今年からレッドソックスに移籍したジョン・スモルツ投手(偉大な、殿堂入り確実の投手です。)が、この月曜日にフロリダ(オーランド)のIsleworthというカントリークラブで、タイガー・ウッズとラウンドしたそうです。
タイガーのおうちのすぐ近くですね。
毎年(春季キャンプの時期に)恒例のことなのだそうですけどね。
この人は、ゴルフがものすごく上手くて、タイガーにして「ジョンはPGAのプレイヤー以外では一番上手い。」と言わしめるほどの腕前です。
もうすぐマスターズですが、この人はジョージアのゴルフリゾートに住んでいます。
さて、ゴルフスイング -11の記事で、ゴム飛ばしの比喩を書きました。
それで、(調子こいて)スーパースローの動画を撮ってみました。(笑)
GGさんにある程度同意のコメントをいただけたのですが(^^)、
この比喩は、あらん限りのmaximumのパワーを生みだすことと、効率よく打球へ伝達することとの、ちょうどいい頃合のバランス点を見出して、現状持てる力の最大公約数的な飛距離といいますか、平均飛距離の最大化といいますか、そういった分岐点を探ろうと言う意味の比喩なのです。
輪ゴムを切りまして1本のゴムにします。
これを右手と左手の指先でつまんで持って前方に狙いを付けて引っ張り、片方を1瞬早く両方の手を離すことによってゴムを前に飛ばします。
(輪のままで爪に引っ掛けて飛ばすのではありません。)
私の動画の場合、右手を前方に、左手でゴムを引いています。
左手の方を一瞬早く離し、次いでタイミングよく右手を離すと綺麗に前方へ飛んでいきます。
が、こちらの最初の動画では、タイミングが上手くないため、右手のすぐ先でゴムが回転してしまい、遠くまで飛んでいません。
力がロスした状態ですね。
ちょっとスローでじれったいですけど(^^;、動画の最後の方で、ゴムが飛び出したは良いけど回転してしまっている様子が見えます。
一方、こちらの動画では、ゴムの縮むスピードに合わせてタイミングよく左手・右手を離しているため、ゴムは真っ直ぐ前方に飛び出していきます。
よく観察してみますと、左手を離れたゴムは縮みつつ右手の方へ近付き、180度回転した状態で右手から離れて真っ直ぐ飛んでいくんですね。(^^)
この輪ゴムは、さらにあと最大約+50%ぐらいまで引っ張ることができます。
もっと引っ張れば、ゴムのパワーが増しもっと遠くに飛ばせる計算になりますが、一方でゴムの縮むスピードが上がるために、左右のタイミングを取ることが数倍難しくなります。
実際にやってみると判るのですが、動画でやっているよりももっと小さくゴムを引くと、前に飛ばすこと自体は非常に簡単になります。
一方、練習を積むことによって、もっとゴムを強く引きつつタイミングを取り、もっと飛ばせるようになってくると思うのですが、出せる飛距離と上手く飛ばせる確率の問題で、どの辺りで妥協点を見出すか、というのが今回の比喩の最大のポイントです。
体が細くても筋力がさほど強く無くてもよく飛ぶ人と言うのは、効率よくボールに力を伝える体の使い方が上手なのだと思うのです。
腰の回転と肩の回転のタイミングのズレによる捻転差で生み出されるパワーを、ボールに効率よく伝えるためのタイミングが存在していると、私は感じます。
あとは、捻転差をもう少し大きくするにはどうするか、また、そのゴムをもっと強く引っ張った状態からタイミングよく力を伝えるスイングを作れるのかどうか。
別の見方をすれば、筋力を上げ体を鍛えることによって、ゴム自体を太くしたり強くするという方法論で飛距離を伸ばす、という考え方もできようかと思います。
例えば身長が高いと、この比喩で行けばそれはゴムの長さを長くしたようなもので、ポテンシャルの飛距離には多少の優位性があろうと思います。
今の時点で、捻転差を大きくしようとしてこれ以上のオーバースイングをすることは明らかに得策ではありません。
なにか、別なコツのようなもので捻転差を大きくできればいいんですけどね。今後の課題です。
以上の戯言を書くために、ゴム飛ばしの動画まで撮ってみました。(笑)
ちなみに動画は、420fps(1秒420コマ)で撮影し、再生スピードをカメラ・デフォルトの30fpsからさらに落として10fps(1秒10コマ)で再生したものです。
つまり、通常スピードの42倍遅いスピードで再生されています。