリアル・トーナメントへスポンサー招待枠でカムテくんに出場の機会を与え、さらに一緒にラウンドをし、タイガーにも彼を紹介します。

この時に、タイガーがカムテくんに、U.S. Openのマンデーを勝ち上がれたら、一緒にベスペイジ・ブラックでの練習ラウンドをしようじゃないか、という賭けを持ちかけたのだそうです。

果たしてカムテくんは予選を勝ちあがり、タイガーと練習ラウンドをすることになったのが、上の写真と記事です。

メモリアル・トーナメントも、U.S. Openも残念ながら予選落ちしてしまいましたが、今後、南アからの黒人ゴルファーの道標的な存在になって行くことでしょう。


***


もうひとりは、タイガーの姪っ子、チェイニー・ウッズちゃんです。




こちらはタイガーの姪っ子ですからずいぶん小さいときから有名で、メディアにもちょくちょく登場していましたが、先月末の、NY州で行われたウエグマンズLPGAトーナメントで、ついにLPGAデビューを果たしました。
残念ながら今回は、75・74 = 149で予選落ちしています。


今年カレッジに入ったばかりのもうすぐ19歳、まだアマチュア・プレイヤーですが、アマチュアの大会ではすでに30勝を上げている大器です。

以前は細っこい女の子、って感じでしたが、ずいぶん魅力的な女性になっていますね。♡
カッコイイです。


いやlぁ、もうこれから彼女の出場するトーナメントは録画してTVにかぶりついて観なくちゃ、ですね。(笑)


↑ ちっちゃいとき。


7/07/2009

クレスタ・ベルデ (ゴルフコース)


ここは1927年に、マカロニ・ウエスタン(イタリア製西部劇)のスター俳優ランドルフ・スコットが投資して造ったカントリー・クラブで、当時はクラーク・ゲーブルやバート・ランカスターなどの有名俳優達がよくプレーしたのだそうです。
そのころはパークリッジ・カントリークラブという名前だったそうで、全米でも古い方のコースに入るらしいですね。

(ちなみに英語では、“Spagetti Western(スパゲッティ・ウエスタン)”と言います。マカロニ・ウエスタンって呼んでいるのは日本だけだそうで、wikipediaに拠りますとどうやら淀川長治さんが改名したらしいです。)

現在は、パブリック・コースになっていまして、フリーウエイの91号線とインターステイトの15号線のインターチェンジに接する形のロケーションにあります。

値段的にも非常にお手ごろ価格になっていて、ロケーションの関係でLAダウンタウンからはやや距離があり、やや内陸に在るため夏は非常に暑く(華氏100度以上とかに)なりますので、土日でも割合に混み合わないので、気持ちよくラウンド出来ます。(^^)

創立が古いコースなせいかどうか、距離はあまりありません。
バックティーでも全長6,065ヤードのパー70です。

その代わり、アップダウンはかなりありまして、狭いホールもありますし、特に出だしの2ホールは、2打めの登り傾斜がきつすぎてグリーン面はおろかピンフラッグさえも見えない為にターゲットとして高い看板が掲げてあってそこに向かって打っていくような仕様になっていたりします。

どちらかと言いますと、日本の山岳コースを思い起こさせるような、そんなゴルフ場です。

前半にはパー5がなくてパー34、全体には短めのホールが多くて極端な打ち上げや打ち下ろしになっているのですが、445y、448yのパー4や、打ち下ろしとはいえ236yもあるのにグリーン右手前にクリークが横切っているようなパー3もありまして、なかなかにタフなホールもあります。


Cresta Verde Golf Course
http://www.golfcrestaverde.com/


気温が上がらない前にラウンドしちゃおう、ってことで、私達は土曜日の朝5時50分のスタートを予約して出かけました。



いつものように写真を何枚かご紹介します。


最初の写真は、2番ホールの320yパー4。

画像をクリックで拡大します。


ちょっと朝日が低くて見えにくいんですが、左右の木の中に行かないように見えるところにティーショットを打って、2打めは直角気味に左に(的に向かって)打ち上げて行きます。
短いからといって200yぐらいにティーショットを刻んだ場合、左寄りに打ってしまうと木が邪魔でグリーンに向かって打てませんし、ドライバーで右寄りに打ってしまうと突き抜けてしまいますし、クラブ選択に気を使います。

