4/18/2010

オーガスタ13番ホール、フィルの第2打


まぁ言わずと知れた、今回のマスターズのベスト・ショットと言われている
フィル・ミケルソンのスーパー・ショットをちょっと振り返ります。



今回のマスターズでのミケルソンのプレー振り、3日目、13-15番でイーグル、イーグル、バーディー(しかもあわや3連続イーグル)という猛チャージを成し遂げ、そのまま押し切った感じの凄い勝利だったと思います。

そして、上の写真の、最終日の13番ホール、パー5でのこのショット。



いやー、すごいです。
あんなところから、カップからわずか4フィート弱に付けていますもんね。



フィルのスーパーショットに付いては、2002年ベスペイジ・ブラック・コースでのUSオープンのときの(知られざる)信じられないスーパーショットのことを、「史上最高のパー・プレイ・・かも?」っていう記事で取り上げました。

やっぱり、こういう人間業とは思えない凄いショットにはゾクゾクきますね。


この記事に、本人の弁が載っています。

(最終日のプレーについて、)
"One of the things I've been saying this week is that I am very relaxed here at Augusta National because you don't have to be perfect," he said. "I've hit a lot of great shots and driven the ball very well, but I made some bad swings on 9, 10 and 11 and was able to salvage par."
(「今週僕がずっと言ってることのひとつに、ここオーガスタ・ナショナルではすべて完璧である必要がないから僕はとてもリラックス出来るんだ。」とミケルソンは言いました。「たくさんのいいショットが打てたし、ボールもよく飛んでたんだけど、9番、10番と11番ではいくつか悪いスイングもやっちゃって、でもパーが拾えた。」)

注: これは、オーガスタにはラフらしいラフが無いので、どこからでもリカバリーショットが打てる、ってことを踏まえて発言しています。


(13番のショットについて、)
"I was going to have to go through that gap if I laid up or went for the green," he said afterward. With that reasoning, he went for it.
(「レイアップするにしても、グリーンを狙うにしても、どの道あの木の間を行かなくちゃならなかったからね、」とミケルソンは後から言いました。
そういう理由があって、グリーンを狙ったのだ、と。


"He said, 'Listen, it's a 6-iron. Just let me execute it,'"
said Jim MacKay, Mickelson's caddie.
(ミケルソンのキャディー、ジム・マッケイによれば、「フィルがね、『いいか、単なる6番アイアンじゃないか。いかせてくれ。』」って言ったんだ。

この時点では、1打差でトップに立っていましたよね。
ジム・マッケイは、レイアップするように強く奨めたんだそうです。

まぁ、そりぁそうですよ。
この2打目をレイアップしても、3打目は9番I以下ウエッジとかの距離ですし、まだ十分にパーもバーディーも狙えます。

結果的には、この4フィートも無いイーグル・パットを外してバーディーにしているんですから、フィルらしいといえばらしいプレーです。


でもレイアップ・ショットじゃぁ、歴史に残るショットになんないですからね。
我々観る方は、チャレンジして欲しいです。




そうなると思い出されるのが、2006年にウイングド・フットで行われた
USオープンです。

前年にPGA(全米プロ)を勝ち、春のマスターズも制して迎えた、フィルにとってはメジャー3連勝のかかったUSオープン。

ゴルフ内容としてはとても好調で、今年よりも充実していたと思うんですよね。



4日目の17番まで終えて+4、先に上がっていたオグリビーに1打差のトップで最終ホールに来ます。
18番は、450yの長いパー4で、登りの左ドッグレッグです。

282y先にあるフェアウエー・バンカーに入れないように、3Wでティーショットを打つプロもたくさん居ましたが、フィルはここでドライバーを選択。
大きく左へ曲げてしまい、テントの屋根に当たってギャラリーに踏み固められたラフに落ちます。

そこからの2打目を、フェアウエーに戻すのではなく、グリーンとの間に立ちはだかる木を大きなスライスで迂回させてグリーンを狙いました。

このショットは曲りが大きすぎ、木に当たって50yも進みませんでした。

3打目も、3番アイアンで大きなスライスを打って木を迂回しグリーンを狙うショットを選択。
このショットも曲がり過ぎて、グリーン左のバンカーに突っ込んでしまいます。

バンカーからも寄らず、2パットのダブル・ボギーにしてしまい、プレーオフの権利さえも失って、手中の勝利を逃してしまった、という顛末はみなさんもご記憶かと思います。


この時の会見で、

"I still am in shock that I did that. I just can't believe I did that.
I am such an idiot."
(「あんなことをしてしまって、いまだにショックだ。あんなことしたなんて信じられないよ。僕はなんて馬鹿なんだろう。」

って、言っていた場面、忘れられませんよね。


で、あの時に、3回も繰り返して言った、「I can't believe I did that.」の
「that」は、

a) ドライバーでティーショットをしたこと
b) 2打目で無理にグリーンを狙いに行ったこと(多分4Wでしょうか?)
c) 3打目もさらにグリーンを狙いに行ったこと(3番I。)
d) かなり目玉気味のバンカーから、サンドセーブを失敗したこと

