4/01/2009

ゴム飛ばしの比喩


今年からレッドソックスに移籍したジョン・スモルツ投手(偉大な、殿堂入り確実の投手です。)が、この月曜日にフロリダ(オーランド)のIsleworthというカントリークラブで、タイガー・ウッズとラウンドしたそうです。
タイガーのおうちのすぐ近くですね。
毎年(春季キャンプの時期に)恒例のことなのだそうですけどね。

この人は、ゴルフがものすごく上手くて、タイガーにして「ジョンはPGAのプレイヤー以外では一番上手い。」と言わしめるほどの腕前です。
もうすぐマスターズですが、この人はジョージアのゴルフリゾートに住んでいます。



さて、ゴルフスイング -11の記事で、ゴム飛ばしの比喩を書きました。

それで、(調子こいて)スーパースローの動画を撮ってみました。(笑)


GGさんにある程度同意のコメントをいただけたのですが(^^)、

この比喩は、あらん限りのmaximumのパワーを生みだすことと、効率よく打球へ伝達することとの、ちょうどいい頃合のバランス点を見出して、現状持てる力の最大公約数的な飛距離といいますか、平均飛距離の最大化といいますか、そういった分岐点を探ろうと言う意味の比喩なのです。


輪ゴムを切りまして1本のゴムにします。

これを右手と左手の指先でつまんで持って前方に狙いを付けて引っ張り、片方を1瞬早く両方の手を離すことによってゴムを前に飛ばします。
(輪のままで爪に引っ掛けて飛ばすのではありません。)

私の動画の場合、右手を前方に、左手でゴムを引いています。
左手の方を一瞬早く離し、次いでタイミングよく右手を離すと綺麗に前方へ飛んでいきます。


が、こちらの最初の動画では、タイミングが上手くないため、右手のすぐ先でゴムが回転してしまい、遠くまで飛んでいません。
力がロスした状態ですね。


ちょっとスローでじれったいですけど(^^;、動画の最後の方で、ゴムが飛び出したは良いけど回転してしまっている様子が見えます。



一方、こちらの動画では、ゴムの縮むスピードに合わせてタイミングよく左手・右手を離しているため、ゴムは真っ直ぐ前方に飛び出していきます。


よく観察してみますと、左手を離れたゴムは縮みつつ右手の方へ近付き、180度回転した状態で右手から離れて真っ直ぐ飛んでいくんですね。(^^)


この輪ゴムは、さらにあと最大約+50%ぐらいまで引っ張ることができます。
もっと引っ張れば、ゴムのパワーが増しもっと遠くに飛ばせる計算になりますが、一方でゴムの縮むスピードが上がるために、左右のタイミングを取ることが数倍難しくなります。

実際にやってみると判るのですが、動画でやっているよりももっと小さくゴムを引くと、前に飛ばすこと自体は非常に簡単になります。

一方、練習を積むことによって、もっとゴムを強く引きつつタイミングを取り、もっと飛ばせるようになってくると思うのですが、出せる飛距離と上手く飛ばせる確率の問題で、どの辺りで妥協点を見出すか、というのが今回の比喩の最大のポイントです。



体が細くても筋力がさほど強く無くてもよく飛ぶ人と言うのは、効率よくボールに力を伝える体の使い方が上手なのだと思うのです。

腰の回転と肩の回転のタイミングのズレによる捻転差で生み出されるパワーを、ボールに効率よく伝えるためのタイミングが存在していると、私は感じます。


あとは、捻転差をもう少し大きくするにはどうするか、また、そのゴムをもっと強く引っ張った状態からタイミングよく力を伝えるスイングを作れるのかどうか。

別の見方をすれば、筋力を上げ体を鍛えることによって、ゴム自体を太くしたり強くするという方法論で飛距離を伸ばす、という考え方もできようかと思います。
例えば身長が高いと、この比喩で行けばそれはゴムの長さを長くしたようなもので、ポテンシャルの飛距離には多少の優位性があろうと思います。

