2/27/2011

D-Plane流に真っ直ぐなボールを打つ


いやー、参った。風邪引きました。

 大したことないんですが喉が痛いのでおとなしくしてました。(^^;
(でも早朝の9ホールは霜だらけの中ラウンドしましたけどね。)


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スノーマンさんから良いコメントを頂きましたので、ちょっと前記事の補足をいたします。

D-Planeは、インテンショナル・フック/スライス・ショットだけに有効なアイディアではありません。


こちらのサイトに「D-Plane流にアイアン・ショットを真っ直ぐ打つには。」という記事がありますので見ていただきましょう。

How to Hit an Iron Shot Straight-D Plane Style


上方からみた、簡略化したスイング軌道を描いた図があります。


画像をクリックで拡大します。




インパクトの瞬間に(ボールの打ち出し方向に大きく影響のある)クラブフェースが真っ直ぐ目標を向きますということは、ボールを打った後クラブフェースがスイングアークの最下点(ディボットの底、地面の中ですね)に到達する頃にはやや左を向いていることになります。

そして図中の青矢印のように、クラブヘッド・パスのベクトルはインパクト時点で真っ直ぐ目標方向を向いている状態が、クラブフェースの向きとスイングパスの両方が目標方向を向いている、真っ直ぐに目標に向かうストレートのボールを打つ条件になるというわけです。


この図では真上から見ているために、スイングアークの傾きは表現されていませんが、斜めに傾いたスイングの弧を考えてみますと、

弧の最下点より少し前のインパクトの時点からは、最下点に向かってクラブヘッドはさらに下方に、そしてアウト方向に動くことになります。

このため、エイミングのラインは目標線よりもほんの少し左を向く方にセットすることが真っ直ぐのショットを打つ条件になってくるというのです。
(どの程度左にセットするのかは、使うクラブとその人その人のスイング軌道の傾きの度合いどの程度スティープにダウンワードに入ってくるかのアタックアングルで違ってきます。)


ショートアイアンほどスタンスをオープンにした方がストレートにボールをヒットしやすいのには理由があったんですよ、という訳ですね。



ブログ記事を書いている、John Grahamさんが立体的に説明している動画を貼っておきますので、ご参考になさって下さい。 ↓





まぁあの、ちょっと小難しい話になっている割には、それほど大きい角度の違いではありませんので、あんまり深く考える必要はないと思いますけれど。


私自身の場合は、すべてのショットを軽いドロー気味に打っていますが、そう言えばミスショットは右にでることもありますが、しっかり打てたボールがピンより左に行くケースが少なくないんですよね。

かと言って、少ーし右にエイミングするとなにやらバランスが狂うらしくてミスが出やすくなるので、かたくなにまっすぐ構え、結果としてやや左にズレる結果は容認して打っている事情がありました。

ですからこのD-Plane理論を応用して、エイミングは変えること無く、クラブフェースを若干(ケースバイケースによってわずかに1°~4°くらい)開くことで調節すれば、ほんの気持ち右に出て左に戻る球筋でアジェストできるということか?! と思ったりした次第です。(^^)

試してみるのがちょっと楽しみです。


2/24/2011

D-Plane (新飛球法則?!)


遼くん、1回戦で敗退してしまいましたねー。


こんなグラマーなお姉さんのブログで、

「石川遼くんは 心が楽しくなる存在です。」

なんてわざわざ日本語で書かれちゃうなんて。


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これを私が最初に目にしましたのは、お友達のyamacchiさんの、この記事です。

新飛球法則」 ←ぜひともクリック


実はこの件、米国ゴルフ界を震撼させるほどの騒ぎになりつつあるようです。
(ちょっと大袈裟かな?)


