5/07/2023

いわゆるマイタッチによるその日のラウンドのパッティングの距離感のキャリブレーション

こちら、Marshall Canyon GCの18番ホールのグリーンです。


友達が、知らない間にスマホで撮ってくれていました。

アゲンストで195yあった2打目を3Wで打っていきまして、上手くバンカー越えてグリーンをヒットしたのですがちょっと長すぎてグリーン奥に5yぐらい溢れたところから上手く打ったのですが下り傾斜でするするーっと7フィート(2.1m)くらい通り過ぎてこの位置でした。

返しのパットということで入れる気満々で臨んでいます。
ライン分かってたと思ったのですけどねー。
外してボギーでした。
でも、外したあとも動かず、しっかりと目でボールの転がりを追って見届けています。


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ひぐけんプロのYouTube動画はいろいろと参考になる動画が多くていろいろ楽しみにしていますが、ひぐけんプロの高校生時代のコーチで恩師の横山三和子プロのアドバイスが、

...ちょうど私が、ラウンド前の朝に行う練習グリーンでのキャリブレーションとほぼ同じでした。

まずは動画をご覧になってみてください。



何も考えずに、なにも狙わずに、フィーリングだけでただただ気持ちよく5球転がして、その日の基準とする。(この動画では軽い上りのラインで7歩でした。)

これ、平らなところを選んでやると良いのですが、真っ平らは望めませんのでなるべく平らなところを選び、我々の場合は往復して平均値を取った方が良いです。
毎日のようにグリーン上で過ごし、パッティングの距離感覚がピシッと出来上がって安定しているプロゴルファーであれば、そこも込みでアジャストして頭に入るのでしょうけれども。


一部のみなさんがも実践していらっしゃる、いわゆる「マイタッチ」という手法だと理解しています。

その日のフィーリングで、「このぐらい」というストロークでボールを気持ちよく転がし、そのマイタッチを基準にその日のパッティングのフィーリングを微修正するっていう。

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私の場合は、デジタルパットという方式を構築していまして、その日のフィーリングはパッティングには全くといっていいほど使いません。

デジタル式に基準のストロークを持っていまして、そのストロークを基準にキャリブレーションをします。

デジタルパットの利点と不利点を久しぶりに再度整理。
デジタルパットのおさらいと確認事項 (特に16フィート以下)

主に使用するのは、7歩の基準のストロークと、12歩の基準のストロークです。
グリーンの速さが普段より遅かったり速かったりした場合には、14歩とか10歩とか4歩とか、ほかの歩数の基準ストロークも試してキャリブレーションします。
キャリブレーションと言いますか、その日の換算値を計算する、ということになります。

私のデジタルパットのことはリンク先などを参照していただくとしまして。

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私がいろいろな友達のゴルファーと談義していて私のデジタルパットについて聞かれたときにお奨めしています一般化した方法は、上記の横山プロのアドバイスをもう少し噛み砕いて具体的にしたものです。

1. まず練習グリーン上でなるべく平らなところを選びます。

2. スタンスの右足から左足までくらいの幅のストロークで気持ち良いストロークをします。
    (具体的な幅は厳密でなくて構いません。大体右足から左足ぐらいの幅で。)

3. 2球で十分だと思いますが、5球でもいいと思います。だいたい同じ距離に集まるように。

4. そして打った位置からまとまって転がった位置までの距離を歩測します。
    (経験的に、どの方もだいたい 8歩前後になるようです。スティンプで9~9.5フィートぐらいの場合)

5. 歩測が済んだら、今度は同じラインの逆方向で繰り返します。

6. 両方向を平均します。(たとえば行きが7歩で戻りが9歩なら、8歩のスピードとします。)


同じ距離にボールが止まる、心地よいスムーズなストロークで、リピートしやすいストロークをすることが重要です。
同じリズムで、同じ力感で、「ポーン」と打てば良いので案外誰でも同じくらいの距離に収まります。

そしてこの距離、例えば 8歩を基準の距離、ストロークとします。

その日のラウンドでは、平らの8歩弱が残っていたらこのストロークで打てばバッチリ打てますし、例えば軽い上りの7歩が残っていた場合もちょうどいいです。
傾斜2の下りの16歩が残っていたとかの場合も、このストロークで打てばぴったりに寄せることができます。


次の段階としまして、4歩の距離に今度は目標を作りまして、ボールマーカーやティー、もしくはボールなどでマークして、そこを目標にパッティングをします。

人間に備わっている感覚として、ある基準の距離 (例えば8歩) がありますと、「その半分」という距離は感覚的にとても掴みやすいのです。

7. 目標物を設定し4歩の距離を打つストロークの練習をする。

目標はカップではない方が良いです。
通り過ぎたら通り過ぎた距離を見ることの方が重要です。入ってしまうと距離がわかりません。


そのまた次の段階としまして、今度は「倍の距離」を練習します。
この例で言いますと、16歩の距離です。
目標はボールが良いかと思います。ティーとかよりも視認しやすいですので。

8. 目標物を設定し16歩の距離を打つストロークの練習をする。

このときに、自分の感覚に「2倍」っていうことを強くイメージしまして、8歩の倍、っていう感覚を出すように心がけます。
振り幅は特に決めなくて、視認しなくて全然良いと思います。

闇雲に見た目の感覚で距離をジャッジするよりも、すでに心地よいストロークで安定して打てるようになった基準のストロークをベースに、「2倍の距離」をイメージして打つだけでだいたい16歩に到達できるはずです。
こちらは少し練習も必要かもしれません。でも思ったりよりも簡単に安定してくると思います。

