1/17/2022

54°のウエッジのフェースを30°開くとロフト角は何度相当になるのだろう?

1/17/2022:  後で写真見なおして訂正入れました。



平らに見えますが、ドドーンと打ち下ろしていて、2打目はググーッとグリーンまで登ってくるレイアウトです。
芦ノ湖カントリーとか、日本の古い設計のコースによく見る感じで、懐かしい感じがします。

短いホールなのですが、グリーン面が見えなくてしかも登りがきつくて距離感が合わせづらく、ティーショットも決して広くないフェアウエーに打たない限り 2打目は木々に阻まれるというホールデザインです。目の前の池はプレーにはほぼ影響ありません。
この日はもうすぐ雨が来るってことで厚い雲に覆われていました。


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先日の「3x4 System (スリーバイフォー・システム) 改訂版 (…いやむしろ 2x4かも。)」という記事で「54°のウエッジのフェースを約30° 開く(一番下のスコアラインを時計の針でいうところの 12時を 1時に合わせるイメージで開く)と、ロフトはいったい何度多くなるのだろう?」っていう疑問を書いていたのですが、それを検証できないかトライしてみました。

そのそも随分以前には 54°のウエッジのフェースを 30°開いて、CT-30 (←クリック)なるショットを練習して使ったりしていました。当時は 58°をウエッジをバッグに入れて持っていませんでしたので。

練習場で30°フェースを開いて打ってみた感じでは、58°よりもちょっと飛ばないかな?くらいな感じで、ロフトでいうと 59°〜60°ぐらい相当なんじゃないか?っていう感覚でいました。
フェースが右向いちゃっていますしね、単純比較はできないので愚問なのかもしれませんけど、実際有効なロフト角としては仰角が何度相当なんだろう?ってふと疑問に思ったわけです。


それでまぁ、その昔作った 方向支持ティー (←クリック)っていうやつを思い出しまして。

フェース面の、ちょうど打点のあたりにティーを立ててみました。
今回は作るの面倒くさいので、両面テープで貼り付けまして。


こちらがフェースを約 30°開いたときの写真です。
(時計の針で 1時方向ということで、30°はセットしやすいと思います。)
シャフトはソールしたときのライ角に斜めに立て掛けてありますが、飛球線方向にはハンドファーストの傾きを入れず、鉛直に立てて写真を撮っています。
大体ボールの高さくらいのカメラ位置から撮影。

ですから ティーの方向 (つまりフェースの向いている方向) は、フェースは目標に対して右を向いていますし、クラフトさんがやるようにシャフトに対してロフト角を測るというわけにも行かず、とりあえずこの写真から仰角成分だけを正面から見たままで平面的に測ってみよう。
相対的な比較くらいはできるかもしれない、という試みです。

見た感じすでに、ティーはえらい上を向いていませんか?
「こんなにもか ?!」っていう印象です。
これ、写真上で測ってみますと仰角成分は、75°ロフト相当 になります。
CT-30 とか言って、調子こいてフェース開いて打ってる場合じゃなかったですね。
( 75°のウエッジが仮に売っていても私には難しすぎますので買わないことでしょう。)


こちらが上から見たところ。


30° フェースが開いた状態にセットしまして、測定をしました。
仰角成分の角度は、写真上で測りました。


この 54°のウエッジを 30°開いた状態で打って、58°のウエッジと打ち比べてみました。
できるだけ同じセットアップで、同じボール位置、同じ振り幅で、同じスイングで打って比べたつもりだったのですが、

結果としては、54°のウエッジを 30°開いた状態で打ったボールは、58°を真っ直ぐ構えて打ったよりも少し飛ばない感じでした。飛距離的には 60°相当くらいな感じ。

同じに打っているつもりでも、実際には開いたフェースを戻しながら打っているのかも知れません。そうしないと、75°の仰角の説明が付きません。


あまりにフェースが上を向いていたので、今度はリーディングエッジを 20°開いて、同じように写真を撮ってみました。


なんかまだまだティーがずいぶん上を向いている感じがします。
画像上で仰角成分を測ってみますと、66°ロフト相当 でした。


フェースの開き具合は、けっこうしっかり合わせています。


これが 20°開いた状態です。(時計の針で言うとたったの 2秒半!)
正味ラウンドでは、このくらい開くだけで良いのかも知れません。
やはりティーはかなり上を向いています。


そもそもこの測り方はどうなんだろう?って思いまして、フェースを開かずにスクエアにセットして写真を撮ってみました。


54°のウエッジを真っ直ぐにセットして。
ソールしていますから、ライ角方向にはシャフトが傾いています。飛球線方向には傾けていません。
これを画面上で測りますと、仰角成分は約 58°相当 (-->54°相当のはず)になりました。