こちらでは一般に、D-Planeと呼ばれています。

例えばこちらのサイトに書かれている図と説明を見てみてください。
http://johngrahamgolf.com/blog/d-plane-golf/

画像をクリックで拡大します。


黄色く塗られているのが、D-Planeです。


従来のPGAのインストラクション(レッスン)では、

例えばインテンショナル・スライスを思った曲がりの大きさで打とうと思ったときには、クラブ・フェースをターゲット方向に向けた状態でスタンスをオープンに左側に向け、スイング・アークを目標よりも左へ向けること(言わばターゲットラインに対してアウトサイド・インに振ること)によって、ボールの打ち出しをスイング・アークの方向に向かわせ、後にフェースの向いている方向に曲がって行き目標に向かって落ちるショットが打てる、と言う風に教えていた訳です。

つまりボールの打ち出し方向がスイング・アークの向いた方向に向かい、そのスイング・アークの向きに対して開いているフェースの方向にボールは曲がる、と。


一方、D-Plane(新飛球法則)では、

ボールの打ち出し方向はインパクト時のクラブフェースの向いている方向(上への仰角方向も含めて)に85%程度沿う方向にボールは出て行き、ボールの曲がる方向はスイング・アークの方向から離れる方に曲がっていく。 と言う風に説明されます。



詳しく説明しようとしている動画を貼ってみましょう。



この中でも説明されていますが、D-Plane理論は何も最近になって出てきた訳ではなく、ずいぶん以前から一部では提唱されていた(99年発刊のPhysics of Golfという本が最初だそうです。)のだが、ここ最近になってかなり広い範囲でこちらが正しいという認識が広まって来た、ということなのだそうです。

巷に普及しつつある新しいBall Flight Simulator(ボール・フライト・シミュレーター)は、インパクト時のクラブフェースの向きも測定しますし、こちらのD-Plane理論に基づいて計算されているものが主流になって来ています。


そういえば、私がよく行くゴルフ・ショップの測定器も昨年、この理論に基づいて設計されたFlight Scopeという測定器に全部入れ替わっていました。

一方、PGAに登録しているレッスン・プロの間では混乱した状況になっているようです。
いままで教えてきたことに対して、いきなり掌を返すわけに行かないのでしょう。



分かりやすくイラストにしたものがありましたので、新・旧を並べて貼ってみますね。

こっちがD-Plane。

画像をクリックで元のサイトにリンクしてます。


で、こちらが旧PGA式理論の絵です。

画像をクリックで元のサイトにリンクしてます。


さて、このふたつの絵を見比べてみましても、D-Planeのサムスニードのショットはターゲットを外れてしまうように見えてしまいますね。
(ただの合成の絵ですから、それは関係ないのですが。)

明らかにボールの打ち出しが違います。


で。 私も実際、インテンショナル・フック/スライス( ← 英語での表現的には、大きいドロー/フェードとなります。)を打つ際には、旧来の理論を基に教えられた方法を使っていました。

最終的な曲がってから向かう筈の目標にクラブフェースを向け、スイングの方向を振って前方の木などの障害物を避けるセットアップ・・・。

・・・これはどういうことになるんだろう?


しかし考えてみますとね、得意なフック系のインテンショナルを打つときには、無意識にsubconsciousが働いて、インパクトの時にオープン・フェースでボールを捉えていたのかも知れません。
そうじゃないと、D-Planeに拠れば目の前の木を右からかわせないことになるでしょう?

そう考えると合点が行くのが、私が苦手なインテンショナル・スライスを試みた際に、ボールの出だしが左に行かず開いたフェースのために高くは出るものの方向としては目の前の木にまっしぐらに向かってしまって回避できないショットが出てしまうことに説明が付きます。
subconsciousが働いて、インパクトの瞬間に僅かなクローズ・フェース( と言ってもオープン・フェースにグリップしているところから少しクローズという意味ですが。)を作らなければ、旧来のセットアップにしただけでは思ったスライスの弾道が出せないというわけです。

・・・なんか、すごく納得して来ました。(^^)


例えばですね、ロフト角の大きいショート・アイアンとかウエッジになりますと左右に曲がりにくいという現象には縦のバックスピン量が大きくなるのでサイドスピンの影響が相対的に小さくなるという理由もあるのですが、同時にD-Plane理論から見ましてもフェースが上を向く度合いが大きくなるためD-Plane自体の傾きが立つことになり打ち出しが左右に散りにくいという説明もできるということになります。
(最初にご紹介しました動画にそういう説明が出てきます。)