私は前者をやらかしてしまいまして、2打めはフックで回してグリーン右に持っていくのがやっと。
(暫定球はドライバーに持ち替えて、すごくいいポジションに打てたのですが後の祭りです。)

グリーンまでの残りは120y程度なのですが、強烈な打ち上げのため、7Iのフックで150yぐらい打つ感覚で行きました。
右のガードバンカー越えの3打めも寄らずピンチでしたが、下りの11歩(約8m)のパットがするするーっと飛び込んでくれてパーセーブしました。



8番ホールは、強烈なうち下ろしの200y、パー3です。

画像をクリックで拡大します。


写真でも伺えますが、8階建て分ぐらいの高低差はありますでしょうかね?
バックティーからですと、下りが急でティーインググラウンド自体が障壁になって、グリーンやその手前の地形が見えませんので、フロント・ティーの前まで行ってこの写真を撮りました。

200yですが、160yぐらい打つ感覚です。
私は、自分ではものすごくいいボールをいい距離感で打ったつもりでしたが、右手前に写っているバンカーに捕まりました。

ピンが右寄りで、バンカーショットがちょっと難しい状況下、バンカーは水浸しでカチカチだったのもありまして、なかなか上手く打ったもののグリーンをオーバー。
グリーン外30cmからのチップショットはもうひとつで5歩(約3m半)を残しましたが、このパットがカップに蹴られて惜しくも入らず。
ダブルボギーでした。

2ついいショット打ったのになぁ。



次の写真は9番の448y、パー4です。

画像をクリックで拡大します。


ティーショットを打ち下ろしの後、大きく左に曲がって緩やかに登って行くパー4です。
写真中央の木よりもさらに左の奥の方へ回りこむレイアウトで、ベストポジションは写っているバンカーの左くらいの位置です。

ここのティーショットは、右側のティーイング・グラウンドに被さるように生えている木が邪魔くさい感じがしますが(笑)幸いに上手く打てまして、2打めの残りは約195yでした。

グリーンは左半分強がCの字に池に囲まれていまして、さらにグリーン右手前15yぐらいはなれたところにもバンカーのような形状の小さめの池が配置してあります。
ティーショットが良かったので、ここは勝負するしかないと思ってグリーン右サイドにユーティリティーで打っていきました。

このショットはあろうことか池越えに飛んで行ってグリーン左端に着地、カラーに止まりました。
あまりにチャレンジャーなルートで飛んでいった自分のショットに、しかし会心のショットではあったことも相まって、笑ってしまいました。

ゴルフってこういうのが楽しいですよね。(^^)



次の写真は、13番ホール、236yのパー3です。
打ち下ろしとは言え、さすがに長いです。

画像をクリックで拡大します。


写真中央に白いフラッグがかすかに写っているのがクリックして拡大してみていただきますとわかるかと思うのですが、グリーン手前には右側からブッシュのようなものが写っていますよね?
これが実は幅50cmぐらいの、底に石が敷き詰められたクリークなんです。薄く1列にブッシュも生えています。
つまり、グリーンに打つには上げて止めなくてはなりません。

この日の距離は、少し前に出ていて約226yでした。
ブッシュが横切っていないグリーンの左手前部分にレイアップして行くことも選択肢に入れて考えなくてはなりません。左の木の影が落ちている辺りですね。

私のこの日のショットは調子悪くありませんでしたので、ユーティリティーの2番で思い切ってグリーン中央狙いで打って行きました。
この日はグリーンも湿っていて、よく止まるグリーンでしたし。

(グリーン中央狙いなのに意に反し)真っ直ぐピンに向かった(笑) ボールはピンのやや左、奥の9歩(約6m)にオンしてくれました。(^^)



