7/04/2008

ノックダウン・ショット


20年前ころの日本では、この名前はほとんど聞くことがありませんでした。

最近は、タイガー・ウッズが「スティンガー・ショット」とか、「ノックダウン・ショット」といった名前を使いますし、日本でも浸透してきたかも知れませんね。


ノックダウン・ショットは、日本ではかなり誤解されて理解されているケースが多々見受けられます。
日本に限らず、米国でも誤解されているケースは散見します。

パンチ・ショットと同一だと思っている勘違いなんかは、一番多い間違いです。
あと、低く出て鋭くスピンが利いたボールだと思われている勘違いも非常に多いです。

(結論から言いますと、あちこちでいろいろな解釈がなされているようですので、あながち上記のような勘違いも勘違いではなく、バリエーションの
1種だと思えばいいのかも知れません。)



私が最初にこのショットの名前を聞いたのは、ジャック・ニクラスのレッスン・ビデオでしたので、私の解釈では、ニクラスやパーマー、ファジーゼラーの言うショットが本当のノックダウン・ショットだと思っています。

二クラスに拠りますと、あたかもフラッグ(ピン)をノックダウンするかのような弾道でピンを狙ってコントロールして打つショットだと言うことでした。

通常のショットに比べ、弾道が低く、スピン量が少ないため、向かい風の時には特に有効なショットだが、ディボット跡にボールが入っている時や、風に関係なく距離をコントロールしてグリーンへアプローチする時にとても有効な、便利なショットだそうです。


打ち方はこうなります。

グリップをやや短く持ち(choke down)、ボールを右に置き(play the ball back)、ややオープンスタンスで(open your stance up)、左足に体重を掛けて(weigh on your left side)ハンドファーストに構える。クラブは、1クラブから2クラブ大き目のクラブ(take extra 1 or 2 more clubs)を使用する。

テイクバックはスリークォーター、インパクトからフォロースルーではリストを返さず手首の角度を保ったまま振り、地面と平行な程度まで振り抜いて終わる。



Golf Magazineでトップ100ティーチャーに選ばれている一人、Mike Benderがノックダウン・ショットを動画で説明しているのがここで見られます。

http://www.golf.com/golf/video/article/0,28224,1739018,00.html

Mike Benderの場合は、テイクバックが腕が9時の位置(地面と平行)までで(または10時くらい)、フォロースルーは3時の位置(地面と平行)まで、しかもクラブも地面と平行です。
このビデオで、Mikeはミケルソンの「ロー・パンチ」という表現も使っています。
(この辺もちょっとまぜこぜになっている部分ですかね。)

向かい風(head wind)に有効なのですから、スピン量は少なくなくては意味がありません。
(安田春雄などが得意としたいわゆるパンチショットはスピンが強く利いているボールでしたね。)


キャロウエイ提供の、Joe Beckのノックダウン・ショットの動画(Youtube)。

http://www.youtube.com/watch?v=DZdn0vmTJWs&feature

Joe Beckの場合は、10時から2時のスイングですね。やはりリストは返していません。
テイクバックは10時ですが(Normal Backswing)と解説されています。
クラブを低く出すように(keep the club down)との注意もあります。

最後に、「That is what I am talking about!(「ねっ、寄ったでしょう!」あるいは「これですよ、これ!」←意訳です。)」って決め台詞。アメリカ人らしいノリ。(笑)



ここ↓には、ファジー・ゼラーのちょっとした助言(quick tip)が載っています。ちょっと読んでみましょう。
http://golf.about.com/b/2006/05/08/quick-tip-from-fuzzy-the-knockdown-shot.htm

『いろんなゴルフ雑誌の、ノックダウン・ショットをどうやって打つかというハウ・ツーを読んで信じ込んじゃうとね、沢山のこと考え過ぎてこんがらがっちゃって、クラブをテイクバックするのも難しくなっちゃうよね。それに一般人は雑誌の通りにノックダウン・ショットをやろうとすると速く、強く振っちゃう傾向にあってね、それってかえってボールを吹き上げちゃう事になるんだ。』

『キーポイントはね、このめちゃめちゃ複雑なゲームを出来るだけシンプルに保つこと。
普段のスイングなら6番アイアンで打とうって時にボールを低く打ちたいとするでしょ、そしたら5番かもしくは4番でもいいからグリップを短く持つんだよ。で、いつもよりもっとスムーズにスイングする。このやり方だとボールのスピンが少なくなるんだ。ってことは弾道も低くなって、ノックダウン・ショットになるんだよ。』