どういうことなのかよく分かりにくいのですが、通常のロフト角というのは、クラフトマンさんの使う器具で、シャフト軸に対してのライ角、ロフト角を測定するのだと思いますが、この測り方だと約 4°大きく出るようです。
(後から写真見なおして思いましたが、これほんの少しフェースが開いちゃってたのかも知れません。)


まとめますと、

54°のウエッジで、
  0° オープン  ==>  58° 仰角 
20° オープン  ==>  66° 仰角 (+12°)
30° オープン  ==>  75° 仰角 (+21°)

しかしながら、フェースを 30°オープンで打ってみると、60°ロフト相当ぐらいの飛距離。(75°相当の飛距離にはなりませんでした。)

という実験結果です。

もうちょっと検証してみる必要がありそうですが、ある程度の目安にはなるのではないかな、と思います。




1/10/2022

クラブ 5本のラウンド at Marshall Canyon GC

Marshall Canyon GC にはいつも鹿のファミリーがコース上にくつろいでいます。
木々の紅葉もとても綺麗で、ハイキングトレイルにも囲まれています。


...で、この日はこの Mountain Lion にも会いました。



パー3の 16番ホールのグリーン奥の木陰にいました。10回以上ラウンドしていますが、初めてです。普段はおそらくコース脇の深い渓谷にいるのだろうと思います。

上り下りもあって、距離は長くはないけどいつもコースの状態も良くて気持ちの良いコースで、価格もリーズナブルですから、ここはとても好きです。


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このところ、2x4 のシステムを使って距離のコントロールをしてラウンドに望んでいます。
原則的に、一番安定して打てる 3/4 (スリークォーター) ショットを軸に、1/2 (ハーフ) ショットも使い、状況に合わせてクラブ選択とショット選択をして打っています。

そこから一歩進めて、あくまでも 3/4が基本のショットですが、少し強く90%ぐらいで、とかのショットも使うケースも使っていけるのでは?
そしてむしろ、いままで自分がフルショットだと思っていたショットは振りすぎて110%になっていたのでは?とか、いろいろと思い巡らせるに至りました。

そんな折に、お友達のしょぼさんがブログに、「アナログ基準とデジタル基準」という記事をお書きになりまして、そこでのやり取りでクラブ 4本とかでコントロールショットを多用してラウンドしたら、1本のクラブでリニアに飛距離をコントロールする実践練習になるんじゃないか?っていう話になりました。

それで、実際にやってみることにしました。

クラブ選択は、コースにもよりますが妄想ラウンドをしてなるべく無理のない組み合わせを選びます。
今回は上記の Marshall Canyon GC で、なかなかのアップダウンはありますが、距離はそう長くないコースです。(長いコースでやると私の場合、2打目に 3Wとか連発になってしまってそもそも普段から青ティーだとアイアンで2打目を打つことが滅多にない、ってケースもありますので、コントロールショットもクソもなくなってしまいます。)


今回の選択は、

ドライバー 
5番ユーティリティー 
8番アイアン
58°のウエッジ
パター

の5本です。


距離的には、

ドライバーが 200-240y、
5番ハイブリッドは、フルショットで約 170y、3/4で打つとランも入れて 130y-140yくらい、
8番アイアンは、3x4 システム72y、92y、125y のキャリー
58°のウエッジは、3x4 システム27y、44y、60y のキャリー 

がそれぞれカバーできますので、これに少し「軽く打つ」だの「強めに打つ」だの織り交ぜて行けば、大概の距離は網羅できるんじゃないかと思われます。
むしろドライバー打ったあとの残り距離の都合次第では、「軽く打つ」だの「強めに打つ」だのの調整すら不要かも知れません。(そこをやることが練習になるという目的なのですが。)

変な悪目立ちはしたくありませんので、とりあえずクラブは全部バッグに入れたまま、ドライバーのカバーを 3W と 3Uに被せて、いざ出陣。(笑)


...先に結論から書きますと、普段のラウンドとほとんど変わりませんでしたどころか、かえって調子良かったんじゃないの?まで感じました。
特に工夫をこらしたショットは 4-5回あったかも知れませんが、全般的には普段どおりラウンドしている感じ。(一緒にラウンドした友達も中盤以降まで今回のチャレンジに気がついていなかった模様です。朝言っといたんだけど。(笑))

大きめのクラブを選択して打つときは (こちらが多くなります) 無理せずに距離をコントロールすることに集中してスイング、そして短めのクラブを選択したときは届かなくて当たり前を前提に打つので余計な気負いもありません。
フルショットで気合い入れる、とかの場面がなくなるんですね。私の場合、ですが。
(ただしドライバーは何度もフルショットで気合い入れました。(笑))


