「パットってどのくらい入るもんなの?」という記事のコメント欄にて、みなさんから貴重なご意見をいただきまして(ありがとうございます。m(__)m)、とても楽しかったのですが、
その中で、
ノリさんは、
>問題は、グリーン回りからの、パターを使えない状況での寄せを限りなく2歩以内に近づけたい
>とすれば、5割は見えてくる?・・
とおっしゃっていますし、
trimetalさんも、
>狙ったところに2mが打てれば、寄せワンの確率が上がり、・・・(中略)・・・、3パットも激減すると言うところでしょうかね。
と、おっしゃっています。
やはりパットが上手な方は、すでに3パットは年平均ではラウンドに1回以下、さらにパット数を減らすには、むしろショートゲームの担う部分の方が大きいと感じていらっしゃるようです。
本来なら追記ぐらいで済ませるボリュームの内容なのですが、その部分をちょっと掘り下げてみようと思います。
ちなみに「パットってどのくらい入るもんなの?」の続きだと言いつつ、カテゴリーはショートゲームです。(^^;
(余談ですが、私はブログの記事を、誰かに教えようと言う意図で書いては居りませんで(そもそも下手ですから無理ですし)、自分のゴルフの整理、向上のために書いて居ります。
ブログ仲間で、いろいろ参考にし合えればいいなぁ、とそんな気持ちはありますが。
上記コメントを頂いたお二人からはむしろ教えていただくことが多くて、とても有り難く、嬉しく感じて居ります次第です。
ありがとうございます。 m(__)m )
さて、上記お二方のおっしゃっている2歩(あるいは2m)以内に寄せて・・・というのは、大体20-30y以内ぐらいを想定なさっているかとおもいます。
2mぐらいに付けると3パットもまず無いし、1パットも十分に期待できますから一安心、って感じますが、実はツアー・プロでも7フィート(約2.1m)からだと平均45%しかカップインしないんですね。
私が2mに寄せたのにパーを逃してガッカリするのは100年早い、ってことになります。(笑)
ちょっと20y以下のデータが私の手元には無いのですが、興味深いデータがありますので、ご紹介しますね。
60y前後からのアプローチで、ツアー・プロはアベレージで大体カップから平均16フィート(約4.8m)内外に付ける、というデータがあります。
(このカテゴリーの数字が一番いいのはジム・フューリックで、平均でなんと8フィート(2.4m)を切っています。
すごい。)
さらに余談ですが(笑)、ツアー・プロは、番組とかで見ますと大体、100yから打った時の目安として10フィート(約3m)以内に付ければOK、と言っていますね。
150yからだと、20フィート(約6m)以内が目標。
(これはまた別のお話になりますけど。)
それもそのはず、ツアー・プロであっても16フィート残ってしまうと、カップインする確率は平均で15%ほどしかありません。
お友達登録していただいております、サンディエガンさんやHumhumさんのようなスクラッチ~+ハンディの方たちや、ショートゲームが身上とおっしゃっているカテゴリー1・プレイヤーのcharさんなどの60yからのデータは、
ツアー・プロのコースのコンディションや距離、グリーンの速さなどを差し引きますと、おそらくツアー・プロと同じくらいの数字になるものと思われます。
で、ですね、これがハンディキャップ20+/-5 のアマチュアの平均ではこういうデータになります。
60y以内(ちなみにこれは‘前後’ではありません。10yなども含む「以内」です。)から打ったアプローチのカップまでの残り距離平均が約16フィート(約4.8m)だそうです。
そして、60y外(150yとかも含めて)から打ったショットが運良く乗ったアプローチのカップまでの残り距離平均が約36フィート(約10.8m)なのだそうです。
どういったファースト・パットの距離の頻度が多いか、というデータになります。
先だっての図をもう一度見ていただきますと、
16フィートからハンディ20+/-5 の人がカップインする確率はわずかに約3%、 36フィートからでは1%もありません。
道理でパーオンしない限り、なかなかパーが獲れない訳です。
でも、ボギーオンでも2パットならまだボギーです。
3パットでいわゆる素ダボを打ってしまうのが一番骨身に堪えます。
逆に言いますと、36フィートから(あるいは16フィートから)のファーストパットを1歩以内に付けるようにすれば、素ダボを打たずに済むわけですよね。
前記事のコメント欄で書きましたが、セカンドパットが、1歩(約80cmを想定)と2歩(約1.6m)とでは、雲泥の差になります。
>プロでさえ、9割入る1歩残しと 6割入る2歩残しの間には、大きな差があるということです。
>
>20ハンディキャッパーではこの差はもっと大きく、1歩残し8割に対して2歩残し3割、という違いで出ているのです。
>これはでかい。
つまり20ハンディキャッパーにとっては、3パットのダブルボギーになってしまう確率が、2割か?7割か?の瀬戸際です。
コメントには、
>3パット撲滅のカギは、この辺りでしょうか。
とも書いたのですが、ファーストパットを50cm以内に付けるように距離のコントロールをする、とまで行かなくても、大体1m以内ぐらいに距離をコントロールできれば、大概の3パットは退治出来るのですよね。
3パットを‘絶滅’させるのは無理です。(笑)
トップのツアー・プロだって3パットすることあるんですから。
次に書くパッティング・カテゴリーの記事で取り上げようと思っていますのは、この記事とはまた別の角度から見ました、3パットを無くすための(若しくは1パットを少しでも増やすための)取り組みです。
アプローチの成否は抜きに考えてみたいと思います。
ところで表題の、「ザ・ゴールデン・8」ですが、これはドリフターズの全員集合ではありません。(^^;
デーブ・ペルツはことあるごとに、この「The Golden 8-feet」というフレーズを口にするのですが、これはゴルフのスコアリングに最も重要な数字なのだそうです。
ドライバーの250yでもなく、アプローチショットの150yの正確性でも無く、
20yの寄せよりも、3フィートのパットの確率でも無く、一番重要な数字がこのゴールデン8フィートだと。
ゴールデン8につきましては、ショートゲームでピンから8フィート以内に寄せてワンパットを取ることだと勘違いされていることが多いのですが、正しくは、カップから2-10フィートの範囲の、ゴルフのスコアを決める要因としては最大のゾーンのことを指します。
先だっての図に、色を付けました。
詳しい説明は機会があったらにしますが、
95%以上カップインする2フィート(約60cm)から、平均で25%がカップインする10フィート(約3m)までの、このゾーンが、
アプローチショット、パッティングを含めて一番に重要な「スコアリングの良し悪し」に大きく影響するゴールデン・ゾーンなのです。