このノックダウン・ショット、USGAが最近出したレッスンDVDでも説明されています。

その中では、テイクバックは腕が9時の位置、フォローは3時か2時の位置のゆっくりしたスイングで、やはり短く持っていました。スピンもあまり利いて居ませんでした。
あなたの120yの(飛距離の)クラブを使って、(向かい風の中)75yを打ちますよ、ということでした。風が無ければ85y-90yぐらい打つイメージでしょうか。


振り幅が小さいので、コントロールが利き易いんですよね。
リストターンが無いので、方向性も出し易い。

そういう訳で、向かい風でなくても、使い勝手のとてもいいショットなんです。


私は距離感がいまいっちょピンと来ていなかったのですが、サミュエル L. ジャクソンを練習しがてら、もう一度基本に立ち返ってノックダウン・ショットを練習し始めました。


今までも使っていたのですが、ファジーゼラーの言うとおり、今までは鋭く打ち込んでパンチ気味になっていて、向かい風では使いにくい代物になっていましたので、ここで修正です。

(ちなみに一説によると、追い風の時には低くてスピンの多いパンチショットが有効だそうです。・・・そうなんですか?)







***

追記です。

練習場で半分以上のショットをノックダウン・ショットに費やして練習してみましたが、ものすごくいい感じです。(^^)

どうやら今までは打ち方を全然勘違いしていました。(^^;

具体的には、1インチ短く握ると約2クラブ分短くなって、例えば6番アイアンを8番アイアンの長さで握れるわけですね。
それで、少しオープンスタンスにするとは言っても、6番のスタンスを8番のスタンスにするだけです。
ボールを2個分ぐらい右(英語だとback(後ろ))にして、最初から左足体重で、フォローを低くリストターンせずに抜く、・・・ということは打ち込まないということ。(と、反復して自分に言い聞かせる。(笑))


今週末はですね、練習ラウンドをしますので、デジタルパットに加えて、このノックダウン・ショットの距離感を習熟するために、全部の60y-160yのショットを(風の強弱や向きは関係なく)出来る限りノックダウン・ショットで打つつもりです。(^^)

結果は、またご報告します。
ちょっと楽しみです。♪


***

さらに追記。

実践ラウンドしてみました。(^^)   →  ラウンド記録(ダッドミラーの2)


11 comments:

Anonymous said...

お邪魔させて貰っています。
ノックダウンショット練習します。
リスト返さずに低く振り抜くですか。
ツイツイ手首返してしまうので矯正器ほしくなります。
巧くなりたいので参考にさせて貰います。

Posted by:亀人 at 2008年07月04日(金) 10:52

yspz said...

亀人さん、じゃぁ是非、一緒に練習して行きましょう。(^^)

私にとっては、実はものすごく簡単に打てるショット(普段の90%で打つフルショットより打ちやすいかも?!)だったりします。

あとは、実際のコースで距離感をつかむ事、風との実際の折り合いを体験し経験値を積んでいくこと、ライの良さ悪さでショットがどう変化するのか観察すること、が私にとってはメインになってきます。(^^)

Mike Benderの方の動画をご覧になって、ハンドファーストのままインパクト、フォローまでするような気持ちでいってみられたらいかがでしょう?
私もまだ、ものにしていないというのにずうずうしく言いますけど。
わはは。(^^;

Posted by:やきそばパンZ at 2008年07月05日(土) 09:06

Anonymous said...

GGです。 こんばんは。
私は完全に間違った解釈をしていました。やきそばパンZさんの「打ち方」を読んでから動画を見ると本当によく解ります。これは打てると思います。距離感と番手のマッチングを練習してみます。

Posted by:GG at 2008年07月05日(土) 21:18

yspz said...

GGさん、どうも!

私も低い球を打つとき鋭く打ち込んでいました。全然違っていました。

ラウンドした感想をあとで書きますけど、ものすごく簡単に打てて、しかもものすごくいい感じです。(^^)

バンカー越えや池越えでも十分に使えますねぇ。

振りが小さいので、傾斜にも強いです。

ボールを右に置いて打ち込まずに打つので、悪いライにも強いです。ディボット跡とか。

風にも強そうですし、いい事尽くめ。

ちょっとゴルフが1段上のレベルにいけるような気がしてます。しかも技術としては決して上のレベルじゃ無い簡単さです。♪



Posted by:やきそばパンZ at 2008年07月06日(日) 15:45

Anonymous said...

