1/12/2011

カミロ・ビジェガス、2011年ハワイの開幕戦で失格に。


表題の通りなんですが、1日目を終えて-1アンダーだったカミロ・ビジェガスがルール違反を指摘されて失格しました。




まぁそれだけならなんてこと無いニュースなのですが、ちょっと面白いのは、その場ではルールオフィシャルの指摘を受けず、TV放送を見た一般のファンからの連絡で競技委員会がreviewをしてビデオでルール違反を確認、結局過少申告で失格を決定し、ビジェガスもこれを了承して裁定が下された、というところです。


ここに、問題の行為のビデオがあります。


                     
選ばれし物さん、goma2さんによりますと、日本では視聴できないように設定されているそうです。(^^;

こっちはどうでしょうかね? 消えるまでは見られますでしょうか?
                      ↓




この場面、ちょうど私も放送中に見ていて、「ん?」と思ったんですけど、・・・さすがに電話はしなかったんですよね。(笑)


まぁ、よく見れば疑いようもなく、ゴルフ規則23-1に違反しています。

球が動いている場合、その球の動きに影響を及ぼすかも知れないルースインペディメントは、取り除いてはならない。」と、はっきり書かれていますね。



実はこのビデオの問題のショットの前に、同じところからもう一回チップショットを打っているんです。

カパルア・プランテーション・コースの15番ホール、555yのパー5でグリーンを外して手前に大きく下がったエリアからのチップ・ショットでした。
カップの位置が、割合にグリーン手前に近い難しい位置だったんですよね。



3打目のアプローチでは、ボールを高く上げてグリーンへ打って行きましたが、わずかにグリーンエッジにショートして、ころころころころ転がり戻ってほとんど元の位置。

今度はディボット跡の中からでしたので、低い弾道で打ってバンプ&ランを使って攻めてきたショットが、上のビデオのショットです。


このショットもぎりぎりでエッジに届かなかったところから転がり落ちてきて、今度はボールがほぼ完全に元の位置に戻って来ようか、という場面で、(ルールを把握していなかったらしいです)ビジェガスが、自分の打ったディボット(芝の塊)をクラブで払いのけてしまったんですね。

頭に血が昇っていたという様子ではなく、これにボールが当たって止まったら申し訳ないとでも思っているかのような感じでした。
(苦笑いでしょうけれど、笑顔さえ浮かんでますよね。)



それで、この事件に対して、例によって口数の多いイアン・ポールターがツイッターで、吠えたのでした。

Villegas disqualification triggers spirited rules debate

“An armchair official tweeted in to get Camilo DQ’d,” Britain’s Ian Poulter said in a Twitter posting. “What is wrong with people? Have they got nothing better to do?
(アームチェアーに座ったオフィシャルがツィートしてカミロがDQんなったらしいね。)
(おいおい、どうかしたのかい君たち。 他にもっとマシな やることないのかい?)

“Yes the rules are the rules. It was a mistake on Camilo’s behalf. He didn’t know he had done wrong, but people calling in? No one likes a snitch.”
(そりゃルールはルールだけどね。 カミロのミスには違いないさ。ルール違反犯したって知らなくてさ、でも一般人の電話だろ? チクられるの好きなヤツなんかいないね。)

“Yes he should have been punished but it’s a shame it wasn’t before he signed his card,”
(そりゃあ罰は受けるべきだけどね、でもスコアカードにサインする前じゃなかったなんて気の毒だよね。)


記事を読みますと、TVに映る回数の多いプロとそうじゃないプロとの間に不公平が出るんじゃないか? という論争になっているようですが、

私から言わせれば、TVにはっきり映ってるのにオフィシャルや関係者が先に気が付かないのはまずいだろ?ってところでしょうかね。

オン・コースのローミング・オフィシャルだけではなくて、放送のモニターを見続けるオフィシャルを置いた方がいいような気がします。 (もし居ないのであれば。)