のうち、一体どれを指しているんだろう?
って言う疑問を、私はずーっと思っていたんです。


a) については、あの日のセットアップではウエッジを4本入れる都合で3Wを入れていなかったため、4Wしか無かった、という説明をしていて、TVの解説のドライバーで行くべきでは無かった、という意見は意に介していないような感じです。

流石に b) かなー?って思ってたんですが、今年のマスターズのこの記事の冒頭のショットを見るに、どうも b) では無さそうだ、という気がしてきました。
本人も、(レフティーのフィルが、)何度も何度も(左曲がりのホールの多い)オーガスタで使う、little bread-and-butter carve slice (打ち慣れてるちょっとしたインテンショナル・スライス)だって言ってるんですよね。

どうやら、b) かc) であれば、むしろ曲げ具合をミスったことを、
若しくはd) を指して、「that」と言ってたんじゃないかと思い始めました。

「I am such an idiot. (僕はなんて馬鹿なんだろう。)」と言うコメントからは、マネージメント面のミスを指しているのであって、技術的な選択した
ショットの成否を言っているのでは無いと思っていたんですが。



2004、2006、2010年と、これで3回マスターズに勝利したフィル・ミケルソン。
2004、2006年のUSオープンは、いずれも2位に終わっています。

成功すれば伝説のスーパー・ショット、失敗してしまうとただの馬鹿。
まさにミケルソンの魅力ですね。

今年もまた、USオープンは誰かに破れてしまう気がしてなりません。(笑)


4/16/2010

ジェリー・ライス、ツアーに挑戦


元NFLサンフランシスコ49ers伝説の名ワイドレシーバー、ジェリー・ライスが今週のネイションワイド・ツアーに、スポンサー招待で挑戦する、という
話題です。



現役時代から、フットボールの練習の日、朝4時起きでゴルフしてから
フットボールの練習、終わった後またゴルフ場へ打ちに行く、って感じで
シーズン中もやっていたそうです。

トーナメントのプロ・アマにも度々出場していました。
プロ・アマでのベストスコアは68だそうです。

NFLには昨年のUSオープンチャレンジに出場したベン・ロスリスバーガーや、一昨年のUSオープンチャレンジに出場したトニー・ロモなど、プロ・アスリートですからゴルフ猛者も少なくありませんが、やはりジェリー・ライスが一番ゴルフ上手いんじゃないでしょうか。


この人は、ABCで人気のDancing with the Stars のシーズン2に出て 2位まで勝ち残ったりしていますし、すごく器用なんですね。



ずば抜けて人柄が良いことでも有名です。

今年、NFLの殿堂入り候補に挙がっているのですが、殿堂入りは120%
間違いありません。


これが記事です。↓

Jerry Rice hopes to catch on in professional golf


出場するのは、サンフランシスコにある、TPC Stonebrae Country Club (パー71、7,188ヤード)で今週行われる、Fresh Express Classicです。


よく言われるんですが、普段のラウンドでアンダー・パーで回るトップアマであっても、プロのトーナメントで良いスコアで回ってくるというのは、全くもって勝手が違うそうですね。

ジェリー・ライスの目標は、2日間で予選通過をすること、だそうです。


一体どうなりますか、注目してみたいと思います。(^^)







***

追記:

今日、1日目を終えた時点で、+12オーバーの153位タイ。
やはり予選通過は、・・・かなり厳しい情勢ですね。

(ちなみにトップは-8アンダーです。)

ツアー・プロって言うのは、やっぱりすごいや。(x_x;


***


2日目は76でラウンドし、151位タイで2日間の予選を終えました。

やはり慣れもあるのでしょうかね?
初日に76でラウンド出来ていたら、もう少しワクワクしたんですが。

次があるかどうか判りませんが、あれば楽しみにしたいと思います。



4/15/2010

タイトリスト 690.MB の 2I


「タイガー、ナイキの新CMが物議」の記事に追記しました。

(アールさんの台詞の出処です。)

興味のある方には、ご参考までに。m(__)m


***


さて突然ですが、もーのすごく久しぶりにeBayで「By it now」以外のオークションでの買い物をしました。

基本的には、私はeBayでは買い物をしません。
手に取ってみたいですし、トラブルも嫌ですし、鑑定眼があるとも思ってませんし。(^^;

ときどき、レア物のマクドナルドのおまけで子どもが入手できなかったやつとか(笑)、品番さえ判っていれば買うのに問題ない部品とか、安価なプリンターのインクとか携帯の電池とか、そんなのは買いますけどね。

クリックで拡大します。


ちなみにこれは、690MBではなくて690・MBという、間にドットの入った2005年以降に出た方のクラブで、690MBとは微妙にスペックが違います。
シャフトは、DGのS300。 米国スペックの定番ですね。


