6/17/2011

USオープンのラフについて (ESPN Sports Scienceから)



表題どおり、ESPN Sports Scienceのビデオです。


すごくかっこ良く仕上がってますですね。

ラフの影響と、新溝ルールに関しての科学的なデータの説明。



まずはビデオを見ていただくとしまして。



まぁ見ていただきますと、テロップも出ますので和訳の必要もないかも知れませんが、説明されている内容を箇条書きにピックアップしてみます。


・ ボールの大きさは1.68インチだが、通常のラフはその2倍ほどの高さに刈られる。

 ・ この時に、クラブフェースが接触する芝の葉っぱは3,000枚に上る。


 ・ 旧溝のクラブではフェース表面の水を50%減らす効果がある。 ボールの接触時間は、0.0005秒ほどで、ボールには、7,000-8,000rpmもの回転を与える。

 ・ 新溝のクラブになると、水を減らす効果が激減し、ラフからのショットの回転数が30-50%も遅くなり、打ち出し角は約5%も高くなって、グリーンに落ちてから60%も遠くへ転がる。


・ PGAのプロの平均で、100-125yのラフからのショットで、新溝のクラブで打たれたショットは旧溝よりも約 9インチもカップから遠ざかる結果になっている。

 ・ これは通常のトーナメントの2-3インチのラフのデータで、コングレッショナルではこのラフが 5インチに設定される。

 ・ 9インチは大した距離の差に感じないかも知れないが、7フィートのパットが平均で56%決まるのに対して、7フィート 9インチのパットは50%しか決まらない。


まぁざっと、そんなことが解説されているビデオです。(^^)

かっこいいかも。


6/15/2011

Prick Pairing (プリック・ペアリング)の話


このお話はものすごく面白いですねー。


2011年のUSオープンのペアリングが発表になりました。

遼くん、今年はアンソニー・キムとY.E.ヤンとのペアリングになりましたね。


昨年の遼くんとローリー・マキロイとトム・ワトソンの老若ペアリングとか、アダム・スコットとジェフ・オギルビーとロバート・アレンビーのオージー3人組とか、ありましたよね。

予選の組み合わせは、なにかと話題性を重要視したペアリングがされるようです。


今年も、

・ ローリー・マキロイとダスティン・ジョンソンとフィル・ミケルソンの意味深な組とか、
・ モリナリ兄弟&マナセロくんのイタリアン組とか、
・ ヒメネスとセルジオとクィロスのスパニアード組とか、
・ ルーク・ドナルドとウエストウッドとカイマーのヨーロピアン且つワールドランキング・トップ組とか、

色々組まれていまして、楽しいです。



その中で、ゴルフ都市伝説のひとつ、UPオープンのペアリングには「Prick Pairing (プリック・ペアリング)」というものが、実は都市伝説ではなくてちゃんと存在していた、というのです。


これがそのブログ記事。 ↓

The Prick Pairing at the US Open : by Golf Spelled Backwards*



スポーツライターのJohn Feinstein氏が書いた、「The Majors-In Pursuit of Golf's Holy Grail」 という本の中で、

昨年USGAのExecutive Directorをお退きになったDavid Fay氏が、「Prick Pairing (プリック・ペアリング)」についての告白をした、というんですね。
"(Fay) had not, however, given up on one of Hannigan's more hallowed traditions: the prick pairing. Hannigan swears he did not give the pairing its name, but he admits that each year he would put three players together he didn't like or who were generally disliked in the golf world. Insiders loved guessing the prick pairing each year, although more often than not it wasn't that difficult."
David Fay氏 
(クリックで昨年の記事にリンクしています。)


ちなみに、Prickというのは、「(不愉快なやつ)」「(嫌なやつ)」という意味で、Jerk 「(ヤなやつ)」を三人集めちゃえってことですね。

そんなこと告白しちゃって良いのですか?(笑)



昨年2010年のUSオープンのペアリングがこちらにあります。


この中ですと・・・、



  • 7:55 am : Stuart Appleby, Rory Sabbatini, Stephen Ames


  • この組 ↑ かなー? って感じしますね。
    (白っぽい文字にしてますので、反転してみてくださいね。(笑))



    はてさて、今年は・・・




    6/13/2011

    モンテベロ (ゴルフコース)の2


    こちらは3年前に一度ご紹介していますが、古い記事で写真も撮っていなかったようなので、あらためて少しご紹介いたします。


    私の会社から最寄りのコースのひとつで、アフター5に行って運良く混んでいなければ陽が沈むまでに18ホール終えることも可能な、そんなコースです。

    市の運営で、いわゆるムニシパル・コースです。


    Monte Bello Golf Course
    http://www.cityofmontebello.com/depts/golf_course/default.asp


    ヒルトンが買い取って結婚式場のバンケット・サービスやヒルトン・ガーデンズのホテル運営もしています。


    市街地の只中にある立地ですが、クラブハウスとホテルは小高い丘の上にありまして、下の写真でコース内を斜めに分断して走っている舗装道路は、かなりの斜度で登って下っています。



    ドライビングレンジの裏側、写真で手前と左側にあるのが7番、8番ホールでして、ホール自体が斜めに傾いていて斜面の打ち方を要求される難しいホールです。

    後で写真でご紹介しますね。


    ここのシグニチャー・ホールは、短いけど池越えでグリーンが石垣に乗っている16番の難しいパー3と、真ん中に走っている舗装道路の北側にあって舗装道路に沿って写真の手前側に大きく打ち下ろしてくるグリーンが池で囲まれている10番パー4の二つでしょうか。

