7/22/2008
スイング・マジック (Kallassy)
これは3年ほど前に、私の奥さんのために購入しました。
スイング・マジック
http://www.swingmagic.com/
チャールズ・キャラッシーというレッスン・プロが開発したトレーニング器具です。
体格が、5フィート10インチ、170ポンド(約177cm、76.5kg)と決して大きくないキャラッシーが、ジェイソン・ズーバックなどが活躍して有名なワールド・ロング・ドライブ・コンテストで380yドライブを放ってファイナリスの内のひとりとして残った実績をもって推奨しています。
ここで面白いのは、この練習器具は、飛ばすために開発されていない点です。
正しいスイングを作る助けになるように設計されています。綺麗なスイングを作れば結果として飛ぶ、という訳ですね。
仕組みとしましては、右手のグリップがシャフトに沿ってスライドするようになっています。
使い方は、ちょっと意外な(そうでもないかな?)使い方をします。
ますは、トップの位置からダウンスイングのクラブシャフトが地面と平行になる位置までを3-4回ほど右手をスライドさせながら往復させます。
トップの位置では、シャフト上の右手が握るスライダーと、グリップを握っている左手との位置が、大きく離れます。
クラブシャフトが地面と平行になる位置では、右手と左手の位置はぐっと近づきます。
この動きは、この練習器具によって自然に達成されます。
トップでの左の肩の入りは、右手について行っていない分、浅くなりますね。でも、これがミソなんです。
3-4回ほど、トップからクラブシャフトが地面と平行まで「pump, pump、
pump」と、動かします。これをポンピング・アクションと呼びます。(下の絵:左)
その後、これに続いてシュパッっとスイングします。(下の絵:右)
「ポンプ、ポンプ、ポンプ、シュパッ!」ですね。
シュパッと行く時には、右手のスライダーは左手のグリップにインパクトでパチンとくっ付いて、クラブのリリースを形成します。
自然にダウンスイングでの、無理の無い「ため」を作ってくれる練習機なんです。
スライディング・グリップを持った右手をトップでは槍投げのような形でプレーンに沿って動かしますが、この時に右手の手首の角度を保ったままに動かせるとスムーズにスライドしてくれます。
シュパッっといくインパクトでの「パチン」では、クラブのリリースが学べます。
「パチン」のタイミングを音と感触でつかむことが出来ますので、ダウン途中の早すぎるインパクトも矯正してくれます。
ちょうど、インパクトで右手が左手を叩く感覚が体感できるわけですね。
感覚的な表現ですが、青木功プロなどがよく言う「インパクトで左右の手が反対方向に動いて交差する感覚」に近い感覚が体感できるのです。シャフト上で近づき合ってパチンとあたる訳ですから。
私自身はこの練習機、とてもよいと思います。
右手にプラスチックの切れ目の入った筒とか、小さなナイロン生地とかを持ってシャフトをスライドさせれば、買わなくても実践できます。
「パチン」を体感する事は出来ませんけどね。
でも、慣れたら自分のクラブで右手に何も持たないでシャフト上をスライドさせて「ポンプ、ポンプ、ポンプ、シュパッ!」は出来ますね。
今では私は練習機にはほとんど触りません。でも、アイデアとしては非常に有効です。自分のクラブで十分に反復できます。
買っても、$65ぐらいで買えますので、そんなに高くはありません(ので私は買いました)。
私が購入した時はまだ、トランジション・クリップってのは付いていませんでした。これは、右手が離れる距離を制御するものです。少ーし左肩を付いて行かせたいのでしょう。
あまり強く必要ではないと思います。
***
追記します。
青木功プロは、右手と左手を体の前で振って交差させ、「こうなるとフック、こうするとスライス。」(右手が上ですとフック、左手が上で交差するとスライス)って、説明していました。
コーリーペイビンも、伸ばした左手でクラブのグリップエンドを包むように持ってボールの位置に地面に立て、何も持っていない右手をトップの位置から下ろしてきて左腕の下すれすれに振り入れるチェックのしぐさをラウンド中によくやっていました。
このスイング・マジックは、こうした感覚の元になる動きを、自分で作らなくても練習機が作ってくれる動きで体感させてくれるのです。
(デビッド・レッドベターの作った、スイング・セッターってやつは試しに振ってみた事ぐらいしかありませんが、私にはあんまりピンと来ませんでした。)
http://www.the-golfer.biz/kallassy-howitworks.htm
ここにもっとうまいことが書かれています。
(宣伝ですからね、そりゃあまぁそうなんですが。)
Bob Toski once said, “With the golf swing, you have to learn to feel the force, not force the feel”.
