1/25/2010

ザ・ゴールデン・8


「パットってどのくらい入るもんなの?」という記事のコメント欄にて、みなさんから貴重なご意見をいただきまして(ありがとうございます。m(__)m)、とても楽しかったのですが、


その中で、


ノリさんは、
>問題は、グリーン回りからの、パターを使えない状況での寄せを限りなく2歩以内に近づけたい
>とすれば、5割は見えてくる?・・


とおっしゃっていますし、


trimetalさんも、
>狙ったところに2mが打てれば、寄せワンの確率が上がり、・・・(中略)・・・、3パットも激減すると言うところでしょうかね。

と、おっしゃっています。


やはりパットが上手な方は、すでに3パットは年平均ではラウンドに1回以下、さらにパット数を減らすには、むしろショートゲームの担う部分の方が大きいと感じていらっしゃるようです。



本来なら追記ぐらいで済ませるボリュームの内容なのですが、その部分をちょっと掘り下げてみようと思います。

ちなみに「パットってどのくらい入るもんなの?」の続きだと言いつつ、カテゴリーはショートゲームです。(^^;

(余談ですが、私はブログの記事を、誰かに教えようと言う意図で書いては居りませんで(そもそも下手ですから無理ですし)、自分のゴルフの整理、向上のために書いて居ります。
ブログ仲間で、いろいろ参考にし合えればいいなぁ、とそんな気持ちはありますが。

上記コメントを頂いたお二人からはむしろ教えていただくことが多くて、とても有り難く、嬉しく感じて居ります次第です。
ありがとうございます。 m(__)m )




さて、上記お二方のおっしゃっている2歩(あるいは2m)以内に寄せて・・・というのは、大体20-30y以内ぐらいを想定なさっているかとおもいます。

2mぐらいに付けると3パットもまず無いし、1パットも十分に期待できますから一安心、って感じますが、実はツアー・プロでも7フィート(約2.1m)からだと平均45%しかカップインしないんですね。
私が2mに寄せたのにパーを逃してガッカリするのは100年早い、ってことになります。(笑)


ちょっと20y以下のデータが私の手元には無いのですが、興味深いデータがありますので、ご紹介しますね。


60y前後からのアプローチで、ツアー・プロはアベレージで大体カップから平均16フィート(約4.8m)内外に付ける、というデータがあります。
(このカテゴリーの数字が一番いいのはジム・フューリックで、平均でなんと8フィート(2.4m)を切っています。
すごい。)

さらに余談ですが(笑)、ツアー・プロは、番組とかで見ますと大体、100yから打った時の目安として10フィート(約3m)以内に付ければOK、と言っていますね。
150yからだと、20フィート(約6m)以内が目標。
(これはまた別のお話になりますけど。)

それもそのはず、ツアー・プロであっても16フィート残ってしまうと、カップインする確率は平均で15%ほどしかありません。

お友達登録していただいております、サンディエガンさんやHumhumさんのようなスクラッチ~+ハンディの方たちや、ショートゲームが身上とおっしゃっているカテゴリー1・プレイヤーのcharさんなどの60yからのデータは、
ツアー・プロのコースのコンディションや距離、グリーンの速さなどを差し引きますと、おそらくツアー・プロと同じくらいの数字になるものと思われます。


で、ですね、これがハンディキャップ20+/-5 のアマチュアの平均ではこういうデータになります。

60y以内(ちなみにこれは‘前後’ではありません。10yなども含む「以内」です。)から打ったアプローチのカップまでの残り距離平均が約16フィート(約4.8m)だそうです。
そして、60y外(150yとかも含めて)から打ったショットが運良く乗ったアプローチのカップまでの残り距離平均が約36フィート(約10.8m)なのだそうです。

どういったファースト・パットの距離の頻度が多いか、というデータになります。


先だっての図をもう一度見ていただきますと、



16フィートからハンディ20+/-5 の人がカップインする確率はわずかに約3%、 36フィートからでは1%もありません。
道理でパーオンしない限り、なかなかパーが獲れない訳です。

