10/21/2008

DAPスコア(ティーショットの自己評価)


Golf Digest誌に時々レッスン記事を書いている、Peter Sandersというティーチング・プロの方法をご紹介します。

記事の内容は、webでも読めます。こちらです。↓
The Real Measure Of Driving Accuracy

Golf Magazine誌掲載時には、「ではどう打ったらよい位置にドライバーが打てるのか」というフォローアップ記事も一緒になって掲載されていました。こちらです。↓
Hit more fairways with one simple change


要旨はですね、ツアーで用いられるDriving Accuracyというスタッツ(統計数字)は、ファーストカットの問題なくグリーンに打てるラフも、深いラフでどうにもグリーンには打てないようなラフも、林の中に打ち込んだショットも、OBも、フェアウエーをミスした、と言う風にカウントされてしまうので、我々アマチュゴルファーにはもう少し違った自己評価/分析が必要だ、という内容です。


自分のティーショットの結果を、以下の5段階で評価します。
(私は便宜上勝手に、DAP(Driving Accuracy Point)と呼ぶことにしました。)

画像をクリックで拡大します。


「0」ポイント: Light Rough

フェアウエーまたは軽いラフのいい位置にあって、次のショットを目的の位置(パー4では主にグリーン)に運べるチャンスが十分にある状態。


「1」ポイント: Heavy Rough

深いラフとか、グリーンまで非常に遠いラフとか、グリーンに運ぶには、相当いいショットを打たなければならない状態。木やバンカーが関わってくるような場合も含みます。


「2」ポイント: No Shot

木の後ろとか、フェアウエーバンカーのあご近くとか、深いラフでグリーンまで届かない距離残しとか、グリーンに乗せるチャンスがほとんど無いケース。横に出すとか、刻むとかのショットが必要とされる状況です。


「3」ポイント: Penalty

アンプレアブルとか、ウォーターハザード、もしくはラテラルハザードなど、1ペナを払ってボールをドロップしなければならない状態です。


「4」ポイント: Out of Bounds or Lost Ball

OBまたはロストボール。打ち直ししなければならない状態。


パー3を除く14ホールにおいて、以上の5段階のDAPを各ホールでスコアカードに記入します。
アイアンでティーショットした場合でも同様です。

(すみません、間違っていましたので追記します。元記事のPeter Sandersさんの記入例↓には、ティーショットにFWを使った場合はFWと記入されていますね。 私自身は、その必要は無いと感じました。FWであろうがアイアンであろうが、次打の状況(言い換えればスコア)に与える影響には変わり無いと思います。)

(さらに訂正。(^^; Uスケさんから正しいご指摘をいただきました。FWはFiarway Hitとなっていますのでいわゆる和製英語のフェアウエイキープのことでした。もちろん0点でカウントです。)

画像をクリックで拡大します。


記入した14ホールのDAP(ドライビング・アキュラシー・ポイント)を合計し、2で割った数字が、あなたのDAPスコアになります。
表しているのは、ティーショットの出来不出来によって失った打数です。

DAPスコアには、ハンディキャップとの対照表が作ってありまして、これがガイドラインとなるアベレージです。

画像をクリックで拡大します。


このガイドライン以上のDAPスコアを獲得してしまったら、その日のラウンドは、under perform (poor play)してしまったということになります。

このホールはドライバーを使うべきでは無かったな、とか、このホールではいつもポイントが多いな、とか、分析して反省できるわけですね。

次回に活かさないと。(^^;


10/17/2008

ゴルフスイング-7


ドライビングレンジでの練習動画です。

ホントは、100y以下の打ち分けシステムを確かめようと思ってレンジに行ったんですが、どうもピンと来ませんでした。m(__)m

距離の打ち分けを練習したいところなのですが、落下地点の距離がいまいっちょ定かではありませんので、やり方をちょっと変えて工夫してみました。
レンジ内に設置されている砲台のマウンドと距離表示用の旗の根元を目印に、違ったクラブで違った大きさのスイングでアプローチしていくことにしたのです。
(これを練習しておけば、あとは距離に合わせてクラブを変えて同じ要領でスイングの大きさを使い分ければ良いのです。(^^))

・・・ホントか?(^_^;