(かつてボブ・トスキは言った。「ゴルフスイングというのは、“フィーリング”を“無理強い”するのではなく、“力”を“感じる”ことを学ばなければ。」)
まさにこれを学べるのがキャラッシーのスイング・マジックです。と。
ここで、動画も見ることが出来ます。
↓
http://www.dwquailgolf.com/training/swing_magic.html
私は別に代理店やってる訳じゃありませんけれども(笑)、とてもお奨めです。
7/19/2008
リンクス・アト・ヴィクトリア (ゴルフコース)
いやー、The Openではグレッグ・ノーマンが久々にすごいことになってますね。私はディビッド・デュバルを猛烈に応援します。(^^)
***
このコースは、以前ご紹介しましたリンクス・アト・サマーリィと違いまして、リンクスというよりは荒野のゴルフ場って感じです。(LA郡の運営ですのでまぁ仕方ない部分もあります。)
場所はNFLのサンディエゴ・チャージャーズの練習グラウンドがあるすぐそばで、隣がグッドイヤーの広告飛行船の発着場になっています。
郡営のテニスコートやソフトボール場、陸上トラックなどとコンプレックスになっていて、カジュアルな感じ。
設計はランチョ・サン・ホアキンと同じウイリアムF.ベルと言う人の手によります。
まぁどちらもアベレージゴルファーに優しい感じのセッティングですね。値段設定から言っても、ゴルフ人口の裾野を広げようって言う意図が感じられます。
Links at Victoria
http://www.linksatvictoria.com/
フェアウエイが広くて、どこまでも平らです。
ハザードもあまりありません。バンカーぐらい。
木もあんまり生えていませんしね、隣のホールからでも打てるケースが多々あります。
フェアウエイは一応リンクスっぽく硬いんですが、ところどころベアグラウンドみたいになっちゃってます。
ラフも芝が短くて、下の地面が硬いです。
コンペでしたので、Whiteティーでスタート。
コースレーティング: 70.8、スロープ: 117、パーは、36・36の72です。
(ここはGoldティーがWhite Teeより前にある変則的な並びをしています。)
Blueティーからだと、6,804y(コースレーティング: 71.3、スロープ: 116)と距離もそこそこあって、さえぎるものの無い風の強さとあいまって、簡単なコースな割にはハンディ以下で回ろうと思うと、けっこう骨があります。
OBの少なさ、ラフで長い芝にクラブを取られる事の無い楽さは、バンカーの状態が悪くてイメージどおりに出しにくいことを割り引いても、普段100前後打っているくらいのゴルファーにとっては、ベストスコアを出すチャンス十分のコースです。
今回は、年に3-4回特別参加させていただいている、日系企業のコンペ(この会社のコンペ自体は毎月行われていますが、私はなかなか都合が合わなくて、飛び飛びの参加をさせていただいています。)でして、バーディーによるスキンズもあるし、馬もあるし、ニアピン、ドラコンにもネットの順位にも景品があるし、普段日本の方々と接する機会がほとんど無い私にはとても楽しいコンペです。
大体いつも6組か7組のコンペで、ほぼスクラッチの方々も入ってますし、ニアピンも近いのが多いし、飛ばし屋もいてドラコンもなかなか取れませんから、大変ですけどね。
いつも私の目標は、ニアピンを1個取って帰ること。(笑)
いつもじゃないですけど、けっこう獲れちゃうんですよね。 得意かも。(^^;
ドラコンホールは、振ります。(笑)
こっちは滅多に取れませんけど。
マン振りっての、実は練習したこと無いんですが(コースでやることは成功率の高低はあれどもすべからく練習しておきべき、と思っている割には (^^;)、ドラコンホールでは、なんだよ、それ?!ってぐらい振ります。(笑)
