4/20/2016

タイトリスト C16 コンセプト・ドライバーとコンセプト・アイアン


タイトリストからハイエンドのクラブが登場しましたね。

ちょっとPXG (パーソンズ・エクストリーム・ゴルフ) の後塵を拝した感は否めませんが、コストを度外視して今持てるテクノロジーをつぎ込んで限定数を作ったコンセプト・クラブだそうです。

アイアンセットで$2,500-3,000程度の値段になるそうで、PXGの0311のセットの$2,400にちょうど並ぶあたりの価格ですね。

8月に発売になる予定のPXG Gold の$200,000はちょっと別格ですが。)


画像をクリックでGolf Digestの記事にリンクしてます。


見たところは普通な感じですね。 (個人的感想)
デザインでもう少し差別化出来なかったのでしょうか?



ドライバーはこちらです。

画像をクリックで Titleist のサイトにリンクしてます。


クリックしていただきますと、Titleist のサイトの当該ページが開きます。

そちらに Technology として、超薄チタン製のヘッドクラウンですとか、超硬チタン製のカップフェースですとか、アクティブリコイルチャンネルという溝の入ったチタン製のボディですとか、16段階に細かくロフトを切り替えられるシュアフィット・ホーゼルですとか、CG (重心センター) を調節することのできるシュアフィット・ウエイトですとか、グリップ内に装着されるシュアフィット・カンターウエイトですとかのクラブに詰め込まれたテクノロジーが紹介されています。



内容を見ますに、ヘッドスピードを上げ低スピン弾道を実現するべく設計されていて、オールチタン製で軽目に仕上がっているような印象です。 私スペックは把握しておりませんが。

$1,125/本の価格で、限定 1,500本の販売だそうです。



こちらがアイアンです。
画像をクリックで Titleist のサイトにリンクしてます。


同様に、クリックしていただきますと Titleist のサイトの当該ページが開きます。

こちらも Technology として、説明があります。 PXGの0311同様、中空構造のようですね。 こちらは樹脂は詰められていない様子です。

複合原料の中空構造ですとか、鋼 (スチール) 鍛造のカップフェースですとか、軽量チタン製のボディですとか、比重の重いタングステン・ウエイトですとかのテクノロジーが紹介されています。


スチールシャフトが $375/本、カーボンシャフトが$415/本で、限定1,000セットの発売だと書かれています。


ドライバーもアイアン・セットも、フィッティングして購入してもらうのが基本だそうですが、Golf Digestの記事によりますと必ずしもその限りではないようです。

プロの使用に耐えるように作られていると想像いたしますが、アベレージ・プレイヤーが使っても十分に飛距離が期待できる作りになっていると説明されています。


このセットを、例えばタイトリストを使用しているジョーダン・スピースとかアダム・スコットとかのトップ・プロが使用するとかになると人気がでるかもしれませんが、果たして彼らが使用するに至るのでしょうか?

今後の動きに注目してみたいと思います。



4/18/2016

3Wをリシャフト (ALDILA NV 75X)


最新コメントのウィジェットを左側サイドバーに追加してみました。
実は他にもちょっとずつ変えてアップデートしてます。(^^;


オデッセイのToe Up パター、発売になりましたね!

マジでパター2本体制、考慮します。
(本当にショートパットがよく安定し、少し安く手に入ったら、にしますが。)


−−−


先月、先々月と、ドライバーが好調だって書いていましたのですが、

Taylormade SLDR 430 TP Driver スペックの整理
ゴルフスイング-17 (Taylormade SLDR 430 TP Driver)

それに合わせて導入した3Wがどうもフィーリングが違っていました。


3W代わりに使っていました、同じテーラーメードのSLDRシリーズのmini-Driverというクラブがとても打ちやすくて気に入っていたのですが、フェアウエーから打つにはやはり3W のヘッドの方が打ちやすいということで3Wも購入したのですが、どうやらシャフトが若干重すぎたようです。

mini-Driverのシャフトはフジクラス・ピーダーの77S、3WはスピーダーのTS 8.3 (TP) SLDRだったのですが、ほんの5g程度の差だと思うのですが、ドライバーとかハイブリッドの3番と微妙に合いませんでした。
もしかしたら重さだけではなくて、撓りとか先調子/元調子とかの違いかもしれません。
むしろ、昨今言われているMOIなんだろうと思ったりしています。

練習場で、3Wだけ打っているときはすごく良いんですよね。
他のクラブととっかえひっかえすると狂ってしまいます。


そこで、リシャフトを。

調子の良いmini-Driverのシャフトと同じフジクラス・ピーダーの77Sを探せば手っ取り早いし他のクラブとも揃うのでそうしたいところですが、アフター・マーケットのシャフトではありませんため、もう1本3Wを買う羽目になります。