一方、電話した方の、Dave Andrewsと言う人は、フロリダに住む年間150ラウンドもするゴルファーだそうです。

Viewer who saw Villegas infraction tried to help

「スコアカードをサインするまでには30分以上あったと思うよ。」って、おっしゃってます。
だた、「助けになれば」って思っただけだよ。
ってことですから、ポールターのツィートはファンに対してけっこう失礼ですね。

たくさんの人が見てくれるからツアーが成り立っているんだろうに。


で、誰に(またはどこに)電話していいか分からないので、ツィッターで見たことを書き、以前TVリポーターとして働いていたキャリアもあって、PGAツアーのウエブサイト(ウエブサイトのプロデューサー含む)とゴルフチャンネルにメールしたんだそうです。
PGAツアーのサイトのコメント欄にもコメント入れた、と。

いま放送してる放送局に電話するのが通常だろうと思うんですが、そのルートはそのルートで「掛かってくる電話の80%以上はほとんど意味ないんだ。」ってことらしいです。


やはりモニター・オフィシャルを何人か置いたらどうなんでしょうか。


1/10/2011

ゴルフスイング-15 (練習)


久しぶりのスイング動画です。(^^)
けっこう久しぶりかなー、と思いましたけど、実に1年半以上振りでしたですね。

ドライビングレンジで撮影しましたが、そもそも練習場に来るのが 2ヶ月ぶりだったりします。(^^;
土曜日、うちの奧さんが 3歳の娘を連れておもちゃ屋さんとパン屋さんへ行くと言うことで、息子を日本語補習校からピックアップするまで約2時間。
暖かい午後の時間私に 2時間あったら行くとこはゴルフ屋さんか練習場しかありません。(笑)


で、レンジに来てもまずは普段毎日のようにやっている練習でウォームアップ。




振っているのは、スイング・ウエイト・トレーナーです。
最初はキャラッシーのスイング・マジックの感覚で、右手はシャフトを上から下に勢いをつけるだけの補助をし、左手一本で振っています。

この片手スイングをいつもは駐車場で5-8スイングぐらいやります。

グリップは、専用のグリップ練習用のグリップが付いていますからいつも同じストロングのスクエアグリップで握れます。
これが私にはかなり重要だと思っています。


たこおどりではありません。(笑)


その後、同じ感覚を保つようにして両手でグリップして、素振りします。
これをいつもは駐車場で3-5スイングぐらい。 気が向いた日は10スイングぐらいやっています。

(数がすごく少なく聞こえますが、マジでその程度です。(笑)) 
ちなみに、全然他の方に参考にしていただけるような練習ではなかろうと思います、念のため。(^^;


スイング・ウエイト・トレーナーにかなりの重さがありますので、ただ自然に重力に任せて振るだけで下半身と上半身のタイムラグも発生してくれます。

なるべく重力に任せて振ることを心がけています。

スイング理論的なことは全く考えていませんが、後方から目標確認し、セットアップを丁寧に取り、そこから振り始めると言うステップは、駐車場でやるときにも欠かしません。



このあとの練習はほとんどをウエッジで費やしたわけなんですが、後ろのおじさんがアメリカ人には珍しい教え魔さんで(笑)、フロップ・ショットや悪いライからのローパンチのテクニックなどを教わりました。

このおじさんのスイングも撮影してあげたのですが、自分で自分のスイングを見て凹まないところがさすが大物だなぁと思いました。(笑)


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そういう訳で、自分で見ると多少凹む(・・けど何度も撮影してある程度もう現実を知っているからヘーキ...なところの) 私のドライバー・スイングがこちらです。



テークバックからストロークしてフォロースルーまでの部分だけを、210FPSの1/7スピード再生のスーパー・スロー動画にしてあります。
ちょいフック系の打球ですね。

カメラにお尻を向けてからのスタートが申し訳ありませんが、ルーティーンとリチュアルをいつも一定になるように気をつけていますのでご容赦下さい。

インパクト直後からボールの行方を目で追い、最後まで確認しています。

クラブをくるくるーって回しながら戻しているのは自分では無意識でした。
生意気な感じしますねー。 でも、気をつけても直んないと思うなぁ。 無意識ですからね。(^^;



