すごく久しぶりに、San Clemente Muni GCをプレーした時の写真です。
こちらはティーショットを乗せた後に獣道を降りていくところ。
左のバンカーより左に外しますと、どんどん転がり落ちていって...
こんなところからの大変に距離感が難しい打ち上げのアプローチが残ってしまいます。しかもグリーン手前のバンカー超え。
(前前回はここに来ました。笑)
オーシャンビューで、ものすごく楽しいコースです。真夏でもいつでも涼しい恵まれたムニシパル(市営)のコースです。
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お友達のブログを拝見していて、ハザードに関して取り上げられていたものが大変参考になりまして、ちょっと簡単に私なりの考えを整理しておきたいと思いました。
* さすらいさんのブログ「シングルへの忘備録」の記事、『傾斜の動画』
こちらのコメント欄でさすらいさんは、「(急斜面に行ってしまった場合は) ハザードと認識します!」と。
* syoballさんのブログ「しょぼ」の記事、『HZDをきっちり避けていけば崩れない』
こちらの記事でsyoballさんは「HZDを避けていくことが、太田滝を回避することだけでなく、ゲームそのものの楽しみの本質なんだろうな。」と仰っていまして。
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そこで私が思いましたことは、ハザードの危険度、ダメージ度を、打数換算で認識し、ラウンドのゲームプラン、マネージメントに活かしていってはどうだろうか?ということです。
(なんでも数値化したいゴルファーですみません。)
例えばですが、右サイドがOBで左サイドに池があるホールに来たとします。
右サイドのOB区域は打数にして2打のダメージ。
左サイドの池は打数にして1打のダメージ。
どうせ打つなら左サイド寄りに打ちますね。
いっそ池まで届かせないハイブリッドとか5番アイアンでレイアップするとしましょう。短いホールなら良いですが、380y〜400y程度あるホールで私がこれをやりますと、セカンドショットにたとえば190-230yも残ってしまって、今度は距離がハザードになり+0.5打のダメージ。
この辺りの数値をベースに、狙う場所を吟味します。
フェアウエー・バンカーに打ってしまった場合は、パーセーブ率から鑑みて、+0.75打程度のダメージと評価。
別の例で言いますと、セカンドショットがまともに打てないほどの右サイド(もしくは左サイド)の急斜面に打ってしまい、セカンドでFWに戻すショットを打たざるを得ないという、さすらいさんの仰ってるケースでは、+1打のダメージ。
林の中に打ち込んでしまい、フェアウエーに出すだけ、のショットも簡単ではないような状況では+1.5打のダメージ。
といった具合です。
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もう少し掘り下げてみます。
先日たまたま見た動画で石川遼くんプロが言っていたのですが、TPCソーグラスの18番ホールで、タイガーは4日間ともティーショットを大きなフックを打って徹底して保険をかけて打っていたことに感心をした、というお話でした。
こんなレイアウトのホールです。↓
このホール、各プロの飛距離に合わせてティーショットを運ぶ位置を選んで打っていくわけですが、それだけではないんですね。
フェードヒッターのプロが自信を持ってフェードボールで自分の飛距離の位置に打っていく攻め方もアリではありますが、その場合万が一風などの影響で池ポチャしてしまった場合にティーインググラウンドのすぐそこにドロップしなければならないわけです。距離と打数のペナルティーでほぼほぼ+2打のダメージになります。
ところがこのティーショットを大きく右からフックで回して打って池に入れてしまった場合は、最後に池を横切った地点ということで、1打のペナルティーは付きますが距離的にはずっと先の方で3打目が打てますから、+1打のダメージで済むわけです。
これを称して、「保険をかけて打つ」と言っている訳ですね。
私は日頃のラウンドで友達にも常々話していて、時々呆れられているのですが、例えばこういうホールに来たときに考えることがあります。
こちらはJurupa Hillsの15番ホールかな?