でも、ボギーオンでも2パットならまだボギーです。
3パットでいわゆる素ダボを打ってしまうのが一番骨身に堪えます。


逆に言いますと、36フィートから(あるいは16フィートから)のファーストパットを1歩以内に付けるようにすれば、素ダボを打たずに済むわけですよね。


前記事のコメント欄で書きましたが、セカンドパットが、1歩(約80cmを想定)と2歩(約1.6m)とでは、雲泥の差になります。

>プロでさえ、9割入る1歩残しと 6割入る2歩残しの間には、大きな差があるということです。
>
>20ハンディキャッパーではこの差はもっと大きく、1歩残し8割に対して2歩残し3割、という違いで出ているのです。
>これはでかい。


つまり20ハンディキャッパーにとっては、3パットのダブルボギーになってしまう確率が、2割か?7割か?の瀬戸際です。

コメントには、

>3パット撲滅のカギは、この辺りでしょうか。

とも書いたのですが、ファーストパットを50cm以内に付けるように距離のコントロールをする、とまで行かなくても、大体1m以内ぐらいに距離をコントロールできれば、大概の3パットは退治出来るのですよね。

3パットを‘絶滅’させるのは無理です。(笑)
トップのツアー・プロだって3パットすることあるんですから。



次に書くパッティング・カテゴリーの記事で取り上げようと思っていますのは、この記事とはまた別の角度から見ました、3パットを無くすための(若しくは1パットを少しでも増やすための)取り組みです。

アプローチの成否は抜きに考えてみたいと思います。





ところで表題の、「ザ・ゴールデン・8」ですが、これはドリフターズの全員集合ではありません。(^^;


デーブ・ペルツはことあるごとに、この「The Golden 8-feet」というフレーズを口にするのですが、これはゴルフのスコアリングに最も重要な数字なのだそうです。

ドライバーの250yでもなく、アプローチショットの150yの正確性でも無く、
20yの寄せよりも、3フィートのパットの確率でも無く、一番重要な数字がこのゴールデン8フィートだと。


ゴールデン8につきましては、ショートゲームでピンから8フィート以内に寄せてワンパットを取ることだと勘違いされていることが多いのですが、正しくは、カップから2-10フィートの範囲の、ゴルフのスコアを決める要因としては最大のゾーンのことを指します。


先だっての図に、色を付けました。



詳しい説明は機会があったらにしますが、

95%以上カップインする2フィート(約60cm)から、平均で25%がカップインする10フィート(約3m)までの、このゾーンが、
アプローチショット、パッティングを含めて一番に重要な「スコアリングの良し悪し」に大きく影響するゴールデン・ゾーンなのです。



1/22/2010

ムーアパーク (カントリー・クラブ)


ここは比較的新しいコースですが、ゴルフ・ダイジェストの“Best Place to Play”とか、ゴルフ・マガジンの“Top Ten New Places to Play”とかに選ばれていて、非常に評判の良いコースです。

愉快なPGAプロのピーター・ジェイコブセンと、ティーチング・プロのジム・ハーディーの設計です。
(この二人のコンビは、近頃けっこう色々なところに設計していますね。)

先日ご紹介しましたエンジェリス・ナショナル(ゴルフクラブ)よりもさらに西の方のロサンゼルス北西の郊外にあります。


Moorpark Country Club
http://www.moorparkgolf.com/


名前はカントリー・クラブになっていますが、今はプライベイトではなくて、パブリックとしてプレー出来ます。(^^)


土日は$125ですが、友人が$70で出来るよ、どぉ?って声かけてくれまして、はいなはいなで行ってきました。
まだ薄暗い6:40スタートで、4時半起きで行きましたです。
(例によって、レンジでのスタート前練習、無し。(T_T)  (笑))

