11/29/2010

イアン・ポールターのボーンヘッド (coin blunder)


ドバイのトーナメントでプレーオフ中に起きた事件、ご覧になりましたでしょうか?

イアン・ポールターが、プレーオフの2ホール目にうっかりボールを自分のボールマーカーの上に落としてしまい、コインが裏返って動いてしまったために 1打罰を受け、約 £352,000ポンド(約US$417,000)を不意にしてしまった、と言う面白い事例です。

画像はYahooから直フィードしてます。


記事:

Coin error costs Poulter $A570,000
http://www.heraldsun.com.au/sport/golf/coin-error-costs-poulter-570000/story-e6frfgax-1225963035765?utm_source=bleacherreport.com


ボールをマークする、またはマークした位置にボールを戻す行為の最中に誤って動かした場合は無罰でリプレースが許されますが、今回はうっかりボールを落としたということで起きており、1打罰になってしまいます。

まぁこれはみなさんご承知だと思いますけれど、落としたボールがひっくり返して動かしたコインが、プレーオフの相手のRobert Karlssonのボールマーカーだった場合がどうなるのか? ということが私にはちょっとだけ気になりました。


と、言いますのも、

裁定集の18/7.5には、こう書かれているからです。↓

18/7.5   相手(または同伴競技者)が偶然に落とした球が、プレーヤーの球を動かす 
質問:   プレーヤーAがパッティンググリーン上の球を拾い上げたあと、偶々その球を落としたところ、Aの球は止まっているプレーヤーBの球に当たってその球を動かしてしまった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   拾い上げたあとまだインプレーに戻していない球は携帯品である……定義16「携帯品」の注1参照。
マッチプレーでは、プレーヤーAは1打の罰を受け、プレーヤーBは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-3b。
ストロークプレーでは、誰にも罰はなく、競技者Bは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-4。
(1993年改訂、2008年マイナー改訂)


つまりストロークプレーでは誰にも罰はないが、マッチプレーではボールを落としたプレイヤーに 1打の罰が付く訳です。

プレーオフってのは、3人ですることもある訳ですからあくまでもストロークプレーの延長ですよね?

・・・って結論的には思うんですけど、マッチプレーさながらなプレーオフですから、ちょっと違和感出ませんでしょうかね? 私だけですか。(笑)


いずれにせよ、残っていたパットはカールッソンの方が短かったわけで、これだけで$417,000ドル損した、ってのは言い過ぎじゃなかろうか? と思いました。(^^)


***


元記事で、「coin blunder(ヘマ)」ってなっている部分を「ボーンヘッド」と和製英語に訳してみました。


ボーンヘッド(Bonehead)

これ、日本では野球用語なんですよね。「(考えられ無いような)へまをする」って意味の。
この言葉は英語(米語)の「bonehead」から来ていて、そのまま通用します。

(脳じゃなくて)骨で出来た頭って訳ですね。

米語では、実は「なんとかヘッド」って言い方は”たーくさん”ありまして、ポピュラーなものには、

kucklehead
pinhead
di○khead (ちょっと品が無いので一部伏字にしました。)
meathead

などがあります。

これらは米国ではどちらかと言うと、boneheadより使用される頻度は多いんじゃないでしょうか?


特にメジャーの野球の放送で「bonehead」が頻繁に使われている訳ではありませんので、例によって日本には昔の野球関係者がドジャーズかどっかから仕入れて来たのだろうと思いますが(ただしドジャーズ名アナウンサーのヴィン・スカリーさんのよく使う類のフレーズ(単語)ではありません。)、
・・・なんでボーンヘッドだけ日本で定着したんでしょうかね?

ちなみに関係ないんですが、88年のWSでのカーク・ギブソンの劇的な代打逆転さよならHRの時のかの有名な実況フレーズ、"I don't believe what I just saw!" (ちゃんとした日本語にならないんですが直訳しまして「たった今この目で見たことを私は信じません!」となります。「信じられない!(unbelievable)」では弱すぎます。)が、ヴィン・スカリーさんじゃなかったのを知ったときはショックでした。なんでショックなのかよく分かりませんが。(笑)

ジャック・バックって言う有名なアナウンサーの方だそうです。 http://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Buck