最後の写真は、14番右に大きくドッグレッグの500yパー5です。

画像をクリックで拡大します。


見えている範囲のフェアウエーに打っていき、そこからは80度ぐらい右の方へぐぐーっと登っていくレイアウトのホールです。

ここでのティーショットは、唯一ダグフックを打ってしまいましたが、幸いにも左側はびっくりするほど開けていてセーフ、助かりました。
暫定球は写真中央の方向にいいボールでしたが、最後小さくフックがかかり、突き抜けてOBする一歩手前でした。

左側ラフのグリーンがえらく遠くなる位置からの2打めはなかなかいいボールでレイアップでき、うまくリカバリーできました。


全体としまして、傾斜からのショット、高低差を考慮したクラブ選択が必要な、日本の山岳コースっぽいコースだったということに集約できそうなコースでした。


7/05/2009

パッティング動画-2 (スーパースロー)


米国は、今日は独立記念日でした。

近くのベースキャンプが一般開放になり、ファミリー・ファン・ゾーンや、フードコートなども用意され、夜には大花火大会になるので、家族で遊びに行ってきました。(^^)


***

久しぶりにスイング動画を撮ってみました。
5歳半になる息子と一緒に練習グリーンに行って、今回はせっかくですからスーパースロー動画を撮ってみることに。

ストローク部分だけを1/7のスピードでの再生にしてあります。

以前から何度か書いていますが(私が勝手に思いますに)、「カップは耳で聞け」というアドバイスは、毎日パットの練習をしていて距離感はもう見なくても身に付いている、ボールがカップに入った/外したところを見なくても、どういう風に外れたか分かってしまうような、プロやトップアマ向けのアドバイスなんだろうと思うんですね。

ですから練習が少なく距離感の良くないアマチュアの私は、なるべくボールの行方を最後まで見ようという意図で今のところ、ボールは左の方に構え、カップの方を見てストロークするようにしています。
(ご参照:驚くほど距離感の合うパット法 (デジタルパットに取り組む前に書いた記事です。))

かなり変則なパットの打ち方ですね。(^^;


打っているのは、10歩の距離(約7m)です。
やや下りの最後にちょっとスライスのラインです。

セットアップは通常のスピードで、バックスイングに入ったところからフォロースルーまでをスーパースロー再生にしてあります。(^^)


ボールは、左足かかとの内側の線上からボール1個ぐらい内側で、これは私の場合はドライバーをはじめすべてのクラブでほぼ同じ位置にボールを置いています。
足はほぼ肩幅。

構えに入る手順は、これもドライバーと全く同じでして、右手でクラブを持ち両足を揃えてボールの正面に立った後、左足を決め、それから右足を肩幅に開いてスタンスを決めたら、パターをソールした状態でグリップをし直して、グリップは左太ももの内側にセットしています。

デジタルパットでグリーンの基準の速さを測定するときは内-内、外-外、という形で打ってみますが、実際にパットをするときは動画のように、バックスイングは目分量で決め、フォロースルーはけっこう大きくとります。なぜかはよく判りません。(^^;
距離感は、歩数の情報と、目から入るグリーン上カップまでのラインの情報とをリンクさせることで作っています。

このため、上体はやや右に傾けていますね。
重心は、やや左足体重です。

下半身は、極力動かさないように構えています。

私のパットの説明を書いていますが、決してどなたかのお手本になるようなパッティングではありませんので誤解なさらないようにお願いします。(^^;


あくまでも変則ですが、今年の平均パッティング数は32.33と、昨年から1打改善する目標を達成中、GIRのパッティング数は1.98とわずかに2.00を切って健闘中です。(^^)

左目の真下にボールをセットしたりする取り組みは、まだ先のことにしようと思っています。


スーパースローを見まして、ちょっと意外だったのは、打ち出しでポコポコとボールが跳ねて見えるところです。
打っている本人には、いたってスムーズに転がっているように見えていたのですが。
(まぁ、出だしのところはボールのスピードも速いですし、私はカップの方を見ていますからね。(^^;)

インパクトの瞬間の、(わずかですが)シャフトが撓るような動きは、ドライバーのシャフトの動きにも少し似ていますね。



今のところのパットの中での優先順位は、この記事→スコアに対する考え方 -2 (パター編その1)に書いたようなことになっています。(^^;