9ホールのコースが3つある、全27ホールのコースですが、
この日はRidgeline CourseとCreekside Courseの2つです。
もうひとつのCayon Crest Courseは7時半スタートまで開かないのだそう。
(なんでかはよく判りません。)


初めてのコースですが、青ティーをチョイス。
なかなかに難しいと評判のコースですけど、空気も清々しくて気持ちイイし、まぁいいでしょう。(笑)

コースレート/スロープは青ティーからで71.5/137 (パーは36・36=72)ですから、スロープから見てここも厳しいコースでしょう。


グリーンのスピードはエンジェリス・ナショナルと同じくらいで、私がプレーする他のコースよりも速いです。
アンジュレーションは、すごくあるホールとそうでもないホールがありましたが、コース全体&ホール全体にけっこうキツ目の傾斜があるので、ローラーコースターみたいに転がる愉快なグリーンになっていて、グリーン自体はかなり硬めでした。アプローチが止まらない感じ。



いつものようにいくつかのホールの写真をご紹介しますが、コースのサイトの(ちょっと小さいですけど)レイアウト図がホール毎にリストされていますので、今回もホール・レイアウト図も併せてのご紹介をします。

最初の写真は、Ridgelineの1番ホール(Epworth Country) 357yのパー4を、グリーンから振り返った写真です。
画像をクリックで拡大します。


打ち降ろしで3Wで打ったティーショットもまずまず、グリーンへの登りのアプローチは2クラブ大きめに読んでなかなかいいボールを打ったのですが、右側が崖になってますからね、グリーン左へ安全目に外れたんですが、ここからのアプローチがけっこうな左足下がりで難しく寄せ切れずに
4歩(約3m弱)残して、外してボギー・スタート。

まぁ朝一、練習もなしにスタートして大したトラブルなくボギーは上々ってところでしょうか。
2番、3番をグリーンちょい外しでパー、調子悪くないぞ、って感じでスタートしました。



次の写真は、Ridgelineの5番ホール(Long Canyon) 620yと長いパー5の打ち降ろし、2打目地点です。
画像をクリックで拡大します。


このホール、早朝は全域山の陰に入っていまして、影の中が見えるような露出で写真を撮ったので、空は白く飛んでいます。
遠くの真ん中に見えるのがグリーンです。

3打目は左足下がりで打ち降ろしでしたが、まだ145y残っていました。
フルショット出来ないので6Iを選び、斜面と平行に構えて3/4より小さいぐらいのショット。
これは左手前12歩(8m半)に乗せて、2パットのパーでした。



Ridgelineの9番ホール(Ogo Pogo)は、大きな湖の向こうに、巨大なグリーンがある186yのパー3です。
画像をクリックで拡大します。


この日はかなり風が強くなる予報で、ここではアゲンストですでに吹き始めていましたので、200yは打つ計算でした。
カップはグリーン真ん中左寄に切られていましたので、ちょうどグリーン前のフェアウエーが無い辺りですから、ショートする訳に行きませんし。

これはしかし、ユーティリティーの2番が非常に上手く打てまして、ピン・ハイ右側の3歩(約2m)のバーディーチャンスに付きました。
これを沈めてバーディー。 と言いたいところですが、わずかに切れて外しました。
(あとでラウンドの総括に書きますが、ここのグリーンはショートパットが難しいです。)

Ridgelineコースには、パー5が3つ、パー3が3つ、パー4が3つずつあるんですよね。



Creeksideに移っても、ショートパットでは苦しむものの、ショットは調子よく打てています。

パー、ボギー、ボギーと来ての後半、
Creeksideの4番ホール(La Bruja Verde)は407yの実に難しいパー4です。
画像をクリックで拡大します。


ティーショットは写真右の、目標ポールを狙ってフェアウエーに乗せます。
そこからまたブッシュ越えで左ドッグと言いますか、写真中央やや左寄にちらっと写っているフェアウエーの方向に打っていき、(写真には写っていない)その左奥のグリーンへ向かって、さらに打ち上げて行きます。