で他にもナントカ・ヘッドは実はいっぱいありまして、辞書に載っているものだけでも列挙してみます。
(点線より上が、私のMS-Word 2003のスペルチェック辞書にも”1単語”として入っているものです。)

cokehead
woodenhead
chucklehead
bullhead
blockhead
bubblehead
softhead
muttonhead
loggerhead
--------
rattlehead
clunkhead
cabbagehead
bananahead
applehead
fu○khead
dumnhead
doodlehead
jughead
conehead
chowderhead
bullethead
baloonhead
lardhead
lunkhead
muddlehead

もうね、なんでもありですね。(笑)


日本式発想(中身が無いという意図)で、「ピーマン・ヘッド(bellpepper-head)」、「バンブー・ヘッド(bamboo-head)」とか勝手に作って言ってみたとしても、言い方次第で雰囲気的に通じること請け合いですね。(笑)

(ちなみにピーマンは、bell pepperとかsweet pepperとか言います。ピーマンは決して”甘く”は無いんですが、ほかのpepper類(唐辛子類)が青いのも赤いのもみんなすごい辛い上に沢山種類が並んで売っているから、意味合いとしてはよく分かります。ベルは形から来ていますですね。)


自分用のメモの意味も込めまして、無理やりゴルフ英語シリーズにしてみました。(^^;



追記:

もんのすごいポピュラーなのを忘れていました。(^^;

barnacle-head

これは、無理やり訳すとフジツボ・ヘッドですね。

子供番組の「スポンジボブ」で出てくる造語のフレーズですが、ナントカ・ヘッドの中では、今や一番ポピュラーかも知れません。(笑)

(意味は、どれも全部ほとんどおんなじです。)



11/24/2010

サン・ディーマス・キャニオン (ゴルフコース)


サン・ディーマスというところは、私のオフィスから車で30分ぐらい北東の山裾にあります。
この山は、以前の記事にあります息子を連れてニジマス釣りに行ったMt. Baldyの南西の裾野にあたりますですね。

American Golf Corporation系のパブリックコースで、格安のタイムオファーがありましたのでトワイライトで行って来ました。

18ホール回れるかどうか、ってところだったのですが、このコースの主みたいな人とご一緒出来たため、最後はランダムにホールをつないで、全ホールをプレーできました。 最後は真っ暗でしたけどね。


San Dimas Canyon Golf Course
http://www.americangolf.com/ca/san-dimas-san-dimas-canyon-golf-course


バックティーからでも6,400yしかない、割りとこじんまりしたコースですが、適度にアップダウンも
あり、いくつかものすごく変わったホールなんかもあって、楽しめました。

ただ、ラフの芝はきつくて硬いキクユ芝で、グリーン周りもバンプ&ランも止まってしまうかまたは不規則に変な方向にキックしてしまいますので、まともに通用しません。
かと言って柔らかく打とうとすると芝に使えてウエッジが抜けませんし。

この芝は、私ちょっと苦手です。
あの、遼くんも苦労したホーガンズアレイ、リビエラと同じ種類の芝ですね。
(コースの難易度はずいぶん違いますけどね。(^^;)



ではいくつか写真をご紹介しますね。

まずは1番ホールの左フェアウエー脇にある木のところに居た鹿ちゃん達。

画像をクリックで拡大します。

私が1番をプレーしたときには居なかったのですが、もうそろそろ1番には人が来なくなった頃を見計らって出てきたようです。(^^)

このコースに詳しいウエイドさんという方のお話ですと、山裾際の11番12番で見かけることはよくあるのだそうですが、フロント9で見ることはあまり無いそうです。
11番では、キツツキを見ましたです。 頭のてっぺんが赤いやつ。



こちらは3番ホール552yのパー5の2打目地点に向かう途中からの写真です。

画像をクリックで拡大します。


3番ホールのフェアウエー自体はカート道の右側、一段低いところにありまして、写っていません。
この写真は隣の15番の池とSan Dimasの山々が綺麗だなーと思って撮った写真です。

3番のティーからはこの池は見えませんで、逆に左のホールセパレーションの木の後方にあるマウンドに見えるのですが、ティーに設置されているコース図とカートのGPSで池だと分かります。
ドライバーで届いてしまう位置にあります。

(後に15番ホールでこの池に入れてしまうとは・・・。(T_T))



