4/30/2010

距離のコントロールは、ライン出しの4倍大切


これは、私の敬愛するデーブ・ペルツ博士の著書「パッティング・バイブル」第8章「Speed Is More Important Than Line」のなかで述べられている金言で、今のところ私のパッティングの信条になっている命題です。
(↑いつもながらいささか大げさな表現です。(笑))


私のこのブログを始めた理由がデジタル・パットとの出逢いであることは何度も書いていますし、パッティング・カテゴリーの記事をひとつでも読んでいただいている方には、パッティングが大好きでパッティング談義も大好きで、みなさんのためになるご意見や経験談をお聞きしたりすることがとても楽しいという、私のゴルフ・ライフ・スタイルをご存知かと思います。(^^)

この場をお借りし、あらためてお礼を申し上げます。m(__)m


また、私のパッティング・カテゴリーの記事では、いろいろと内容が重複したり、反復したり、前後して繋がったり、くどい面もあったりするかと思いますが、自分自身が実践して、復習して、納得して、進めて行く形式で書いていますので、どうかご容赦ください。


ブログ記事の良いところは、記事そのものよりも、かえってコメント欄の方が内容が充実しているようなケースが数多く出てくるところでして、次の記事などはその典型的な例です。↓

過去記事:「スティンプメーターについて

コメント欄のやり取りの充実があればこそ、記事をブログ公開した甲斐があったのだなぁ、と実感いたします。


なにも激論を交わす必要もなく、ふとした何気ないコメントから内容が膨らみますね。



Speed (距離のコントロール)が如何に大切かと言う観点では、パッティングの距離感という記事の一連に以前書きました。
(上記記事には、(続き-1)(続き-2)もあったりします。(^^;)

このときには、

>5mのパットで左右に外れるのは余程の大きく曲がるラインでない限り、+/-50cmには収まるけれども、距離が合わなくて縦に外す範囲は+/-50cmに収まらない場合も多々発生します。

という例を挙げて書いていますが、“4倍”の根拠はこれをもっと具体化したデータからでています。


ペルツ先生は、自分がゴルフをせずにプロアマ問わずいろんな人のゴルフ振りを1日中、しかも何日も何日も、観察だけして歩き詳細に記録する、ということが出来る、人間業とは思えない能力を持った超人です。

むしろ変人だと言っても過言ではありません。(笑)


だからこそ、ペルツ・データとその裏づけの説明をする仮説・理論には、どんなレッスン・プロの理論と比べても劣らない信頼性があります。


ペルツ先生によりますと、人間はどうしても「押し出してしまった」とか、「引っ掛けた」というミスは目に見えて判りやすいのでそれに囚われ、一般的なアマチュアは実に練習時間の 90%をライン出しの練習に費やしてしまうのだそうです。

スピード(打つ強さ)のコントロールに関しては、ミスの度合いが見えにくい上、曲がるラインの場合特に外したパットがスピードのミスだったと言う診断を下し難いため、間違ってヒッカケやプッシュに原因を求めてしまったりしがちなんだそうです。

例えば、12フィート(約3.6m)のパットで4インチ(約10.3cm)曲がるラインのパットをアマチュア・ゴルファーの生徒さん達に、オプティマム・スピードで打てばど真ん中から入る打ち出し方向を教えた上でパッティングしてもらってデータを取ったところ、実に外れたパットの80%はスピード・コントロールのミスに分類でき、カップ幅に収まらないほどのpush/pullで外れたパットは、(カップインしなかった)パット全体の約20%だったそうです。

この意味はつまり、ラインの読みは判っていた上で打って、尚且つ外れたパットの統計ですね。
ストロークの技術的ミスのみが抽出されていると言えると思います。

ここから、「“4倍”大切」という表現がされているのですね。


カップインした割合が書かれていないのですが、15-25%ぐらいは入ったものと予想します。
私のデジタルパットで言うせいぜい5歩強の距離のパットですが、このレベル(HDCP15-25)のアマチュアの場合は、ラインが未知だった場合には5%しか入らない距離でもあります。


実際には、ストロークの技術の前に、より正確なラインの読み、というハードルが入ってくるわけなのですが、そこには、ニワトリ-たまごみたいなお話ですが、より正確なストロークが出来ないと読みも磨かれない、という「catch-22(ジレンマ)」が発生します。



以前、「ダウンヒル・スライダー その1」と「ダウンヒル・スライダー その2」という記事をアップいたしましたが、この時にも実は非常に貴重なコメントを頂いております。