スイングの根幹部自体も、あちらこちらと直したいところが出てくるのは山々ですが、修正する方法論、ドリル、どこをどう気をつけてどうすればどういうスイングになる、という具体案などがなければただの絵に描いた餅ですよね。

例えば、「スイング中の頭の上下動を抑えたい」と思ったとしまして、実現の方法が単に「動かないように気をつける」とかですと、何もないに等しいと思うんです。

理想のスイングにうるさくない私としては(^^; 、現時点ではこのぐらいのスイングでまぁよしとして妥協しようと思います。


2時間居て、結局打ったボールは50球でした。
それも40球ぐらいはウエッジで。

ビデオ撮影とかでちょっと余計に時間もかかり(←いやむしろ教え魔おじさんか? まぁ、会話も楽しいからいいんですけどね。)、練習グリーンに15分ぐらいしか行けなかったのが心残りでしたが、まぁまぁ納得の練習ができたと思います。(^^)


たまーにドライバーもアイアンも、どうもオフラインな感じで調子よくないことがあるんですが、アラインメントが合っていない場合が多いみたいです。

セットアップって、スイングそのものより大事なんじゃないか?と、ときどき思ったりしています。


1/07/2011

G-Macの強さの秘密


どうやらPGAのスタッツのページが大幅にリニューアルされてすごいことになってます。

例えば、私の大好きなパッティングのデータ。
まぁ、見てください。

http://www.pgatour.com/r/stats/filter/?1


すごいですねー。

1パット、3パット、GIRとそれ以外、距離別に5フィート以下、5-10、10-15、15-20、20-25、25フィート以上から、とかばかりでなく、5フィートから、とか、3フィートからとか、7フィートから、9フィートからとか、もんのすごく細かい状況別にデータがリストされています。

しかし、なんでランダムに並んでるんでしょうか?
その辺がアメリカっぽいっちゅうかなんちゅうか。(笑)



このデータ、見方によってはすごく面白いことが分かります。

例えばですが、一般的な5-10フィート(約1.5m-3m)のパットのデータと、GIR(パー・オン)したときの5-10フィートのパットのデータを比べてみます。

一般的な5-10フィートのパットのデータ
GIR(パー・オン)したときの5-10フィートのパットのデータ


上のデータでダントツでトップのラティーフ・グーセン、63.26%も入れていますが、GIRでの5-10フィート(つまり高確率のバーディー・トライになります)では、56.99%の23位に落ちています。

5-15フィート(約1.5m-3m)に限っての話ですけどね。

ブラッド・ファクソンは逆で、57.44%の47位がGIRでは66.67%の1位になってます。
でも、ブラッド・ファクソンは例外的で、どのプレイヤーもGIRのときの方がカップイン率は下がりますね。

グーセンも、2009年のデータは逆でしたから絶対的な指標ではありませんが。


もっと統計的に見て面白いのは、全体的にこの距離は、ツアープロでも GIR(バーディー・チャンス)のときの方が入らないようです。

特に、150位-200位ぐらいではこの傾向がもっと顕著になります。
一般には47-48%ぐらいで40%台の高い方なのが、GIRだと40%前後(35-43%)にまで落ち込んでしまっています。

これがプロの中のトップのツアープロの、それもそのまたトップから200位以内ぐらいのお話ですから、バーディーチャンスの少ない我々アマチュアがバーディー・チャンスをなかなかモノに出来ないのは必然と言ってもいいかも知れませんね。



PGATour.comでは今ちょうど、「Top 100 Players to watch in 2011」という特集をやっていまして、100名各プレイヤーの紹介ページが用意され、その中に 2010 Skill Rating と称して各項目のスキルレベルが見やすい表にして掲げられています。