まずは、右の方にある70yの旗に向かって打ってみます。


最初が54度のウエッジ(本当は54.5度になってます)で、スリークォーターショット。
10時-2時ぐらいのイメージで70y。

次が、47度のピッチングウエッジで、9時-3時ぐらいのハーフショットのイメージで70y。

最後に8Iで、8時-4時ぐらいのイメージで70y打っています。

それぞれに、後方から目印のスパットを確認した後、打つ前に一度素振りをして大きさのフィーリングを確認して打っています。
ところがですね、実際のスイングはそれぞれに素振りの大きさよりもオーバーシュートして動画では30分から1時ぐらい大きくなっていますね。これは興味深い現象です。

(距離感のフィーリングを掴むための素振りではなくて、実際にボールがあるかのように行う素振り(ターフも取ります)だと、多分同じ大きさになると思うんですけどね。私は時々傾斜地でこの本気素振りをルーティンに入れます。)



時計のイメージは、自分の中でイメージできていて、打った距離が目的のところへ行ってくれれば、OKだと思ってます。自分のイメージの中でスイングの大きさをコントロールするのが目的ですので。




次に、レンジの中央、私の打席からは若干左方にある120yの旗に向かって打ってみます。


いつもならピッチングウエッジなんですが、今日は右から左へ45度ぐらいのヘッド・ウインド(アゲンスト)の風ですので、9番Iで。
10時半-2時半ぐらいの軽めのフルショットで120yですね。
ガードバンカーなんかがある時は、このショットです。

次が8番Iのスリークォーター・ショット。
(ノックダウンで打つほどでもない程度の)ヘッド・ウインドの時はこれがいいですね。

3つ目はちょっと変わったショットなんですが、7番Iでかなり低ーく出るフック気味の弾道です。
私は木の枝の下を行く時なんかにこれを多用します。
ボールは右足かかとよりも外ぐらいの右に置きまして、9時のテークバックから、フォローはほとんど取らない5時までぐらいのイメージです。
大体、好きな8番Iでランも入れて110yを目安にしています。フック気味で出ますし、キャリー後もよく転がります。


それでもって、この間の100y以下の打ち分けシステムですが、私にはまだ9時-12時とかで振る習慣/技量がありませんのでしたので、今回のビデオには撮れませんでした。(^^;
(どうしてもまだ左右対称の大きさが基本になってます。)



おまけでドライバーの動画もいつもどおり撮りました。
(このボールはなぜか軽ーいフェードです。(笑))


狙っている方向は、8角形のマットのボール用トレイ側の一辺に平行で、奥のネットの右コーナーから2本目(コーナーを1本目に数えると3本目)の柱ぐらいのところです。

見える景色のイメージ的に考えて、ドライバーがフェードしやすい打席位置なんでしょうかね?


10/14/2008

Extreme 19th 続き(物理計算)



先日の、Extreme 19thという記事に追記しようと思ったのですが、新しいエントリーを使って追記します。

まず思いましたのは、「仮に私がこの19番ホールにプレーしに行ったとして、飛距離的にワンオンできるチャンスはあるんだろうか?」ってことですね。

懸賞の1億円はともかくとして、私にはワンオンできるチャンスの無いパー3だとしたら面白くありません。
百歩譲っても、せめて手前70yまで用意されているフェアウエーにだけでも届かなければ。

(何回も打たせてもらえるのかどうかは疑問ですが)打っても打っても届かないようであれば、打ってみたくなりませんよね、気持ち的に。


でもって、サイトにあった図をもう一度見てみます。
確か水平換算で280y相当飛ばすと、ちょうどグリーンに届くような感じで書いてあったような・・・。



およよ!
280mじゃん! ヤードじゃなくて!

って、ことは、280m(約306.2ヤード)飛ばなくちゃいけないの?
それも水平距離のキャリー?

ってか、キャリーだけで306.2yって言うと、・・・ゲーリー・プレーヤーでも届かないんじゃないの??

なんだろうなぁ、これ。

ちょっとこの図はちゃんと検証してみる必要あるかな?
と、思いまして。


で、ピタゴラスの定理でティーインググラウンドからグリーンまでの距離を確認してみると、
高さ430m。水平距離が470mがグリーン手前エッジだからプラス15mぐらいして485m。
430の2乗と485の2乗を足してスクエアルート(平方根)を取ると・・・、

あれ?645m?
ますます遠のいてるじゃん!