それは、yamacchiさんからの目から鱗のコメントでして、「ダウンヒル・スライダー計算」という記事でトラックバックまでしていただけました。m(__)m

そこで上がっていた図が、上のボール軌道図です。


真横のラインで、グリーン面がまったくの平面だったと仮定した時の、ボールが描くべき軌道の計算近似をした図です。
私はこの図を、携帯電話のメモリーに入れて持ち歩いています。


傾斜は2.5度、直線距離にしておおよそ5mの距離のパットについて、打ち出し角を約5度ずつ左右に振った(ミスした)場合と、スピード(打つ強さ)を、約20%ほど強い・弱い場合と、全部で9通りのボール軌道を計算して描いていただけました。

平地で打つ5mよりも強めに打つ必要があるということですね。



摩擦係数の取り方によって(つまりはグリーンの速い遅いによって)、打つ強さの大小には調整が必要ですが、描かれる軌道自体は、ほぼこれに近くなるのが現実になります。

曲りの頂点を越えた後、カップに向かってほぼ垂直に落ちつつ転がるという事実は、目から鱗でありました。

yamacchiさんはこのとき「y方向ゼロ近傍に止めたいとき、つまりカップを大きく通り過ぎない位置に止めたいとき、重要なのは打出し角であることがわかります。」と考察してくださいました。

それは事実なのですが、私は別な認識をいたしました。



こちらに貼り直した図には1-9の番号を打ってあります。

私にとって、4および6という位置は、約1mながら、依然として真横の難しいラインが残ります。
ついでに言いますと、1の位置は「人類には無理。」(笑)な悪夢のラインで、もっと駄目。

9は残るのが比較的好ましい登りのフックラインながら、物理的に一番遠いですね。

ということで強いて選ぶなら、好ましい順番に、58732の順になりましょうかね。 23の順番は微妙ですが。


で、ここで考えます。
5が理想のストロークであるのに対して、1937、は、打ち出し方向と、スピード(打つ強さ)と、ダブルパンチのミスをしているストロークですね。

せめてストロークのスピードがキチンとコントロールされていれば、多少ライン出しがズレていても、258の間に収まるということになります。
4倍大切な、距離のコントロールができていれば、比較的曲りの少ない上り下りのラインが残るというわけです。


もっと突っ込んだ見方をすれば、ラインを浅く読むならば、スピードをミスるにしてもショート目に、ラインを深く読むならば、特にスピードには気をつけてキチッと合わせる。
という風に認識しておけば、7から35の間くらいの位置に持ってくることができて、2パットで収まりやすい、ということになるんじゃないか?

そんな風に深読みするわけなんですね。
ダウンヒル・スライダーに関しては、カップインを決めに行かないスライス・ラインの方がマシだ(3パットしにくい)と以前ひゃっぽさんとのやり取りで書かせていただいたのですが、これは78の位置に残りやすい、ということに他なりません。

忘れてしまってはいけないのは、ダウンヒル・スライダーの真のエネミーは、7の仲間の、「浅く狙って強すぎる」パットで、subconsciousが修正してカップインを狙いに行ってしまった結果、もっと酷い結末を迎えるストロークなのだ、という大前提です。

つまりAiming LineからしてそもそもB側に間違っている。
(yamacchiさんが書いてくださった軌道図は、あくまでも正しいラインの読みは出来ていることが前提なんです。)


通常は、9みたいにカップの向こうを通るのではなく、7のようにカップの手前を通りつつ、9よりももっとカップから遠いところに行ってしまうのが、恐怖のダウンヒル・スライダーの3パット、4パット・コースにつながる落とし穴なのです。


オプティマム・スピードの場合のAiming Lineが判っていることが前提のyamacchiさんが書いてくださった図には、実はこの恐怖のシナリオは現れてこないのです。





6 comments:

Anonymous said...

私は感覚派ですが、最近注目しているのがAimpointが開発したAimChartです。完全デジタルです。
今度セミナー受けてきますのでレポートしますね。

Posted by:サンディエガン at 2010年05月01日(土) 15:43

yspz said...

サンディエガンさん、こんにちは。

AimChart、たのしみです。
インチ、フィートに今よりもっと慣れ親しまないと、かもですね。
(ヤードはメーターよりも慣れていてイメージしやすいように思ってますけれど。)

先だって、サンディエガンさんとTODOSさんとご一緒出来るという素晴らしい機会を活かせずとても残念に思っています。
8月一杯くらいで落ち着きましたら、SDまで遠征出来るようにもなろうかと思っていますので、その頃にはまた出来たらで良いですけれど、どうぞよろしくお願いいたします。



Posted by:やきそばパンZ at 2010年05月02日(日) 01:54

Anonymous said...