私はそもそも約1°オープンのドライバーを使っていまして、さらに(シミュレーターに拠りますと)ほとんどのショットでさらに5°前後オープン・フェースの状態でインパクトを迎えてドロー系のボールを打っているらしいのです。

これを応用して考えますと、例えばウエッジ高く上げるためにオープンに構えておいて、しかしドロー気味のボールを打つ、とかっていう応用なんかも利くようになる訳ですね。

(ただしドライバーの場合は、ギア効果によってトゥ付近で打ったボールがダックフックしたりしますから、また別のファクターが入って来ちゃうのですが。)



そういう訳で、最後にD-Planeを視覚的に挿入されたプロのショットの動画を見ていただきましょう。

ショーン・オヘアーのドロー。


タイガーの大きなフェード


・・・どうですかね?


2/22/2011

フィラデルフィア出身のかっこいいゴルファー


先週末の3連休の1日、うちの奥さんがお友達の家にワインを愉しみにお呼ばれしまして、運転手がてら家族で訪問させてもらったのですが、そこのお宅のご主人(も私の友人です)とゴルフの練習でもしてくれば?っていうありがたいお言葉をいただきまして、すぐ裏にあるコースにSuper Twilightで行って来ました。(^^)

Fullerton Golf Course

2時からで、4時半には終わって戻る予定でしたからまぁ、フロント9だけでした。
料金体系としては、ボールが見えなくなるまでラウンドしてもいいのですが。


このコースは距離は短いんですが非常にトリッキーな作りでして、OBも多くてアップダウンも大きく、スロープ・レートの114は何かの間違いなんじゃないかと思うくらい難しいコースです。 メンテナンスがあまり良くないというのも加味されまして、いつ行っても予約が一杯ってこともなく、“とにかく何でもいいからプレーしたい状況”の時には重宝するんです。(笑)


たった2つあるパー5は両方とも、私のようなドライバー暴れん坊くんには激ムズです。


こちらが、フロント9にある2番ホール、505yのパー5です。

画像をクリックで拡大します。


左側の木の生えているところはブッシュの茂った川です。
右側は、カート道の右側は全部OBです。

左側の川が、写真で見てとっていただけますかどうか、斜めに迫ってきて、フェアウエーはどんどん狭まっていくんです。
遠近法ばかりでは無いんですね。(笑)

私のドライバーがよく当たると、写真前方に写っています前の組の人達の10yぐらい後ろの位置まで行くんですが、その辺りのフェアウエーの幅は、せいぜい15-20yぐらいしかありません。
常にハゲハゲ状態でボールのよく転がるラフを入れても25yぐらいの幅に収めなけれなばりません。

(かと言って、ティーショットを180yぐらいで刻みますと、写真でフェアウエーが見えなくなっている辺りから左へ展開するレイアウトに合わせて高いブッシュ越えかもしくはフック・ショットで200y近く打たねばならず厄介なんです。)

左へ曲がった後、グリーンへはすぐに右へ曲がるようにして強烈に登っていくんですが、グリーンは坂の途中に棚のような感じにちょっと砲台で作られています。

ですから、仮にドライバーを左へ曲げてウォーターハザードに落とし、1ペナ払ってドロップして打つ場合、2打目には正確な曲がり幅のフックショットで距離を稼ぐか、100y程度の刻みを挟んで160近い強烈な打ち上げのサードショット(ペナ入れて4打目)を“スライス気味に”打つか、

なんか自分で書いててよく分かんなくなるぐらい難しい選択が待っています。(笑)


上空写真はこんな感じ。
意外にそんなに難しそうに見えないかなぁ? でもマジで狭いんですよ。

画像をクリックで拡大します。


この日はドライバーが冗談みたいに上手く行って、フェアウエーやや右サイド(っても狭くて右サイドも左サイドもあんまり変わりませんが。)に行ってくれましたので、2打目はU4で軽いフックを打ってグリーンまで約20-30yの右サイドに行きました。