こういったホールで私が強く意識するのは、「絶対に右サイドの木には当てたくない」ということなんです。
最近はまっすぐ系の球筋でドライバーを打っていますが、生来がドロー系ヒッターですので、この右の手前の方に張り出している木が常に気になります。
このときに頭の中で考えていますのは、「200y先の左サイドの木であれば当たっても構わないが、右サイドの近い木だけは絶対に駄目だ。」ということです。
先程の池のケースに共通しますが、右サイドの木に当ててしまいますと、距離がものすごく長くなります。+1.5打くらいのダメージになってしまいます。
左サイドの、例えば180y-200y先の木に当てたのであれば、+0.5打程度のダメージで済みます。下手すると0打のダメージで済むかも。
ですから、普段も左サイドにティーアップすることが多い私ですが、このような状況では、目一杯左側にティーアップしまして、自分のスタンスはティーボックスの外もいいところ、っていう位置にセットアップして右サイドの木からできるだけ離れます。
ちょっとトゥ側に当たってフックで戻るボールとか打つと、意外に気が付かずにこの近くにある木に当たっちゃうものなんですよ。ゴルファーなら経験あるんじゃないかと思います。
左サイドが近いっていうケースでもあり得ます。
この件は私はいつも本当に気をつけています。
友達に聞くと、「全然、目にも入ってなかったわ。」っていう返事が返ってくることが多いです。
イメージした弾道上に木の枝が入ってこないと、人間の脳は無視をして視界に入れない能力を持っています。
例えばこういう場面 ↓
同じですね。
左右の近い木々は当然ですが、100yぐらい先にある左サイドの木にも絶対当てないように、と考えます。その先が左ドッグレッグしていますから、もうラフでもいいから右サイドに持っていきたい場面です。
自ずと選択するショットが決まってきますね。
つま先上がりの左足下がりなのに、セットアップはFWのフェード打ちです。
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それともうひとつ。
ピンがグリーンの端の方に立っていたときにピン方向を狙い、少しズレてグリーンを外したとします。そうするとニアサイドの(大概の場合において) 難しいアプローチが残るんですね。
例えばですけど、グリーンの片側にバンカーがありますと私はバンカーを避ける方向に目標を取ります。でも...
こちらの写真は、レッド・ホークGCの14番ホールです。
このホールの場合はピンの位置がそこまで右端ではないかも知れませんが、例えば左のバンカーを避けたためにグリーン右サイドの深いラフに外したとしますと、ニアサイドの寄せが残ってしまいまして、ぴったり寄せるというのは、やさしくなくなります。
一般的に、グリーンのピンに対してニアサイドに外したときは、+0.5打のダメージになると言われています。
(このグリーンの場合はこの話の例としては良くはなくって、手前に外した場合も大きな傾斜の2段グリーンと対処しなければなりませんので、右に外すくらいなら手前の方が方が良い、まで言い切れない部分があります。)
しかしながら、ラウンドのマネージメントをする上で、グリーンのピンのニアサイドに外すのはヤバいよ、+0.5打のダメージよ。ということは頭に入れておいた方が良いと思います。
我々はプロではありませんから下手したら+0.75打くらいかも。(たいてい+1打増えちゃうイメージ。)
私の場合は、例えばグリーン周りのガードバンカーの場合は、サンドセーブ率が25%くらいであまり高くないことから考えても、+1打以上のダメージを喰らうケースもあることを考えても、+1.2打のダメージ、くらいの評価にしています。
かくかくしかじか、はっきりとしたハザード以外にも、ちょっと気が付きにくいハザードや、ハザードとまでは言わないハザードも含めまして、「ダメージ打数」という評価軸を使って、ラウンドのマネージメントに活かす手法はとても有用なのではないだろうか?というのが、今回の記事の主旨です。
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追記:
ホールの広さや距離、傾斜、左右の木の張り出し具合などにもよりますが、一般論としてたとえば右ドッグレッグのパー4の場合、私はフェアウエー左サイドを狙います。
飛ぶプレイヤーはコースなりに曲がるフェードで打つのもありかもしれませんが、初見のコースの場合など時に、ティーから見えているコーナー辺りの距離に打つと思うんですね。
ラフではなくフェアウエーであっても、右ドッグレッグのホールで右サイドへ行きますと、2打目が右側の木の枝などでスタイミーになって、大きくスライスで打っていかなければならない、なんていうことにしばしば陥ってしまいます。
これも+0.5打くらいのダメージになります。
ドロー系ヒッターはたとえセカンドが長くなってもかならず角度的には打ちやすくなる左サイドへ打っていき、仮に多少ミスをしてもっと左に行ったとしても、低いドローを打つことには苦労しませんので、ティーショットでコースなりのフェードボールを打つ必要は全くありません。
9 件のコメント:
私にとってタイムリーな記事をありがとうございます。というのも、今日のラウンドの最終ホールで右が池かつOBだったんですよね。で、今日は途中からプッシュが出始めてまして・・・このホールは左が広いんですよ。なので左を狙っておけばいいのに普通に打ってしまって案の定プッシュOBしました・・・
距離のハザードという表現、いいですね!距離のハザードは考えたことがありませんでした。
数値化した方が具体的にどういった攻め方をした方が良いのかイメージがわきますね。
やきそばパンWさんは理系ですね。
ありがとうございます。
さすらいさん、コメントありがとうございます。
みなさん理科系ですよね?
ティーショット、真ん中を狙うことは僕の場合ほとんどありません。(結果的に行くことはあります)
一番「安全な」ルートで次が打ちやすいアングルに置けるように目指します。
ちょっとトライしてみてください。
ティーアップの位置もそのために変えます。
syoballさんのおっしゃっているようにハザードを避けましょう!
教えて頂きたいのですが、右ドッグレッグで左側に打つ際は、やきそばパンWさんはアドレスをやや左に向けて対角線上に狙われますか?
これはホールのレイアウトと状況によりますかねー?
ごく一般的には、ティーボックスの左の方からフェアウエーセンター付近のターゲットに向けてドロー打って左サイド、っていうのが多いかもです。
日本のコースはよく整備されてますけど、こちらですとティーボックスの範囲内でなるべく平坦な傾いていないところを探してティーアップします。
結局、脳裏にグリーンが右だよってのが認識されてると何故か届かない1打目から右へ行ってしまってトラブル、って良いことがとても起きやすいですから、要注意です。
ドロー系ですので、ティーボックスの右サイドから左サイドに向かって狙うってことはやらないです。
面白い記事で参考になりました。
私もフッカーなので、右から張り出した木は気になります。TGから近いほど気になります。
ニアサイドのアプローチは+0.5打ですか。ふむふむ。
syoballさん、ありがとうございます。
定量化することは、自分のショット選択を評価するのに客観性が出るので割と有効だと思うんです。
ティーから近い木とかあまりにも目に入ってない人が多いです。
間近の木に当てたら運良ければそこから打てるんですけど、再ティーアップできる訳じゃないですから、2打罰食らったみたいなものになっちゃいます。
グリーンのニアサイドはマジで寄せるの難しいですもんね!
本文中にも書きましたけれど、我々の場合はグリーンのニアサイドに外した場合は+0.75打ぐらいのダメージかも知れません。
+1打に限りなく近いかも?
ニヤサイドでも花道の場合は例外ですね。じゃじゃ~ん!JG登場(笑)。+0.25?
良いですねー。
正直、ニアサイドはパターで行ければパター、ってケースが少なくありませんですね。
あとあれ、オートスクープでしのぎます。
でもニアサイドは総合的には+0.75評価ぐらいでしょうか。
この評価軸は、その「前のショット」の狙い目の決め方に使いますので。
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