そういう訳で、ラウンド結果の記録と、各ホールについてのコメントは、次ページにします。


1/09/2022

ダボ以上の大叩きホールを出さないための注意事項 4つ

 Boulder City GC の7番ホールです。昨年クリスマスイブのときのラウンドの写真です。


ネバダ州とアリゾナ州の州境になっているコロラド川を堰き止めて作られた巨大な Hoover Damのある、ネバダ州のBoulder Cityに小旅行に行って、初心者の息子を連れて近くのパブリックコースでラウンドしてきました。
少し傾いていますがコース全体に平らで、木もまばらな感じ、ウォーターハザードがいくつかあるくらいで、伸び伸びラウンドできるゴルフ場でした。

珍しく南カリフォルニアが12/24−25と雨模様だったのですが、ネバダ州はパラついたくらいでぜんぜん大丈夫でした。それもあって遠征したのですが。

こういうKIKUYU芝でないゴルフ場で、グリーンのコンパクションといいますか、チップショットが最初のバウンスをしてからのボールの挙動と転がりがイメージと合うコースでのラウンドは良いスコア出ますね。 この日は 38 36でした。
逆に短くて易しいコースでも、グリーンがカチカチで止まらなかったりすると寄せワンが拾えなくなってスコア崩したりします。


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昨年は一段階ステップアップしたといってよいくらいのスコアの改善を果たし、昨年の振り返りのデータ分析をして念頭に書きました記事 (-->「2021年の成績と、2022年の数値目標」) に、主に改善した点を4つ挙げました。

    1. 100以内の 2x4システム の改編で、トータルではなくてキャリーの飛距離に注目し直したことが思いの外良い効果をもたらしてくれたこと。 

    2. ドライバーの長尺化で、スイングが安定し、打球の散らばりが減ったこと。

    3. ハイバンス (しかし有効バンス幅は狭い) のウエッジを購入して洋芝に対応したこと

    4. ウエッジを打つ際に「ミスの最小化」を最重要と考えたこと。

という以上の 4点が主体です。


今年ここからさらに、 猛練習とか、ウエイトで筋肉増強とかではなくて、ゲームマネージメントの工夫とかで考えたらどこを削れるだろうか? というのが今回のメモの主旨です。

分析の中で、スコアに一番貢献したのが、実は (パーオン率) + (ボギーオン率) の合計で、昨年は、15.91/18ホールまで来ていました。
今年は 17/18にできるだけ近づけたいと思います。

これは一重に、ダボ以上の大叩きホールを如何に減らすか、という取り組みに他なりません。


それで、お友だちの syoballさんからいろいろとヒントをいただいているアドバイスを、私なりの解釈で「どう実践していくか」ということを踏まえてまとめておきたいと思います。
そのまま、今年取組む課題となります。

以下、今年のダボ以上削減の取り組み 4点。


1. 1DKJ (一打献上)するときに、乾坤一擲(けんこんいってき) のショットを心掛ける

この 1DKJ という教えは本当に至極名言です。
  (時にsyoballさん、これって一打献上でしたっけ?一打計上でしたっけ?)
ちょっとミスショットが出た結果、次打が困難な状況に陥った時、無理をせずに 1打を献上して大叩きを防ぐ、という言葉です。
例えばこれは、木の中にボールが行ってしまった時に一番安全なルートで横に出す、とか、そういう場面ですね。

ただ、私の解釈ではこの 1DKJ は軽い気持ちで横にポンっと打ってしまってはいけない状況、なのです。
ただの安全策では、1DKJ のはずが、2DKJ、3DKJになってしまいがち。
横に出すだけのはずがフェアウエーに行かず、ダフったり、また木にあてたり、まだラフだったり、もしくはフェアウエー反対側の木の方まで行っちゃったり。

例えば、グリーンの前に池があるパー5の 2打目を池の前に刻んで 3打目勝負とかの場面でもそうです。グリーンに打つわけではないから適当な短いクラブでポーンと打って刻んでおく、ではだめだと思うのです。
間違いなく良いライのしかも、しかも得意距離を残す。

木の中から横に出す場合、どこに、どの距離で、どんな弾道でどのライにボールを運べば、次のショットでグリーンを狙う確率が上がるか。
時には、少々の危険度も含めて考慮して次打の好条件が引き出せるのかもしれない。
そういう熟慮をしたショット選択をして、クラブを選び、グリーンを狙う時以上に考えに考え抜いたショットを打つべきだと思うのです。