4番ホール、393yのパー4には珍しいものがありました。
ハンディキャップ1のホールです。

画像をクリックで拡大します。


フェアウエーの真中やや左サイド寄りに建つこのボックスは一体なんでしょう?
ティーから220ぐらいの、かなり邪魔な位置にあります。

さらに前方のグリーンの手前にも、フェアウエーのセンターに大きな木があります。

ティーから見ますと、この箱がフェアウエー中央の少し左寄りに、グリーン前の木がフェアウエー中央の少し右寄りに見えまして、ちょっとシュールなレイアウトです。(笑)
(シュールってのは和製フランス語らしいですね。 英語だとこの場合はbizarreかweirdでしょうか。)

ちょうど通りかかった マーシャルの方に伺ったのですが、このボックスの中にはポンプがあって、コースに水を供給しているそうなんですが、井戸がこの真下にあって動かせないのだそうです。

ローカルルールには、動かせない障害物としての救済を受けてプレーするように明記されていますが、ティーショットがこれに当たって変な方向に行ったりした場合の救済は無い様です。(笑)


私のボールは、フェアウエー左寄りにあるこのボックスの“左”をすり抜けました。
ふぅ。(笑)

グリーンに向かっては、今度はフェアウエー中央の木が邪魔をしていますが、残りが175yもあるためちゃんとコントロールして避ける余裕がありません。
とりあえずU4で打ってみたところ、少しトゥ寄りに当たったボールは右へ出てフックで戻る打球になり、うまい調子にグリーンをヒット。(笑)

パットはカップ手前で思ったよりも切れてわずかに外しましたが、パーをゲットしました。



続いてご紹介しますのは、9番ホール左ドッグレッグ472yのパー5です。

画像をクリックで拡大します。


カートのGPSとティーイング・グラウンドが写っていますが、GPSには330yと出ていますでしょ?
左ドッグレッグが、もうほとんど直角に近いんですね。

ティーから200yぐらいのところからがくんと曲がります。

画像をクリックで拡大します。


グリーンが見えるところまで行って写真を撮ってみました。
直角に曲がるコーナーには、なんと家があります。(笑)

そして、フェアウエーの中央にはまたしても2本のこんもりした大きな木があります。
写真では1本に重なって見えていますが、もう少し右寄りから見ますと、2本の木が斜めに並んで立っています。

私はティーショットにドライバーを使い、大きくフックをかけて打ちました。
フックがかからず真っ直ぐ行ってしまうと突き抜けてしまうのですが、OBではなく右隣(正面隣?)の1番ホールですし、パー5ですからチップアウトして戻ってくれば良いですし、ということで冒険してみました。

上手い具合にフェアウエー右サイドに行ってくれまして、2オンが狙えます。
軽い登りの、210y。
ただしここからでもまだ、2本の木の右側を少しフックで回して行かなければなりません。

3Wでなかなか上手くフックに打てたのですが、グリーン右手前のバンカーに捕まってしまいました。

ここのグリーンは見事な3段グリーンになっていまして、カップは真ん中の段に切られていました。
この日初のバンカーからはちょっと砂を深めに取ってしまい、グリーンに乗せただけ。

登りで1段クリアしなければならない20歩(約14m)のパットが残ってしまいましたが、細貝さん式計算法で約26歩と読んで打ち、1歩につけてパー。(^^)

2段クリアして登んなくちゃならないパットが来ても大丈夫だぜ! ・・な気持ちになりましたですね。(笑)
(細貝さん、ありがとうございます。m(__)m)



そしてこちらは14番ホール、416yの難しいパー4のグリーンから振り返って撮った写真です。

画像をクリックで拡大します。


だいぶ雲が低いですね。 山に影が落ちています。
なかなか壮観ですね。
ティーショットを池の手前に刻み、2打目は噴水越えになりますが、(ティーショットがフェアウエーにある限り) 距離的には190-200yもあってグリーンの手前にも40-50yのフェアウエーがありますからここの池はあまり戦略的には関係ありません。
酷いミスショットに対するプレッシャーはかかりますけどね。

このホール、私はグリーン右のバンカーに入れまして、上手く打って3歩(約2m)に付けたのですが、これを決められずにボギーでした。



最後にお見せいたしますのは、17番ホール461yパー5のティーです。

画像をクリックで拡大します。


写っておりますのが、この日いろいろと教えてもらったウエイドさんです。(^^)

