ペブルビーチ・Pro-Am トーナメント、4日めの日曜日の午前中に雹が降ってきたりしてすごいことになってましたね。
1番ホールのグリーン
ものの 1時間ぐらいで天気も回復し、整備も猛スピードでこなして、何事もなかったかのように綺麗になったのにも驚きました。
結局、2−3ホールを残して月曜日にずれ込み、フィルが 5度目の優勝を果たして優勝。
今度のジェネシス・オープンはロサンゼルスのリビエラで、また楽しみです。
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正直自分でも、「おいおい、30数年もゴルフやってんのに今頃かよ?」って思ってしまいますが (笑)、そこはレッスンなど受けたことないゴルファーの性です。
チッピング・アプローチの基礎を YouTubeで見まして、あらためて練習してみることにします。
まずはこちら、ラスベガスのニクラス設計ベアーズ・ベストのポール・ウイルソン・コーチの、「Ratio (比率)」のレクチャーから。
Chipping Ratios - How to Dial In Your Chipping
1バウンド目を、グリーンに入って少し余裕のあるところに設定します。
このビデオでは、歩数で数えて 5歩のところ。
ボールが飛んでワンバンド目までと、そこから転がっていく距離の比を解説しています。
サンド・ウエッジが 1:1
ピッチング・ウエッジが 1:2
9番アイアンが 1:3
8番アイアンが 1:4
7番アイアンが 1:5
とのことです。
きちんと歩数で数えてレクチャーしてくれていますね。
ヤード、フィートでなくて歩数で、ってところが非常に好感持てます。
このコーチのチッピングは、ボールを右足よりに置いて(中央かな?)重心は左足体重、パター程度に短く持ってシュピッとストロークしていますね。
こちらは、ケンタッキーPGAのブライアン・マンゼーヤ・コーチ (PGA所属) の、12の法則。
The Rule of 12 - Chipping Tip for Golf
ランディング・スポット (着地点) はできるだけグリーンに入ってすぐが良い、しかも安全に、っていうことでグリーンに入って約 1ヤードのところにワンバウンド目を設定します。
その昔にポール・ラニアンというプロが教え始めた 12の法則という方法で、例えば 1:3 で打ちたいと思えば、12から 3を引いて、9。なので 9番アイアンを使います。
という風にクラブ選択をします。
結果的に、上のポール・ウイルソン・コーチと同じ比率とクラブ・セレクションになりますね。
打ち方も同じで、短く持って、「払うように (brushing)」クラブ・ソールを滑らせて使います。
ちょっと疑問なのは、ポール・ラニアンのころはアイアンやウエッジのロフトは今とはだいぶん違っていたような??
まぁ、だいたいこんな感じよ、っていうくらいに考えておいたら良いのでしょうか。
(*注: ポール・ラニアンの時は 11の法則だった、って言ってますね見直しましたら。)
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と、いうことで早速やってみました。
グリーン外からグリーンに入って 2歩くらいのところに白い目標のプレートを設置しまして、ポール・ウイルソンのビデオと同じくらいの打つボールから 5歩くらいのところです。
で、そこからSW、PW、9番アイアンと、目標に向かって打っていきます。
ボールが集まる距離は (多少ばらついていますが)、だいたい 1:1、1:2、1:3 に呼応した、 10歩、15歩、20歩、くらいになっているようです。
面白いですねー。 PWで打ったところはちょうど尾根っぽくなってて上りが少しきつくなっていたので14歩くらいだったかもしれません。
ちょっと写真のボール位置が見えにくいので、ズームした写真も貼っておきます。
それぞれ、少し方向をずらして打っています。
ピンの位置まで届かせて打とうとしますと約23-24歩ありましたので、8番アイアンで行く必要がある模様です。
24歩の距離を、SWでキャリーを飛ばして打とうとしますとやはりザックリやトップのミスが出やすくなります。ライが良いだけに余計にミスしやすくなりますね。
目標の白いプレートにピッタリ打つのはなかなか技術が要りますが、実際には大体のアバウトな感じでも、距離的にはそう変わらず行ってくれる模様です。
割合によい感じに易しいテクニックですねー。
いままで 30数年もこれを知らずにゴルフしていた自分に驚きです。(笑)
(薄々は知っていましたけどね。こうやって練習したことありませんでした。)
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さて、私は今まではこういったグリーン周りでの状況の場合は、D-Chopって名付けた転がしのチッピングを主に使っていました。
状況によって、PWか 8番アイアンを使うケースがほとんどでした。
(以前は、G-Checkっていうスピンを利かせたショットも多用していましたが、当時はウエッジが (今となっては) non-conformingになってしまった激スピンのウエッジでしたから打ちやすかったのですが、昨今のウエッジはもう少しランが出ますのであまり使わなくなりました。)
上2つのビデオでは、左足体重で短く持って芝をブラシするように払い打ってストロークするチッピングの打ち方です。
一方、こちらのビデオで、マリオ・べヴァラクア・インストラクターが実演してくれている打ち方が、D-Chopでも使う、まるでパターのようにストロークする打ち方です。モダンストロークとかビデオでは言っていますね。
パターぐらいの長さに短く持つのは共通ですが、両肘を軽く曲げて振り子のようにストロークする点が異なります。
Modern Chipping Technique
パターのようなライ角に、クラブシャフトを立ててセットして使え、ということです。
両方のストロークで試してみました。
後者のストロークは、いつもD-Chopで実践していましたので慣れているといえば慣れているのですが、前者のストロークの方も何気な感じでポコーンと打てて、ミスが少なさそうに思いました。そして、落とし所を狙ってストロークするには、こちらの方が感じが出しやすいような気もいたします。
かくかくしかじかで、主に前者のストロークの仕方で、転がしのチッピングの距離感を構築してみたいと思います。
ポール・ラニアンの 12の法則を念頭に置きまして。