この記事を見てすぐにでも練習場へ行きたくなりました
距離感は慣れが必要でしょうが、方向性はすごく出やすいように思いますね
ウチのホームはFWがすごく荒れていて、せっかくナイスショットしてもディボットに入りがっかりする事もしばしばですので・・・
このショットかなり興味あります!

Posted by:OKU at 2008年07月09日(水) 12:12

yspz said...

OKUさん、善は急げです。(笑)

距離感もすごく出しやすいです。
なぜかと言いますと、弾道が低いのでレンジでちょっと打てば、すぐにイメージが沸き、あとはクラブを変えて距離を打ち分けるだけなのです。
スイングの大きさは1個だけです。

基本は1インチ(約2.54センチ)短く握るのですが、これをハーフインチ(約1.27センチ)にしたり、フルレングスで握ったり、あるいはボール2個分右に置くのを1個分にしたりして、1つのスイングで打ってみれば良いのです。
多少の距離調節が出来ます。

つまり練習するのは同じ1個のスイングで、1個の大きさのテークバックだけ。

なんて便利なんでしょう?!(笑)


次の記事にも書きましたが・・・、
試してみたところ、短く握った時に(私はですが)長目のラフでは使いづらいと感じました。

逆に、ベアグラウンドやディボット跡など、硬い地面では打ち込むより遙かに打ちやすいです。

Posted by:やきそばパンZ at 2008年07月09日(水) 14:19

Anonymous said...

初めまして。
GGさん経由で訪問です。
ノックダウンショットはやっています(つもりなんですけど)。
アゲンストの強い風の時にかなり有効です。
地元の河川敷コースは格好の実践場所です。
全英オープン出場のプロが風対策で来られます。
10m程のアゲンストの風に低くコントロールされたボールがグリーンに向かって行くのを見るのは、ちょとした快感です。

Posted by:ノリさん at 2008年07月10日(木) 05:32

yspz said...

どうもノリさん、はじめまして。

私はついこの間まで、ボールを右において打ち込んでいました。
弾道は低いんですけど、風に影響されやすいし、なんか違うなー、とは思っていたのです。

Posted by:やきそばパンZ at 2008年07月10日(木) 13:42

yspz said...

間違えて途中で送信してしまいました。

ノリさんのブログも拝見して、勉強させていただきます。m(__)m

スイング理論的なことはあんまり深く考えない私で恐縮ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by:やきそばパンZ at 2008年07月10日(木) 13:48

Anonymous said...

名称が邪魔をするといけないので、、、
私も右足寄りに球を置いて打つという方法で練習したり、実践で使ったりしていました。リストを使う方法でしたが・・・

しかし、アイアンを変えてからヘッドを操作できなくなってしまってましたが、最近になってようやく7鉄ぐらいまで練習場で出来るようになってきました。

この、リストを使わない打ち方は、私は番手間距離(Zさんには存在しない?無視するようにされた距離)を打ち分けようと挑戦するときに使っています。

番手を上げるということは、飛ばない=飛ばさない打ち方ってことですから、同じ番手で行えばいつもより飛距離が落ちるってことですよね。

やっと、そんな打ち方の練習もできるようになってきたみたいです。そろそろ復活の夏!かも

Posted by:golfreak銀 at 2008年07月15日(火) 15:40

yspz said...

golfreak銀さん、どうもです。

私、未だに番手間の距離は打ち分けません。(^^;

でも、このノックダウン・ショットを仕入れましたので、ここはノックダウンでボールを右に2個、グリップは1インチ短く、とか、フルレングスのグリップでボールは1個右とか、少しアジャストすると、5yぐらいの差も出せるような気がしてきました。

今までは、スイングをフルスイングからスリークォーターにすると10y落ちる、ぐらいのコントロールしかなかったんですが。

でも、ノックダウンはいまだ距離を策定中でして、アバウトにクラブ選びやってます。(笑)


私の中での自分に対する結論は、クラブとショットを選んだら、あとは「nice & smooth」だけ考えて迷わずに打つ。ことでしょうか。


私も、少ーしずつ技の幅を拡げて行きたいと思います。(^^;


「復活の夏」、いいフレーズですねー。
私もあやかりたいと思います。
(今やキャロウエイ・アイアン仲間ですしね。)

Posted by:やきそばパンZ at 2008年07月16日(水) 05:29