今の時点で、捻転差を大きくしようとしてこれ以上のオーバースイングをすることは明らかに得策ではありません。
なにか、別なコツのようなもので捻転差を大きくできればいいんですけどね。今後の課題です。



以上の戯言を書くために、ゴム飛ばしの動画まで撮ってみました。(笑)

ちなみに動画は、420fps(1秒420コマ)で撮影し、再生スピードをカメラ・デフォルトの30fpsからさらに落として10fps(1秒10コマ)で再生したものです。
つまり、通常スピードの42倍遅いスピードで再生されています。


3/31/2009

ゴルフスイング-11


すみません、ちょっとくどいんですが、新兵器(カメラ)を使いたくって、またまたスイング動画のupです。(^^;
今回は、ドライバー・ショット。

ロングビーチ空港に隣接して直ぐ北の、レイクウッド・ゴルフコースで13ホール(日没)プレーして来ました。
割合平坦で広々していて距離的には結構あるコースでして決して易しくは無いのですが、ドライバーを打つにはもってこいのコースなんです。
しかも、12-13ホールしか終われない時間に行きますと、ゴルフ場が割合に空いてきますので、ビデオ撮影したりが、比較的気兼ねなく行えます。(←これが目的。(笑))


このところ、ちょっと力なく右にスポーンと行って距離が出なかったり、ひょろひょろっとフェード(ってかスライス)したりする打球が出たりしていて、何が悪いのか見て、修正したかったのです。
シャフト・スタビライザーを入れてダグ・フックしなくなったのは良いのですが、やはり持ち球のドローできちんと距離が打てないと話になりません。
(そして、どうみてもスイングの調子が外れちゃっているせいで、スタビライザーが悪さしているせいではありません。)


傍から見ますと大して変わんないんですが(^^;、これが良くない方のスイングです。


実のところ、酷いショットはもっとずっと酷いです。

(余談ですが、正直自分でも呆れることがあるくらい、ウエッジのショットとほとんど変わらない感じですね。
ドライバーは、もうちょっと豪快に打ちたいんだけどなー。 (^_-;)

一番いけないのは、切り替えしで腰の動きが先行せず、上体と同調しちゃっているところだとスローを見て直ぐに分かりました。
ノリさんのおっしゃるところの、いわゆる上下同時症候群です。飛距離的には、220yぐらいでしょうか。3Wで打った方が飛ぶぐらいです。
さらに悪い時には、これをカバーしようと腕を使ってしまってトップでのシャフトクロスが大きくなってしまいます。これは明らかにスライス(かスタビライザーなしだとダグフック)を起こします。

ところでビデオを撮っていることを意識していると、割合としては比較的よいショットになってしまうのはなぜなのでしょう?
やっぱり、集中力が出るからでしょうか。



悪い部分が見えたところで、さてどう直すかって言うのが難しいところなんですが(基本的にはノリさんに教えていただいたドリルとかです)、なんとか数ホールで満足行く程度まで修正出来ました。
これがレイクウッドでの修正後のスイングです。


大して変わっていないように見えるへぼスイングかと思いますが(^^;、飛距離的にも球筋的にも大幅によくなりました。
さほど飛ばし屋ではありませんので、捻転差を十分には使えて居るとは言い難いのですが、それでも少なくとも切り替えしから腰が先に行って肩の回転は後から付いていく順序・タイミングになれば、飛距離にかなりの違いが出てきます。
現状出来る捻転差のなかで最大飛距離を引き出すタイミングに戻ってくれればOKです。

このホールは、コースの中では短い方から3番目のパー4で、見えなくなっている先でがくんと左にドッグレッグしたところにグリーンがあります。ご覧いただけるとおり、ほとんど全くのフラットです。飛距離は、距離表示が合っていれば約265yってところでした。風は右から左だったかな?