距離的には、U2か3Wで届くかも知れない距離だったりしますが、右も左も危なっかしくてとてもグリーンを狙える状況にはなりません。


これ、コースを査定する人はもしかして、280yキャリーで飛ばしてフェアウエーが一番狭くなっているところを越したところにあるちょっと右に広くなってるエリアに、右側の木や斜面をもろともせず上を越して運べたりするんだろか?
でもね、仮にビッグドライブ1打でそこへ運べたとしても、2打目は右の木と斜面が塞いでいてグリーンへはスライスじゃないと狙っていけません。


バック9にある 12番のパー5は、こんど別の機会にご紹介しますが、ティーから180-220y地点までは左右の木の間10yぐらいのところを通っていかねばならず、そこから大きく左に80度でドッグレッグしていまして、ドライバーで行くにはかなりの曲がり幅のインテンショナル・ダック・フックを打たねばなりません。
真っ直ぐ220y以上行くと、コース右側の川に落ちてしまいます。

かと言って、200yで刻もうにも真っ直ぐのボールでは10y幅ですから危ないのです。
フックで打つ必要があります。

激ムズです。
スロープ114は無いよ、と思います。(笑)



そしてこちらが、続く3番ホールのパー4、354yです。

画像をクリックで拡大します。


ご覧のとおりの打ち下ろしですが、真っ直ぐ230yも行くと横切っている幅広の川に落ちてしまいます。

ちょうど前の組が写っている辺りに白黒縞模様の目標杭が立っていて、ティーショットはそこをピンフラッグに見立てて打ちます。

ちょっと右寄りに行きますとつま先上がりのライになって、しかも川越えをフェード気味に行かなくてはならないので困難。
左寄りは、左のブッシュがせり出していますからちょっと厄介。

ティショットが上手く行っても、距離的には2打目が140-160yになります。
1打目を安全目に行っちゃうと、180-200y残って、川越えの簡単ではないアプローチになりますね。
写真のバンカーの上がグリーンです。 グリーンのすぐ右はOBです。

私の2打目はベストポジションからなのにグリーン右に外してあわやOB。
グリーン右の傾斜をコロコロ下り右のカート道まで行きましたが運良く縁石で助かり、40yぐらいカート道を戻ったところでボールがストップ。
カート道の後ろ側の僅かなスペースにドロップして、3打目はグリーン面が見えないバンカー越えの打ち上げアプローチでした。

しつこいですけど、このコース易しくない、って。(笑)


さて、ところで表題の件ですが、この日一緒に回ることになった内の一人が、このマイクさんです。



元々はフィラデルフィアから数年前に来た人で、ロジャー・クリーブランドの故郷ハンチントン・ビーチにお住まいだそうです。

で、このマイクさんの使うカラミティ・ジェーン型?のパターが、ものすごく良く入るんです。(^^)
こういうの使ってパットがボコボコ入るのって、ものすごくカッコイイですよね。

なんでも87年頃にたったの$4で手に入れたそうなんですが、それ以来大事に大事に使っている、ってことでした。
確かにウエッジはミスショットに頭に来て放り投げたりしてましたが(笑)、パターはすごく大切に扱ってました。
グリップも革巻きの古いグリップのまんまなんです。


あんまりよく入るんで、9番ホール終わった後に頼んで撮影させてもらいました。

ご本人も、とてもナイスガイでした。

フィリーズ・ベストっていうフィラデルフィア風サンドイッチ店の話とかもしたんですが、フィラデルフィアで食べると全然味が違うんだそうですね。

フィラデルフィア風サンドイッチってのは、牛肉のステーキにした細切れとフィラデルフィア風チーズが溶けて絡んでいるサンドイッチで、野菜類は全然入っていません。
でも、すごく美味しい(と思っていた)んですよ。


もっと全然美味しいのかー。 うーん、一回食べに行ってみたいぞな。