    (16番の写真は、前回の記事のトップに(当時まだ在った)コースサイトの画像を載せています。)


    2-5番、11-16番(写真で言うと、右上の方です。)は、フラットな地形になっています。



    それでは、写真を何枚かご紹介していこうと思います。


    まずは、5番ホールのグリーン付近。 447yのパー4で、HDCP1です。

    画像をクリックで拡大します。


    通常ですとこの辺りからサードショットを打つことになるケースもままあります。

    ほぼフラットな447yというのは、私の飛距離ですとティーショットのドライバーが完璧に行ってフェアウエー、2打目も3Wか2Uでビシッと打てない限りグリーンオンは難しいです。

    強く吹くコースではありませんが風も少しアゲンストになることが多いです。

    この日は非常に調子が良かったため、2つとも上手く打てて、初めてバーディー・チャンスにオンしました。(^^)

    5歩(約3m半)の軽いフックラインでしたが、思ったほど曲がらずカップ右に外しました。
    でもここのパーは満足です。 (前回はダボ打ってますね。)



    7番ホールは、ホールHDCPは11ですが、私は個人的にはもっと難しいホールだと思っています。
    登っている380yのパー4。

    画像をクリックで拡大します。


    ピンフラッグは、右側の木の向こう側です。 コースが右にカーブしているんですよね。

    写真に旗の頭だけ写っているんですけど、拡大したら見えますかね?
    木の間の木の下の斜面に頭が覗いている感じです。


    フェアウエーは全体に左に傾斜していて転がり落ちて行きますので右サイドに打っておきたいところなんですが、ボールがもし右サイドのラフで止まってしまいますと、さらに傾斜度の強いつま先上がりの場所から2打目を打つことになり、グリーンへ打つ難易度が大幅に増してしまいます。

    2打目以降グリーンまでは上り傾斜が増していまして、つま先上がりの左足上がりと言うライから距離感を合わせてグリーンへ打っていくのは非常に難しいです。

    左へ曲がりやすいライだと思いますが、グリーン左にはバンカーが口を開けているんですよね。

    私は、安全側のグリーン右手前に打ちまして、寄せてパーが獲れました。(^^)
    (ここも前回はボギーでしたね。)



    続く8番ホールは、もっと、難しいんです。 404yのパー4でHDCP3。

    画像をクリックで拡大します。


    ティーショットは左へカーブしていて、グリーンへは今度は右へカーブしていて、S字のホールです。
    しかもずーっと登りっぱなしで、404yと言えども長い!

    私はこの日唯一だったドライバーが満足の行かない当たり。
    ドローで持って行こうと思ったけど、前の7番ホールで慣れないフェードを打っていた影響が残ったかどうか、曲がらずに右のバンカーの手前に行って距離も出ませんでした。

    そこからですと、2打目も登りの200yが残り、しかもまた苦手なフェードで行かなければならない。

    3Wで上手くフェードを打ったんですが、ちょっと曲がり過ぎグリーン手前右サイドの小さな木に当たって、残り約30yの花道に来ました。


    この日は調子がとても良かったので、「ここから寄せてパーを!」なんて思ったんですが、チップショットが右に出てグリーンを外れ、3オンもしませんでした。
    斜面になっていて、易しくないんですよね。

    わずか12歩(約8m半)からの寄せがもう一つ寄せ切れず2歩半(約1.8m)ぐらいの軽いスライスのパットも真っすぐ行ってカップの左に外して、ダブルボギー。
    (このホール、前回はパー獲ってますね。(^^;)



    ちょっと豪快な打ち下ろしの写真を撮り忘れまして、グリーンから振り向いて撮ったのですが、こちらが10番ホール、371yのパー4です。

    画像をクリックで拡大します。


    ティーイング・グラウンドは左側の木の向こう側、高い位置にありまして、池を避けて左手のカート道の方へ打ち下ろしてきます。
    この写真で言うと、右側の方ですね。

    このグリーンは、噴水が二つ設置されている大きなUの字型の池に手前から右側、後ろ側までを囲まれています。


    もしドライバーをミスると、左足下がりからの池越えになってこの池が大いに脅威になってきますが、

    この日はショットが調子良かったですからねー。(^^)
    残り100yの比較的平らな位置まで持って来ていて、そこからのアプローチショットも2歩(約1m半)に付けて、バーディーでした。(^^)



    最後に12番ホールも写真をご紹介します。

    実質一番短い351yのパー4です。 (実は1番ホールが一番短いのですが、そちらはドライバーでティーショットしませんので。)

    画像をクリックで拡大します。


    ここもドライバーが気持よく飛んでくれて、残りは約100y。
    アプローチをピンの右、4歩(約2.8m)の距離に付けましたが、パットは決まらずパーでした。


    ちょっと写真が暗くって見えにくくて申し訳ないのですが、グリーン左の池の向こう岸に、「MCC」と植木でかたどられているのが写っています。

    このコースはかつて、プライベートのモンテベロ・カントリー・クラブ(MCC)だったんですよね。

    Max Behrという方の設計で1928年に作られたコースを、1941年に市が買い取ったらしいです。
    (市が買い取るなんてことあるんですね。)


    その後、98-99年にDavid Rainville氏とGary Bye氏の手によって、池が3つ加えられ、リモデルされたと市のコースサイトに記載されています。

    真ん中の「C」を「G」に直すの簡単じゃんね? とか思いますけど、なんかスコアカードとかもカントリー・クラブのままになってますし、どっちを使うかコースの方も適当なんでしょうか。