私がここは初めてだと行って写真を撮っているのを見て、ホールごとの攻略法とか、(マウンテン・エフェクトを含んだ)グリーンの読みとか、いろいろ教えてくださいました。

コース中にお友達が居て、コースの職員とも仲がよいのです。


12番13番あたりでコースがすごく詰まっていましたので、途中をカットして人の居なくなった2番3番ホールを経由して17番ホールへ向い、18番を終えた後、薄暗くなりつつある中を戻って14番15番16番をプレーするという荒業で(笑)、18ホールを経験することができました。
(14番の写真は2番へ戻る時に撮ったもので、プレーした時は写真を撮るには暗い感じになって来ていました。)


3人になったり2人になったり4人になったり、最後の2ホール(15番、16番)はひとりになったり、2番と3番を2回プレーしたり、なかなか波乱万丈のラウンドでした。(笑)


11/20/2010

コヨーテ・ヒルズの17番ホール


今日はうちの息子くんのクラスメートに何人か来てもらいまして、ボーリング場で誕生日のパーティーをして来ました。(^^)

今年はThanksgivingの日が誕生日に被ってしまいまして、本当の誕生日にやったら誰も来てくれなくなってしまいますのでね。(笑)


---


以前ご紹介いたしました、コヨーテヒルズ・ゴルフコースの、17番ホールについての考察です。


ここは、ちょっと他に見ないくらいものすごい打ち降ろしのパー3です。

スキー場で言いますと、上級者じゃないと滑り降りられないような“熊落し”か“鹿落し”って具合の急斜面でグリーンまで打ち降ろしています。
ですから、この斜度としては35度から40度はあるんじゃないでしょうか。

冗談抜きに、ティーイング・グラウンドの後方にマーカーがありますと、ピン・フラッグが見えないくらいの斜度です。

ピンフラッグやグリーン前のバンカー、クリークが見えるようにちょっとティーイング・グラウンドの前方に出て写した写真がこちらにあります。

画像をクリックで拡大します。


こうやってみますと、それほどすごい斜度に見えませんですが、カメラを30-40度下へ向けて撮っているからなんですよね。

本当は、後方の山の上に建っている家々とフルバックティーの高さはさほど変わらない訳でして、すんごい落差ですから、ワンオンしますとグリーンにはクレーターみたいなピッチマークが付きますし、上手く打ってグリーンにオンした場合、ボールはホントに転がりません。

バックスピンで戻る人も見ませんですし、グリーン上で奥へ転がる人もまず見ません。

思いますに、グリーンに落ちる頃にはボールのスピンもかなりほどけていて、しかもすごい深いピッチマークでグリーンにランディングしますから、ボールが前や後ろに行かないのでしょう。


レイアウトは、こんな感じです。


画像をクリックで拡大します。


私はいつも黒ティーからです。

距離は、

ゴールドで、161y
黒で、143y
で、121y
で、93y
 って、なってます。


レイアウトを見ていただきますとね、ティーの位置は大概の場合奥に入って、カート道・乗用カートからかなり離れるでしょう?

このコースには、ヤーデージブックとかはありませんで カートにGPSが付いているんですけど、ティーのすぐ横ではないので、GPSでは距離が測りにくいんですね。

しかも、打ち降ろし度合いがあまりにすごいのもありまして、みなさんクラブ選択には悩まれます。


それで不思議なことには、こんなに打ち降ろしていると言うのに、なぜかショートされる方がすごく多いんですよね。
手前にはバンカーがありますし、その手前にはクリークも流れていると言うのに、圧倒的にショートする人が多いんです。

ティー側も、グリーンの後ろも左も壁に囲まれていて、風の影響はいつもあまり受けません。


で、ちょっと考えてみました。

画像をクリックで拡大します。

(すみません。 これ、多分に私のイメージ画像です。35度~40度をイメージしてpaintで書いてみました。)


カートのGPSに出ているピンまでのヤーデージは、図中にピンまで真っ直ぐ斜めの線を入れておきましたが、こんな風に測っているんじゃないかと思うんですね。

そうしますと、水平距離の方が短いことになります。


スコアカードにあるティー毎の距離表示はどうなんでしょうか?
水平距離なんだろか?
真面目に、よく分かりません。


でもそれですと、GPSの距離を信じ込んで打ったらオーバーすることになるはずですわね。

一体どういうことなのでしょうか・・・?


(ちょっとお考えになってみてみてくださいね。(^^))