ホール図を見ますと、「およよ?」って感じしますでしょ?
400y超で、しかも登ってますからね。
けっこうな緊張感です。

まずそもそも、ドライバーのティーショット自体が、目標ポールをピンフラッグに見立ててドライバーで打つパー3みたいな感覚でした。

2打目はグリーンまで190yでしたが、かなり登っていたので3Wで打ちましたが、スィートスポットで打てず、グリーンには20yほどショート。

3打目勝負で、上手く打って2歩(約1m半)に寄せましたが、このパットも
カップの手前でグッと切れてわずかに外れてボギー。 1歩、3歩、2歩と、短いのを外し続けて3連続ボギーです。



そうなると、(私はメンタルに弱いのかどうか分かりませんが) なぜかドライバーが狂い始めます。

続くCreeksideの5番ホール(Eagle Flight)は、ドライバーがしっかり打てれば1オン出来るチャンスがある(と思われる)270yの打ち降ろしのパー4でした。
画像をクリックで拡大します。


グリーンはご覧のような位置。
風は左から右に、ますます強度を増しています。

とりあえずグリーン左はじに向かって打ったボールは、なぜか右に出て、風も手伝って大きく右に流れてしまってブッシュにかかってOBになりました。
1ペナ扱いなのですが、ドロップする場所がティーイング・グラウンドしかありませんから、OBと同じです。
2発目はグリーンの20-30y左を狙いました。
このボールは(ティーから見て)グリーン左エッジに運べて、そこからチップショット、2歩(約1m半)を沈めて、ボギー。

短いホールには罠がある、ということで、初めてのラウンドでは私は大抵刻むのですが、写真を見ていただけるとおり、いったいどこに何ヤードで打てば安全なのか、よく判らず。(x_x;
4連続ボギーも仕方ない、と言ったところでしたでしょうか。


このあと、ドライバーの強振が悪影響したかどうか、7番、8番とティーショットでトラブってしまいました。
(この辺はちょっと今後のためにも考えないといけません。)



最後にご紹介する写真は、Creeksideの9番ホール(Let It Ride!) 475yのパー5です。
画像をクリックで拡大します。


写真に見えているフェアウエーまで届かせるのに、キャリーで220yあります。
でもって、届いた先のフェアウエー真ん中に2つのバンカー。

バンカー左のやや狭い方のフェアウエー(写真で言う中央)に運べば、2オンも可能と言うレイアウトです。
が、この時点では強烈なアゲンストになっていまして、「フェアウエーまで届くんかいな?」状態。
7番、8番とドライバーが言うこと聞いてないだけに、かなり不安。

バンカーに入ってもいいから届かせるしかありません。
仕方なく私なりのスイングで強振しました。

これは無事にバンカー右の広いエリアに着地。

セカンド・ショットも登ってますし届きませんから、ユーティリティーの4番でレイアップ。
3打目の約65yを54度のウエッジで打ち上げましたが、戻されてかなりショートし、15歩(約10m半)のパットが残りました。
これを2パットで行って、最後はなんとかパーで締めくくり。

8番でのダブルボギーは痛恨でしたが、気持ちよくラウンドを終えました。(笑)


1/19/2010

パットってどのくらい入るもんなの?