以前コメントに書いたことがあるのですが、私のイメージではこの二つのスイングの違いは、輪ゴムを切りまして1本のゴムにし、これを右手と左手の指先でつまんで持って前方に狙いを付けて引っ張り、片方を1瞬早く両方の手を離すことによってゴムを前に飛ばすという、ほんの微妙なタイミングの違いのお話です。

タイミングよく片方ずつ手を離せないと、その一瞬が例えば左右ほぼ同時に離してしまうとゴムは両手の間で縮んでしまい飛びません。後ろの手を離したあと前の手を離すと上手くいくのですが、前の手を離すのが遅いとゴムは前の手に当たるばかりで、やはり満足に前へ飛びません。

ゴムを最大限に引っ張りますと、パワーが増しもっと遠くに飛ばせますが、一方でゴムの縮むスピードが上がるために上手く飛ばすタイミングが難しくなります。
ゴムの引っ張り方を適度にして、タイミングを取ってやると、ビューンと前に飛ばすことが出来ます。
(↑これ、やってみるとけっこう難しいんですよ。(笑))

練習していけば、もっとゴムを強く引き、もっと飛ばせるようになってくると思うのですが、これは、ゴルフスイングで言うと捻転差を大きく取れるようにしていくことに通づるような気がしています。

体が細くてもあるいは小さくてもよく飛ぶ人と言うのは、この辺の体の使い方が上手なんだと思います。

ゴム自体を太くし強くするというのが、筋力を上げ体を鍛えるという風にも置き代えられるかと思います。



ついでですので、もう一個動画を貼ります。

11番371yパー4の左側がずっと池でフラットなホールのセカンドショットで、修正したドライバーがナイスショットの、残り約105yです。
50度のGWでも打てなくはない距離ですが、ウエッジの無茶振りは難しいので、普段ならPWで打ちます。しかしこのショットは、9Iを選びました。自分のイメージの中では9時のテークバックぐらいで打って方向性を重視し、トーン、トン、トンッてバウンドしてピンに向かっていくイメージです。グリーンが硬かったので。

ちなみにこの動画は、標準速の30fps(1秒30コマ)で撮ってスロー再生で保存したものです。再生スピードは6分の1です。この加工はカメラじゃなくてパソコン上で加工しました。


こういう動画をコースで撮ってもらう機会はそんなにありませんので、貴重な録画ができました。(^^)

こんな感じの、手前に何も無い花道があるアプローチは好きです。(ってか、ただ技が無いだけ?(笑))

100y内外の短いクラブのアプローチショットでも、下半身が先行していないと左に引っ掛けてしまいますね。



今回、いろいろ他にも撮影出来ましたので、447y軽い登りのホールのセカンドショットとか、木越えのアプローチとか、ちょっとラフの凹みに潜っていたアプローチとか、その辺をupしてみたいと思います。(^^;


結論としましては、「スーパースロー」はそれなりにわきまえて撮影すれば、非常に楽しい。ということでしょうか。(笑)


3/28/2009

ゴルフスイング-10


スイング動画は久しぶりのupでしょうか。

まぁあの、一つ前の記事の新しく入手したおもちゃ新兵器を使ってみたかっただけなんですけれども。(^_-;


ちなみに、GDOのトッププレイヤーのスイング分析も、とりあえず確認したところですと、遼くんタイガーフィルのスイングについてはスーパースロー動画になってます。(^^)
(トップページの各プレイヤーのところに、更新!とかnew!とか印がありますが関係ないようでして、他にどの動画がスーパースローになっているか不明です。)

これはいいわ。 ↓

タイガー・スイング動画

GDOの『トッププレイヤーのスイング分析』から
(表題の『Top Player's Swing Analysis』ってのは、ちょっと英語が間違ってるような・・・)




でもって、なんでこんなすごいスイングに続けて私のへなちょこスイングをupしてんのか、自分でも謎ですが(笑)、まぁデジカメの威力を試してみましたのでということで、とりあえず。(x_x;