で、逆算してみますと、上記の図に描いてある587mというのは、ティーインググラウンドから一番近いフェアウエイ(水平距離で400m)までの斜め直線距離でした。
なんといういい加減!(笑)


これは真面目に検証してみましょう。

ボールのスピン量とか、空気抵抗とか、そういう計算はちっと難しいですけど、放物線で近似して、大体の感じを掴むだけでも、大きくは間違っては居ない数字が出るでしょう。


パラボラ(放物線)の方程式はこうなります。↓



この方程式に、ボールの初速や打ち出し角を入力して重力加速度で計算してみます。
(ちなみに南アでの重力加速度は、9.80665よりも大きい数字になる(つまりボールはより落ちやすい)はずですが、ここは一応世界標準になっている数字を使います。まぁ誤差範囲ですから。)

最高到達点までは、ボールのスピンとディンプルによる揚力が大きく影響すると思いますが、ボールが落ち始めてからは、きっと放物線に近い軌道で落ちていくはず。
平地で打つティーショットには最適の打ち出し角がありますが、430mもの高さがあるんですから、低く打ち出して横の距離を稼げば、うまく高さを利用すれば、もしかしたら届くかもしれません。


計算する上で、ちょっと問題点があります。
ヘッドスピードのデータは巷でもよく耳にしますが、ボールの初速のデータって言うのは、あんまり出回っていないんですよねー。

まぁそれで、平地でのキャリーの飛距離を前提に、逆算してボール初速に使用しようと思います。
例えば、キャリーで309m飛ぶなら55m/s、キャリーで255m飛ぶなら50m/sって具合です。

方程式でいろいろ確認してみますと、ボール初速が50m/sあれば(キャリーで279y(255m)飛ぶということですのでヘッドスピードにして48m/sぐらいってことになりましょうかね?←この換算は方程式とは全然関係ありません。(^^;)、430mの高さから普通にいつもどおりにショットして、水平距離で
482.6m飛んで、ちょうどグリーンに届く計算になりました。

よかった、キャリーで306ヤード飛ぶ必要は無さそうです。

それで、この時の飛行滞空時間が、13.65秒。

・・・あ、あれ?
ゲーリー・プレイヤーの言ってた、24秒ってのは?(x_x)

雰囲気でテキトーに24秒とかって言ったんでしょうか?(笑)

空気抵抗で、方程式よりゆっくり落ちる可能性も無きにしも非ずですけどねー、いくらなんでも13秒半が24秒は無いでしょう。

(ちなみに、ボールを430mの上空からボール初速0で真っ直ぐ落とした時、かかる時間は計算上、空気抵抗無しだと 9.365秒になります。)


で、ですね、ボール初速が50m/s出せる人が、10度ほど低く打ち出しますと、理屈上、横の距離がもっと稼げます。
50m/sで、521.6m。滞空時間は短くなって12.735秒です。
これだとグリーンオーバーして奥のブッシュ行きですね。(笑)


さて、それでは私の飛距離で届くかどうかの計算です。
ボール初速が46m/sだとしますと、水平距離にして最大出せるのは215.6m(約235.8y)。
んー、こんなもんかなー。ラン入れて250-260yですからね、私のドライバーの飛距離。

普通にいつもどおりに打っちゃいますと、水平距離にして431y飛んで、なんとかフェアウエイの真ん中あたりに届きそうです。(^^)

そして、グリーンに届かせるべく、打ち出し角度を最適化して、なんとか届く方法はないかと模索。
低すぎますと、滞空時間が短くなって水平距離が稼げません。
高すぎますと、上に上がる分だけ滞空時間は伸びるものの、せっかくの高さを活かせずやはり水平距離が稼げません。

少しずつ下げて行って確認してみますと、約20度ほど低く打ち出すことが出来れば、水平距離にして481.7m、なんとかグリーンに届きそうです!(^^)

ただし! ・・ついては、ボール初速を落とさずに低く打ち出すショットが出来なくてはならない。
ちびしー。(笑)
でも、普通にいつものいいショットを繰り出せばフェアウエーには届く、っていうのは朗報です。(^^)

それと、本来は、当日の風を読まないといけないと思われます。

いずれにしても、とてつもなく難しいショットになりそうです。(笑)



***

追記です。

計算が間違っていました。
続きも含めて動画のある記事をアップしましたので、そちらをご参照下さい。(^^;