その前のホールで、ドライバー使うべきホール・デザインじゃないのにドラコンホールに向けて調子出すためにドライバー打ったりするくらいです。(笑)
取れるとか取れないとか関係ありません。 ちょっと自分の距離へのポテンシャルに興味あるんです。(^^;
普段やりませんし。
今回のコンペは(コース状況から予想できましたが)案の定、ハンディ28の私の同伴者だった方が85(自己ベストだそうです)で回って、なんとネット57!(笑) で見事優勝、上位は軒並み(21-36の)ハイ・ハンディの方々でした。
3ヶ月前に同コンペで私が初優勝させていただいた時は、ネット71のわずか1アンダーだったんですけどね、あの日はBrookside No.1という(ずっと以前LAオープンが行われていた)コースの風とかコンディションにみなさん手こずったみたいで。
(普段のこのコンペの優勝者のスコアはいつもは大体ネット65ぐらいです。)
同じく同伴だったスクラッチプレイヤーの方が、1番ホールパー5でツーオン狙いに行き、ガードバンカーで5発打った時には目を疑いました。
砂は入っていて表層は柔らかいんですが、薄ーく入っていてすぐ下が固い土なんですね。
どうやら今日はバンカーには極力入れ無い方が良さそうです。
1 5 - ⑤
2 4 +3 ①
3 4 - 4B
4 4 △ D22BL-U4(3パット)
5 3 - ①
6 5 □ D3
7 4 - ③
8 3 - D8
9 4 - U8S-②
10 5 - U8
11 4 △ D3AL
12 4 ◯ ③
13 4 △ ②
14 3 △ D5
15 5 - D12AL-②
16 3 - 12B
17 4 - U16S-U②
18 4 △ U20AL-D③
42(15)・39(16)= 81(31)
風がけっこう強いのに、今日はピンの位置が、ガードバンカーのすぐ上とかの場合が多くって、ノックダウン・ショットが多用できませんでした。残念。
出だし6ホールは、ドライバーとユーティリティーが言う事聞いてくれなくて、往生しました。
1時間半早目にコースに行って、レンジで入念にウォームアップした時にはドライバーがすごく調子良かったのですけどね。 ・・・この辺がゴルフの難しいところです。(笑)
1番はなんとか4オンし、運良く5歩(3.5m)が入ってくれて事なきを得たのですが、2番ホールは左ベアグランドエリアからグリーンに乗らず、ウエッジを歯で打って往復ビンタ、グリーンサイドから転がし寄せて6オンワンパットでトリプル。このホールが非常に痛かったですね。(なんのために入念にウォームアップしたのか?! 時間早すぎたかな?(笑))
7番以降からはドライバーがそこそこ言う事を聞いてくれるようになりまして(笑)、ゴルフが落ち着いたんですが、かなり強い風の中、58度のウエッジでのアプローチが飛びすぎたりしてまたちょっと慌てたのが13番14番。
18番は、後半9ホールは2オーバーで来ていたので是非パーを取りたかったんですが、さすがに425yのパー4は簡単ではありません。2打目をガードバンカーに入れてしまって(本日の初バンカー)、そこからプチHRしてしまって20歩も残り、ボギーにしました。(笑)
なんかいつも悪いホールの解説ばっかりしていますが、反省を込めているのでしょうがないです。(笑)
今日のベストショットは12番のバーディパットと18番のボギーパット。
両方とも約3歩(2m10cmちょっと)の距離でしたが、「絶対に入れたい!」と思って打って、入れることが出来ました。(^^)
自分でとても嬉しかった点は、最近ボコボコ外していたショートパットを、とても粘り強く集中して打てたこと。