約100yのウエッジ・ショットです。
まずは正面。


なんか、打席の関係でカメラ位置が微妙に正面じゃなくてやや後方からになっていますからか、ものすごい右サイドで捌いて打っているように見えますが、そんなに極端な訳でもないと思ってます。
あと、体がすごい左に傾いて見えるのも、カメラの角度かと思います。(^^;
平らなのに、マットが左足上がりに見えちゃいますよね?
ウエッジですから終始左足体重で打っているには打っているんですけれども。

カメラのセット位置とか角度って意外に難しいですね。
ちょっと改善が必要です。(^^;

多少距離を離さないと、普通に写真撮る位置よりもスーパースロー撮影の時はズームされてしまうので、スペースの確保が必要です。
この画像も、前の打席が空いているところに行って、そのまた前の打席の人の後ろにぎりぎり邪魔にならない場所まで近付かさせてもらって撮ったんです。

それと、210fps(1秒210コマ)で全体を撮りましたんでチンバック&フォワードプレスの部分が“異常に”長く感じますが(笑)、実際にはそんなにまで長い訳ではありません。(^_-;

なんかね、普通のスピードで再生される30fps(1秒30コマ)の撮影とスロー再生される210fpsの撮影を途中で切り替えることも出来るらしいんですが、この場合はセルフで撮っているので、スイング前とスイング後の動作もすごいスローになって、超長く感じちゃうんですよね。



次は、後方から。


これもやや斜め後方です。

ドライバー打つときほど肩と腰の捻転差を使えませんが、クラブがバックスイングでトップに到達する前に左ひざからダウンスイングを始動するようにしてます。
左ひざ、左腰の順に行って・・・、クラブが降りて来たところで左の背筋で引っ張りつつ右の太ももで押せ、みたいな気持ちでやってます。



ちなみにこれらの動画は撮影が210fps(1秒210コマ)で、再生スピード(フレーム・レート)が30f/sなので、実際のスイングの7倍遅く再生されているってことになります。
(したがって、30fps(1秒30コマ)で撮影した動画は、通常速度で再生されることになりますね。)

420fps(1秒420コマ)で撮影すると、14倍遅いスローが撮れます。
(もちろん、別なソフトウエアを使って、再生スピードを調整して保存することも可能です。)


一方、1,000fpsの撮影も試してみました。
1,000fpsは、なんだか知りませんけどこういう細長い画像になります。



ちょっと明るさが足りなくてピントが合いませんでした。
高速撮影には、めちゃめちゃ光量が必要なんだそうです。



このカメラにはもうひとつ、連写モードの機能もありまして、最高で30fps(1秒30コマ)で1秒間、20fpsで1.5秒、10fpsの設定で3秒間の撮影が出来ます。
シャッターを押すタイミングの前後にコマ数を振り分けられますので、シャッターを押す前の映像が撮れちゃう訳なんですね。

この30連写機能なんかも、むかしむかし富士フィルムが出したレンズが8個横に並んで付いていてシャッター1押しで8コマの連続写真が撮れるゴルフ専用カメラ(覚えている方、いらっしゃいますかね?)なんぞを買ってみて使っていた私からしてみますと(笑)、本当に隔世の感、って感じですね。

感無量です。(笑)


その例のオクトレンズカメラは、当時出ていたパノラマ撮影が出来ると言う富士フィルムのカメラ(覚えていらっしゃいます?横に細長い印画紙にプリントしてくれるんです。)の応用で出たわけなんですが、フィルムだから取り直し利かないし、現像できるまで写真見られないし、けちくさい(というか律儀な)写真やに持ってくとパノラマ用印画紙じゃないと焼いてくれなくて高くつくし(35m1枚に上下黒くして4コマ入ってるんで、ベタ焼きしてくれれば凄い安く現像出来るんですけど、富士フィルムが街の現像屋さんに圧力かけてたんです。)、まぁあんな面倒なことよくやってたなー、と思い出さずには居られません。(笑)


そういえば、朝一のティーショットの連続写真撮ってくれて、ラウンド後に2,500円とかで売り付ける、なんていう商売やってるゴルフ場も当時たくさんありましたっけねー!(笑)