つい最近、シニアツアーで一時無敵だったデーブ・ストックトンがコーチングをやり始めフィル・ミケルソンが早速その教えを乞いに訪れた後、劇的にパッティングを改善したことが話題になりましたよね。

先月のゴルフ・マガジンにそのことが特集されていました。

内容を読みましたが、5つのアドバイスはどれも、メンタルなお話だったと記憶しています。


時に、「パットがうまい人」と言った場合には、一体どんな人を指すのでしょうか?
もちろんレベルによって表現は変わってくると思います。

ツアー・プロなら、肝心な場面で入れてくる人、かな?
プレッシャーのかかる場面で、いわゆる“クラッチ”なパットが打てる人。


私の場合ですと・・・

どこからでも距離感よく50cm-1mに距離を合わせて来るパター。
2m以内を、実にしぶとくよく入れてくるパター。
3m-10mを、ことごとくカップの山側をかすめるように打ってくるパター。

こんな感じのイメージでしょうか。

この辺、みなさんの持っていらっしゃるイメージも聞いてみますと、とても私の参考になるような気がしています。(^^)


パットの名手デーブ・ストックトンのようには行きませんが、私も今年は、「バーディ倍増計画」などという捕らぬ狸の皮算用を目標のひとつに掲げてしまいまして(笑)、
さてどこから手を付けようか?といった風情なのですが、・・・やるべきことは山ほどあります。(^^)

決して「練習あるのみ」ではなくて。

意味のある練習を工夫し、自分に合った効率のよい練習を模索し、短時間の練習時間で成果をあげるべく、(仕事の休憩中でもトイレでもどこでも出来る)思いを巡らせることに時間をかける訳です。(笑)


特に、デーブ・ペルツのパッティング・バイブルに書かれている内容には、「目から鱗」どころか、そんなコロンブスの卵は聞いたことない!、コペルニクス的地動説級の知られざる事実?!って感じのことが山ほど、しかも客観的にデータと共に述べられていまして、さてそのうちのどの部分を私が消化してどれだけ自分の為に活かすことが出来るか、私でも少ない練習でモノに出来る部分はどこか?ということになってきます。

(余談ですが、私がペルツ先生を信望する大きな理由のひとつは、この人はとある特定のパッティング法の指導者ではなく、膨大なデータを基に科学的なリサーチをする研究者である、というところです。
いつも、動かしようの無い、疑いようの無い(けど一般には信じがたい)事実を、データを上げて実証してくれます。)

そして彼の示す解決法はいつも、決して魔法のように効く方法などではなく、科学的分析に基づいた効果的練習法など、ひとつの提言です。
個人差に合わせ、他の方法もあってしかるべきなのです。



では今日はその第1段として(第1段はこの間、完全ペンデュラム式ストロークでやったじゃないの?ってのは置いときまして。)、いったい私程度のアマチュアで練習量不足せざるを得ない人間が到達出来るのはどの辺りまでなのか?

一番効率的なのは、どの辺りの改善なのか?

ということを考えてみたいと思います。



ここに、パッティング・バイブルから勝手にデータを拝借して私がグラフに起こし直したものがあります。 ↓
図をクリックで拡大します。


これは、パットの残り距離に対して、どのくらいの確率でカップインしているかを、膨大なデータを元にグラフにプロットして作られたもので、青線が
ツアーのあらゆるトーナメントでツアープロ達の、ツアー・コンディションのグリーンでのパッティングを基に、ツアーの最中に採られたデータです。
幅を持っているのは、プロット点の集合体だからですね。

そして、本では別の話の中で別のページにグラフで出てくるのですが、ピンク色の線で付け加えてありますのが、アマチュアの(ペルツのスクールの生徒さん達で)ハンディキャップ15-25の人たちの平均データです。


このグラフを見て判りますのは、驚いたことにあれほどことごとく入れてくる印象のツアー・プロでも(大体真ん中のデータをとってみてみますと)、
6フィート(約1.8m)のパットは50%しか決まらない、ということです。

意外じゃありませんか?