ただでさえミスでピンチを迎えた場面、条件の悪い、ライも悪いであろう場所に来てしまっているわけですから。

木から横の方に、ちょんっと出そうとして、枝に当ててしまったり、悪いライにダフってフェアウエーまで届かず、とか、結局 2-3DKJしてしまった経験、誰しも少なくないはずです。
しかも気分も落ちてますしね。

池の前に刻むときも、あれ?ってなって行き過ぎて左足下がりのライを残してしまったり、予定外に得意距離”じゃない”距離を残してしまったり、逆に思ったより距離を残して150-160yも打たなければならなくなったりしてしまった経験、あると思います。
最悪、次の 3打目で池ポチャまでありえます。
できるだけライの良い、比較的平らで、得意距離に近い場所を選定してそこへ全力で持っていく。

1DKJ (一打献上)するときには、かならず乾坤一擲(けんこんいってき) のショットを考えて考えて、次のショットをなるべく良い条件で迎え、どうやったら 「1打のみ」の献上になるのか全力で考えて最大限の努力をしたいと思います。  --> 1DKJ-KKIT

という訳で、 syoballさんの 1DKJ関連の記事のリンクをいくつか貼っておきます。


2. バンカー越えのアプローチショットで、絶対にバンカーに入れない

これも典型的なダボ以上を打ってしまうパターンです。

再びsyoballさんのブログから

①TSでOB打たない 
②セカンドで池入れない 
③3オン3パットしない 
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④3打目でGBに入れない

これはね、もっともな倉本会長のご指摘ではあるのですが、現実問題としては ①~③が確実にできるのはすでにダボを滅多に打たない人だと思ったりします。

ということで、 syoballさんオリジナルの、④がここでの対象です。

これにつきましては私も過去に記事を書いていまして、それがこちらです。
特にバンカー越えに着目しています。

要点をまとめますと、各ウエッジやアイアンの、基準の打ち方の飛距離を、”キャリー”で把握をして、バンカーの淵の上端までの距離を計測して、確実にその距離をキャリーで超えるクラブと打ち方を選択する、という単純な対策です。

しかしながらこの対策が私にはものすごく効果的でした。昨年の後半は、バンカー手前からグリーンに打ってむざむざバンカーに入れる、というショットはほとんどやっていないと思います。
今年もこれを心して徹底します。


3. グリーン周りのショートゲームで往復ビンタを避ける

これはザックリでショートの往往ビンタも含めてですね。
チップショットのミスはあるとは思うのですが、たとえミスしてもグリーン上には残る可能性の高い危険性の少ないショットを常に選択するとか、往復の復の方のチップショットをOKに寄せられるように考えて往の方のミスの度合いを軽減する、っていうことは頭に置くべきだと思うのです。

「ミスの最小化」を最重要と考えた打ち方をする、という方針を、「100y 以内のアプローチのシンプル化とマッピング」にも書きました。
ダフりとトップを最大限避ける、もし起きても大怪我しない、という観点でプレーをしていけば、往復ビンタは大幅に防ぐことができると思っています。


4. バンカーから大ホームラン

これはトラブりますねー。 大体において、次打がもっと難しい状況に陥りがちです。
私はバンカーが、大の苦手ではないですが、あまり得意ではありません。普段、なるべく入れないようにマネージメントしてプレーしています。
最近は、砂があまり入っていない硬いバンカーのコースも増えていて、この発生頻度を落としたいものです。

これはまだ対策できてないのですが、いろいろなバンカーショットの打ち方の中で、あまりヘッドスピードを上げないで打つタイプのバンカーショットを学ぶ機会がありまして、今年はこの打ち方をメインにアレンジをして、バンカー対策していってみようと考えています。(昨年末にイケそうな感触を得ています。)

あまり振り上げない、あまりヘッドスピードを出さない打ち方であれば、仮にホームランしてもそこまで飛ばないで外野フライでアウト、ぐらいの範囲に収まってくれるのではないか?と期待しています。


5. 素ダボは起きる

いわゆるパー4での 3オン 3パット、パー3での 2オン 3パットですが、これはどうしても起きてしまうと思います。

俗にいうボギーオンの状況で、最低でも24フィート(約7m)以内、できれば 8フィート(1ピン)以内には寄せたいところです。30y以内は、できれば 1クラブ(約1m)以内に付けたいですね。グリーンの傾斜やボールのライによっては近くても難しい状況はあるわけですが。

これに関しては、3パット撲滅の鍵 (「ザ・ゴールデン・8」) のパッティングの方で頑張るくらいで、ボギーオンの時は特に 3パットをしないように気を付けてプレーする、くらいしか対策できないと思います。


まだほかにも出てきたら、追記していこうと思います。