この距離は少し長いですから、練習グリーン上で真っ平らな場所は望めないかもしれません。

9. 同じ16歩の距離を反対向きも練習して距離感を確認しておく。


ここまでの手順で、4歩、8歩、16歩、を基準として持った上でラウンドに向かいますと、距離感の不安なくパッティングに望めますので、良い結果が出せると思います。



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私ごとで恐縮ですが、約22年の米国赴任を終えまして、6月末頃に日本に帰国する運びとなりました。
ゴルフ環境としては今より難しくなろうかと思いますし、しばらく身が落ち着くまでそもそもゴルフに行ける余裕があるかどうか分かりませんが、この記事の内容しかり、2x6システムしかり、素振りだけしておけばゴルフのフィーリング的なものはなるべく使わず基準を作って安定したストロークと結果を出せるようにシステムを構築してきたつもりです。

実際問題、ラウンド頻度が減りますとスコアは多少落ちるかとは思いますが、どこまで維持ができるのか、自分でも楽しみにしてみたいと思います。



6 件のコメント:

かわせみ! さんのコメント...

こんにちは。かわせみ!です。
22年の米国赴任、お疲れ様でした。
おっしゃるとおり帰国後のゴルフライフは厳しくなるかと思いますが、これからも有益な情報とアドバイスをお願いいたします。

yspw さんのコメント...

かわせみ!さん、こんにちは。
私は生活圏が神奈川県なのでちょっと大変なんです。
もう少し地方に赴任することも考えようかなっていうくらい。(^^)
でも、頻繁にコースに行って「距離感とかの感覚」を磨かないと、っていう方法ではなくて、ショートゲームはシステムで打ち分ける方法にしましたし、パッティングもデジタル化していますので、ある程度は大丈夫なんじゃないかな、って思ってます。多少HDCPは増えるでしょうし、2グリーンとかにアジャストしてのプレーは必要かとは思いますが。
飛ばずにSGで頑張ってますので、プレースタイルがフィットはするんじゃないかな?って期待してます。

さすらい さんのコメント...

ひぐけんPの動画、ありがとうございます。デジタルパットの関連記事も読ませて頂きましたが、相当わかりやすくて理解が深まりました。そちらの記事にもコメントさせて頂いたのですが、ボール位置の写真では私よりもかなりボールを左に置かれてまして、驚きました。私も早速試してみます。

22年間のアメリカでのお仕事、お疲れ様でした!22年も海外での生活、なんだかかっこいいですね!22年前というと私は浪人生してました(笑)

日本のゴルフ環境はお世辞にもいいとは言えません。でも日本でのゴルフ記事も楽しみにしています。
日本に戻られますし、一度でいいのでやきそばパンWさんとラウンドしてみたいです。私は大阪なのでかなり難しいですが(笑)

yspw さんのコメント...

さすらいさん、ありがとうございます。
もし、ミドルパットや15y程度のロングパットとかの距離感に苦労なさっているなら、デジタルパットは一つの方法です。
もしその場合は取り組んでみてください。
研修生やプロはもっと精密に正確にパッティングできなければバーディラッシュできませんが、私のHDCP程度までは十分以上です。

良い点としては、一旦作ってしまえばほとんど練習が要らずに維持できてしまう点です。
それと、速いグリーンでも遅いグリーンでも朝のキャリブレーションで対応できてしまいます。
タッチが必要ないんですね。もちろんタッチを組み合わせて応用してもOKです。
(副作用としてですが、速いグリーンの方が広範囲に対応できます。振り幅が小さくて済みますので。)

日本では箱根方面のコースの会員だったのですが、会員証の証書とかどこにあるのかさっぱりわからなくなってしまいました。どこかに保管してくれていた父も亡くなってしまいましたし。
当時の支配人さんに米国赴任のお話をして年会費を止めていただいていたのですが、その辺りの事情はひきつがれていないんだろうなぁ、と。
22年分の年会費を請求されるなら今時はその金額で買えるコースもありそうですしねー。
そして入会当時は30歳で若手でしたので、当時のコースでのお仲間はみなさん年上で、大半の方はゴルフされていなさそうで…。
おそらく当時研修会にいらした比較的若手だった先輩はいらっしゃるかも?と思いますが、ずっと疎遠にしておりまして。
一体どうなりますでしょうか?

ぜひいつかご一緒させてください。
なんとかなると思います。

syoball さんのコメント...

パットタッチのキャリブレーションの説明ありがとうございます。私は冬のオフ期間が長いので、年間安定した練習をしたいので、あやしげなマイタッチを基準に、EXPUTTとチョーキングでやってく予定です。81Hしかありませんので、全てのGとG周りの調査を続けたいと思います(笑)

yspw さんのコメント...

syoballさん、こんにちは。
毎日EXPUTTで練習されていて、syoballさんのタッチは怪しげではありませんですよ。
僕はタッチではなくて右足の内側までの視認できるテークバックで、リズムさえ保てば毎回同じスピードでストロークできます。
9.5フィートのグリーンでフラットなら7歩ですが、その日それが何歩になるかはゴルフ場次第です。

以前カーペットでの距離の測定をしましたが、12.5フィートぐらいの速さで、7歩のストロークが普段の16fじゃなくて21f転がりました。
https://yspz.blogspot.com/2016/03/iping.html

どんだけ転がろうが、私の基準の7歩のストローク、ということです。

2x6システムにおいても同じことですねー、私の場合。