日本ロングアイアニスト協会の、ファルコンさんの啓蒙運動が次第にGDOブログ内にも浸透しつつあることもあり、
(えーっと、ちなみに私は男子5級以下が無いということで資格を有しません。(^^;)

また、「100を切ったその後で・・・・気ままにゴルフブログ」という謙抑なブログ名のまま、最近3Iとか2Iとかを練習なさってるかと思ったら初めて出場なさったオープン・コンペで自己ベストの82を叩き出すという快挙を達成されたMR-Gさんのブログでも刺激されていたせいか(笑)、

美しい2番I がeBayで出ていたので気の迷いで入札してみたら、落札しちゃったのです。(笑)


今のX-Tourというアイアンセットはむちゃくちゃ気に入っているのですが、実は6番Iのフェース部分と8番Iのリーディングエッジ部分に(ボールと一緒に)小石を打った打痕が付いちゃってるんですよね。

両方ともスイートスポットではありませんので急いではいませんが、近い将来の買い替えも視野に入れています。


で、どうせ買うならまだ2014年には早いけど、新グルーブルール適合にしようかしら?と思うわけです。
本来なら、すごい安くなっている程度の良いX-Tourをもう一セット買うところですが、2015年以降使えないんじゃ面白くありませんから。



R&Aのインターナショナル・データベース上で適合機種をざーっと眺めてみて、「欲しいな。」と思ったのは、Titleistの710 AP2っていうやつと、690.MBでした。

でも、見た目だけでは判らないので打ってみたい。
いつもゴルフ用品を買うショップなら、買って使ってみて合わなければ返せますが、AP2は在庫があるけど690.MBはなかなかお目にかかりません。

まぁ、急いで買い換えるつもりは毛頭ありませんので、他にもいろいろ見てみよう、って思ってますけど。

でも、変にストロング・ロフトのセットとかに換えると飛距離とかが訳分んなくなっちゃいそうですし、いまのX-Tourを買うときにX-20 Tourをまず購入してみたけど上手くいかなかった経験からグースのあるクラブは私には駄目だって思ってまして、選択肢は限られてきます。



遼くんはときどき2番Iをバッグに入れるセッティングを使うみたいですけど、米国ではもはやタイガーでさえも2番I はセッティングに入れてませんから、eBayでも全然人気がないみたいです。

eBayで見て、試しに$50上限で入札しておいたら、1bidだけしか入らず、結局$15で落札できてしまいました。

まぁ、このクラブが打ちやすかったら、3I-PWも真剣に探そうかな、という感じで考えてます。



で、届きましたので、ドライビング・レンジに持っていって打ってみました。
練習場ボールを40球ほど出しまして、2番I の1本だけ持って。(笑)



打ってみた感じ、昔のブレード・アイアンよりはずいぶん打ちやすく出来てますね。(^^)
ちょっと感動。(笑)


芝の状態のいいところに置いて打てば、けっこう使えそうな感じです。
もちろんミスは出ますけど、例えばトップに入っちゃったときはボールが全く上がらず地を這う打球で飛んでいくこともありますが、距離を失うくらいで真っ直ぐには行きますし、元々200yの難しいアプローチ・ショットを考えてるなら痛手は小さいです。

全体にボールが低く出ますから、風の影響も受けにくいですし。

しかしながら練習レンジの下の土はなんだかとてもとても硬いので、ほんの少しでもボールが芝に沈んでいると途端に打ちにくいです。

出るミスで痛いのは、フック・ボールかな。

2番Iですから、上のボールにセットした写真でもうかがえるとおり、しっかり打たなくちゃボールが上がってくれませんから20球も続けて打ってるとすぐに疲れてきちゃって(←駄目じゃん。)、曲げ始めちゃいますね。(^^;
私のヘッドスピードですと、少々芝に沈み気味のところをボールの先のターフを取って、ドーンっと打っていくにはパワーが足りません。 芝の下の地面がカチカチだとさらに無理。

最後の方10球ぐらいを薄く4mmぐらいティーアップして打ってみましたら、これは気持ちイイですね。

このクラブの4番I~PWは打ちやすいだろうなぁ、と思った次第です。


でも、依然として実際のラウンドを考えた場合は、私は2番IよりもU4とかU2の方でセッティングします。
あらゆるライへの対応の範囲が広くなりますから。



でね、程度のいい690・MBを探すくらいなら、新しいモデルのAP2の方が安く手に入るかも知れません。
知らなかったんですけど、タイトリストの690・MBは、こちらではものすごく人気が高いみたいですね。

AP2は、ネットのディスカウントの小売だと新品でも$350とかで買えちゃうんですもん。(←ニセモノ?)そう判ってくると今度は、敢えて690・MBの方が欲しくなっちゃう。(笑)
2番Iもすでにありますしね。


でもまだ当分買い換えないと思います。


(どなたか、AP2のバックフェースのTitleistってロゴのところが黒地のモノと白(銀?)地のモノがあるみたいですが、もし違いをご存じの方いらっしゃいましたら教えて下さい。m(__)m)