私が注目するパッティング部門の1位は、この人です。↓

クリックで特集のプレイヤー・ページへ。


総合で72位のブライアン・ゲイですね。8.5は、100人中で最高の数字です。
Powerとか、他のスタッツはともかくも。

ブライアン・ゲイは、ずーっとベルナルディと契約していてパターを全く変えないそうです。
なんか納得。(^^)


パッティング部門次点の2位数人の中に、ルーク・ドナルドがいます。↓   (総合では16位。)

クリックで特集のプレイヤー・ページへ。


この人のパッティングも定評があります。


それを念頭に、こんなデータ ↓ を見てみます。

2010 PGA TOUR SCRAMBLING

(スクランブリングっていうのは、GIR(パー・オン)を逃したとき、リカバーしてパー以上のスコアにする%のことをこう呼びます。)

2位と4位にいますね。
共に65%を越える高いリカバー率です。


続いてこちら。↓

2010 PGA TOUR SCRAMBLING from SAND

いわゆるサンド・セーブです。

こちらも7位と1位です。 ルーク・ドナルドはひとり70%越えでダントツの1位。

やはりリカバーが上手いというのは、パッティングに拠るところが非常に大きいことが判りますね。
もちろんイメージとしてもみんなが分かっているところではありますが、データでここまではっきり出ているのです。


惜しむらくは、この二人のPowerスキルのランキングはそれぞれ1.8、4.0と、パワーが足りないんですね。
ツアープロとしては、ドライバーの飛距離と、ラフからのショットには、絶対的にパワーが必要です。


一方、グリーン周りのショートゲームというよりはもうちょっと遠い、「30y以上離れたグリーン周りからのスクランブル」 というデータには、それなりな人が名を連ねてきます。

2010 PGA TOUR Scrambling from  > 30 yards

スティーブ・ストリッカーとジム・フューリックの二人は、頭ひとつ他のプレイヤーから図抜けていますね。
この二人がいつも崩れず、上位に顔を出す所以はここに現れているでしょう。


我々アマチュアは(というか、私は、ですね。(^^;)、ブライアン・ゲイやルーク・ドナルドの方向へ自分のゴルフゲームを改善していくことを考えたほうが良さそうです。


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さて、ここから本題のG-Macです。(笑)

2010年のUS Openでの勝利は衝撃的でしたが、その後もすごい活躍ぶりで、昨年最後のトーナメントではトーナメント・ホストのタイガーをプレーオフで下すという、(タイガーが弱っていたとは言え)過去に誰も出来なかったことをやってのけました。

今年から、クリーブランド/スリクソンとの契約に変えたみたいですが、2010なのに2002年に出たキャロウエイのFT-3ドライバー(←私の愛器です。)を使っていて、私としてはファンにならざるを得ない、素朴な感じの北アイルランド人。

総合で5位にランクされています。↓

クリックで特集のプレイヤー・ページへ。


特集ではないPGATour.comのプレイヤー・ページのリンクはこちらです。

http://www.pgatour.com/players/02/55/72/

ここ ↑ に、プレイヤーのスタッツのページもあります。

クリックしていただきますと、こんな感じでデータが出てきます。

Driving Distance
58th
Driving Accuracy Percentage
48th
Greens in Regulation Percentage
97th
Putting Average
96th
Birdie Average
18th
Scoring Average
10th
Sand Save Percentage
154th
Total Driving
192nd
FedExCup Regular Season Points
198th
Money Leaders
50th 
Par Breakers
30th
Putts Per Round
90th
Scrambling
130th


あれ?
ちょっと待ってくださいよ。

Scoring Average(平均スコア)こそ10位ですが、総合5位にランクされるような数字が全く見受けられません・・・。

ドライバーも100位前後、いやいや、トータル・ドライビングは200位弱?
パーオン率も100位ぎりぎり、平均パット数も(パーオン時も、ラウンドあたりも両方) 100位ぎりぎり?

待てよ待てよ、じゃぁスクランブリングやサンドセーブは・・・、     130位と154位?


なにやら非常にミステリアスです。


なぜに2010年、彼はこんなに強かったのでしょう?