えっ、なんでタイガーの姪っ子さん?が最後に・・・
大好きなパッティングの話・・・・・
一字一句食い入りように読んでしまうのは、世界広と雖も何人もいないでしょうね~、その一人が自分です
当たり前のようにスリーパットをする方を見ていると、狙った方向にボールを打ってることが当然でカップから外れるのはそういう風に曲がると思い込んでる方・・・、結構いますよ
当たってますよ、ペルツ先生の検証結果。
ここ数ヶ月取り組んでいて、自分もハッキリ気付いていなかったことが鮮明になったように思います。殆ど、プロに関しては例外なく感ベースでやってるパッティング、その感の実体・・・、
これって、ボールヒットをする際の強弱とテークバックの大きさの精妙な組み合わせ。始末が悪いのが、双方が無断変動してる。その感はプレーヤー個人のみが知る感覚の世界。どちらかを不動にすれば、簡単に迷路の出口は捜せそうですけど、不動になる基準は見つけられない。
納まりきらないので、これ以上は省くとして・・、確かに距離を打ち分けられるようになると曲がり具合というのは、距離合わせが前提で、その逆はあり得ませんね。
距離感を磨いてスリーパットをしなくなるには、実践練習が不可欠という大・大前提があるから
、感が芽生えて?いないパッティング練習は面白くないし、芽生え始めるまで練習するあるいは、練習出来るという方が極めて少ない。永遠にこの繰り返し・・。
そんな事実認識をしている今日この頃です
パッティングの面白さを多くの方に伝えられるのは、何時の事やら・・・、って感じです。

Posted by:ノリさん at 2010年05月04日(火) 06:24

yspz said...

ノリさん、こんにちは。

えーっと、お気に入りのチェイニー・ウッズちゃんの写真はですね、いままでもなんどもお気に入りのパッティング・カテゴリーの記事で貼り付けていますです。

唐突で申し訳ありません。(笑)



確かにこの記事は、ノリさんや、サンディエガンさん、golfreak銀さん、コルレオーネXさん、他パッティングが相当好きな方じゃないと、理解出来るとかできないの以前に、面倒で「読まない」類の記事かも知れないと思います。


私はどうも、素直にそのままデジタル・パットを有効にスコアに活かそうとするあまり、スピードの方ばかりを重視して、ライン出しをテキトーにしてしまっているからかどうなのか、平均パット数の割には3パットが非常に少ない一方で平均パット数の割にはバーディー数が多くはない、という特徴になってしまっているような気がしています。

手っ取り早く、スコアを減らす方法論で、練習時間の割き方の問題ですね。
(まぁ悪いことではないと、思ってます。)


今年はラインの読みを正して、カップインを増やそうと目論んでいるのですが、なかなか7歩以内のバーディーチャンスに付く回数が「増えない」(←それはそうだ、何も取り組んでないし。(笑))ので、まぁもう少し時間をかけないと、と言ったところです。



現在は、スコアに出にくいのが玉に瑕ですが、
3歩(約2m)以内に付くボギー・オンの時のアプローチ・ショットを増やして、アップ&ダウンのパーを増やす方向で取り組みをしています。

3歩に付けて惜しくも外して2パットでも、アプローチが拙くただかろうじてグリーンに乗って2パットでも、両方ボギーには変りないので、改善具合がスコアに反映しにくいんですよね。

7フィートのパットって、プロで45%ぐらいからHDCP15-25で20%しか入らない距離ですから。


Posted by:やきそばパンZ at 2010年05月04日(火) 14:33

Anonymous said...

Zさん
こんばんは。
いーっぱい、コメントを書いていましたが、、、
ははは、、、消えちゃいました
あと5時間程度で月例へ向かいます。この記事を参考にさせていただき、頑張ってきます

Posted by:golfreak銀 at 2010年05月23日(日) 01:34

yspz said...

golfreak銀さん、こんにちは。

うーん、私にとって大変に貴重なものを失ってしまったようです・・・。


でも、我々はいつでもパター談義ができますから!


おちついて、月例ではいつものプレーをお願いします。


応援してます!


Posted by:やきそばパンZ at 2010年05月23日(日) 02:11