私としてはゴルフ歴で初めてなのですが、せっかくいわゆるカチャカチャ式のアジャスタブルのネックのクラブを使っていますので、シャフトとスリーブを購入して入れ替えて使いたいなぁ、と考えまして。


すぐに思いつくのは、以前使っていた3Wに使っていたシャフト、アルディラの NV 75X です。

ということで早速購入しまして、ドライバーの方はリシャフト必要ないのですが、長年愛用しているアルディラの NV 65S のシャフトを友達からもらってありましたので、ついでにスリーブを付けてもらって用意しました。

画像をクリックで拡大します。


ドライバーと 3W と、それぞれ 2本づつシャフトが出来ました。  (^^)
カチャカチャってやって、簡単に取り替えられます。 ちょっと感動。 (笑)


アルディラのサイトでNVシリーズのスペックをあらためて見てみますと、重さは 78g で トルクが 2.8 となっています。

ドライバーがフジクラ・スピーダーのTS 6.3 (TP) SLDRで、シャフト重量が 65gで トルクが 2.7 になっていましたから、調度よい感じじゃなかろうかと思います。

何より、今までずっと愛用してきた3Wと同じシャフトでヘッド違いですから、大丈夫でしょう。


画像をクリックで拡大します。


アルディラ NV シリーズのシャフトの何が好きって、それはもうずば抜けた低弾道仕様なところです。
メカニズム的にはどうなっているのかちっとも判りませんが、とにかく低く出てくれます。


アルディラ・シャフトの NV シリーズのスペックはこちら。

(クリックでALDILAのNVのページにリンクしてます。)


これだけ低弾道をうたって売られている製品ってそんなに多くありませんよね。

シャフトの硬さの方はおそらく Rでも Sでも大丈夫だと思われるのですが、ちょうど良い重さと低トルクが私には必要な様子です。 トルクだけのために Xです。 パワーヒッターではありませんので。

そして、好きな弾道の低いボールが出てくれればなお良いです。


こればっかりは、練習場ではなくてコースで、しかも他のクラブとの兼ね合いで打っていってみないと分かりませんけれども、頼りになる相棒になってくれたら嬉しいことこの上ないです。(^^)


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追記 (4/24/2016) : 

ラウンドで使いましたが、ものすごく調子よいです。
ティーショットでも多用しまして、ドライバーは5回しか打ちませんでした。

(そのドライバーも良い感じで行ってくれましたので、2つのウッドの打った感じのフィーリングも大体合ったのじゃないかと思います。もうちょっと使い込んでみます。)


4/14/2016

アイアンの芯はどうなんでしょう?


PXGの新しいドライバーが、USGAの適合クラブリストに載ったそうです。


クリックで元記事にリンクしています。


ウエイトのビスの数が16から11に減っているので、420ccくらいの小型ヘッドではないか?
という推測がMy Golf Spyに書かれていました。


PXGに関しての過去記事:

PXGアイアン(およびクラブセット) の衝撃

PXG Gold 発表 (モデル# 0401)


しかもついにあのマーク金井さんもPXGの0311アイアンを購入なさって気に入っていらっしゃる模様です!!


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このところパターの芯について 2つの記事を使いまして四の五の考えてみて来たわけですが、

アンサー (PING Anser) 型 パターの芯について考察
パターの芯についての再考察とサイトラインの調整

基本的にはパター全体の重心点がシャフト周りのトルクのバランス点となっていることが判りました。


しかしながら、いわゆるでかヘッドのパターの中には、パターヘッド単体の重心がパターの芯になっている例もありそうですし、また、いわゆるブレード型 (PING ANSER型などの細いモデル) のパターであってもパターヘッド単体が低重心化されていて転がりに影響している点などもありますため (つまりはヘッド単体の重心も影響しているので)、パター全体の重心が全てというわけではありません。 (シャフト周りのトルクには多大に影響していますが。)

つまり結論としまして『パターの芯』と言った場合には、まだファジーな部分が残ってはおりますが、ケースバイケースに考えることによってある程度の目処は付いたと考えます。


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一方で、ドライバーの場合は、下の記事にもスペックを記しましたが、

Taylormade SLDR 430 TP Driver スペックの整理

重心深度、重心距離、重心高、重心角など、どのスペックをとってもほぼヘッド単体で測定する数値になっています。

『ドライバーの芯』といった場合も、おそらくこのヘッド単体の重心位置と深く関係性があるクラブフェース上の位置に帰着すると考えられます。
クラブ全体の重心点など考慮するにも及ばない、そこまでの影響はない、と考えても良いのでしょう。


芯 (Sweet Spot) というものの概念はこれほどにも、物理的に捉えた場合には言わば曖昧なものであると私には思えてなりません。


一説によりますと、スイートスポットは決まった点ではなく打ち方によって位置が変わるもの、と説明されていました。

こちらのサイトにもその一例があります。

The Sweet Spot is Dynamic

完全にレベルに打った場合と、+5度の仰角で打った場合の比較がされています。
Dynamicという単語は和製英語の「ダイナミック」とちょっとニュアンスが違うのですが、この場合は「動的な」という意味ですね。 動きの中での、スイートスポット。

