遼くん、1回戦で敗退してしまいましたねー。
こんなグラマーなお姉さんのブログで、
「石川遼くんは 心が楽しくなる存在です。」
なんてわざわざ日本語で書かれちゃうなんて。 ♡
---
これを私が最初に目にしましたのは、お友達のyamacchiさんの、この記事です。
「新飛球法則」 ←ぜひともクリック
実はこの件、米国ゴルフ界を震撼させるほどの騒ぎになりつつあるようです。
(ちょっと大袈裟かな?)
こちらでは一般に、D-Planeと呼ばれています。
例えばこちらのサイトに書かれている図と説明を見てみてください。
http://johngrahamgolf.com/blog/d-plane-golf/
画像をクリックで拡大します。
黄色く塗られているのが、D-Planeです。
従来のPGAのインストラクション(レッスン)では、
例えばインテンショナル・スライスを思った曲がりの大きさで打とうと思ったときには、クラブ・フェースをターゲット方向に向けた状態でスタンスをオープンに左側に向け、スイング・アークを目標よりも左へ向けること(言わばターゲットラインに対してアウトサイド・インに振ること)によって、ボールの打ち出しをスイング・アークの方向に向かわせ、後にフェースの向いている方向に曲がって行き目標に向かって落ちるショットが打てる、と言う風に教えていた訳です。
つまりボールの打ち出し方向がスイング・アークの向いた方向に向かい、そのスイング・アークの向きに対して開いているフェースの方向にボールは曲がる、と。
一方、D-Plane(新飛球法則)では、
ボールの打ち出し方向はインパクト時のクラブフェースの向いている方向(上への仰角方向も含めて)に85%程度沿う方向にボールは出て行き、ボールの曲がる方向はスイング・アークの方向から離れる方に曲がっていく。 と言う風に説明されます。
詳しく説明しようとしている動画を貼ってみましょう。
この中でも説明されていますが、D-Plane理論は何も最近になって出てきた訳ではなく、ずいぶん以前から一部では提唱されていた(99年発刊のPhysics of Golfという本が最初だそうです。)のだが、ここ最近になってかなり広い範囲でこちらが正しいという認識が広まって来た、ということなのだそうです。
巷に普及しつつある新しいBall Flight Simulator(ボール・フライト・シミュレーター)は、インパクト時のクラブフェースの向きも測定しますし、こちらのD-Plane理論に基づいて計算されているものが主流になって来ています。
そういえば、私がよく行くゴルフ・ショップの測定器も昨年、この理論に基づいて設計されたFlight Scopeという測定器に全部入れ替わっていました。
一方、PGAに登録しているレッスン・プロの間では混乱した状況になっているようです。
いままで教えてきたことに対して、いきなり掌を返すわけに行かないのでしょう。
分かりやすくイラストにしたものがありましたので、新・旧を並べて貼ってみますね。
こっちがD-Plane。
画像をクリックで元のサイトにリンクしてます。
で、こちらが旧PGA式理論の絵です。
画像をクリックで元のサイトにリンクしてます。
さて、このふたつの絵を見比べてみましても、D-Planeのサムスニードのショットはターゲットを外れてしまうように見えてしまいますね。
(ただの合成の絵ですから、それは関係ないのですが。)
明らかにボールの打ち出しが違います。
で。 私も実際、インテンショナル・フック/スライス( ← 英語での表現的には、大きいドロー/フェードとなります。)を打つ際には、旧来の理論を基に教えられた方法を使っていました。
最終的な曲がってから向かう筈の目標にクラブフェースを向け、スイングの方向を振って前方の木などの障害物を避けるセットアップ・・・。
・・・これはどういうことになるんだろう?
しかし考えてみますとね、得意なフック系のインテンショナルを打つときには、無意識にsubconsciousが働いて、インパクトの時にオープン・フェースでボールを捉えていたのかも知れません。
そうじゃないと、D-Planeに拠れば目の前の木を右からかわせないことになるでしょう?
そう考えると合点が行くのが、私が苦手なインテンショナル・スライスを試みた際に、ボールの出だしが左に行かず開いたフェースのために高くは出るものの方向としては目の前の木にまっしぐらに向かってしまって回避できないショットが出てしまうことに説明が付きます。
subconsciousが働いて、インパクトの瞬間に僅かなクローズ・フェース( と言ってもオープン・フェースにグリップしているところから少しクローズという意味ですが。)を作らなければ、旧来のセットアップにしただけでは思ったスライスの弾道が出せないというわけです。
・・・なんか、すごく納得して来ました。(^^)
例えばですね、ロフト角の大きいショート・アイアンとかウエッジになりますと左右に曲がりにくいという現象には縦のバックスピン量が大きくなるのでサイドスピンの影響が相対的に小さくなるという理由もあるのですが、同時にD-Plane理論から見ましてもフェースが上を向く度合いが大きくなるためD-Plane自体の傾きが立つことになり打ち出しが左右に散りにくいという説明もできるということになります。
(最初にご紹介しました動画にそういう説明が出てきます。)
私はそもそも約1°オープンのドライバーを使っていまして、さらに(シミュレーターに拠りますと)ほとんどのショットでさらに5°前後オープン・フェースの状態でインパクトを迎えてドロー系のボールを打っているらしいのです。
これを応用して考えますと、例えばウエッジ高く上げるためにオープンに構えておいて、しかしドロー気味のボールを打つ、とかっていう応用なんかも利くようになる訳ですね。
(ただしドライバーの場合は、ギア効果によってトゥ付近で打ったボールがダックフックしたりしますから、また別のファクターが入って来ちゃうのですが。)
そういう訳で、最後にD-Planeを視覚的に挿入されたプロのショットの動画を見ていただきましょう。
ショーン・オヘアーのドロー。
タイガーの大きなフェード
・・・どうですかね?