2歩(1.4m)から5歩(3.5m)の距離が13回ありまして、8回入りました。
外したのが5回ですが、2歩の距離は外していません。(最近1歩とかも外してましたからね。)
今後もこの調子でパターできるといいのですが。(まぁそうは行かないでしょう。でも、いい方向に向かっているとは思います。(^^))
(それにしても、とんとチップインしないなぁ。 アプローチ下手なのね・・・。)
7/16/2008
鉄道線路効果 (Train track effect)
アラインメント(セットアップ)の話です。
これも、デビッド・トムズがサミュエルLジャクソンにアドバイスしていた中のひとつです。
***
まず、ボールの真後ろに立って打つ方向を見て弾道をイメージしますね。
自分の球筋とか、風の影響とか考えてね。
ドローならドロー、フェードならフェードでもいいです。こう上がっていって、こういう風に落ちていってグリーンのあの辺りにランディングする・・・
それで、そのイメージした弾道に合わせて、ボールの少し先に目印を見つけます。
そう、あの葉っぱなんか丁度いいね。
で、こうしてもう一度よく見るでしょう?
でね、ここで(右打ちの人は)左に一歩移動するんですよ。
さっき見つけた目印とボールを結ぶラインとほぼ平行にラインをイメージするんです。2本の平行線ですね。グリーンの方まですーっと。
イメージできました?
これをね、“Train track effect”って言うんですよ。
方向性がぐっと良くなりますよ。
***
デビッド・トムズは“Train track effect”って言ってました。“Railroad track effect”じゃなくて。
電車が走っていくイメージまでしているのかも知れません。(←これは私のあてずっぽうです。(笑))
左に一歩移動するところがポイントですね。
いつものようにコースで試してみました。ちょっと目から鱗かも。(^^)
前置きしますね。
なんかね、ボールの先に目印を見つけるところまでは全員ほぼ同じことをやってると思うんですが、
(今週アメリカで活躍したマッシー倉本だったか誰かが昔言っていたので私は実践してやっていたんですが、)ティーインググラウンドが曲がった方を向いていたり、木がせり出していたりで構えてもどうもしっくり来ない時は、ボールの先だけじゃなくってボールの“後ろ”にも目印見つけるようにしていたんですね。
ボールと目印の2点よりも、ボールと目印と目印の3点で線を作った方が100-200y先の目標に対して誤差が小さく正確に線が引ける、ということです。
そういう意味では、ボールの先に二つ目印を見つけるのでも良いんです。
50cm先と90cm先とか。
これは試す価値ありますよ。試してみてください。前置きの余談ですが。
本題に戻りまして、
しかしそれでも構えにくいホールは構えにくい。
一歩左へ移動して、もう一本線を引きますね、イメージの中に。
最初にイメージしたのは弾道なんですけど、もうこの時点ではボールの先の目印も決まってますから、今度はまるで線路のような地面に走る2本線です。
これはねー、なんかいい感じしますねー。
具体的にどう“いい”って表現しにくいんですけれど、方向に対するイメージがしっかりしますね。
これはお奨めします。
具体的には、初心者の人にありがちな(というか未だに私にもありがちな)無意識に目標よりも右を向いてしまう傾向が修正されるような感じがします。
上の写真をみていただいても、こんなちょっとだけ左に視点がずれただけで、すんごい左に向かってる感じがしますよね?
お分かりいただけますでしょうか?
私に成果が恒久的に出るかどうかは、今後の楽しみにしたいと思います。(^^;
お試しになって、みなさんも感じたところを教えていただけましたら、幸いです。
登録:
投稿 (Atom)