画像をクリックで元記事にリンクしてます。


+5度のアタック角を付けることで、図中の C点が、レベルの場合の位置 (緑色の丸) から若干上方の位置 (橙色の丸) へ移動しています。


しかもドライバーの場合は、スイートスポットよりも若干上の位置で打つとスピン量が減ってよく飛ぶ、という解説もよく聞きます。

日本の場合は、パターもドライバーもアイアンも、一様に『ボールをコンコン当てると一番反発が強いところが芯である』、とされていますが、この表現、実はボールの大きさから言ってもピンポイントで見つけにくい上に、物理的根拠には乏しいですよね。

雰囲気的には、すごく分かる気がする表現ですが。



マーク金井さんのブログに、先月こんな記事がありました。

世界で一番やさしいドライバーは飛ぶのか?‏

ゴルフ人口が減少する中、初心者ゴルファーにも取っ付きやすくてとても打ちやすいように、重心距離を極端に短く 10mm 以下に設計して作った (いまのところ)ルール違反のドライバーです。

画像をクリックで元記事にリンクしてます。


バンパーと名付けたそうです。

ゴルフスイングは、スイングした時の回転(に近い)運動と、それに加えてシャフト軸周りのトルク方向の回転運動との2つの回転運動の組み合わせでボールをより遠くに飛ばしている、っていう話だったと思いますが、

マーク金井さんほどの上級者でアスリートヒッターの方が打って、飛距離のディスアドバンテージは 5~10y 飛ばないだけだったそうです。
両方芯を食った打球での比較だそうです。

スイート・スポットで打てるかどうかのファクターは飛距離に大きく影響しますので、それだったら重心距離はルール適合範囲で短ければ短いほど打ちやすいんじゃないかと思ったりしました。

いまどきの通常のドライバーの重心距離は、大体どれも 40mm ちょっとありますよね。
例外はもちろんありますけど、平均的に言って。

スイートスポットの広さ (ヘッドの大きさ) と、飛距離のアドバンテージに重きを置いているということでしょうか。


私は今まで、

ホンマのExtra 90 が重心距離 33mm (約8年)
キャロウエイのグレートビッグバーサ が重心距離 36mm  (約11年)
キャロウエイの FT-3 が重心距離 34mm  (約11年)
そして今のテーラーメード SLDR 430 TP が重心距離 33mm

と、重心距離が短いドライバーばっかりしか使っていませんですね。 (^^;

シャフトもトルクの小さいシャフトを歴代好んでいる様子です。
古くはハリソンのトルク2.7のシャフト、True TemperのE70、AldilaのNV65S、そしていま現在のフジクラのモトーレ・スピーダー TS 6.3 (TP) のS がやっぱりトルク 2.7 となっていて小さいです。

つまり、シャフト軸周りのトルク方向の回転運動を使えていない、使うのが下手、ってことだったのか!


(話が逸れすぎました...。(^^;)


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とりあえず以上の理解を踏まえまして、「では、アイアンの場合はどうなんだろう?」という疑問が湧きます。


メーカーさんからは基本的に、重心高と重心距離がスペックとして出ているものは出ている様子ですね。
...ということはつまり、ヘッド単体での測定です。

折しも、例のEdel Golfが芯の位置を全番手でフェース中央の位置に設計したアイアンセットっていうのを販売しています。
説明によりますと、ホーゼルの肉を落としてトゥ寄りに配分しているそうです。


通常のアイアンは、フェースの中央よりもヒール寄りに重心?芯?スイートスポット?が来ているものがほとんどだということですよね。

ということで、例によってぶら下げてみました。



さらにズームアップ。

画像をクリックで拡大します。


軸周りのトルク中心は、こんな位置にあるということですね。

これは私の54度のウエッジです。ATV GRIND の Taylormade TOUR PREFERRED WEDGE。
まだ全然使っていない、ストックしているものです。

ちなみにボールでコンコンってやってみましたが、よく分かりません。


もう一つ気になるのは芯の位置の高さです。

高松志門-奥田靖己の高松流では、基本はスコアラインの溝の下から2本目で打つ、ってことだったかと思うのですが、重心高はそんなには低くありませんよね。

しかもアイアンの場合、ウエッジの場合は特にフェースの上をボールが動いて激しくスピンをかけているのじゃないかと思います。
パターとは事情がかなり違いますよね。


要するに芯の位置っていうのは、けっこう物理的にはアバウトなものなんでしょうか?


すごい詳細に位置が判っても、そこで打つ技量はないのに (笑)、すごく気になります。

位置そのものよりも、物理学的な意味がとても気になります。
(例によって結論なしの記事で申し訳ありません。(^^;)