もちろん全ゴルファーでトップ中のトップ、ツアー・プロのことですから、この距離でラインが分かっているとなれば90%以上決めてきます。
しかし、不確定要素の多いツアー中のパットとしては、50%しかカップインしない訳です。


我々アマチュア・ゴルファーが、1回のラウンドで1.8mをことごとく決める日があったとしても、年間を通じてデータにしてみると、30-40%入ってくれれば御の字、ってことになりますね。
ハンディ20+/-5の生徒さん達で、ちょうど25%ぐらいです。

なぜ初めて打つ6フィートのパットがこれほどまでに難しいのか?という説明に付いてはここでは省略しますが、パッティング・バイブルにこれでもかと言うくらいに理由が書いてあります。
(カップの外6インチから6フィートに渡るドーナツ型の「Lumpy doughnut」現象など、興味深いお話が満載です。)


同様にして見て行きますと、

ツアープロは、

3フィート(約91cm)で90%、
6フィート(約1.8m)で50%、
9フィート(約2.7m)が30%、
12フィート(約3.6m)が20%、
18フィート(約5.4m)で10%、
30フィート(約9.1m)で5%、
42フィート(約12.7m)でも約4%がカップインします。

一方のアマチュア(HDCP15-25)では、

3フィート(約91cm)で75%、
6フィート(約1.8m)で25%、
9フィート(約2.7m)が10%、
12フィート(約3.6m)が5%、
18フィート(約5.4m)で2%、
30フィート(約9.1m)で1%、
42フィート(約12.7m)では0.5%しかカップインしません。

ツアー・プロのデータで、30フィートだろうが42フィートだろうが成功率が大して落ちないと言うのは、距離感で苦しむことが殆どなく、ラインさえ判っておればいつでもカップインする用意がある、ということの現れでしょう。


スコアで一番大きく出る部分はどの辺りでしょうか?


以前、「パット数40%の法則!」という記事で、スコアのおおよそ40%はパッティングである、ということを書きました(ペルツのパッティング・バイブルによると全ストロークの約43%となっていましたが、これはペナルティを除いているのかな?と思われます。)が、

そのパット数のうち、半数以上は6フィート(約1.8m)以下のパットだそうです。
つまり、6フィート(約1.8m)以下のパッティングは、実にスコアの20%を占めており、その20%内での成否が上記の50%と25%では、全スコアに対して5%の差が出ます。

5%の差と聞くと大したこと無いように聞こえますが、72で回る人で3.6打、80で回る人で4打、100でラウンドする人で5打もの差になります。
言い様によっては、95か100かの境目であり、80か76かの境目であり、72か69かの境目になる訳ですから。
(正確に言いますと、6フィート以下にはプロとアマチュアで殆んど差がないタップインも含まれていますから、3-5打もの差にはなりませんけれど。)

ちょとややこしいですか?(^^;

注目すべきは、あらゆる距離において、ツアープロとアマチュアに差がありますが、相対的に差が一番大きいのは、図中に黄色線を引いた、6-7フィート(約1.8-2.1m)の辺り、ということになりましょうか。



私も、6フィート(約1.8m)のパットの、もしラインが分かっていたら、75%ぐらいは入れる実力があると思いますが、ラウンドではどうだったでしょうか。 (6フィートは私の2歩半ぐらいでして、2歩とか3歩で切り上げ切り下げしてデータ取ってましたので、調べてません。(^^;)

まぁハンディ20+/-5の人たちの平均、25%よりは入っていると思います。

この距離のパットの精度をもっとあげるにはどうしたら良いのか?
目標としては、40%から45%は入れたいですねー。
もしかしてペレツのパッティング・バイブルの教えを体現化できれば、この距離だけならプロ並みの50%も行けるかも?

糸口が見えてきました。(^^)
subconsciousの有効利用、同時にsubconsciousとの戦いです。
それとグリーンの読みの見直し。

具体的な内容は、実践して私なりに消化しながら徐々に書いていく予定です。
「3-5フィート(約0.9m-1.5m)をもっと確実に入れる」というのは、明らかに今年のターゲットのひとつですね。
それから、7フィート(約2.1m)前後に強くなる。


とりあえず今日のところは、「パットが上手い」というのはどういうことなのか?
・・という考察でおしまいです。